Solaris PC NetLink 管理マニュアル

3.4.2.2 大文字小文字の混合サポートの検討

SunLink Server プログラムのデフォルトで設定されている、大文字小文字の混合ファイル名のサポートをサーバーが継続するかどうかは、慎重に検討する必要があります。大文字小文字の混合サポートにより、クライアントは Solaris システム上の大文字小文字を含むファイル名にアクセスすることができますが、この機能を使用しないほうがサーバーの性能は向上します。

同じサーバー上で大文字小文字の混合サポートを頻繁に切り替えないようにしてください。大文字小文字の混合サポートが有効なときには、クライアントは大文字小文字の混合サポート名でファイルを作成することができます。大文字小文字の混合サポートが無効にされると、その直後に大文字小文字の混合名のファイルは無効になります。大文字小文字の混合サポートが有効から無効になると、既存のファイル名はすべて小文字になります。

1 つのディレクトリ内に、大文字と小文字の違いを区別するファイル名を作成しないでください。Solaris システムは大文字と小文字を区別するので、SunLink Server の大文字小文字の混合サポートでは大文字小文字が維持されるものの、Windows NT のように大文字と小文字を区別しない方式で動作します。Windows NT では 1 つのディレクトリ内に、大文字と小文字で区別された同じ名前のファイルを持つことができないため、Microsoft 製品のユーザーは、ファイルが大文字と小文字で区別されている可能性に気が付きません。その結果、ユーザーは希望するファイルとは別のファイルにアクセスしたり、アクセスを拒否されることがあります。