md.tab ファイル内の行の順序は重要ではありませんが、後述するような順でファイルを作成してください。次の md.tab のサンプルファイルでは、green というディスクセット用のメタデバイスを定義しています。# を使用して、ファイルにコメントを付けることができます。この例では、論理ホスト名も green です。
# administrative file system for logical host mounted under /green green/d0 -t green/d1 green/d4 green/d1 -m green/d2 green/d3 green/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4 green/d3 1 1 /dev/did/rdsk/d2s4 green/d4 -m green/d5 green/d6 green/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5 green/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d4s5 # /green/web green/d10 -t green/d11 green/d14 green/d11 -m green/d12 green/d13 green/d12 1 1 /dev/did/rdsk/d1s0 green/d13 1 1 /dev/did/rdsk/d2s0 green/d14 -m green/d15 green/d16 green/d15 1 1 /dev/did/rdsk/d3s6 green/d16 1 1 /dev/did/rdsk/d4s6 #/green/home to be NFS-shared green/d20 -t green/d21 green/d24 green/d21 -m green/d22 green/d23 green/d22 1 1 /dev/did/rdsk/d3s0 green/d23 1 1 /dev/did/rdsk/d4s0 green/d24 -m green/d25 green/d26 green/d25 1 1 /dev/did/rdsk/d1s6 green/d26 1 1 /dev/did/rdsk/d2s6 |
先頭行では、管理ファイルシステムを、マスター(UFS) メタデバイス d1 とログデバイス d4 で構成されるトランスメタデバイス d0 と定義しています。-t は、このデバイスがトランスメタデバイスであることを意味します。マスターデバイスとログデバイスであることは、-t フラグの後の位置で示されます。
2 行目では、マスターデバイスをメタデバイスのミラーと定義しています。この定義中の -m は、ミラーデバイスであることを意味します。
green/d1 -m green/d2 green/d3 |
同様に 5 行目では、ログデバイスの d4 をメタデバイスのミラーと定義しています。
green/d4 -m green/d5 green/d6 |
3 行目では、マスターデバイスの 1 つ目のサブミラーを 1 方向ストライプと定義しています。
green/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4 |
次の 4 行目では、もう 1 つのマスターサブミラーを定義しています。
green/d3 1 1 /dev/did/rdsk/d2s4 |
最後は、ログデバイスのサブミラーの定義です。この例では、それぞれのサブミラー用に単純メタデバイスを作成します。
green/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5 green/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d4s5 |
同様に、別の 2 つのアプリケーション用のミラーが作成されています。d10 には、web サーバーとファイルが含まれ、d20 には NFS 共有ファイルシステムが含まれます。
サブミラーに使用するディスクにデータがすでに存在している場合は、メタデバイスを構成する前にそのデータのバックアップを取り、ミラーに復元する必要があります。