RAID5 構成を使用しない場合は、Sun Cluster 構成では、あらゆる多重ホストディスクをミラー化する必要があります。ミラー化することにより、構成は単一ディスク障害に耐えることができます。詳細は、「ミラー化に関するガイドライン」とボリューム管理ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
Sun Cluster 構成に移動するデータ量を決定してください。RAID5 を使用しない場合は、決定した量を 2 倍にして、ミラー化のためのディスク空間を確保します。RAID5 では、1/(デバイス数 -1) に等しい空間がさらに必要になります。ディスク要件を計画するには、付録 A 「構成ワークシートと構成例」 のワークシートを使用してください。
ディスク要件を計画するにあたっては、次の点を考慮してください。
Sun Cluster は、複数の多重ホストディスク拡張装置をサポートします。Sun Cluster に移動するデータ量を求めるときは、個々のディスク拡張装置について、利用できるディスクのサイズを考慮してください。
Sun StorEdge A3000 の場合は、装置 1 つに 2 つのコントローラがあるため、必要なディスク拡張装置は 1 つだけです。Sun StorEdge MultiPack の場合は、少なくとも 2 つのディスク拡張装置が必要になります。
環境によっては、複数の小さなファイルシステムをマージして、1 つの大きなファイルシステムにした方が有益であることがあります。1 つのファイルシステムにすることによって管理するファイルシステム数が減り、クラスタのテイクオーバーの高速化に役立つことがあります。
Solstice DiskSuite の構成で 2 つのディスク拡張装置しかない場合は、dual-string メディエータの構成にする必要があります。ディスク拡張装置が 3 つ以上ある場合、メディエータの構成をする必要はありません。Sun StorEdge Volume Manager と Cluster Volume Manager は、メディエータをサポートしていません。dual-string メディエータ機能についての詳細は、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』の dual-string メディエータに関する説明を参照してください。
サポートされるディスクタイプについては、『Sun Cluster 2.2 ご使用にあたって』を参照してください。
ディスク空間の拡張を計画するときは、次のことを考慮してください。
初期構成で多重ホストディスク拡張装置に空のスロットを残しておくことにより、後で簡単にディスクを追加できます。
ディスク拡張装置を後で追加する場合、データを再構成して、1 つのディスク拡張装置内でミラー化が行われないようにしなければならないことがあります。既存のすべてのディスク拡張装置が一杯になったときに、データを再構成しないでディスク拡張装置を追加する最も簡単な方法は、ディスクをペアで追加する方法です。
多重ホストディスク拡張装置では、異なるサイズのディスクを使用できます。どのサイズのドライブを使用するか決定するときは、次のことを考慮してください。