デフォルトでは、limdaemon は syslog(3) を使用してメッセージを記録します。時刻はメッセージに含まれます。
limdaemon には、起動時に構成できるオプションがいくつかあります。
-m tag と -p priority オプションは、-l オプションとともに使用します。syslogd(1M) 構成に従って、メッセージにタグを付け、メッセージのルーティングを制御します。
-c オプションを指定すると、limdaemon が端末接続時間使用量の更新を抑止します。
-d オプションを指定すると、limdaemon が、ログイン済みユーザーのすべての端末の接続時間使用量に対し減少処理をします。減少処理を行う間隔は、-t オプションの引数で指定します (デフォルトは 1 分)。
-Dn オプションを指定すると、limdaemon がすべてのユーザーのすべての端末の接続時間使用量に対し n 分ごとに減少処理をします。
-k オプションを指定すると、動作中の limdaemon を停止します。
-t オプションでは、端末デバイスカテゴリにある接続時間使用量属性の更新間隔を分で設定します。デフォルトは 1 分です。
-e オプションでは、接続時間の制限値に達したユーザーのログアウトを抑止します。-c オプションを指定すると、このオプションを指定したのと同じになります。
-w オプションでは、接続時間が超過する何分前に警告メッセージを出すかを設定します。デフォルトの警告間隔は 5 分です。
-g オプションでは、猶予時間を秒単位で設定します。デフォルトの猶予時間は 30 秒です。
次はこの limdaemon コマンドの例です。
% limdaemon -g300 |
このコマンドでは、デーモンを起動し、猶予時間を 5 分に設定します。コマンドの後にシェル & 文字を続ける必要はありません。limdaemon を起動すると、それ自身がデーモンになります。つまり、子プロセスがフォークされ、その子プロセスがそれ自身を制御端末から切り離し、独自のプロセスグループに入ります。
管理者は、接続時間使用量属性を頻繁に更新することによるオーバーヘッドの増加と、更新の頻度が少なくなることによるばらつきの増加のバランスをどうするかを判断する必要があります。上述オプションやその他のオプションの詳細は、limdaemon(1MSRM) のマニュアルページを参照してください。