NFS のフェイルオーバー中にクライアント上で「stale file handle (無効なファイルハンドル)」エラーが発生しないようにするには、すべてのクラスタノード上で、vxio ドライバが同じ疑似デバイスメジャー番号を持つようにします。インストールを完了すると、この番号は、/etc/name_to_major ファイルに含まれます。次の手順に従って、疑似デバイスメジャー番号を確認して変更してください。
すべてのノード上で疑似デバイスメジャー番号を確認します。
たとえば、次のコマンドを入力します。
# grep vxio /etc/name_to_major vxio 45 |
すべてのノード上で疑似デバイス番号が同じでない場合は、システム上のすべての活動を停止し、/etc/name_to_major ファイルを編集して、すべてのクラスタノード上で番号を同一にします。
各ノードについて、/etc/name_to_major ファイル内の番号が固有であることを確認してください。この作業を素早く行う方法として、各ノード上の /etc/name_to_major ファイルから最大割り当て番号を探し出してから、それらの番号の最大値を求めて、1 を加え、その合計値を vxio ドライバに割り当てます。
番号を変更したら、ただちにシステムを再起動します。
(省略可能) システムからディスクグループエラーが報告され、クラスタが起動しない場合は、次の作業を行う必要があります。
SSVM の upgrade_start スクリプトを使用して、ルートディスクのカプセル化を解除します。
upgrade_start スクリプトは、SSVM の CD-ROM の /Tools/scripts ディレクトリに含まれています。このスクリプトは、1 つのノードからだけ実行してください。次の例の CDROM_path は、SSVM の CD-ROM のこのツールへのパスです。
phys-hahost1# CDROM_path/Tools/scripts/upgrade_start |
ノードを再起動します。
/etc/name_to_major ファイルをエディタで開いて、適切なエントリ (例: /dev/vx/{dsk,rdsk,dmp,rdmp}) を削除します。
ノードを再起動します。
次のコマンドを実行します。
phys-hahost1# vxconfigd -k -r reset |
SSVM の upgrade_finish スクリプトを使用して、再びルートディスクをカプセル化します。
upgrade_finish スクリプトは、SSVM の CD-ROM の /Tools/scripts ディレクトリにあります。
phys-hahost1# CDROM_path/Tools/scripts/upgrade_finish |
ノードを再起動します。