ボリュームマネージャの vxconfigd デーモンは、任意の時点で停止および再開できます。vxconfigd の停止中はボリュームの再構成は行えず、vxconfigd が再開するまで他のノードはクラスタに結合できません。クラスタでは、スレーブ上の vxconfigd デーモンは常にマスター上の vxconfigd デーモンに接続されています。したがって、クラスタ編成されたノードで vxconfigd デーモンを停止することは推奨できません。
vxconfigd が何らかの理由で停止された場合、どのノードでデーモンが停止されたかに応じて、以下のように異なる動作が実行されます。
スレーブで vxconfigd が停止された場合、マスターは何の動作も行いません。スレーブで vxconfigd が再開されると、そのスレーブの vxconfigd はマスターの vxconfigd との再接続と共有構成に関する情報の再取得を試みます。(共有構成のカーネルの表示は影響されず、また共有ディスクへのアクセスも影響されません。) スレーブの vxconfigd がマスターに正常に再結合するまで、共有構成に関する情報は少ししかなく、共有構成を表示または変更しようとする試みは失敗する可能性があります。特に、共有ディスクグループを (vxdg list により) 一覧表示すると、それらのディスクグループは「disabled」と示されます。再結合が正常に終了すると、これらは「enabled」に変化します。
マスターで vxconfigd が停止された場合、スレーブ上の vxconfigd はマスターに定期的に再結合を試みます。この試みは、マスターで vxconfigd が再起動されるまで成功しません。この場合、スレーブの共有構成に関する vxconfigd 情報は消失してはいないので、構成は正確に表示されます。
マスターとスレーブの両方で vxconfigd が停止された場合、両方のノードで vxconfigd が再起動され、それらが再接続されるまで、スレーブでは正確な構成情報が表示されません。
あるノードで vxconfigd が停止されたことを vxclust が検知すると、vxclust は vxconfigd を再起動します。
SSVM と同様、vxconfigd に -r reset オプションを指定すると、vxconfigd が再起動され、すべての状態が初めから作成されます。ノードがクラスタに結合しているときは、このオプションは使用できません (使用するとクラスタ情報が消失するため)。このような状況でこのオプションを使用すると、vxconfigd は起動しません。