Solaris PC NetLink 管理マニュアル

1.3 SunLink Server Managerとコマンド行の選択

Windows NT や、クライアントが混在するネットワークを健全に保つために Windows NT 管理ツールを使用して実施する日常の管理タスクのほかに、SunLink Server ソフトウェアが稼動している Solaris システムベースのコンピュータ上で、いくつかの管理タスクを直接実行する必要があります。

SunLink Server の管理方法には、ユーザーの経験や志向に合わせて GUI または Solaris コマンド行のどちらかを選択できます。このマニュアルでは、これらの方法で SunLink Server コンピュータ上のすべての管理タスクを実行する方法を説明します。


注 -

1 度に 1 人の管理者だけが特定のサーバーを変更するようにしてください。SunLink Server Manager ツールでは、ユーザーが管理者権限で特定のサーバーにログオンした場合に警告を表示しますが、コマンド行インタフェースまたは SunLink Server Manager ツールのどちらも、2 人以上の管理者が同時に変更を加えるのを防ぐことはできません。


1.3.1 SunLink Server Manager GUI ツール

下記に示した SunLink Server Manager は、Windows NT および Microsoft Windows 環境に違和感なく適合する、GUI ベースの SunLink Server 管理ツールです。これにより、大部分のルーチンと複雑なタスクを GUI ベースのツールで行うことができます。

Graphic

SunLink Server Manager は Sun Microsystems 社の Javaプログラム言語に基づいた、分散型クライアントサーバーアプリケーションです。これにより、Windows NT ネットワーク管理とは別に必要な、SunLink Server の管理作業のすべてを行うことができます。SunLink Server コンピュータには SunLink Server Manager のサーバー部分を、Solaris、Windows NT 4.0 または Windows 95 クライアントにはクライアント部分をインストールします。

最も一般的で重要な管理タスクと注意点について、SunLink Server Manager の利点を示します。

1.3.2 すべてのタスクに対するコマンド行インタフェース

Solaris システムまたは UNIX システムの管理に習熟している場合、コマンド行を使用して、Solaris システムのプロンプトから、管理作業を実行するあらゆるコマンドを、いくつでも入力することができます。

従来の Solaris コマンドすべてと、複数の新しいコマンド (Windows NT の net コマンドを含む) が利用できます。SunLink Server に関連するコマンドの構成については、第 2 章「コマンドプロンプトでの SunLink Server ソフトウェアの管理 」を参照してください。第 2 章では、Solaris に不慣れな管理者を対象に、Solaris コマンドを使用する場合の一般的な説明も提供されます。