Sun Cluster ソフトウェアをインストールする場合は、端末集配信装置 (TC) またはシステムサービスプロセッサ (SSP) についての情報が必要です。この情報は、クラスタ構成データベース (CCD) に格納されています。
この情報は次の目的で使用されます。
(障害防御における場合と同様に) ハングアップしたノードを強制的に停止する
パーティション分割されたノードがクラスタに加わることを防ぐクラスタ全体のロック機構を実装する
この 2 つの機構は、直接接続された記憶装置を持つ 4 ノード構成のクラスタにおけるデータの完全性を守る役割を果たします。
次の作業で説明しているように、特定のノードに対応する TC 情報または SSP 情報を変更するには、scconf(1M) コマンドを使用します。
TC 情報または SSP 情報を変更するには、すべてのクラスタノードで scconf(1M) コマンドを実行します。この場合、ノードごとに該当する新しい情報を入力する必要があります。次の例は、情報変更の種類ごとに使用できる scconf(1M) コマンド構文を示しています。
ノードのアーキテクチャータイプと IP アドレス - クラスタ名、ホスト名、新しいアーキテクチャータイプ、新しい IP アドレスを指定します。
# scconf clustername -H hostname -d E10000 -t new_ip_address |
同じ TC に複数のホストを接続できます。-H オプションは、コマンド行に指定されたホストに対応する情報にだけ影響します。
TC または SSP のパスワード - クラスタ名、IP アドレス、新しいパスワードを指定します。
# scconf clustername -t ip_address -P ip_address (129.34.123.51) Password: |
SSP コンソールのポート番号 - クラスタ名、ホスト名、新しいポート番号を指定します。
端末集配信装置が使用されている場合は、未使用の TC ポート (1 〜 N) を指定してください。
SSP が使用されている場合は、値 -1 を指定する必要があります。
# scconf clustername -H hostname -p new_port_number |
TC 名または IP アドレス - クラスタ名、ホスト名、新しい TC 名または IP アドレスを指定します。
# scconf clustername -H hostname -t new_tc_name|new_ip_address |
TC 情報または SSP 情報の変更についての詳細は、scconf(1M) のマニュアルページと第 8 章「端末集配信装置の管理」を参照してください。