Sun Cluster 2.2 のシステム管理

再構成再起動の実行

このマニュアルで説明している管理作業の中には、OpenBootTM PROM の boot -r コマンドを使用するか、ノード上に /reconfugure ファイルを作成した後で再起動することによって再構成再起動を行うものがあります。


注 -

既存の多重ホストディスク拡張装置にディスクを追加する場合は、再構成再起動を行う必要はありません。


電源が切れているか障害のあるハードウェア (特に多重ホストディスク拡張装置またはディスク) が存在する場合は、Solaris 再構成再起動は行わないでください。このような場合に再構成再起動を行うと、そのディスクデバイスに対応した /devices 内の i ノードと、/dev/dsk および /dev/rdsk 内のシンボリックリンクが削除されます。その後再構成再起動が行われるまで、それらのディスクは Solaris にアクセスできなくなります。後続の再構成再起動ではコントローラの本来のマイナー装置番号が復元されないことがあり、そのためボリュームマネージャがディスクへのアクセスを拒否することがあります。本来の番号が復元されると、ボリュームマネージャソフトウェアは対応したオブジェクトにアクセスできるようになります。

すべてのハードウェアに障害がなければ、再構成再起動を正常に行い、ノードにディスクコントローラを追加できます。コントローラは、両方のノードに対して対称的になるように追加してください (ノードをアップグレードする間の一時的な非対称的な状態は可)。また、すべてのハードウェアに障害がなければ、再構成再起動を正常に行い、ハードウェアを削除できます。


注 -

Sun StorEdge A3000 では、単一のコントローラに障害が発生した場合、障害が発生したコントローラをできるかぎり速やかに交換する必要があります。通常 boot -r を必要とするほかの管理作業 (新しい SCSI デバイスを追加した後など) は、障害が発生したコントローラが交換されてオンラインに戻され、かつすべての論理ユニット番号 (LUN) がフェイルオーバーが発生する以前のバランスのとれた状態に戻るまで延期することをお勧めします。詳細は、Sun StorEdge A3000 のマニュアルを参照してください。