第 5 章
メーリングリストのプロビジョニング
この節では、iPlanet Messaging Server でメーリングリストエントリを作成する方法について説明します。インストールを行うと、メーリングリストエントリが組識ツリー内に作成されます。SIMS DC ツリーを使用しているシステムの場合は、メーリングリストエントリは DC ツリー内に作成されます。このマニュアルでは、属性の概要を説明します。属性の詳細は、『iPlanet スキーマリファレンスマニュアル』に記載されています。
メーリングリストエントリの作成
メーリングリストエントリは、組識ツリーの ou=group コンテナ内に作成されます。次にメーリングリスト用の LDIF レコードの例を示します。
コード例 5-1    メーリングリスト用の LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
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cn: Dreamteam
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objectClass: groupOfUniqueNames
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objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
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mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
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mail: dreamteam@sesta.com
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mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
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mailHost: manatee.siroe.com
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dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
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nsNumUsers: 7
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nsMaxUsers: 1000
|
|
メールリストの属性
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
-
メーリングリストの識別名です。
objectClass: groupOfUniqueNames
objectClass: inetMailGroup
objectClass: inetLocalMailRecipient
objectClass: inetMailGroupManagement
objectClass: nsManagedMailList
-
groupOfUniqueNames は、すべてのメーリングリストエントリ用のコアオブジェクトクラスです。メールサービスオブジェクトクラス inetMailGroup および inetLocalMailRecipient と、Delegated Administrator サービスオブジェクトクラス inetMailGroupManagement をオーバーレイすると、そのエントリがメッセージングサーバで使用されるメーリングリストになります。
-
inetMailGroup は、メーリングリストの属性を指定します。
-
inetLocalMailRecipient は、内部ルーティング属性を提供します。このオブジェクトクラスは、プライベートエンタープライズ内に限定した RFC 822 ベースの電子メールをルーティングする SMTP メッセージ転送エージェントをサポートすることを目的としており、公共のインターネット上で電子メールをルーティングするプロセスでは使用されません。
-
inetMailGroupManagement は、メーリングリストを管理するための属性を指定します。
-
nsManagedMailList は、メーリングリストに関する iPlanet Delegated Administrator for Messaging のサポート属性を提供します。
groupOfUniqueNames
cn: Dreamteam
-
cn (commonname) はメーリングリストの名前です。
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
-
これらは、このディレクトリ内のユーザとして解決されるメーリングリストのメンバーです。
inetMailGroup
inetMailGroupStatus: active
-
メーリングリストの現在の状態を示します。有効な値は、active、inactive、deleted です。値がない場合は、状態が active であることを示します。不正な値は、inactive として扱われます。
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
-
タグまたは識別子を格納するテキストフィールドです。
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
-
メーリングリストの外部メンバーです。
inetLocalMailRecipient
mail: dreamteam@sesta.com
-
アドバタイズされたメーリングリストの電子メールアドレス (RFC 822 形式) です。
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
-
このメーリングリストのその他の RFC 822 電子メールアドレスです。
mailHost: manatee.siroe.com
-
このメーリングリスト宛てのメッセージの最終的な SMTP 宛先となる MTA サーバの完全修飾ホスト名です。
nsManagedMailList
nsNumUsers: 7
-
現在のユーザエントリの数です。
nsMaxUsers: 1000
-
ユーザエントリの最大数です。
属性値の形式
moderator や mailDeliveryURL など、ユーザアドレスや URL として指定されたファイル名を必要とする属性がいくつかあります。エントリの前に ldap:/// が付いている場合、そのエントリは LDAP エントリとして扱われ、残りの値はエントリの識別名として扱われます。たとえば、以下のように記述します。
moderator: ldap:///uid=cox,ou=people,o=sesta,o=isp
属性と値のペアが 2 行にわたる場合は、2 行目の先頭に空白を置く必要があります。
mailto: ofanning@sesta.com のようにエントリの前に mailto: が付いている場合、そのエントリはメールアドレスとして解釈されます。
エントリの前に file:/// が付いている場合、そのエントリはファイルとして解釈されます。例:
mailDeliveryURL:file:///home/dogboy/dr_j/mail_archive.htm
メーリングリストのタスク
メーリングリスト所有者の割り当て
メーリングリスト所有者は、リストのメンバーの追加や削除を実行できます。メーリングリストの所有者を変更するには、DN を owner 属性に割り当てます。メーリングリストの所有者は複数指定できますが、各所有者はメーリングリストと同じディレクトリ内に DN を持っている必要があります。次に変更文と LDIF レコードの例を示します。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: owner
owner: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
コード例 5-2    所有者を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
owner: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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メンバーの追加
内部メンバー (解決可能 DN を持つメンバー) を追加するには、そのメンバーの DN を uniqueMember 属性に割り当てます。外部メンバーを追加するには、それらのメンバーの電子メールアドレスを mgrpRFC822MailMember 属性に割り当てます。次の LDIF コードの例は、内部ユーザと外部ユーザを追加する方法を示しています。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: uniqueMember
uniqueMember: uid=russell,ou=People,o=sesta.com,o=isp
-
add: mgrpRFC822MailMember
mgrpRFC822MailMember: chamberlain@varrius.com
コード例 5-3    メンバーを追加したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
uniqueMember: uid=russell,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: chamberlain@varrius.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
owner: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
|
メーリングリストへの投稿の制限の作成
メーリングリストへの受信メールは、ドメインまたはユーザごとに制限できます。制限の属性は以下のとおりです。
mgrpAllowedBroadcaster は、メーリングリストへのメッセージ送信を許可するアドレスを指定します。この属性が LDIF レコードに含まれていない場合は、そのリストは制限されず、すべてのユーザがメッセージを送信できます。MTA がメッセージをメンバーのリストにルーティングするには、エンベロープの From: アドレスが、許可されているリスト内のいずれかのアドレスと一致している必要がありす。
mgrpDisallowedBroadcaster は、メーリングリストへのメッセージ投稿を許可しないアドレスを指定します。差出人のアドレスは、この属性内のアドレスと比較されます。一致するアドレスがある場合、メッセージは拒否されます。
-
mgrpAllowedBroadcaster または mgrpDisallowedBroadcaster は静的なグループのアドレスに設定できますが、入れ子のグループ (グループ内に含まれるグループ) はサポートされません。特定の投稿者について設定する場合は、これらの属性を特定の許可された投稿者のアドレスに設定するか、または動的なグループ (URL 基準を使用した LDAP 検索) として指定します。
mgrpAllowedDomain は、メーリングリストへのメッセージ投稿を許可するユーザドメイン名を指定します。ワイルドカード文字は「*」です。オプションで、ワイルドカード文字を使用してサブドメインを置き換えることにより、特定のトップドメインまたはサブドメインの下の DNS 階層全体を承認することができます。
注
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mgrpAllowedBroadcaster または mgrpDisallowedBroadcaster は静的なグループのアドレスに設定できますが、入れ子のグループ (グループ内に含まれるグループ) はサポートされません。特定の投稿者について設定する場合は、これらの属性を特定の投稿者のアドレスに設定します。
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mgrpDisallowedDomain は、メーリングリストへのメッセージ投稿を拒否するユーザドメイン名を定義します。
注
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mgrpAllowedBroadcaster、mgrpDisallowedBroadcaster の DN 値には、ldap:/// または mailto: のプレフィックスを付ける必要があります。「属性値の形式」を参照してください。
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優先規則
MTA はメッセージを受信してさらに処理を行うかどうかを判断する際に、次の優先規則に従います (一致するものを探す場合には、エンベロープの「From:」アドレスがすべての規則で使用されます)。
mgrpDisallowedBroadcaster が設定されている場合は、この値が差出人の mail 属性と一致するか、または差出人が ldap:///<DN> の形式でリストに記載されている DN の mailAlternateAddress 属性と一致しているか、または mailto: <RFC-822> アドレスの形式でリストに記載されている RFC-822 アドレスと一致すると拒否されます。
mgrpAllowedBroadcaster 属性が LDAP エントリ内にある場合は、差出人のアドレスが、mail 属性または ldap:///<DN> アドレスの形式でリストに記載されている DN の mailAlternateAddress 属性のどれかと一致するか、または mailto: <RFC-822> アドレスの形式でリストに記載されている RFC-822 アドレスと一致する必要があります。
mgrpDisallowedDomain が LDAP エントリ内にある場合は、差出人のドメインが mgrpDisallowedDomain 属性内のリストに記載されているドメインと一致すると拒否されます。
mgrpAllowedDomain 属性が LDAP エントリ内にある場合は、差出人のドメインが mgrpAllowedDomain 属性内のリストに記載されているドメインと一致する必要があります。
次の図に、アクセス制御プロセスを示します。
図 5-1    アクセス制御プロセス
  
次の LDIF コードを使用すると、ドメイン sesta.com のユーザはメーリングリストにメッセージを送信できますが、その他すべてのドメインのユーザが送信したメッセージは拒否されます。また、barry@sesta.com からの内部メールは拒否されますが、barkley@florizel.com からのメールは許可されます。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgrpAllowedDomain
mgrpAllowedDomain: sesta.com
-
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgrpAllowedBroadcaster
mgrpAllowedBroadcaster: mailto:barkley@florizel.com
-
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgrpDisallowedBroadcaster
mgrpDisallowedBroadcaster:
ldap:///cn=barry,ou=people,o=sesta.com,o=isp
コード例 5-4    配信制限を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mgrpAllowedDomain: sesta.com
|
mgrpAllowedBroadcaster: mailto:barkley@florizel.com
|
mgrpDisallowedBroadcaster: ldap:///cn=barry,ou=people,o=sesta.com,o=isp
|
|
メーリングリストのモデレータ
メーリングリストのモデレータとは、メーリングリストへのメッセージを他のすべてのメンバーより前に受信し、必要に応じて他のメンバーに転送するユーザです。メーリングリストに送信されたすべてのメッセージは、メーリングリストメンバーではなくモデレータに送信されます。有効な DN または電子メールアドレスを moderator 属性に設定します。複数のモデレータを指定できます。
モデレータを作成するには、mgrpModerator を RFC 822 電子メールアドレスまたは URL 形式の DN に設定します。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgrpModerator
mgrpModerator: ldap:///uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
コード例 5-5    モデレータを指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mgrpModerator: ldap:///uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
|
メーリングリストの有効化、無効化、削除
inetMailGroupStatus を active、inactive、または deleted に設定することによって、メーリングリストを有効化、一時的に無効化、または削除することができます。無効化されたメーリングリストは、inetMailGroupStatus を active に再設定することによって有効化できます。値がない場合は、状態が active であることを示します。不正な値は、inactive として扱われます。
次の LDIF コードは、メーリングリストを無効にします。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: inetMailGroupStatus
inetMailGroupStatus: inactive
コード例 5-6    メーリングリストを無効化した LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
inetMailGroupStatus: inactive
|
|
メッセージのファイルへのアーカイブ
メーリングリストのメッセージをアーカイブするには、mailDeliveryFileURL を URL ファイルに設定します。次の例では、dreamteam@sesta.com に送信されたメッセージを /home/dreamteam/mail_archive.log に保存します。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mailDeliveryFileURL
mailDeliveryFileURL: file:///home/dreamteam/mail_archive.log
コード例 5-7    アーカイブ属性を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mailDeliveryFileURL: file:///home/dreamteam/mail_archive.log
|
|
リクエストアドレス
メーリングリストの購読リクエストアドレスを指定するには、mgrpRequestsTo 属性を使用します。購読リクエストの例として、dreamteam-request@sesta.com などがあります。この属性には、内部アドレスだけを指定できます。アドレスは URL 形式で指定する必要があります。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgrpRequestsTo
mgrpRequestsTo: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
コード例 5-8    購読リクエスト属性を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mgrpRequestsTo: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
|
メーリングリストメンバーの表示
メーリングリストのメンバーは、一般的に iPlanet Console、iPlanet Delegated Administrator for Messaging、または SMTP の EXPN コマンドを使用します。mgmanMemberVisibility を ANYONE (すべてのユーザが表示可能)、ALL (ディレクトリ内のすべてのユーザが表示可能)、NONE (所有者だけが表示可能) に設定することによって表示可能なユーザを制限できます。
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgmanMemberVisibility
mgmanMemberVisibility: ALL
コード例 5-9    表示属性を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mgmanMemberVisibility: ALL
|
|
メーリングリストの参加可能者
mgmanJoinability 属性を設定することによって、メーリングリストに参加できるユーザを指定できます。このタスクで使用可能な値は、ANYONE (すべてのユーザが参加可能)、ALL (ディレクトリ内のすべてのユーザが参加可能)、NONE (メンバーの追加不能) のいずれかです。
dn: cn=dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mgmanJoinability
mgmanJoinability: ALL
コード例 5-10    参加可能者を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
|
mail: dreamteam@sesta.com
|
mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
|
inetMailGroupStatus: active
|
nsNumUsers: 7
|
nsMaxUsers: 1000
|
mgmanJoinability: ALL
|
|
動的なメーリングリストの作成
iPlanet Messaging Server は、静的メーリングリストと動的メーリングリストの両方をサポートします。静的なメーリングリストのメンバーは、uniquemember 属性と mgrprfc822mailmember 属性を使用して指定します。一方、動的なメーリングリストのメンバーは、LDAP 検索フィルタ (RFC-2254) を使用して指定します。LDAP フィルタは、inetMailGroup オブジェクトクラスの mgrpDeliverTo 属性で設定します。
次の例は、静的メンバーと、LDAP 検索フィルタで動的に決定されるメンバーとの両方で構成されるメーリングリストを示しています。次に示すフィルタは、o=sesta.com,o=isp のメンバーで、かつ属性値のペア city=tokyo を持つメンバーをメーリングリストに含めます。LDAP 検索フィルタ内で使用される属性にインデックスが付いていることを確認する必要があります。インデックスが付いていないと、動的リストのメンバーシップの評価に時間がかかり、ディレクトリサーバの負荷が大きくなります。
コード例 5-11    動的なメーリングリスト用の LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
|
cn: Dreamteam
|
objectClass: groupOfUniqueNames
|
objectClass: inetMailGroup
|
objectClass: inetLocalMailRecipient
|
objectClass: inetMailGroupManagement
|
objectClass: nsManagedMailList
|
uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
|
uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
|
mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
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mail: dreamteam@sesta.com
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mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
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mgrpdeliverto: ldap:///o=sesta.com,o=isp??sub?
(&(objectclass=inetMailUser)(city=tokyo))
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mailHost: manatee.siroe.com
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dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
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inetMailGroupStatus: active
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nsNumUsers: 7
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nsMaxUsers: 1000
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mgmanJoinability: ALL
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注
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iPlanet Messaging Server はさらに、オブジェクトクラス groupofurls の memberURL 属性に基づく動的リストをサポートします。Netscape Directory Server 4.x では、この属性を使用して動的なグループを作成できます。Messaging Server では memberURL を使用してすでに定義されているすべてのグループを利用できます。
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受信メッセージサイズの制限
ユーザやグループが受信できるメッセージのサイズを制限するには、属性 mailMsgMaxBlocks を使用します。メッセージサイズは、MTA ブロックサイズ (デフォルトは 1024 バイト) 単位で設定します。この属性は、mailDomainMsgMaxBlocks よりも優先されます。
次の例では、制限を 1M バイトに設定します。
dn: cn=dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
changetype: modify
add: mailMsgMaxBlocks
mailMsgMaxBlocks: 1000
コード例 5-12    参加可能者を指定したメーリングリストの LDIF レコード
dn: cn=Dreamteam,ou=groups,o=sesta.com,o=isp
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cn: Dreamteam
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objectClass: groupOfUniqueNames
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objectClass: inetMailGroup
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objectClass: inetLocalMailRecipient
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objectClass: inetMailGroupManagement
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objectClass: nsManagedMailList
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uniqueMember: uid=baylor,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=bird,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=jordan,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=jabbar,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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uniqueMember: uid=magic,ou=People,o=sesta.com,o=isp
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mgrpRFC822MailMember: west@florizel.com
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mgrpRFC822MailMember: robertson@florizel.com
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mail: dreamteam@sesta.com
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mailAlternateAddress: thegreatest@sesta.com
|
mailHost: manatee.siroe.com
|
dataSource: @(#)ims50users.sh 1.5a 02/3/00
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inetMailGroupStatus: active
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nsNumUsers: 7
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nsMaxUsers: 1000
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mailMsgMaxBlocks: 1000
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