Solaris Resource Manager 1.1 のシステム管理

l ノード (Inode) の概要

Solaris Resource Manager では、Solaris カーネルを基本的に拡張した l ノード (limit ノード) が中心にあります。l ノードは UNIX のユーザー ID (UID) に対応するもので、個々のユーザー、ユーザーグループ、アプリケーション、特殊要件などを表わします。l ノードはユーザー ID を使用して索引付けされます。l ノードは、資源の割り当てポリシーを記録したり、資源の総使用量データをプロセスごとにユーザーやユーザーグループ、アプリケーションのレベルで記録したりするときに使用されます。

l ノードはユーザー ID で識別しますが、アクセス権に影響する資格情報とは異なります。資格の構造には、プロセスがファイルの読み込み、書き込み、および変更を実行できるかどうかが設定されます。l ノード構造は、資源の制限と使用量を追跡するために使用されます。

別の制限セットを使用したい場合は、srmuser(1SRM) を使用して異なる l ノードに接続します。この変更は資格構造には影響せず、資格構造は元のユーザー ID に関連付けられており、プロセスのアクセス権は変更されないことに注意してください。