Sun Cluster 2.2 のシステム管理

Sun StorEdge A5000 の管理

この節では、Sun StorEdge A5000 のコンポーネントを管理する方法について説明します。障害が発生したコンポーネントを確認するには、サーバーのハードウェアマニュアルに示された方法を使用してください。

Sun StorEdge A5000 の切断の修復

ディスク格納装置からクラスタノードの 1 つに対する接続が失敗する場合、通常、SCSI-2 ケーブルまたは SBus カードに欠陥があります。

どのようなイベントにおいても、障害が発生したノードは、障害が発見される時点でエラーを生成し始めます。そのディスク格納装置に対してその後アクセスがあると、さらにエラーが生成されます。ノードは、ディスク格納装置が停電したかのように動作します。この種の障害は、クラスタ内のほかのノードからの I/O オペレーションには影響を与えません。

障害を診断するには、Sun Cluster ノードのサービスマニュアルに示されたカードモジュールのテスト作業を行い、障害が発生したコンポーネントを確認してください。ハードウェアデバッグを行うには、ノードの 1 つとダウンしていると思われるディスク格納装置を解放してください。

Sun StorEdge A5000 の切断を修復するには

  1. コンポーネントの交換ができるように Sun Cluster システムの準備を行います。

    切断の原因にもとづいて、次に示す作業の 1 つを行なって Sun Cluster ノードの準備を行います。

    • 障害が発生したコンポーネントが SBus FC-100 ホストアダプタの場合、第 7 章「サーバーコンポーネントの管理」を参照して Sun Cluster ノードの電源を切断できるように準備します。

    • 問題が FC-100 光ファイバケーブルの欠陥にある場合は、ボリューム管理ソフトウェアがすでにその問題を検出し、ケーブルが交換できるようにシステムの準備を行なっています。

  2. 障害が発生したコンポーネントを交換します。

    FC-100 光ファイバケーブルまたは SBus FC-100 ホストアダプタに障害が発生する場合は、『Sun StorEdge A5000 Installation and Service Manual』でそれらの詳しい交換方法を確認してください。

  3. ボリューム管理ソフトウェアのエラーから回復させます。

    「電力損失からの回復」に示された作業を行なってください。

    以上で、切断を修復する作業が終わります。