Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

md.tab のサンプルファイル

md.tab ファイル内の行の順序は重要ではありませんが、後述するような順でファイルを作成してください。次の md.tab のサンプルファイルでは、green というディスクセット用のメタデバイスを定義しています。# を使用して、ファイルにコメントを付けることができます。この例では、論理ホスト名も green です。


# administrative file system for logical host mounted under /green
 green/d0 -t green/d1 green/d4
 	green/d1 -m green/d2 green/d3
 	    green/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4
 	    green/d3 1 1 /dev/did/rdsk/d2s4
 	green/d4 -m green/d5 green/d6
 	    green/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5
 	    green/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d4s5
 
 # /green/web
 green/d10 -t green/d11 green/d14
 	green/d11 -m green/d12 green/d13
 	    green/d12 1 1 /dev/did/rdsk/d1s0
 	    green/d13 1 1 /dev/did/rdsk/d2s0
 	green/d14 -m green/d15 green/d16
 	    green/d15 1 1 /dev/did/rdsk/d3s6
 	    green/d16 1 1 /dev/did/rdsk/d4s6
 
 #/green/home to be NFS-shared
 green/d20 -t green/d21 green/d24
 	green/d21 -m green/d22 green/d23
 	    green/d22 1 1 /dev/did/rdsk/d3s0
 	    green/d23 1 1 /dev/did/rdsk/d4s0
 	green/d24 -m green/d25 green/d26
 	    green/d25 1 1 /dev/did/rdsk/d1s6
 	    green/d26 1 1 /dev/did/rdsk/d2s6

先頭行では、管理ファイルシステムを、マスター(UFS) メタデバイス d1 とログデバイス d4 で構成されるトランスメタデバイス d0 と定義しています。-t は、このデバイスがトランスメタデバイスであることを意味します。マスターデバイスとログデバイスであることは、-t フラグの後の位置で示されます。

2 行目では、マスターデバイスをメタデバイスのミラーと定義しています。この定義中の -m は、ミラーデバイスであることを意味します。


green/d1 -m green/d2 green/d3

同様に 5 行目では、ログデバイスの d4 をメタデバイスのミラーと定義しています。


green/d4 -m green/d5 green/d6

3 行目では、マスターデバイスの 1 つ目のサブミラーを 1 方向ストライプと定義しています。


green/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4

次の 4 行目では、もう 1 つのマスターサブミラーを定義しています。


green/d3 1 1 /dev/did/rdsk/d2s4

最後は、ログデバイスのサブミラーの定義です。この例では、それぞれのサブミラー用に単純メタデバイスを作成します。


green/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5
green/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d4s5

同様に、別の 2 つのアプリケーション用のミラーが作成されています。d10 には、web サーバーとファイルが含まれ、d20 には NFS 共有ファイルシステムが含まれます。

サブミラーに使用するディスクにデータがすでに存在している場合は、メタデバイスを構成する前にそのデータのバックアップを取り、ミラーに復元する必要があります。