Solaris PC NetLink 管理マニュアル

NetBIOS の適用範囲

NetBIOS の適用範囲は、特定のネットワークデバイスが接続できるコンピュータを制限する機能で、あまり使用することはありません。

適用範囲を使用する主な理由は、広域エリアネットワーク (WAN) または大規模なネットワーク内で、同じ NetBIOS 名を持つ 2 つ以上のネットワークインタフェースによって名前が重複するのを防ぐことです。

あるネットワークが、同じサブネット上に存在する 2 つのマシンを持った靴工場に属していると考えてみます。営業員がわかりやすいように 2 つのマシンには目印が付いています。

1 つのマシンはスニーカーを売っている人が使用し、別のマシンはブーツを売っている人が使用しています。どちらのマシンにも「sales」 という NetBIOS 名がつけられいていると問題が生じる可能性があります。しかし、一方のマシンの適用範囲名が 「sneakers」、もう一方が「boots」と付けられている場合は、両方のマシンは重複せずに「sales」という NetBIOS 名を保持することができます。この場合、これらのマシンは同じ適用範囲に属するマシンとしか通信できません。