ここでは、HA-in.named の start_net メソッドと stop_net メソッドに改善できるところがないかを考えます。これらのメソッドはエラー検出処理機能を持っています。たとえば、/usr/sbin/in.named バイナリが存在するか、実行可能か、空でないかを検証できます。検証の結果がエラーである場合、エラーメッセージが記録されます。cat(1) で hainnamed.config ファイルを表示する前に、このファイルが存在するか、正しいアクセス権を示しているか、空でないかを確認します。
これらのメソッドは、非 HA の in.named データファイル /etc/named.boot が存在するかも検証できます。このファイルが存在する場合、当該ホストが非 HA の in.named と HA-in.named のどちらを実行しているのか混乱する可能性があります。つまり、1 度に実行できるのはどちらか 1 つだけです。このような状況はサーバー構成エラーとして扱われ、エラーメッセージが記録されます。in.named の起動や強制終了は行われません。