この節の説明に従って、Sun Cluster ノードに Sun Cluster HA for Sybase をインストールする準備をしてください。
Sybase のバイナリは、物理ホストのローカルディスクにインストールすることも、あるいは共有多重ホストディスク (論理ホスト) にインストールすることもできます。インストール場所を決定するには、表 6-1 を参考にしてください。
表 6-1 Sybase のインストール場所の比較
多重ホストディスクに Sybase のサーバーをインストールする場合は、すべてのノードの /var/opt/sybase に Sybase クライアントをインストールする必要があります。ローカルディスクに Sybase のサーバーをインストールする場合、Sybase クライアントをインストールする必要はありません。
スイッチオーバーやフェイルオーバーの場合にデータサービスを正しく起動および停止するには、/etc/nsswitch.conf ファイルを次のように設定する必要があります。
Sun Cluster HA for Sybase を実行する論理ホストをマスターできる各ノードにおいて、/etc/nsswitch.conf ファイルの group には次のエントリの 1 つが必要です。
group: group: files group: files [NOTFOUND=return] nis group: files [NOTFOUND=return] nisplus |
Sun Cluster HA for Sybase は、データベースサーバーを起動および停止するときに su user コマンドを使用します。
この設定により、パブリックネットワークの障害のためにクラスタノード上でネットワーク情報ネームサービスが利用できなくなったときに、su user コマンドは NIS や NIS+ を参照しなくなります。
Solstice DiskSuite を使用している場合は、Sun Cluster HA for Sybase が UFS ロギングあるいはミラー化 raw メタデバイスを使用するように構成できます。メタデバイスの構成についての詳細は、付録 B 「Solstice DiskSuite の構成」 を参照してください。
Sun StorEdge Volume Manager を使用している場合は、Sun Cluster HA for Sybase が VxFS ロギングあるいは raw デバイスを使用するように構成できます。詳細は、Sun StorEdge Volume Manager のマニュアルを参照してください。