システムを停止せずに SPARCstorage Array ディスクを交換できます。
次の手順は、SPARCstorage Array 100 シリーズ内の不良ディスクを交換するための手順です。着脱式のディスク (RSM) を使用している場合は、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』および該当するハードウェアサービスマニュアルに記載された手順に従ってください。
不良ディスクの入ったトレー内のすべてのボリュームと対応するプレックスを確認します。
物理デバイスアドレス cNtNdN から、コントローラ番号とターゲット番号を確認します。
たとえばデバイスアドレスが c3t2d0 の場合、コントローラ番号は 3、ターゲットは 2 です。
vxdisk list の出力からデバイスを確認します。
ターゲットが 0 または 1 の場合は、cNt0 とcNt1 で始まる物理アドレスを持つすべてのデバイスを確認してください。ターゲットが 2 または 3 の場合は、cNt2 とcNt3 で始まる物理アドレスを持つすべてのデバイスを確認してください。ターゲットが 4 または 5 の場合は、cNt4 とcNt5 で始まる物理アドレスを持つすべてのデバイスを確認してください。
例:
# vxdisk -g diskgroup-q list | egrep c3t2¥|c3t3 | nawk '{print $3}' |
コマンドの出力から、不良ディスクのボリュームメディア名を記録します。ボリュームメディア名は、手順 8で使用されている device_media_name です。
次のコマンドの適切なバージョン (csh、ksh、または Bourne シェル) を使用して、上記のデバイス上のすべてのプレックスを確認します。
PLLIST=`vxprint -ptq -g diskgroup -e '(aslist.sd_dm_name in ("c3t2d0","c3t3d0","c3t3d1")) && (pl_kstate=ENABLED)' | nawk '{print $2}'` |
csh を使用する場合、構文は set PLLIST .... です。ksh を使用する場合、構文は export PLLIST= .... です。Bourne シェルでは、変数を設定した後、コマンド export PLLIST を使用する必要があります。
変数を設定したら、トレー内のすべてのプレックスを切り離します。
# vxplex det ${PLLIST} |
次のコマンドでも、トレー内の各プレックスを切り離せます。
# vxplex -g diskgroup -v volume det plex |
もう一方のミラーが依然として使用可能なので、ボリュームは依然としてアクティブです。
トレー内のディスクを停止します。
# ssaadm stop -t tray controller |
不良ディスクを交換します。
ドライブを起動します。
# ssaadm start -t tray controller |
交換ディスクを初期化します。
# vxdisksetup -i devicename |
現在のディスク構成をもう一度調べます。
クラスタ内の両方のノードで次のコマンドを入力します。
# vxdctl enable # vxdisk -a online |
ディスクグループに新しいディスクを追加します。
# vxdg -g diskgroup -k adddisk device_media_name=device_name |
ボリュームを再同期させます。
# vxrecover -b -o iosize=192K |