CIM Object Manager は、構文上の検査と意味上の検査を行います。構文上の検査は、コード行におけるセミコロンの位置の間違いや括弧の不足のようなエラーを検出する機能です。意味上の検査は、プログラムの規則 (ロジック) 上のエラーを検出する機能です。CIM Object Manager は、Common Information Model の規則に従って、WBEM アプリケーション内でこの規則に反するものを検出します。
たとえば、CIM 規則では、キープロパティをオーバーライドできるのは別のキープロパティだけであると定めています。キーが割り当てられているクラス A を、キーが割り当てられていないクラス B によってオーバーライドすることはできません。このようなオーバーライドが試みられると、CIM Object Manager は意味上のエラーを返します。
Class A
¥¥ クラス A を定義
{
[Key] int a;
}
Class B:A
¥¥ クラス B は A のサブクラス
{
[overrides ("a", key (false)] int b;
}
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