Sun Cluster 2.2 のシステム管理

/var ファイルシステムの管理

/var/adm/messages ファイルに Solaris と Sun Cluster ソフトウェアのエラーメッセージが書き込まれるために、/var ファイルシステムが満杯になることがあります。ノードの動作中に /var ファイルシステムが満杯になっても、ノードは継続して動作しますが、/var ファイルシステムが満杯のままでは、通常、そのノードにログインできません。ノードが停止すると、Sun Cluster は起動せず、ログインはできません。このような状況が発生した場合には、シングルユーザーモード (boot -s) で再起動する必要があります。

ノードが /var ファイルシステムが満杯であることを報告し、Sun Cluster サービスを継続して実行する場合は、次の作業を行なってください。

満杯の /var ファイルシステムを修復するには

この例では、phys-hahost1 に満杯の /var ファイルシステムが存在していると仮定します。

  1. スイッチオーバーを行います。

    問題が発生しているノードから論理ノードをすべて移動させます。

    phys-hahost2# haswitch phys-hahost2 hahost1 hahost2
    
  2. クラスタメンバーシップからそのノードを削除します。

    phys-hahost1 にアクティブなログインがある場合は、次のコマンドを入力します。

    phys-hahost1# scadmin stopnode
    

    phys-hahost1 にアクティブなログインがない場合は、ノードを停止します。

  3. ノードをシングルユーザーモードで再起動します。

    (0) ok boot -s
    INIT: SINGLE USER MODE
    
     Type Ctrl-d to proceed with normal startup,
     (or give root password for system maintenance): <root_passward>
     Entering System Maintenance Mode
    
     Sun Microsystems Inc. SunOS 5.6 Generic August 1997
  4. 満杯のファイルシステムを消去するための通常の手順を実行します。

  5. ファイルシステムが消去された後で、マルチユーザーモードに入ります。

    # exit
    
  6. scadmin startnode コマンドを使用して、そのノードを構成に再度加えます。

    # scadmin startnode