Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

名前と命名規則の設定

クラスタを構成する前に、次の項目の名前を決定する必要があります。

ネットワークインタフェース名 (および関連付けられた IP アドレス) は、各パブリックネットワーク上のすべての論理ホストに必要です。一定の命名規則を使用する必要はありませんが、このマニュアルでは、推奨する命名規則として次の命名規則を使用します。付録 A 「構成ワークシートと構成例」 の構成ワークシートを利用してください。

クラスタ - 構成作業の一貫として、クラスタ名の指定が求められます。任意の名前を選択できます。Sun Cluster には、クラスタ名に関する制限はありません。

物理ホスト - 物理ホスト名は、論理ホスト名に接頭辞 phys- を付けることによって作成します (物理ホストはそれぞれ論理ホストを 1 つだけマスターします)。たとえば、hahost1 という名前の論理ホストをマスターする物理ホストの名前は、phys-hahost1 とします。Sun Cluster には、複数の論理ホストをマスターする物理ホストに対する命名規則あるいはデフォルト名はありません。


注意 - 注意 -

ネームサービスとして DNS を使用する場合は、物理ホスト名や論理ホスト名に下線 (_) を使用しないでください。DNS は、下線を含むホスト名を認識しません。


論理ホストとディスクグループ - Sun Cluster では、論理ホストとディスクグループに異なる名前を付けることができます。しかし、同じ名前を使用することは、Sun Cluster の慣習であり、管理が容易になります。詳細は、「論理ホストの構成計画」を参照してください。

パブリックネットワーク - パブリックネットワーク上で物理ホストの識別に使用される名前は、主物理ホスト名です。二次パブリックネットワーク上で物理ホストの識別に使用される名前は、二次物理ホスト名です。図 2-1 で示すように、物理ホストには、次の規則に基づいて名前を付けてください。


注 -

主物理ホスト名は、uname -n によって返されるノード名です。


プライベートインターコネクト - プライベートインターコネクトに対するデフォルトの命名規則はありません。

図 2-1 に命名規則の例を示します。

図 2-1 パブリックネットワークとプライベートネットワークに対する命名規則

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