Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

クラスタフレームワーク

図 1-17 は、Sun Cluster で HA データサービスをサポートするために必要なフレームワークを構成するさまざまなコンポーネントの適切な階層構造を表しています。ただし、この図には、Sun Cluster のさまざまなコンポーネント間の関係は示されていません。最も内側のコアは、現在のクラスタメンバーシップの記録を取るクラスタメンバーシップモニター(CMM) で構成されます。ノードがクラスタから切り離されるか、再結合するたびに、そのクラスタノード上の CMM は、分散メンバーシッププロトコルを経由して、新しいクラスタメンバーシップの合意を図ります。新しいメンバーシップが確定すると、CMM は、Sun Cluster フレームワークを使用して別のクラスタコンポーネントの再構成を調整します。

図 1-17 Sun Cluster のソフトウェアコンポーネント

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HA 構成では、メンバーシップモニター、障害モニター、関係するプログラムは、ハードウェアまたはソフトウェアに問題が発生した場合に、別の Sun Cluster サーバーがその問題の Sun Cluster サーバーからすべてのデータサービス処理を引き継ぐことを可能にします。これは、障害の発生した Sun Cluster サーバーに関連付けられている論理ホストをマスターする権利を、障害のない Sun Cluster サーバーに引き継ぐことによって実現されます。一部の種類の障害では、フェイルオーバーは発生しません。一般に、ディスクドライブ障害では、フェイルオーバーは行われず、ミラー化によって対処されます。同様に、障害モニターによってソフトウェア障害が検出された場合は、別のノードへのフェイルオーバーは行われずに、同じ物理ノード上でデータサービスが再開されます。