Sun Cluster 構成に OPS をインストールするには、高いレベルの手順が必要です。Oracle7 Parallel Server をインストールする場合は、『Oracle7 for Sun SPARC Solaris 2.x Installation and Configuration Guide, Release 7.x』を参照してください。Oracle8 Parallel Server をインストールする場合は、『Oracle8 Parallel Server Concepts and Administration, Release 8.0』を参照してください。 Oracle8i の Parallel Server をインストールする場合は、Oracle8i インストールマニュアルを参照してください
UNIX カーネルのプロセス間通信 (IPC) パラメータを編集して、Oracle8i の Shared Global Area (SGA) 構造を格納できるように構成します。すべてのノードを再起動します。
すべてのノード上で、Oracle ユーザー環境を設定します。Oracle マニュアルを参照してください。
scinstall(1M) コマンドを使用して、Sun Cluster 2.2 をインストールします。データサービスを選択するように尋ねられたときは OPS を指定します。そして、クラスタ機能を有効にした VxVM をボリュームマネージャとして使用します。
すべてのノードを再起動します。
すべてのノード上で、ORCLudlm パッケージをインストールします。このパッケージは Oracle 製品 CD-ROM の ops_patch ディレクトリ内にあります。
すべてのノード上で、クラスタ機能を有効にした VERITAS Volume Manager (VxVM) をインストールします。
すべてのノードを再起動します。
VERITAS ルートディスクグループ (rootdg) を作成します。rootdg を作成するための詳細な手順については、VERITAS マニュアルを参照してください。
1 つのノード上だけで、クラスタを起動します。
OPS データベース用に Oracle ディスクグループと raw ボリュームを作成します。詳細は、VERITAS と Oracle8i のインストールマニュアルを参照してください。
クラスタを停止します。
すべてのノード上で、クラスタを再起動します。
すべてのノード上で、OPS オプションを指定して Oracle をインストールします。OPS をインストールするための詳細な手順については、Oracle/OPS マニュアルを参照してください。
OPS のバージョンが 8.0.5 以前の場合、Oracle GMS デーモンを構成する必要があります。詳細は、「Oracle GMS デーモンの起動」を参照してください。OPS のバージョンが 8.1.6 以降の場合、この手順は必要ありません。
Oracle SQL*Net または Net8 を OPS 用に構成する方法は、Oracle 用に構成する方法と同じです。ただし、1 つだけ例外があります。OPS インスタンスを使用すると、Net8 は負荷均衡とフェイルオーバー用に構成できます。構成方法は Oracle と OPS のバージョンによって異なります。Oracle クライアントと Oracle サーバー間の接続を構成するための詳細な手順については、Oracle マニュアルを参照してください。
Sun Cluster 2.2 では、Oracle の Group Membership Services (GMS) デーモンは Sun Cluster フレームワークのインストール時に scogms(1M) によって起動されるのではありません。したがって、Oracle Parallel Server データベースの場合、バイナリ ogmsctl を使用して、GMS デーモンを手動で起動する必要があります (ogmsctl を使用するには、Oracle Parallel Server Option をクラスタノードにインストールする必要があります)。ノード上のインスタンスが排他モードで起動しているときでも、ogmsctl デーモンが起動および動作している必要があります。したがって、データベースを作成するときには、このデーモンが動作している必要があります。
GMS バイナリである ogms と ogmsctl は $ORACLE_HOME の下にある /bin ディレクトリ内にあります。GMS デーモンのデフォルトのホームディレクトリは /tmp/.ogms です。このディレクトリにはトレースファイルと gms0000.dat ファイルがあります。
GMS デーモンを起動するには、ユーザー oracle でログインする必要があります。GMS デーモンを起動するには、次のコマンドを使用します。
# su - oracle $ ogmsctl start |
デーモンが正常に起動するには、起動するノードがクラスタメンバーである必要があります。
GMS デーモンを停止するには、次のコマンドを使用します。
$ ogmsctl stop |
次に、ogmsctl コマンドのオプションを示します。
表 15-1 ogmsctl コマンドのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
start |
GMS を起動する。 |
stop |
GMS を停止する。 |
abort |
GMS を強制終了する。 |
trace=x |
トレースレベルを x に設定する。 |
status |
GMS が動作しているかどうかを調べる。 |
interactive |
GMS デバッガモードに入る。 |
ogms_home=x |
GMS ホームディレクトリを x に設定する。 |
global-status |
アクティブ GMS ノードのリストを取得する。 |
group-status domain_group |
グループメンバー情報のリストを取得する。 |