SPARCstorage Array からホストに対する接続が失敗した場合は、原因として光ファイバケーブル、SBus FC/S カード、FC/OM モジュールなどが考えられます。
接続が失敗したホストは、その失敗が発見されるとエラーを生成します。その後 SPARCstorage Array にアクセスすると、別のエラーが生成されます。ホストは、SPARCstorage Array が停電したかのように動作します。
この種の障害は、クラスタ内のほかのノードからの I/O 操作には影響を与えません。
障害を診断するには、SPARCstorage Array の出力を調べてください。この出力から、どの接続が失敗したかがわかります。Sun Cluster ノードのサービスマニュアルで説明されている FC/S カードと FC/OM モジュールのテスト作業を行なって、どのコンポーネントで接続が失敗しているかを調べてください。ハードウェアデバッグを行うには、Sun Cluster ノードの 1 つとダウンしていると思われる SPARCstorage Array を解放してください。
コンポーネントの交換ができるように Sun Cluster システムの準備を行います。
接続の失敗原因にもとづいて、次に示す作業の 1 つを行なって Sun Cluster システムを準備してください。
接続に失敗したコンポーネントが FC/S カードまたは FC/S カードの FC/OM モジュールである場合は、第 7 章「サーバーコンポーネントの管理」を参照して Sun Cluster ノードの電源が落とせるように準備します。
問題が光ファイバケーブルの欠陥にある場合は、ボリューム管理ソフトウェアがすでにその問題を検出し、ケーブルが交換できるようにシステムの準備を行なっています。
SPARCstorage Array の FC/OM モジュールに障害が発生している場合は、SPARCstorage Array トレーごとに、「SPARCstorage Array トレーを取り外すには (Solstice DiskSuite)」または 「SPARCstorage Array トレーを取り外すには (VxVM)」の作業により、SPARCstorage Array 全体の準備を行なってください。
障害のあるコンポーネントを交換します。
光ファイバケーブル、SBus FC/S カード、または FC/OM モジュールに障害がある場合は、Sun Cluster ノードのサービスマニュアルで詳しい交換方法を確認してください。
ボリューム管理ソフトウェアのエラーから回復させます。
「電力損失からの回復」に示された作業を行なってください。