この章では、Sun Cluster HA for Netscape データサービスを構成、管理する方法について説明します。
この章で説明する手順は次のとおりです。
Sun Cluster HA for Netscape データサービスは、Sun Cluster 環境で実行することによって可用性が高まる一群の NetscapeTM アプリケーションで構成されます。表 8-1 に、これらのデータサービスアプリケーションと対応する高可用性データサービスを示します。
表 8-1 Sun Cluster HA for Netscape データサービス
Netscape アプリケーション |
高可用性データサービス名 |
パッケージ名 |
---|---|---|
Netscape News Server |
Sun Cluster HA for Netscape News |
SUNWscnew |
Netscape Mail Server |
Sun Cluster HA for Netscape Mail |
SUNWscnsm |
Netscape HTTP/Web Server |
Sun Cluster HA for Netscape HTTP |
SUNWschtt |
Netscape LDAP Server |
Sun Cluster HA for Netscape LDAP |
SUNWscnsl |
これらデータサービスでサポートしているバージョンの一覧については、『Sun Cluster 2.2 ご使用にあたって』を参照してください。
表 8-2 は、Sun Cluster 環境用に Netscape データサービスアプリケーションを構成するための主な作業をまとめています。
表 8-2 Netscape データサービスアプリケーションを構成するための主な作業
作業 |
説明箇所 |
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第 3 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」または scadmin(1M) のマニュアルページ |
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「Netscape サービスのインストール」と 「Sun Cluster HA for Netscape データサービスの構成」 |
|
Sun Cluster 構成内で複数のデータサービスを実行する場合は、任意の順序でデータサービスを構成できます。ただし、これには 1 つ例外があり、Sun Cluster HA for DNS を使用する場合は、Sun Cluster HA for NFS を構成する前に Sun Cluster HA for DNS を構成する必要があります。DNS ソフトウェアは、Solaris オペレーティング環境に含まれています。詳細は、第 12 章「Sun Cluster HA for DNS の構成と管理」を参照してください。クラスタが別のサーバーから DNS サービスを取得する場合は、最初にクラスタが DNS クライアントになるように構成してください。
インストール後は、手動で Netscape データサービスを起動したり、停止したりしないでください。いったん起動した Netscape データサービスは、Sun Cluster によって制御されます。
この章の手順は、ディスクセットや論理ホスト、物理ホスト、スイッチオーバー、テイクオーバー、データサービスという Sun Cluster の概念を読者が十分に理解していると仮定して説明します。
Netscape サービスのインストールを開始する前に、表 8-2 に示した適切な前提作業を終了しておいてください。
この手順を行う前に、Netscape アプリケーションのマニュアルをお読みください。この章の手順はすべて、スーパーユーザーで行う必要があります。
それぞれの論理ホストがそのデフォルトマスターのサービスを受けていることを確認します。
各 Netscape アプリケーションは、論理ホストのデフォルトマスターである物理ホストからインストールします。必要に応じて、それぞれのデフォルトマスターからサービスを受けるように、論理ホストをスイッチオーバーします。
この後の手順の Netscape アプリケーションのインストールと構成では、サーバー名として、Sun Cluster 構成内で使用している論理ホスト名を使用してください。Netscape サーバーのフェイルオーバーが正しく行われるようにするには、論理ホスト名を使用する必要があります。
クラスタの再構成を完了したら、CD から Netscape の ns-setup コマンドを使用することによって論理ホストに Netscape アプリケーションソフトウェアをインストールします。
Sun Cluster とは関係なく、Netscape アプリケーションソフトウェア (DNS、Netscape HTTP Server、Netscape News、Netscape Mail、LDAP) をインストールして、検査してください。インストール方法については、Netscape アプリケーションソフトウェアのインストールマニュアルを参照してください。
Netscape アプリケーションソフトウェアをインストールする前に、この章の各 Netscape アプリケーションの構成に関する節を参照してください。これらの節には、Netscape アプリケーションをインストールするときに指定する必要がある Sun Cluster に固有の構成情報が含まれています。
「Netscape News のインストール」に進んで、Sun Cluster HA for Netscape データサービスをインストールしてください。
Sun Cluster HA for Netscape News は、Sun Cluster の制御下で動作する Netscape News です。この節では、ns-setup コマンドを使用して Netscape News をインストールし、Sun Cluster HA for Netscape News データサービスとして実行できるようにする方法を説明します。標準的な Netscape のインストール方法については、Netscape のマニュアルを参照してください。
ns-setup コマンドを使用して Netscape News をインストールするには、次の 2 つの前提条件が満たされている必要があります。
ニュースサーバーに対してユーザー名とグループ名が設定されている。Sun Cluster HA for Netscape News を実行するすべての Sun Cluster サーバー上にユーザー名とグループ名を作成し、すべてのシステム上でそれらの名前が同じ ID 番号を持つことを確認してください。
Sun Cluster HA for Netscape News を実行するすべてのサーバー上で DNS が構成され、有効になっている。すべての Sun Cluster サーバーに同じ内容の /etc/resolv.conf ファイルが存在し、/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts エントリに dns が設定されている必要があります。
Netscape News では、デフォルトのインストールパラメータとは異なる設定がいくつか必要になります。特に次の点に注意してください。
物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を指定する。
プロンプトに対してデフォルトのサーバーのルートディスクを使用しない。ファイルは多重ホストディスク上に存在する必要があります。
インストール先のベースディレクトリのパスとして、起動および停止スクリプトの格納場所を指定する。
この手順では、ns-setup コマンドと対話しながら作業を進めます。ただし、ここで説明するのは、Sun Cluster HA for Netscape News に関連する部分だけです。その他の部分については、適宜デフォルト値を選択するか、変更してください。
CD の Netscape News のインストールディレクトリから ns-setup コマンドを実行します。
CD の Netscape News の格納場所に移動して、ns-setup コマンドを実行してください。
phys-hahost1# cd /cdrom/news_server/solaris/news/install phys-hahost1# ./ns-setup |
CD 上の Netscape ディレクトリが、この例で示すディレクトリと異なることがあります。実際の場所については、Netscape のマニュアルを参照してください。
使用許諾契約書に続いて、次のような画面が表示されます。
Netscape Communications Corporation Netscape SuiteSpot Server Installation --------------------------------------------------------------- This program will extract the server files from the distribution media and install them into a directory you specify. This directory is called the server root and will contain the server programs, the Administration Server, and the server configuration files. To accept the default shown in brackets, press return. Server root [/usr/netscape/suitespot]: |
Netscape News サーバー用の論理ホスト名と適切な DNS ドメイン名を入力します。
完全名は、hahost1.sun.com というような hostname.domainname の形式になります。デフォルト値は使用しないでください。データサービス用のディレクトリを作成している場合は、そのディレクトリ名を入力することもできます。
Sun Cluster HA for Netscape News が正しくフェイルオーバーするには、この問い合わせだけでなく、他のすべての問い合わせに対しても、物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を使用する必要があります。
たとえば、次のようにします。
Machine's name [phys-hahost1]:hahost1 |
画面に表示される指示に従って、サーバーのインストール作業を進めてください。多くの場合、デフォルト値をそのまま使用できます。
問い合わせが表示されたら、サーバーの管理者 ID とパスワードを入力します。
システムのガイドラインに従ってください。
デフォルトの管理ポートは、データサービスが待機するポートではないため、デフォルト値をそのまま使用できます。今後のために、ポート番号は書き留めておいてください。
次のメッセージが表示されると、インストールが完了したことになり、構成に進むことができます。
Your parameters are now entered into the Administration Server configuration files, and the Administration Server will be started. Writing configuration files ... |
Netscape ブラウザを起動します。
Web browser [netscape]: |
Netscape ブラウザが表示されます。
サーバーをインストールした論理ホストの URL を入力します。
次のようにします。
logicalhostname:admin_port_# |
プロンプトが表示されたら、正しいユーザーID とパスワードを入力します。
割り当てた論理ホスト名と管理ポート番号の入ったページが表示されます。
「Create New Netscape Collabra Server 3.5」をクリックします。
このリンクは、ページ末尾の下から 2 番目のリンクです。別のページが読み込まれます。
表示されたページの末尾にある「OK」をクリックします。
新しいサーバー名と対応するポート番号の入った「Success」ページが表示されます。
物理ホストから hadsconfig コマンドを実行します。
[phys-hahost1]: hadsconfig |
プロンプトに対して「nsnews」のメニュー項目番号を入力します。
インストールしたサービスによって、メニューの内容が異なることがあります。
プロンプトに対して「Create a new instance」の項目番号を入力します。
次のような画面が表示されます。
Name of the instance [?] : Logical host [?] : Base directory of product installation [?] : Server Port Number [?] : Time between probes (sec) [60] [?] : Time out value for the probe (sec) 60] [?] : Take over flag [y] [?] : |
インスタンス名を入力します。
論理ホスト名を入力します。
ベースディレクトリの位置として、サービスをインストールした論理ホストへのパスを入力します。
ここでは、起動および停止スクリプトの格納場所を指定します (例: /netscape-1/vol01/nsnews/hahost1)。実際には、論理ホストとサービスのディレクトリの間に他のディレクトリが作成されている可能性があります。
サーバーを待機させるサーバーポート番号を入力します。
たとえば、New 用の 119 を入力します。
デフォルト値をそのまま使用するか、適切な情報を入力することによってデフォルト値を変更します。
ここでは、必要に応じてデフォルト値を変更できます。必要な入力を終えると、確認メッセージが表示されます。
このインスタンスを追加します。
「instance added to workfile」というメッセージが表示されます。
適切なメニュー項目番号を入力して、Main Menu に進みます。
「Configuration has changed in workfile」というメッセージが表示されます。
ワークファイルの情報に基づいて構成情報を更新します。
「checking node status...」というメッセージが表示されたら、適切な情報を入力します。
「Quit」のメニュー項目番号を入力します。
物理ホストのルートプロンプトに戻ります。
hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを登録し、起動します。
1 つのホスト上でだけ hareg(1M) コマンドを実行してください。
まだサービスを登録していない場合は、hareg(1M) コマンドを使用して登録してください。論理ホスト上でだけデータサービスを登録するには、-h オプションを使用して、論理ホスト名を指定します。
# hareg -s -r nsnews [-h logicalhost] |
クラスタをすでに起動している場合は、次のように hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを起動します。
# hareg -y nsnews |
サービスが待機している論理ホストに telnet 接続することによって、News サーバーが動作していることを確認します。
たとえば、次のようにします。
# telnet logicalhost 119 |
サーバーの動作が確認できたら、インストール作業は完了です。
Sun Cluster HA for Netscape HTTP は、Sun Cluster の制御の下に動作する Netscape Web/HTTP Server です。この節では、ns-setup コマンドを使用して Netscape Web/HTTP Server をインストールし、Sun Cluster HA for Netscape HTTP データサービスとして実行できるようにする手順を説明します。
いくつかある Netscape の web サーバー製品のどれでもインストールできます。標準的なインストール方法については、Netscape のマニュアルを参照してください。
Sun Cluster Manager (SCM) 用に Sun Cluster HA for Netscape HTTP サービスと HTTP サーバーを実行する場合は、HTTP サーバーがそれぞれ異なるポートで待機するように構成してください。異なるポートで待機するように構成しないと、2 つのサーバーの間でポートの衝突が発生します。
web サーバーに対する URL マッピングの設定では、いくつかの取り決めに従う必要があります。たとえば、可用性を維持するには、CGI ディレクトリを設定するときに、マッピングされる側のディレクトリを、そのマッピングに対する HTTP 要求を処理する論理ホストに関連付けられた多重ホストディスク上に配置する必要があります。たとえば、/logicalhost/commerce/ns-home/cgi-bin に CGI ディレクトリをマッピングできます。
CGI プログラムがバックエンドデータにアクセスする状況では、データもまた、HTTP 要求を処理する論理ホストに関連付けた多重ホストディスク情報に配置するようにしてください。
CGI プログラムが RDBMS などのバックエンドサーバーにアクセスする状況では、バックエンドサーバーもまた Sun Cluster によって制御されるようにしてください。サーバーとして、Sun Cluster がサポートする RDBMS を使用する場合は、高可用性に対応した RDBMS パッケージを使用してください。その他のパッケージを使用した場合は、『Sun Cluster 2.2 API 開発ガイド』で説明している API を使用して、サーバーを Sun Cluster の制御下に置くことができます。
Netscape Web/HTTP Server では、デフォルトのインストールパラメータとは異なる設定がいくつか必要になります。 特に次の点に注意してください。
物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を指定する。
プロンプトに対してデフォルトのサーバーのルートディスクを使用しない。ファイルは多重ホストディスク上に存在する必要があります。
インストール先のベースディレクトリのパスとして、起動および停止スクリプトの格納場所を指定する。
この手順では、ns-setup コマンドと対話しながら作業を進めます。ただし、ここで説明するのは、Sun Cluster HA for Netscape HTTP に関連する部分だけです。その他の部分については、適宜デフォルト値を選択するか、変更してください。
CD 上の Netscape Commerce のインストールディレクトリから ns-setup コマンドを実行します。
CD 上の Netscape Commerce の格納場所に移動して、ns-setup コマンドを実行してください。
phys-hahost1# cd /cdrom/commerce/solaris/us/https/install phys-hahost1# ./ns-setup |
CD 上の Netscape ディレクトリが、この例で示すディレクトリと異なることがあります。実際の場所については、Netscape のマニュアルを参照してください。
使用許諾契約書に続いて、次の画面が表示されます。
Netscape Communications Corporation Netscape SuiteSpot Server Installation --------------------------------------------------------------- This program will extract the server files from the distribution media and install them into a directory you specify. This directory is called the server root and will contain the server programs, the Administration Server, and the server configuration files. Server root [/usr/netscape/suitespot]: To accept the default in brackets, press return. |
Netscape Web サーバー用の論理ホスト名と適切な DNS ドメイン名を入力します。
完全名は、hahost1.sun.com というような hostname.domainname の形式になります。データサービス用のディレクトリを作成している場合は、そのディレクトリ名を入力することもできます。
Sun Cluster HA for Netscape HTTP が正しくフェイルオーバーするには、この問い合わせだけでなく、他のすべての問い合わせに対しても、物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を使用する必要があります。
たとえば、次のようになります。
Machine's name [phys-hahost1]:hahost1 |
画面に表示される指示に従って、サーバーのインストール作業を進めてください。多くの場合、デフォルト値をそのまま使用できます。
問い合わせが表示されたら、サーバーの管理者 ID とパスワードを入力します。
システムのガイドラインに従ってください。
デフォルトの管理ポートは、データサービスが待機するポートではないため、デフォルト値をそのまま使用できます。今後のために、ポート番号は書き留めておいてください。
次のメッセージが表示されると、インストールが完了したことになり、構成に進むことができます。
Your parameters are now entered into the Administration Server configuration files, and the Administration Server will be started. Writing configuration files ... |
Netscape ブラウザを起動します。
Web browser [netscape]: |
Netscape ブラウザが表示されます。
サーバーをインストールした論理ホストの URL を入力します。
たとえば、次のようになります。
logicalhostname:admin_port_# |
プロンプトが表示されたら、正しいユーザーID とパスワードを入力します。
割り当てた論理ホスト名と管理ポート番号の入ったページが表示されます。
「Create New Netscape Enterprise Server 3.5.1」をクリックします。
このリンクは、ページ末尾の下から 2 番目のリンクです。別のページが読み込まれます。
表示されたページの末尾にある「OK」をクリックします。
新しいサーバー名と対応するポート番号の入った「Success」ページが表示されます。
物理ホストから hadsconfig コマンドを実行します。
[phys-hahost1]: hadsconfig |
プロンプトに対して「nshttp」のメニュー項目番号を入力します。
インストールしたサービスによって、メニューの内容が異なることがあります。
プロンプトに対して「Create a new instance」の項目番号を入力します。
次のような画面が表示されます。
Name of the instance [?] Logical host [?] Base directory of product installation [?] Server Port Number [?] Time between probes (sec) [60] [?] Time out value for the probe (sec) 60] [?] Take over flag [y] [?] |
インスタンス名を入力します。
論理ホスト名を入力します。
ベースディレクトリの位置として、論理ホストへのパスを入力します。
ここでは、起動および停止スクリプトの格納場所を指定します (例: /netscape-1/vol01/nshttps/hahost1)。実際には、論理ホストとサービスのディレクトリの間に他のディレクトリが作成されている可能性があります。
サーバーを待機させるサーバーポート番号を入力します。
デフォルト値をそのまま使用するか、適切な情報を入力することによってデフォルト値を変更します。
ここでは、必要に応じてデフォルト値を変更できます。必要な入力を終えると、確認メッセージが表示されます。
このインスタンスを追加します。
「instance added to workfile」というメッセージが表示されます。
適切なメニュー項目番号を入力して、Main Menu に進みます。
「Configuration has changed in workfile」というメッセージが表示されます。
ワークファイルの情報に基づいて構成情報を更新します。
「checking node status...」というメッセージが表示されたら、適切な情報を入力します。
「Quit」のメニュー項目番号を入力します。
物理ホストのルートプロンプトに戻ります。
hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを登録し、起動します。
1 つのホスト上でだけ hareg(1M) コマンドを実行してください。
まだサービスを登録していない場合は、hareg(1M) コマンドを使用して登録してください。論理ホスト上でだけデータサービスを登録するには、-h オプションを使用して、論理ホスト名を指定します。
# hareg -s -r nshttp [-h logicalhost] |
クラスタをすでに起動している場合は、次のように hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを起動します。
# hareg -y nshttp |
サービスが待機している論理ホストに telnet 接続することによって、HTTP サーバーが動作していることを確認します。
たとえば、次のようにします。
# telnet logicalhost port# |
サーバーの動作が確認できたら、インストール作業は完了です。
Sun Cluster HA for Netscape Mail は、Sun Cluster の制御の下に動作する Netscape Mail です。この節では、ns-setup コマンドを使用して Netscape Mail をインストールし、Sun Cluster HA for Netscape Mail データサービスとして実行できるようにする手順を説明します。
Sun Cluster HA for Netscape Mail データサービスは非対称データサービスであり、クラスタ内の 1 つの論理ホストだけがメールサービスを提供します。
Sun Cluster HA for Netscape Mail サービスの障害検証により、短時間の間に /var/log/syslog が一杯になってしまうことがあります。これを避けるには、/etc/syslog.conf ファイル内の mail.debug をコメントアウトし、syslogd(1M) デーモンに HUP シグナルを送信することによって、mail.debug メッセージのログ記録を無効にしてください。
Sun Cluster HA for Netscape Mail を構成するには、Sun Cluster サーバー上で次の条件が満たされている必要があります。
各サーバーが固有のユーザーID とグループ ID を持ち、グループ ID には固有のユーザーID のみ含まれている。メールシステムは、これらの固有の ID を使用します。Sun Cluster HA for Netscape Mail を実行するすべてのサーバー上で、名前と番号が同じである必要があります。
Sun Cluster HA for Netscape Mail を実行するすべてのサーバー上で DNS が構成され、有効になっている。すべての Sun Cluster サーバーに同じ内容の /etc/resolv.conf ファイルが存在し、/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts エントリに dns が設定されている必要があります。
Netscape Mail は 1 つのサーバーにインストールするため、Sun Cluster HA for Netscape Mail では、デフォルトのインストールパラメータとは異なる設定がいくつか必要になります。特に次の点に注意してください。
物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を指定する。
多重ホストディスク上に Netscape Mail ソフトウェアとスプールディレクトリをインストールする。
プロンプトに対してデフォルトのサーバーのルートディスクを使用しない。ファイルは多重ホストディスク上に存在する必要があります。
インストール先のベースディレクトリのパスとして、起動および停止スクリプトの格納場所を指定する。
この手順では、ns-setup コマンドおよび Sun Cluster のコマンドと対話しながら作業を進めます。ただし、ここで説明するのは、Sun Cluster HA for Netscape Mail に関連する部分だけです。その他の部分については、適宜デフォルト値を選択するか、変更してください。
CD 上の Netscape Mail のインストールディレクトリから ns-setup コマンドを実行します。
CD 上の Netscape Mail の格納場所に移動して、ns-setup コマンドを実行してください。
phys-hahost1# cd /cdrom/commerce/solaris/us/https/mail phys-hahost1# ./ns-setup |
CD 上の Netscape ディレクトリが、この例で示すディレクトリと異なることがあります。実際の場所については、Netscape のマニュアルを参照してください。
使用許諾契約書に続いて、次のような画面が表示されます。
Netscape Communications Corporation Netscape SuiteSpot Server Installation --------------------------------------------------------------- This program will extract the server files from the distribution media and install them into a directory you specify. This directory is called the server root and will contain the server programs, the Administration Server, and the server configuration files. Server root [/usr/netscape/suitespot]: To accept the default in brackets, press return. |
Netscape Web Server 用の論理ホスト名と適切な DNS ドメイン名を入力します。
完全名は、hahost1.sun.com というような hostname.domainname の形式になります。デフォルト値は使用しないでください。データサービス用のディレクトリを作成している場合は、そのディレクトリ名を入力することもできます。
Sun Cluster HA for Netscape Mail が正しくフェイルオーバーするには、この問い合わせだけでなく、他のすべての問い合わせに対しても、物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を使用する必要があります。
たとえば、次のようになります。
Machine's name [phys-hahost1]:hahost1 |
画面に表示される指示に従って、サーバーのインストール作業を進めてください。多くの場合、デフォルト値をそのまま使用できます。
問い合わせが表示されたら、サーバーの管理者 ID とパスワードを入力します。
システムのガイドラインに従ってください。
デフォルトの管理ポートは、データサービスが待機するポートではないため、デフォルト値をそのまま使用できます。
次のようなメッセージが表示されます。
Attempting to start Netscape Admin Server... |
プロンプトが表示されたら、次に進みます。
ユーザー名とグループ名、ドメイン名を指定します。
Sun Cluster HA for Netscape Mail を実行する Sun Cluster サーバー上で、メールサーバーに設定したユーザー名を入力してください。
システムコンポーネント用のディレクトリを指定します。
システムのいろいろなコンポーネントをインストールするディレクトリの問い合わせがあります。たとえば、/hahost1/mail/mailbox や /hahost1/mail/postoffice というように論理ホスト上のディレクトリを指定してください。
サーバーの識別名を指定します。
NIS モジュールと Greeting Forms 機能を使用するかどうかを指定します。
次の例に示すように、指定した情報を確認する画面が表示されます。
Mail user name: Domain name: Mailbox directory: Post Office directory: Server Identifier: NIS lookups: Greeting forms: You may accept these choices or quit the installation. Install Netscape Messaging Server? [y]: |
準備ができたら、Netscape Messaging Server をインストールし、表示されるプロンプトに応答します。
構成の設定方法に従い、適切に情報を指定してください。すべての変更が有効になると、次のメッセージが表示されます。
Netscape Messaging Server installation complete |
プロンプトが表示されたら Netscape Messaging Server を起動します。
物理ホストから hadsconfig コマンドを実行します。
[phys-hahost1]: hadsconfig |
プロンプトに対して「nsmail」のメニュー項目番号を入力します。
インストールしたサービスによって、メニューの内容が異なることがあります。
プロンプトに対して「Create a new instance」の項目番号を入力します。
次のような画面が表示されます。
Name of the instance [nsmail] [?] Logical host [?] Take over flag [y] Following are the specifications of this instance Name of the instance : Logical host : Number of times to retry : Time between retries (sec) : Configuration File : Fault probe program : Time between probes (sec) : Time out value for the probe (sec) : Take over flag : Add this instance ? (yes/no) [yes] Instance added to workfile Press enter to return to main menu |
インスタンス名を入力します。
論理ホスト名を入力します。
その他の項目については、構成に従ってデフォルト値をそのまま使用するか、変更します。
ここでは、必要に応じてデフォルト値を変更できます。
このインスタンスを追加します。
「Instance added to workfile」というメッセージが表示されます。
プロンプトが表示されたら、Main Menu に進みます。
「Configuration has changed in workfile」というメッセージが表示されます。
プロンプトが表示されたら、ワークファイルの情報に基づいて構成情報を更新します。
「Quit」のメニュー項目番号を入力します。
物理ホストのルートプロンプトに戻ります。
hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを登録し、起動します。
1 つのホスト上でだけ hareg(1M) コマンドを実行してください。
まだサービスを登録していない場合は、hareg(1M) コマンドを使用して登録してください。論理ホスト上でだけデータサービスを登録するには、-h オプションを使用して、論理ホスト名を指定します。
# hareg -s -r nsmail [-h logicalhost] |
クラスタをすでに起動している場合は、次の hareg(1M) コマンドを使用して、サービスを起動します。
# hareg -y nsmail |
これで、Netscape Mail のインストールは完了です。
Sun Cluster HA for Netscape LDAP は、LDAP (Lightweight Directory Assistance Protocol) を使用して、Sun Cluster の制御下で動作する Netscape Directory Server です。この節では、ns-setup コマンドを使用して Netscape Directory Server をインストールし、Sun Cluster HA for Netscape LDAP データサービスとして実行できるようにする手順を説明します。
各 Sun Cluster サーバーに SUNWhadns パッケージをまだインストールしていない場合は、pkgadd を使用してインストールしてください。
Netscape Directory Server では、デフォルトのインストールパラメータとは異なる設定がいくつか必要になります。特に次の点に注意してください。
物理ホスト名ではなく、論理ホスト名を指定する。
プロンプトに対してデフォルトのサーバーのルートディスクを使用しない。ファイルは多重ホストディスク上に存在する必要があります。
インストール先のベースディレクトリのパスとして、起動および停止スクリプトの格納場所を指定する。
この手順では、ns-setup コマンドと対話しながら作業を進めます。ただし、ここで説明するのは、Sun Cluster HA for Netscape LDAP に関連する部分だけです。その他の部分については、適宜デフォルト値を選択するか、変更してください。ここでは基本的な手順のみ示します。詳細は、Netscape Directory Server のマニュアルを参照してください。
Netscape Directory Server をインストールします。
クラスタにディレクトリサービスを提供する論理ホストを選択し、その論理ホストの共有ディスクに Netscape Directory Server 製品をインストールしてください。
CD のインストールディレクトリから ns-setup コマンドを実行します。
Netscape Directory Server のインストールディレクトリから ns-setup コマンドを実行してください。完全なサーバー名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、論理ホスト名を指定する必要があります。次の例では、hahost1 が論理ホストです。
phys-hahost1# ./ns-setup Server root [/usr/netscape/suitespot]: /hahost1/d1/ns-home Full name [phys-hahost1]: hahost1 |
Netscape 管理サーバーを使用して、Netscape Directory Server を構成し、検査します。
詳細は、Netscape のマニュアルを参照してください。
Sun Cluster HA for Netscape のパッケージと Netscape のアプリケーションをインストールすると、個々のデータサービスの構成に進むことができます。
現在 Sun Cluster は、Sun Cluster HA for Netscape News、Sun Cluster HA for Netscape HTTP、Sun Cluster HA for Netscape Mail、Sun Cluster HA for Netscape LDAP の 4 つの Netscape データサービスをサポートしています。
Sun Cluster HA for Netscape のインスタンスはそれぞれに独立しており、個別に構成可能です。たとえば、web サーバーはいくつでもインストール、構成可能であり、そうしたサーバーはそれぞれにインスタンスとみなされます。
Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスはどれも、hadsconfig(1M) コマンドを使用して、構成します。
hadsconfig(1M) コマンドを実行して、Sun Cluster データサービスを構成します。
Sun Cluster HA for Netscape データサービスのインスタンスを作成、編集、削除には、hadsconfig(1M) コマンドを使用します。詳細は、hadsconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。hadsconfig(1M) コマンドに対する入力については、「Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスに対する構成パラメータ」を参照してください。
phys-hahost1# hadsconfig |
Sun Cluster HA for Netscape News および Sun Cluster HA for Netscape HTTP は、news および http サーバーの複数インスタンスのインストールをサポートしており、それらインスタンスはクラスタ内のどこにでも配置できます。メールプロトコルは標準ポートからのみ受信するため、Sun Cluster HA for Netscape Mail のインスタンスはクラスタ内に 1 つだけ存在することができます。
Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスを登録します。
hareg(1M) コマンドを実行して、データサービスを登録してください。
クラスタ内の全ホストではなく、マスターになる可能性のある他のすべての論理ホストにデータサービスパッケージをインストールした場合は、-h オプションを使用して、その論理ホスト名を指定してください。
表 8-3 データサービスの登録名と構文
データサービス |
構文 |
---|---|
Sun Cluster HA for Netscape HTTP |
hareg -s -r nshttp [-h logicalhost] |
Sun Cluster HA for Netscape News |
hareg -s -r nsnews [-h logicalhost] |
Sun Cluster HA for Netscape Mail |
hareg -s -r nsmail [-h logicalhost] |
Sun Cluster HA for Netscape LDAP |
hareg -s -r nsldap [-h logicalhost] |
hareg -Y コマンドを実行して、すべてのサービスを有効にし、クラスタの再構成を行います。
phys-hahost1# hareg -Y |
これで Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスの構成は、完了です。
この節では、Sun Cluster HA for Netscape のデータサービス用の構成ファイルを作成するときに hadsconfig(1M) コマンドに供給する情報について説明します。hadsconfig(1M) コマンドはテンプレートを使用して、構成ファイルを作成します。このテンプレートには、デフォルト値を持つパラメータや値が明示的に指定されたパラメータ、値が指定されていないパラメータが含まれています。値が指定されていないパラメータに対しては、必ず値を指定する必要があります。
障害検証パラメータは特に、Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスの性能に影響することがあります。検証間隔値を小さくしすぎると (障害検証の回数の増加により)、システム性能が低下することがあり、その結果として、システムが単に遅くなっただけでも、誤ったテイクオーバーが発生したり、再起動が試みられたりすることがあります。
障害検証のパラメータは、Sun Cluster HA for Netscape HTTP、Sun Cluster HA for Netscape News、Sun Cluster HA for Netscape LDAP に対して設定できます。Sun Cluster HA for Netscape Mail に障害検証のパラメータを設定することはできません。
Sun Cluster HA for Netscape のデータサービスのどれについても、テイクオーバーフラグを設定する必要があります。テイクオーバーフラグは、Sun Cluster による部分的フェイルオーバーの処理方法を指定します。このフラグに設定できる値は次の 2 つです。
-y (yes) - Sun Cluster は、他のマスターへの論理ホストのスイッチオーバーを試みますが、スイッチオーバーに失敗した場合、論理ホストは元のマスターに留まります。
-n (no) - Sun Cluster は、データサービスに問題を検出したときでも、別のマスターに論理ホストを移動しません。また、論理ホスト上のデータサーバーあるいはデータベースに障害が発生した場合でも、何の処置も行いません。
表 8-4 で説明しているオプションを指定することによって、hadsconfig(1M) の入力書式に列挙されている Sun Cluster HA for Netscape News 用のパラメータを設定してください。
表 8-4 Sun Cluster HA for Netscape News に対する構成パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
インスタンス名 |
インスタンスの識別子として使用される名前タグ。Sun Cluster HA for Netscape News が生成するログメッセージでは、この名前タグが参照される。hadsconfig(1M) コマンドは、ここで指定された値の前にパッケージ名を付ける。たとえば nsnews_119 を指定すると、SUNWscnew_nsnews_119 が生成される。 |
論理ホスト |
Sun Cluster HA for Netscape News のこのインスタンスにサービスを提供する論理ホスト名 |
製品をインストールしたベースディレクトリ |
Netscape News をインストールした、多重ホストディスク上の位置を示すルート付きのパス名。このパスは、インスタンスのパスである (例: /hahost1/news-hahost1)。 |
検証間隔 |
障害検証を行う時間間隔 (秒単位)。デフォルトの間隔は 60 秒。 |
検証タイムアウト |
障害検証をタイムアウトにする時間 (秒単位)。デフォルトのタイムアウト値は 20 秒。 |
Sun Cluster HA for Netscape News のこのインスタンス専用のポート。ns-setup コマンドに指定した「Server Port」値を指定する。 |
|
テイクオーバーフラグ |
このデータサービスインスタンスで障害が発生した場合に、関連付けられている論理ホストのテイクオーバーまたはフェイルオーバーのどちらを行うかを指定する。指定できる値は、-y (yes) または -n (no) のいずれかである。 |
Sun Cluster HA for Netscape HTTP のインストールのベースディレクトリに HA 管理ファイルシステムを使用しないでください。vfstab.logicalhost ファイルを参照して、選択したベースディレクトリが HA 管理ファイルシステムではないことを確認してください。
表 8-5 で説明しているオプションを指定することによって、hadsconfig(1M) 入力書式に列挙されている Sun Cluster HA for Netscape HTTP 用のパラメータを設定してください。
表 8-5 Sun Cluster HA for Netscape HTTP に対する構成パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
インスタンス名 |
インスタンスの識別子として使用される名前タグ。Sun Cluster が生成するログメッセージでは、この名前タグが参照される。hadsconfig(1M) コマンドは、ここで指定された値の前にパッケージ名を付ける。たとえば nshttp_80 を指定すると、SUNWschtt_nshttp_80 が生成される。 |
論理ホスト |
Sun Cluster HA for Netscape HTTP のこのインスタンスにサービスを提供する論理ホスト名 |
製品をインストールしたベースディレクトリ |
製品をインストールしたベースディレクトリに、サーバーの種類とサーバーポート番号を加えたもの (例: /hahost1/https-hahost)。 |
検証間隔 |
障害検証を行う時間間隔 (秒単位)。デフォルトの間隔は 60 秒。 |
検証タイムアウト |
障害検証をタイムアウトにする時間 (秒単位)。デフォルトのタイムアウト値は 20 秒。 |
サーバーポート番号 |
Sun Cluster HA for Netscape HTTP のこのインスタンス専用のポート。ns-setup コマンドに指定した「Server Port」値を指定する。 |
テイクオーバーフラグ |
このデータサービスインスタンスで障害が発生した場合に、関連付けられている論理ホストのテイクオーバーまたはフェイルオーバーのどちらを行うかを指定する。指定できる値は、-y (yes) または -n (no) のいずれかである。 |
Sun Cluster HA for Netscape HTTP のインストール先のベースディレクトリに HA 管理ファイルシステムを使用しないでください。vfstab.logicalhost ファイルを参照して、選択したベースディレクトリが HA 管理ファイルシステムではないことを確認してください。
表 8-6 で説明しているオプションを指定することによって、hadsconfig(1M) 入力書式に列挙されている Sun Cluster HA for Netscape Mail 用のパラメータを設定してください。
表 8-6 Sun Cluster HA for Netscape Mail に対する構成パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
インスタンス名 |
インスタンスの識別子として使用される名前タグ。Sun Cluster が生成するログメッセージでは、この名前タグが参照される。hadsconfig(1M) コマンドは、ここで指定された値の前にパッケージ名を付ける。たとえば nsmail を指定すると、SUNWscnsm_nsmail が生成される。 |
論理ホスト |
Sun Cluster HA for Netscape Mail のこのインスタンスにサービスを提供する論理ホスト名 |
テイクオーバーフラグ |
このデータサービスインスタンスで障害が発生した場合に、関連付けられている論理ホストのテイクオーバーまたはフェイルオーバーのどちらを行うかを指定する。指定できる値は、-y (yes) または -n (no) のいずれかである。 |
表 8-7 で説明しているオプションを指定することによって、hadsconfig(1M) 入力書式に列挙されている Sun Cluster HA for Netscape LDAP 用のパラメータを設定してください。
表 8-7 Sun Cluster HA for Netscape LDAP に対する構成パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
インスタンス名 |
インスタンスの識別子として使用される名前タグ。Sun Cluster が生成するログメッセージでは、この名前タグが参照される。hadsconfig(1M) コマンドは、ここで指定された値の前にパッケージ名を付ける。たとえば nsldap を指定すると、SUNWhansm_nsldap が生成される。 |
論理ホスト |
Sun Cluster HA for Netscape LDAP のこのインスタンスにサービスを提供する論理ホスト名 |
製品をインストールしたベースディレクトリ |
製品をインストールしたベースディレクトリ。論理ホスト名の前に ns-slapd__を付けて指定する (例: /hahost1/d1/ns-home/ns-slapd_hahost1/)。指定したディレクトリに start スクリプトが含まれていることを確認すること。 |
サーバーポート番号 |
Sun Cluster HA for Netscape LDAP のこのインスタンス専用のポート。ns-setup コマンドに指定した「Server Port」値を指定する。デフォルト値は 389。 |
テイクオーバーフラグ |
このデータサービスインスタンスで障害が発生した場合に、関連付けられている論理ホストのテイクオーバーまたはフェイルオーバーのどちらを行うかを指定する。指定できる値は、-y (yes) または -n (no) のいずれかである。 |
検証間隔 |
障害検証を行う時間間隔 (秒単位)。デフォルトの間隔は 60 秒。 |
検証タイムアウト |
障害検証をタイムアウトにする時間 (秒単位)。デフォルトのタイムアウト値は 30 秒。 |