ボリュームマネージャが管理するすべてのディスクをフォーマットします。
fmthard(1M) コマンドを使用して、各ディスクに VTOC を作成し、ディスク全体を 1 つのスライス 2 と定義してください。
各ディスクを初期化して、ボリュームマネージャが利用できるようにします。
vxdiskadd(1M) コマンドを使用して、各ディスクを初期化してください。
初期化したすべてのディスクをディスクグループに追加します。
vxdg(1M) コマンドを使用して、ディスクグループにディスクを追加してください。各ノードの rootdg ディスクグループに対して少なくとも 1 つのディスクを指定する必要があります。SSVM の構成では、rootdg を作成するオプションとして、起動ディスクをカプセル化する方法と、起動ディスクの少数のシリンダを使用して簡単な rootdg ディスクグループを作成する方法があります。起動ディスクをカプセル化する場合は、SSVM のマニュアルを参照してください。起動ディスクの一部を使用して rootdg を構成する場合は、次の手順に従います。
起動ディスク上に 10 M バイトのパーティションを作成します。
pkgadd(1M) コマンドを使用して、SSVM のパッケージを追加します。
次のコマンドを実行して、ルートディスクグループを作成します。
この例では、c0t0d0s7 を対象のパーティションとします。
# vxconfigd -m disable # vxdctl init # vxdg init rootdg # vxdctl add disk c0t0d0s7 type=simple vxvm:vxdctl: WARNING: Device c0t0d0s7: Not currently in the configuration # vxdisk -f init c0t0d0s7 type=simple # vxdg -g rootdg adddisk c0t0d0s7 # vxdctl enable # rm /etc/vx/reconfig.d/state.d/install-db |
この時点では、次のエラーメッセージは無視してかまいません。
vxvm:vxdctl: WARNING: Device c0t0d0s7: Not currently in the configuration
(省略可能) ホットスペアを割り当てます。
各ディスクグループについて、vxedit(1M) コマンドを使用して、各ディスクコントローラ用のホットスペアとしてディスクを 1 つ割り当てます。
SSVM をインストールしたすべてのノードを再起動します。
すべてのディスクグループについて、多重ホストディスク上に、HA 管理ファイルシステム用のボリュームを作成します。
Sun Cluster では、データサービスに固有の状態または構成情報用に HA 管理ファイルシステムを使用します。
vxassist(1M) コマンドを使用して、HA 管理ファイルシステム用に、2 つのコントローラにまたがってミラー化されている 10 M バイトのボリュームを作成してください。このボリュームには、diskgroup-stat という名前を付けてください。
すべてのディスクグループについて、HA データサービスが使用するそのほかのボリュームを作成します。
vxassist(1M) コマンドを使用して、これらのボリュームを作成してください。
作成したすべてのボリュームを起動します。
vxvol(1M) を使用してボリュームを起動します。
すべてのボリュームにファイルシステムを作成します。
必要なファイルシステムの作成についての詳細は、「多重ホストディスク上の VxFS ファイルシステムの構成」を参照してください。