Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

パブリックネットワーク管理 (PNM)

発生した障害の種類によっては、障害の発生したノード上に置かれていたすべての論理ホストが別のノードに転送されます。ノードとパブリックネットワーク間のネットワークアダプタカード、コネクタ、ケーブルの障害では、結果的にノードのフェイルオーバーは必要ありません。Sun Cluster フレームワークのパブリックネットワーク管理 (PNM) ソフトウェアは、ネットワークアダプタの 1 つで問題が発生した場合に、同じグループの別のアダプタがネットワーク要求の処理サービスを引き継げるようネットワークアダプタをグループに編成することを可能にします。エラー検出とフェイルオーバー機能が動作している間の遅延はごくわずかなものです。

PNM を使用した構成では、同じサブネット上に複数のネットワークインタフェースが存在します。これらインタフェースによって、バックアップグループが構成されます。常に、1 つのネットワークアダプタは 1 つのバックアップグループにだけ所属でき、バックアップグループ内の 1 つのアダプタだけがアクティブになります。アクティブなアダプタで問題が発生すると、PNM ソフトウェアは、同じバックアップグループ内の別のアダプタを使用するようにネットワークサービスを切り替えます。パブリックネットワーク用に使用するすべてのアダプタは、1 つのバックアップグループにまとめてください。


注 -

バックアップグループはまた、同一ノードのフェイルオーバーアダプタが存在しないときでもパブリックネットの監視に使用されます。


図 1-21 ネットワークアダプタのフェイルオーバー構成

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PNM の構成と管理については、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』を参照してください。