Solaris Resource Manager 1.1 ご使用にあたって

既知の問題

これは Solaris 2.6 システムだけの問題です。ただし、SPARC 版 Solaris 2.6 システムにパッチ 107308-12 をインストールすれば、この問題を解決できます。Solaris 7 システムの場合、この問題は解決されています (CDE v1.3 build 19)。

CDE 環境で、シグナルの競合状態により dtlogin の再起動が妨げられる

現在のスケジューラの動作が変更されると、dtloginXsun の間の通信に使用されるシグナルで競合状態が報告されます。このために、CDE セッションの終了後、dtlogin の再起動が妨げられる可能性があります。Solaris Resource Manager でこの問題を回避するには、dispadmin(1MSRM) を使用して時間を短く設定します。

現在の時間量を調べるには、次のように入力します。


# dispadmin -c SHR -g > /tmp/dispadmin.out

/tmp/dispadmin.out は次のようになります。


#
# (SHR) SRM スケジューラの設定
#
 
Resolution=1000                # 分解能
Quantum=110                    # すべてのプロセスに対する大域時間量

dispadmin.out を開いて、Quantum 値を 50 に変更し、次のコマンドで変更内容を有効にします。


# dispadmin -c SHR -s /tmp/dispadmin.out