Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

N+1 (星型) 構成

N+1 (星型) 構成は、複数のアクティブサーバーと 1 つのホットスタンバイサーバーで構成されます。アクティブサーバーとホットスタンバイサーバーを同じ構成にする必要はありません。図 1-15 は、N+1 構成を表しています。アクティブサーバーはデータサービスを提供し、ホットスタンバイサーバーはアクティブサーバーの障害に備えて待機します。ホットスタンバイサーバーは、構成内において、すべてのディスク拡張装置に対する物理的なディスク接続を持つ唯一のサーバーです。

アクティブなサーバーの 1 つで障害が発生した場合、障害サーバーが提供していたデータサービスはホットスタンバイサーバーにフェイルオーバーされます。その後、ホットスタンバイサーバーは、データサービスが元のアクティブサーバーに手動でスイッチオーバーされるまでデータサービスを提供し続けます。

別の Sun Cluster サーバーの障害に備えて待機している間、ホットスタンバイサーバーがアイドル状態になっている必要はありません。しかし、ホットスタンバイサーバーには、常に、アクティブサーバーの 1 つで問題が発生したときの負荷を処理するために必要十分な CPU 能力を残しておいてください。

図 1-15 N+1 構成

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