Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

論理ホストに Oracle データベースを作成する準備をするには

  1. Sun Cluster が起動していて、使用ノードがディスクグループを所有していることを確認します。

    root で scadmin(1M) コマンドを実行し、クラスタを起動します。クラスタが起動され、指定したノードにディスクグループの所有権が割り当てられます。


    # scadmin startcluster physicalhost clustername
    

    クラスタがすでに存在し、指定するノードがクラスタ内にある場合は、次のコマンドを使ってディスクグループの所有権を確保します。


    # haswitch physicalhost logicalhost
    

  2. ボリュームマネージャがディスクデバイスを使用できるように構成します。


    注意 - 注意 -

    Oracle は raw 物理デバイスと raw メタデバイス (ミラーかどうかを問わず) の両方に対する raw 入出力をサポートしていますが、Sun Cluster はミラー化 raw ボリュームまたはメタデバイスに対する Oracle の raw 入出力のみサポートしています。このため、Sun Cluster 上で /dev/rdsk/c1t1d1s2 などのデバイスを使用して、Oracle データを格納することはできません。


    1. Solstice DiskSuite を使用している場合は、Sun Cluster HA for Oracle を実行するすべてのノードで UFS ロギングあるいはミラー化 raw メタデバイスを構成できます。メタデバイスについての詳細は、付録 B を参照してください。

      ミラー化 raw デバイスを使用してデータベースを格納する場合は、すべてのミラー化 raw メタデバイスの所有者とグループ、モードを変更してください。ミラー化 raw デバイスを使用しない場合は、この手順を省略してください。ミラー化メタデバイスの作成方法は、付録 B 「Solstice DiskSuite の構成」 で説明しています。

      ミラー化 raw デバイスを作成する場合は、その都度、次のコマンドを使用します。

      # chown oracle_id /dev/md/disk_group/rdsk/dn
      # chgrp dba_id /dev/md/disk_group/rdsk/dn 
      # chmod 600 /dev/md/disk_group/rdsk/dn
      
    2. VERITAS Volume Manager を使用している場合は、すべてのノードに VxFS ログあるいは raw デバイスを設定できます。

      raw デバイスを使用してデータベースを格納する場合は、すべてのミラー化 raw メタデバイスの所有者とグループ、モードを変更してください。ミラー化 raw デバイスを使用しない場合は、この手順を省略してください。VxFS ログの設定に関する詳細は、VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

      raw デバイスを作成する場合は、その都度、次のコマンドを使用します。

      # vxvol set owner=oracle_id group=dba_id mode=600 ¥
       /dev/vx/rdsk/diskgroup_name/volume_name