CIM 修飾子は、CIM クラス、インスタンス、プロパティ、メソッド、またはパラメータの特性を示す要素です。修飾子の属性は次のとおりです。
データ型
値
名前
Managed Object Format (MOF) 構文では、各 CIM 修飾子は同じ MOF ファイルでそのデータ型を宣言する必要があります。修飾子には、スコープ属性はありません。スコープは、どの CIM 要素がその修飾子を使用できるかを示します。スコープを定義できるのは、修飾子のデータ型宣言内だけです。スコープは、修飾子では変更できません。
次に、CIM 修飾子のデータ型を宣言する MOF 構文を示します。この文は、ブール型 (デフォルト値は FALSE) を使用して修飾子のデータ型 key を定義します。このデータ型が記述できるのは、プロパティと、オブジェクトに対する参照だけです。DisableOverride フレーバは、このキー修飾子がそれらの値を変更できないことを意味します。
Qualifier Key : boolean = false, Scope(property, reference), Flavor(DisableOverride);
次のコード例は、CIM 修飾子の MOF 構文を示します。このサンプル MOF ファイルでは、key と Description はプロパティ test の修飾子です。プロパティのデータ型は、値 a を持つ整数です。
{ [key, Description("test")] int a }
例 6-18 のコードセグメントは、CIMQualifier クラスを使用して CIM 要素のベクトル内の CIM 修飾子を識別します。この例は、各 CIM 修飾子ごとにプロパティ名、値、およびデータ型を返します。
修飾子フレーバは、修飾子の使用を制御するフラグです。フレーバは、派生クラスとインスタンスに修飾子を継承できるかどうか、および派生クラスまたはインスタンスが修飾子の本来の値をオーバーライドできるかどうかを指定する規則を記述します。
... } else if (tableType == QUALIFIER_TABLE) { CIMQualifier prop = (CIMQualifier)cimElements.elementAt(row); if (prop != null) { if (col == nameColumn) { return prop.getName(); } else if (col == typeColumn) { CIMValue cv = prop.getValue(); if (cv != null) { return cv.getType().toString(); } else { return "NULL"; } } ... |
例 6-19 のコードセグメントは、新しいクラスの CIM 修飾子のリストをそのスーパークラス内の修飾子に設定します。
... try { cimSuperClass = cimClient.getClass(new CIMObjectPath(scName)); Vector v = new Vector(); for (Enumeration e = cimSuperClass.getQualifiers().elements(); e.hasMoreElements();) { CIMQualifier qual = (CIMQualifier)((CIMQualifier)e.nextElement()).clone(); v.addElement(qual); } cimClass.setQualifiers(v); } catch (CIMException exc) { return; } } |