Sun Cluster 2.2 では、Oracle の Group Membership Services (GMS) デーモンは Sun Cluster フレームワークのインストール時に scogms(1M) によって起動されるのではありません。したがって、Oracle Parallel Server データベースの場合、バイナリ ogmsctl を使用して、GMS デーモンを手動で起動する必要があります (ogmsctl を使用するには、Oracle Parallel Server Option をクラスタノードにインストールする必要があります)。ノード上のインスタンスが排他モードで起動しているときでも、ogmsctl デーモンが起動および動作している必要があります。したがって、データベースを作成するときには、このデーモンが動作している必要があります。
GMS バイナリである ogms と ogmsctl は $ORACLE_HOME の下にある /bin ディレクトリ内にあります。GMS デーモンのデフォルトのホームディレクトリは /tmp/.ogms です。このディレクトリにはトレースファイルと gms0000.dat ファイルがあります。
GMS デーモンを起動するには、ユーザー oracle でログインする必要があります。GMS デーモンを起動するには、次のコマンドを使用します。
# su - oracle $ ogmsctl start |
デーモンが正常に起動するには、起動するノードがクラスタメンバーである必要があります。
GMS デーモンを停止するには、次のコマンドを使用します。
$ ogmsctl stop |
次に、ogmsctl コマンドのオプションを示します。
表 15-1 ogmsctl コマンドのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
start |
GMS を起動する。 |
stop |
GMS を停止する。 |
abort |
GMS を強制終了する。 |
trace=x |
トレースレベルを x に設定する。 |
status |
GMS が動作しているかどうかを調べる。 |
interactive |
GMS デバッガモードに入る。 |
ogms_home=x |
GMS ホームディレクトリを x に設定する。 |
global-status |
アクティブ GMS ノードのリストを取得する。 |
group-status domain_group |
グループメンバー情報のリストを取得する。 |