物理ホストが同じクラスタ内に存在する場合は、ほかのホストがすべてのホストにデータサービスを提供している間に、ローカルホストに対してこの作業を実行します。この例では、2 つの物理ホスト phys-hahost1 と phys-hahost2、および 2 つの論理ホスト hahost1 と hahost2 を使用します。この例では、起動ディスクはミラー化されていません。
次に、VxVM 構成で、バックアップから起動ディスクを復元する手順の概略を示します。
復元が必要なホストを停止する
バックアップから起動ディスクを復元する
そのホストで Sun Cluster を起動する
論理ホストをそのデフォルトマスターにスイッチオーバーする (スイッチバックに手動モードが設定されている場合)
次に、VxVM 構成で、バックアップから起動ディスクを復元する詳しい手順を示します。この例では、phys-hahost1 に復元対象のディスクが含まれています。
復元が必要なホストを停止します。
バックアップメディアから、復元対象のホストの起動ディスクを復元します。
Solaris システム管理マニュアルにあるファイルやファイルシステムを復元する手順を使い、ブートディスクファイルシステムを復元します。
復元対象のホストを再起動します。
再起動によって、ホストにすべてのデバイスが認識されます。
ディスクが予約されている場合は、予約が解除された時点で vxdctl -enable を実行しなければならない場合があります。
ローカルホストで Sun Cluster を起動します。
phys-hahost1# scadmin startnode |
必要に応じて、論理ホストをデフォルトマスターにスイッチバックします。
手動モードが設定されていない場合は、自動スイッチバックが発生します。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 hahost1 |