Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

OPS のインストール

Sun Cluster 構成に OPS をインストールするには、高いレベルの手順が必要です。Oracle7 Parallel Server をインストールする場合は、『Oracle7 for Sun SPARC Solaris 2.x Installation and Configuration Guide, Release 7.x』を参照してください。Oracle8 Parallel Server をインストールする場合は、『Oracle8 Parallel Server Concepts and Administration, Release 8.0』を参照してください。 Oracle8i の Parallel Server をインストールする場合は、Oracle8i インストールマニュアルを参照してください

  1. UNIX カーネルのプロセス間通信 (IPC) パラメータを編集して、Oracle8i の Shared Global Area (SGA) 構造を格納できるように構成します。すべてのノードを再起動します。

  2. すべてのノード上で、Oracle ユーザー環境を設定します。Oracle マニュアルを参照してください。

  3. scinstall(1M) コマンドを使用して、Sun Cluster 2.2 をインストールします。データサービスを選択するように尋ねられたときは OPS を指定します。そして、クラスタ機能を有効にした VxVM をボリュームマネージャとして使用します。

  4. すべてのノードを再起動します。

  5. すべてのノード上で、ORCLudlm パッケージをインストールします。このパッケージは Oracle 製品 CD-ROM の ops_patch ディレクトリ内にあります。

  6. すべてのノード上で、クラスタ機能を有効にした VERITAS Volume Manager (VxVM) をインストールします。

  7. すべてのノードを再起動します。

  8. VERITAS ルートディスクグループ (rootdg) を作成します。rootdg を作成するための詳細な手順については、VERITAS マニュアルを参照してください。

  9. 1 つのノード上だけで、クラスタを起動します。

  10. OPS データベース用に Oracle ディスクグループと raw ボリュームを作成します。詳細は、VERITAS と Oracle8i のインストールマニュアルを参照してください。

  11. クラスタを停止します。

  12. すべてのノード上で、クラスタを再起動します。

  13. すべてのノード上で、OPS オプションを指定して Oracle をインストールします。OPS をインストールするための詳細な手順については、Oracle/OPS マニュアルを参照してください。

  14. OPS のバージョンが 8.0.5 以前の場合、Oracle GMS デーモンを構成する必要があります。詳細は、「Oracle GMS デーモンの起動」を参照してください。OPS のバージョンが 8.1.6 以降の場合、この手順は必要ありません。

Oracle SQL*Net と Net8 の構成

Oracle SQL*Net または Net8 を OPS 用に構成する方法は、Oracle 用に構成する方法と同じです。ただし、1 つだけ例外があります。OPS インスタンスを使用すると、Net8 は負荷均衡とフェイルオーバー用に構成できます。構成方法は Oracle と OPS のバージョンによって異なります。Oracle クライアントと Oracle サーバー間の接続を構成するための詳細な手順については、Oracle マニュアルを参照してください。

Oracle GMS デーモンの起動

Sun Cluster 2.2 では、Oracle の Group Membership Services (GMS) デーモンは Sun Cluster フレームワークのインストール時に scogms(1M) によって起動されるのではありません。したがって、Oracle Parallel Server データベースの場合、バイナリ ogmsctl を使用して、GMS デーモンを手動で起動する必要があります (ogmsctl を使用するには、Oracle Parallel Server Option をクラスタノードにインストールする必要があります)。ノード上のインスタンスが排他モードで起動しているときでも、ogmsctl デーモンが起動および動作している必要があります。したがって、データベースを作成するときには、このデーモンが動作している必要があります。

GMS バイナリである ogmsogmsctl$ORACLE_HOME の下にある /bin ディレクトリ内にあります。GMS デーモンのデフォルトのホームディレクトリは /tmp/.ogms です。このディレクトリにはトレースファイルと gms0000.dat ファイルがあります。

GMS デーモンを起動するには、ユーザー oracle でログインする必要があります。GMS デーモンを起動するには、次のコマンドを使用します。


# su - oracle
$ ogmsctl start

デーモンが正常に起動するには、起動するノードがクラスタメンバーである必要があります。

GMS デーモンを停止するには、次のコマンドを使用します。


$ ogmsctl stop

次に、ogmsctl コマンドのオプションを示します。

表 15-1 ogmsctl コマンドのオプション

オプション 

説明 

start

GMS を起動する。 

stop

GMS を停止する。 

abort

GMS を強制終了する。 

trace=x

トレースレベルを x に設定する。

status

GMS が動作しているかどうかを調べる。 

interactive

GMS デバッガモードに入る。 

ogms_home=x

GMS ホームディレクトリを x に設定する。

global-status

アクティブ GMS ノードのリストを取得する。 

group-status domain_group

グループメンバー情報のリストを取得する。