Sun Cluster 2.2 Cluster Volume Manager ガイド

vxstat コマンド

vxstat は、特定のオブジェクトに関する統計情報を返します。CVM 環境では、vxstat はクラスタ内のすべてのノードから統計情報を収集します。この統計情報では、すべてのノードによる指定したオブジェクトの総合的な使用状況が示されます。ローカルオブジェクトを指定した場合は、ローカルでの使用状況が返されます。

vxstat では、呼び出し元がノードのサブセットを任意に指定できます。


vxstat -g diskgroup -n node[,node...]

ここで node は整数です。コンマで区切ったノードのリストを指定すると、そのリストのノード群に関する統計の和が表示されます。

次の例は、ノード 2、ボリューム vol1 に関する統計情報を取得します。


vxstat -g rootdg -n 2 vol1

この場合、次のような出力が生成されます。


OPERATIONS           BLOCKS         AVG TIME(ms)
TYP  NAME          READ     WRITE      READ     WRITE    READ  WRITE
vol  vol1          2421         0    600000         0    99.0    0.0 

vxstat を次のように使用して、クラスタ全体に関する統計情報を取得し表示することもできます。


vxstat -b

すべてのノードに関する統計が加算されます。たとえば、ノード 1 が 100 回、ノード 2 が 200 回の入出力をそれぞれ行なった場合には、vxstat -b300 を返します。