Sun Cluster は、ボリューム管理ソフトウェアを使用して、ディスクをディスクグループにまとめ、1 つの単位で管理できるようにします。Sun Cluster は、Solstice DiskSuite、および VERITAS Volume Manager (VxVM) をサポートしています。Sun Cluster は、Oracle Parallel Server のデータサービスのために VERITAS Volume Manager のクラスタ機能をサポートします。
ボリューム管理ソフトウェアは、Solaris オペレーティング環境をインストールした後にインストールする必要があります。ただし Sun Cluster ソフトウェアの前または後のどちらにインストールしてもかまいません。ボリューム管理ソフトウェアのインストール方法については、使用するボリューム管理ソフトウェアのマニュアルと、このマニュアルの第 3 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」を参照してください。
ディスクを構成するにあたっては次のガイドラインに従ってください。
必須ではありませんが、ルートディスクのミラー化を推奨します。
多重ホストディスクはすべて複数のディスクアレイにまたがってミラー化する必要があります。これに対する唯一の例外は、Sun StorEdge A3x00 です。Sun StorEdge A3x00 は、ミラー化するかハードウェアを RAID5 の構成にします。
必須ではありませんが、ホットスペアの利用を強く推奨します。
ボリューム管理に関係する推奨ディスク配置については、「ボリュームマネージャ用スライス」を参照してください。また、その他の制限事項については、使用するボリュームマネージャのマニュアルを参照してください。
Solstice DiskSuite の構成を計画するにあたっては、次のことを考慮してください。
ディスクセット内のファイルシステムには、必ずトランスメタデバイスを使用してください。
2 つのディスク拡張装置だけで Solstice DiskSuite を実行する場合は、Solstice DiskSuite メディエータを使用する必要があります。
構成内のディスクセットに対して Solstice DiskSuite メディエータを使用する場合は、2 つのクラスタノードだけがメディエータホストの役割を果たすことができます。これら 2 つのノードは、どちらのノードがディスクセットをマスターするかに関係なく、メディエータを必要とするすべてのディスクセットに使用する必要があります。このため、3 ノード以上の Sun Cluster 構成では、実際にはディスクセットの潜在的マスターではないホストがディスクセットのメディエータホストになる可能性があります。
VxVM あるいは CVM の構成を計画するにあたっては、次のことを考慮してください。
クラスタノードそれぞれにデフォルトのディスクグループ (rootdg) を作成する必要があります。rootdg の作成に関するガイドラインと詳しい説明は、VERITAS のマニュアルを参照してください。
rootdg をカプセル化する場合は、2 つのディスクスライステーブルエントリを空けておく必要があります。また、カプセル化したルートディスクには、ルート (/)、/usr、/var、swap ファイルシステムのみ存在するようにします。
ディスク空間とスライスが不足していると、後で起動ディスクのカプセル化が行えなくなります。また、オペレーティング環境の再インストールが必要になることがあるため、インストール時間が長くなることがあります。
SPARCstorage Array や Sun StorEdge A5000 以外の記憶装置に VERITAS Volume Manager を使用する場合は、VERITAS Volume Manager 用のライセンスが必要です。SPARCstorage Array と Sun StorEdge A5000 には、VxVM 用のライセンスが含まれています。必要な VxVM ライセンスについては、Sun License Center にお問い合わせください。詳細は、http://www.sun.com/licensing/ を参照してください。
Sun Cluster で Solstice DiskSuite を使用する場合、ライセンスは必要ありません。