vxstat は、特定のオブジェクトに関する統計情報を返します。CVM 環境では、vxstat はクラスタ内のすべてのノードから統計情報を収集します。この統計情報では、すべてのノードによる指定したオブジェクトの総合的な使用状況が示されます。ローカルオブジェクトを指定した場合は、ローカルでの使用状況が返されます。
vxstat では、呼び出し元がノードのサブセットを任意に指定できます。
vxstat -g diskgroup -n node[,node...] |
ここで node は整数です。コンマで区切ったノードのリストを指定すると、そのリストのノード群に関する統計の和が表示されます。
次の例は、ノード 2、ボリューム vol1 に関する統計情報を取得します。
vxstat -g rootdg -n 2 vol1 |
この場合、次のような出力が生成されます。
OPERATIONS BLOCKS AVG TIME(ms) TYP NAME READ WRITE READ WRITE READ WRITE vol vol1 2421 0 600000 0 99.0 0.0 |
vxstat を次のように使用して、クラスタ全体に関する統計情報を取得し表示することもできます。
vxstat -b |
すべてのノードに関する統計が加算されます。たとえば、ノード 1 が 100 回、ノード 2 が 200 回の入出力をそれぞれ行なった場合には、vxstat -b は 300 を返します。