CVM を初めてインストールする場合は、『Sun StorEdge Volume Manager 導入の手引き』でインストール前の諸事項の確認を行なってください。
CVM のインストールに使用するほとんどのコマンドは、/sbin または /usr/sbin ディレクトリにあります。これらのディレクトリを PATH 環境変数に追加してください。
Bourne シェル (sh または ksh) を使用する場合は、次のコマンドを使用してください。
| PATH=/sbin:/usr/sbin:$PATH export PATH | 
C シェル (csh または tcsh) を使用する場合は、次のコマンドを使用してください。
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setenv PATH /sbin:/usr/sbin:${PATH}
 | 
CVM を使用するシステムには、ルートディスクグループ (rootdg) を含めて 1 つ以上のディスクグループがあります。rootdg は必須であり、システム間で共有することはできません。CVM の実行中は rootdg 内に少なくとも 1 つのディスクが存在する必要があります。CVM をインストールする前に、クラスタ内の各ノードの rootdg をどこに配置するかを決定する必要があります。
「rootdg の作成」の説明に従ってルートディスクをカプセル化することにより、rootdg を作成できます。インストールを開始する前に、共有ディスクグループの配置を決定する必要があります。1 つ以上の共有ディスクグループを設定します。
CVM を ダーティーリージョンログ (DRL) と併用する場合は、このログ用にディスク上の領域を確保してください。ログサイズは、ボリュームサイズとノード数に比例します (各ログには、ノードごとに 1 つの回復マップと 1 つのアクティブマップがあります)。
2 ノードクラスタでボリュームサイズが 2G バイトの場合、ログサイズとしては 5 ブロック (マップごとに 1 ブロック) が必要です。ボリュームサイズが 2G バイト増えるごとに、ログサイズはマップごとに約 1 ブロックの割合で増やす必要があります (したがって 2 ノードで ボリュームサイズが 4G バイトの場合、ログサイズは 10 ブロックとなる)。ログサイズの上限は 96 ブロックです。ボリュームサイズが大きくなるに従い、DRL はログサイズの上限を超えない範囲で、サイズの増加に応じてログの詳細の程度を変更します。4 ノードクラスタの場合は、より大きなログが必要となります。ログサイズについての詳細は、「ダーティーリージョンログと CVM」を参照してください。
CVM を SPARCstorageTM Array と併用する場合は、ファームウェアレベル 3.4 以上を使用する必要があります。