このチュートリアルでは、次の条件を前提としています。システムの実際の条件がこれと異なっていてもかまいません。
システム構成
2 つの Enterprise サーバーシステム
SPARCstorage Array ユニット 2 台。各ユニットに 1G バイトディスクドライブ 30 基を搭載。
次のサイズのデータベース用領域を設定します。各領域をミラー化するので、各タイプとも 2 つずつとなります。
表 3-1 データベース仕様の例
領域 |
ディスク数 |
---|---|
アカウントテーブル |
2 |
ヒストリテーブル |
2 |
管理およびシステム領域 |
2 |
log_node1 |
2 |
log_node2 |
2 |
ルートディスクグループ rootdg は、システムの初期化時にすでに作成されています。したがって CVM は rootdg を認識します。
現時点では SPARCstorage Array 内のディスクはいずれも CVM の制御下にありません。したがって CVM は現在、これらのディスクを認識しません。
60 基の SPARCstorage Array ディスクは、図 3-1に示すように、コントローラ、ターゲット、ディスク番号 (それぞれ c#、t#、d#) 別に構成されています。
オペレーティング環境は 60 台のディスクをディスク (dsk) 名および raw ディスク (rdsk) 名の両方で認識します。表 3-2に、このチュートリアルで使用するディスク名および raw ディスク名の例を示します。これらの名前にはスライス番号が含まれます (s2 はディスク全体を表す) が、CVM 名にはスライス番号が含まれない点に注意してください。2 台のアレイユニットは両方のシステムで同じ物理位置に接続されているので、ノード 0 とノード 1 では各ディスクに同じ名前が使用されます。
表 3-2 ディスク名
|
ノード 0 |
ノード 0 |
ノード 1 |
ノード 1 |
---|---|---|---|---|
ディスク番号 |
ディスク名 |
raw ディスク名 |
ディスク名 |
raw ディスク名 |
1 |
/dev/dsk/c1t0d0s2 |
/dev/rdsk/c1t0d0s2 |
/dev/dsk/c1t0d0s2 |
/dev/rdsk/c1t0d0s2 |
2 |
/dev/dsk/c1t0d1s2 |
/dev/rdsk/c1t0d1s2 |
/dev/dsk/c1t0d1s2 |
/dev/rdsk/c1t0d1s2 |
3 |
/dev/dsk/c1t0d2s2 |
/dev/rdsk/c1t0d2s2 |
/dev/dsk/c1t0d2s2 |
/dev/rdsk/c1t0d2s2 |
|
... |
... |
... |
... |
60 |
/dev/dsk/c2t5d4s2 |
/dev/rdsk/c2t5d4s2 |
/dev/dsk/c2t5d4s2 |
/dev/rdsk/c2t5d47s2 |