Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

データサービス層

Sun Cluster には、サンによって高可用性が実現された一群のデータサービスが付属しています。Sun Cluster は、データサービス層で障害モニターを提供します。この障害モニターが提供する障害検出レベルは、個々のデータサービスによって異なります。障害検出レベルは、いくつかの要因に依存します。Sun Cluster データサービスに対する障害モニターの働きについての詳細は、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』を参照してください。

サーバーを検証するときに、障害モニターは local7 メッセージ機能を利用します。この機能が生成するメッセージは、サーバー上のメッセージの設定に従って、メッセージファイルに記録するか、コンソールに表示できます。メッセージの設定についての詳細は、syslog.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

Sun Cluster がサポートするデータサービス

Sun Cluster は、リレーショナルデータベースや並列データベース、インターネットサービス、資源管理データサービスなどのいろいろなアプリケーションに HA サポートを提供します。データサービスとサポートされているバージョンの最新の一覧については、『Sun Cluster 2.2 ご使用にあたって』を参照するか、ご購入先にお問い合わせください。今回の Sun Cluster のリリースでは、次のデータサービスがサポートされています。

データサービス API

Sun Cluster ソフトウェアには、Sun Cluster HA フレームワーク下で、既存のデータサービスを高可用性にすることを可能にするアプリケーションプログラミングインタフェース (API) が付属しています。データサービスは、クラスタの再構成のいくつかの重要なポイントで HA フレームワークによってコールバックされるメソッド (プログラム) を登録します。Sun Cluster には、データサービスのメソッドが Sun Cluster 構成の状態を照会したり、テイクオーバーを開始したりすることを可能にするユーティリティも付属しています。そのほか、データサービスのメソッドによるファイルロック保持中のプログラムの実行や、タイムアウト値を設定したプログラムの実行、プログラムが終了した場合の自動再起動を簡単に行えるようにするユーティリティもあります。

データサービス API についての詳細は、『Sun Cluster 2.2 API 開発ガイド』を参照してください。