Sun Cluster HA for Netscape LDAP の障害検証は、フェイルオーバーを開始する前にローカル再起動 (回数は変更可能) を実行できます。ローカル再起動機構は、スライド式ウィンドウアルゴリズムを使用します。つまり、そのウィンドウ内で再試行の数がなくなった場合だけフェイルオーバーが発生します。
Sun Cluster HA for Netscape LDAP の遠隔検証は、LDAP ポートに対する単純な telnet 接続を使用してサーバーの状態を検査します。LDAP ポート番号は、hadsconfig(1M) を使用して最初の設定時に指定されたものです。
ローカル検証は、
監視スクリプトを実行してサーバーを検証します。このスクリプトは、LDAP の一般名「monitor」を検索します。この一般名はディレクトリサーバーによって定義されたもので、監視にだけ使用されます。ローカル検証は、ldapsearch ユーティリティを使用してこのオペレーションを実行します。
サーバーの障害を検出する際に、そのサーバーをローカルに再起動することを試みます。
遠隔検証が hactl(1M) コマンドを takeover モードで開始している間、ローカルノードはディレクトリサーバーインスタンスを正確に実行できないと判断し、hactl(1M) コマンドを giveup モードで開始します。論理ホストのマスターになり得るノードが複数存在する場合、遠隔検証はすべてテイクオーバーオペレーションを同時に呼び出します。しかし、テイクオーバーの後、配下のフレームワークによってディレクトリサーバー用に 1 つのマスターノードだけが選択されます。