このリリースノートには、iPlanet Web Server 6.0 SP1 がリリースされた時点での重要な情報が記載されています。内容には、新しい機能や改良点、インストールに関する注意事項、既知の問題、およびその他の最新情報が含まれています。この文書は、iPlanet Web Server の使用を開始する前にお読みください。
iPlanet Web Server 6.0 SP1 の改良点を、以下の各節で説明します。
iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0 SP1 は、Windows NT 4.0 SP6a および、Windows 2000 Server SP1 以降もサポートしています。Windows 2000 を使用する場合は、512M バイト以上の RAM および 2G バイト以上のディスク容量を推奨します。
iPlanet Web Server 6.0 SP1 では、JDK 1.2.2_007 (Windows のみ) および、すべてのプラットフォームで JDK 1.3.1 を使用できます。
コマンド行から wdeploy を使用する他に、ユーザインタフェースから Web アプリケーションを導入できるようになりました。新しいユーザインタフェースは、次の操作を容易にするために、サーバマネージャに追加されています。
この新しいユーザインタフェースを使用して、個々の仮想サーバのレポートを生成できます。このページには、Virtual Server Manager の「Logs」タブからアクセスできます。
元になる LDAP サーバがロールをサポートしている場合、iPlanet Web Server 6.0 SP1 もロールをサポートします。ロールの認証を行う場合は、web-apps.xml ファイルに次の記述を追加する必要があります。
<role-mapping map-to="role" />
iPlanet Web Server 6.0 SP1 では、Web アプリケーション要素のブール属性が新しく追加され、Web アプリケーションを有効または無効にすることができます。デフォルトでは、この値は web-apps.xml で "true" に設定されており、アプリケーションは自動的に有効になります。この値を "false" に設定すると、そのアプリケーションを無効にできます。
<web-app uri="/catalog" dir="/export/apps/catalog" enable="false">
iPlanet Web Server 6.0 DTD の詳細については、次の URL を参照してください。
http://developer.iplanet.com/webserver/dtds/iws-webapps_6_0.dtd
iPlanet Web Server 6.0 SP1 では、フォームログイン構成を使用して、複数の Web アプリケーションへのシングルサインオンを実行できます。この機能は、2 通りの方法で利用できます。
これは、もっとも簡単な方法ですが、セッションおよびセッション属性がすべてのアプリケーション間で共有されます。その例を次に示します。
<vs>
<!-- configure a VS-level session manager -->
<session-manager class='com.iPlanet.server.http.session.IWSSessionManager'>
<init-param>
<param-name>maxSessions</param-name>
<param-value> 1024 </param-value>
</init-param>
<init-param>
<param-name>reapInterval</param-name>
<param-value> 8 </param-value>
</init-param>
<init-param>
<param-name>timeOut</param-name>
<param-value> 300 </param-value>
</init-param>
</session-manager>
</vs>
web-apps.xml の vs 要素の下に form-login-session 要素が存在する場合に、仮想サーバ全体のフォームログインセッションマネージャが作成されます。form-login-session 要素を使用して、元になるセッションマネージャ、cookie 名、およびセッションタイムアウトをカスタマイズできます。その例を次に示します。
<vs>
<!-- configure form login session timeout to 300 secs (5 min), with
MMapSessionManager -->
<form-login-session timeOut="300">
<session-manager class='com.iplanet.server.http.session.MMapSessionManager'>
<init-param>
<param-name>maxSessions</param-name>
<param-value>10000</param-value>
</init-param>
<init-param>
<param-name>reapInterval</param-name>
<param-value>8</param-value>
</init-param>
</session-manager>
</form-login-session>
</vs>
iPlanet Web Server の Solaris ユーザには、以下に示すパッチの適用をお勧めします。さらに、Sun の推奨するパッチリストのパッチも適用する必要があります。Sun の推奨するパッチリストについては、http://sunsolve.sun.com/pubpatch を参照してください。Sun のパッチを入手する方法は、Sun サービスプロバイダに問い合わせてください。
各パッチは、リストに示されたバージョンまたはそれ以降のバージョンを使用してください。たとえば、パッチ 111111-01 を必要とする場合、それ以降のバージョンの 111111-03 でも動作します。
JDK を使用する場合は、追加のパッチが必要になることがあります。
Solaris 2.6 で iPlanet Web Server 6.0 を実行する場合は、以下のパッチが必要です。
Solaris 7 の場合は、最新の Solaris のパッチを使用します。
CC 4.2 コンパイラを使用する場合は、次の Solaris 2.6 パッチの適用をお勧めします。
General-Release Patch Bundles (XSWGR1100) に加えて、オペレーティングシステムのパッチ PHNE_23645 (HPUX11i、11.11 のみに適用可能な専用のパッチ) がインストールされている必要があります。
Java 1.2.2.07 のパッチリストについては、次の URL を参照してください。
http://www.unix.hp.com/java/java2/sdkrte/infolibrary/release_notes_SDK_1-2-2-07.html
iPlanet Web Server 6.0 を実行するには、Windows NT 4.0 SP6A が必要です。
iPlanet Web Server 6.0 SP1 を実行するには、Windows 2000 Server SP1 が必要です。
iPlanet Web Server 6.0 には、以下のバージョンの JRE および JVM が付属しています。
プラットフォーム
JRE /JVM /JIT のバージョン
コメント
config/jvm12.conf の -Xrs フラグをコメントアウトして、スタックトレースを生成します。 JVMPI ベースのプロファイリングやデバッグを目的 (hprof や dbx など) とする場合、http://java.sun.com/products/jdk/1.2/jre からダウンロードできるリファレンス実装を使用します。 iPlanet には、変種の HotSpot VM (1.0.1fcs, mixed mode, PA2.0 build 1.2.2.07-00/12/08-PA_RISC2.0) も付属していますが、この VM は使用できません。このバージョンの使用に関する詳細は、次の URL を参照してください。 http:/www.unix.hp.com/java/infolibrary/prog_guide/java2/hotspot.html (build J2SDK.v.1.2.2:10/31/2000-18:00, native threads, jit_122)
Solaris 用の JVM/JRE バージョン 1.2.x の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.sun.com/software/solaris/java/download.html
この節では、iPlanet Web Server のインストール、アップグレード、および移行に関する情報を提供します。システム要件および製品のインストールに関する詳細は、『インストールと移行』を参照してください。
次の表に、iPlanet Web Server 6.0 でサポートされているプラットフォームを示します。Microsoft Windows 2000 を除くすべてのプラットフォームでは、64M バイト以上のメモリー (256M バイトを推奨) および 110M バイト以上のディスク容量が必要です。Windows 2000 で iPlanet Web Server 6.0 SP1 を稼動させる場合は、512M バイト以上のメモリーおよび 2G バイト以上のディスク容量が必要です。
ベンダー
アーキテクチャ
オペレーティングシステム
**iPlanet Web Server 6.0 では、以前の SPARC CPU はサポートされません。UltraSPARC アーキテクチャは引き続きサポートされています。
***iPlanet では配布またはサポートは行なっていません。必要な場合は Compaq にお問い合わせください。
setup -k は、新規インストールを実行する場合にのみ使用します。サイレントインストールの機能を使ってアップグレードする場合や再インストールを実行する場合には、setup -k は使用しないでください。
バグ ID 554941: iWS 6.0 SP1 の上に サブコンポーネント 2、4、または 5 をインストールすると、エラーが発生する
回避方法
サブコンポーネント 1、2、3 が、すべてのシステムに必要です。
以前のバージョンの iPlanet Web Server や Netscape Enterprise Server から iPlanet Web Server 6.0 SP1 にアップグレードすることはできませんが、4.x Web サーバを移行させることはできます。詳細は、『インストールと移行』を参照してください。
この節では、iPlanet Web Server 6.0 SP1 の解決済みの問題を示します。
バグ ID 550665: CGI プログラムの場所に相対 URI を指定すると、ヘッダーが機能しない
以前のバージョンのサーバでは、ブラウザを別の場所にリダイレクトする CGI プログラムを、URL (http://server/index.html など) または絶対 URI (/index.html など) で指定する必要がありました。SP1 以降は、index.html のような相対 URI も使用可能です。
バグ ID 544444: サーバが要求の処理に使用した時間は、記録する手段がない
SP1 以前は、サーバが要求の処理に使用した時間を記録する手段がありませんでした。SP1 では、新しいフレックスログ形式の変数 %duration% が追加されています。%duration% は、サーバが要求の処理に使用した時間をミリ秒単位で記録します。%duration% を使用するためには、サーバインスタンスの統計情報を有効にする必要があります。 統計情報を有効にする方法については、『管理者ガイド』を参照してください。ログファイル形式の詳細については、『NSAPI プログラマーズガイド』および『管理者ガイド』を参照してください。
バグ ID 550505: キープアライブサブシステムがいっぱいになった回数をサーバが記録しない
SP1 以前は、キープアライブサブシステムがいっぱいになった場合に記録する手段がありませんでした。SP1 では、キープアライブサブシステムがいっぱいになったために接続がキープアライブサブシステムに追加されなかった回数をサーバが記録します。この情報は、.perf 出力に KeepAliveRefusals として示されます。.perf の詳細については、『Performance, Tuning, Sizing, and Scaling Guide』を参照してください。
バグ ID 549754: エラーページに、任意の URI を使用できない
SP1 以前は、JSP ページや SHTML ページなどの任意のサーバリソースは、エラーページに使用することができませんでした。SP1 では、send-error エラー SAF に uri パラメータが追加されています。uri は、エラーが発生したときに使用するリソースの URI を指定します。
Error fn="send-error" reason="Not Found" uri="/notfound.jsp"
path="/usr/iplanet/servers/docs/notfound.html"
最初の行は、存在しない URI をクライアントが要求した場合に、そのクライアントが /notfound.jsp を要求したものとして send-error が動作するように指示します。/notfound.jsp へのアクセス時にエラーが発生すると、/usr/iplanet/servers/docs/notfound.html の HTML ファイルが代わりに表示されます。send-error エラー SAF の詳細については、『NSAPI プログラマーズガイド』を参照してください。
バグ ID 554157: 検索 : IE を使用すると、「ガイド付き検索」の画面が表示できない
バグ ID 547053: Set-user-id-on-execute Cgistub が Linux で機能しない
バグ ID 553775: Java : SECURITY 認証ルールがロールマッピングによって壊れる
バグ ID 547682: JDK 1.3.1 で、Classic JVM を使用した出力のパラメータに問題が発生する
バグ ID 551907: Web アプリケーションのクラスが変更されると、フィルタの再読み込みが実行されない
バグ ID 554353: 移行 : virtual.conf 経由でのハードウェア仮想サーバの移行時に、移行ページでエラーが発生する
バグ ID 554159: SSL : Linux の管理サーバおよびインスタンスサーバで SSL を使用できない
バグ ID 554465: wdeploy : サーバインスタンスを実行していない場合、hard delete (物理的な削除) が失敗する
バグ ID 555730: 移行 : Windows NT で、移行したサーバインスタンスを起動できない
バグ ID 546765: 特定の SAF で NCA が機能しない
バグ ID 545375: VS : IP に、「any」、「ANY」、「INADDR_ANY」を指定すると、一致する IP を抽出できない
バグ ID 543799: AIX : 誤った、または誤解を与えるような受け入れスレッドのエラーメッセージ
バグ ID 545609: obj.conf によって構成されたハードウェア仮想サーバを正しく移行できない
バグ ID 552229: WEBAPP : JAXP v1.1 は DTD に準拠する必要があるので、サンプルの HelloWorld.war を更新する必要がある
バグ ID 550920: .jar ファイルに含まれるリソースで getResource() が動作しない
バグ ID 552001: WDEPLOY : [-n] パラメータのデータ型のチェックを行う必要がある
バグ ID 551491: FileStore が init エラーを報告しない
バグ ID 551144: 新しい NSS 符号化方式が自動的に有効になる
バグ ID 548803: JDK1.3.1 : Linux でサーバを起動できない
バグ ID 551103: 直列化修正により、JSP 再コンパイルエラーが生じる
バグ ID 549900、549774: ドキュメントルートでダッシュ (-) がサポートされていない
バグ ID 549762: Java Web アプリケーションの管理画面で、存在しない Web アプリケーションの XML ファイルを作成しようとしても、そのファイルが作成されない。
バグ ID 549749: デフォルト以外の仮想サーバで wdeploy が動作しない
バグ ID 549618: VS : 「any」を選択すると、グループメンバーを追加できない
バグ ID 543265: 管理 : 分散管理のデフォルトのプロンプトが「"」で表示されてしまう
バグ ID 538648: VS : デフォルトの仮想サーバの状態を「off」にできない
バグ ID 543245: LDAP サーバが停止していると、分散管理でエラーが発生し、Web サーバの管理サーバにアクセスできない
バグ ID 550847: JAXP XML パーサーを v1.1 に更新する (現在は 1.0.1)
バグ ID 551863: wdeploy で -d を省略すると、ディレクトリ (ドキュメントルート下) が作成されない
バグ ID 549749: セッションのフェイルオーバおよびパーシスタンスが古いバージョンのサーブレットで動作しない
バグ ID 551553: 移行 - JSP : iWS 4.1 から iWS 6.0 に JSP を移行する際に、サーブレットサービス例外が発生する
バグ ID 552516: Java : 有効なユーザを認証できない
バグ ID 549797: セッションマネージャが指定されていない場合、セッションが追跡されない
バグ ID 543748: jvm.serializeFirstRequest=1 が正しく動作しない
バグ ID 543882: URL-Pattern 接尾辞の照合で、目的のマッピングを見つけられない
バグ ID 549541: 分散管理 : プリファレンスの ACL を特定のユーザに設定すると、「Browse」ボタンをクリックした時に「Permission Denied」が表示される
バグ ID 531704: NSAPI 構成を 4.X から 6.0 に移行できない
バグ ID 537073 (NT のみ): サーバページを移行するとエラーが発生する
バグ ID 542994: このリリースのサーバでは AsyncDNS がサポートされていない
バグ ID 519936: 待機ソケットで余分なスペースを入力すると、エラーが発生する
バグ ID 544385: クラスタのヘルプ
バグ ID 544449: 待機ソケットのテーブル IP が「Any」に設定されていると、待機ソケットの編集でグループ設定を変更できない
バグ ID 544902: 仮想サーバのユーザインタフェースで、待機ソケット ID および仮想サーバ ID に、「.」および「-」の文字を使用できない
バグ ID 545947: magnus.conf を複数のクラスタに一度に転送できない
バグ ID 535158: JDK バージョン 1.2.2_07 の使用時にサーバを停止できない
バグ ID 543691: メールおよびニュースのコレクションの URL に物理パスが表示される
バグ ID 539908: 個別の仮想サーバに関するサーバ統計情報のレポートを生成できない
バグ ID 542976: 分散管理 : 「Allow end user access: = no」の場合の内部エラー
バグ ID 543876: 言語リストの管理で「method Not allowed」が表示される
バグ ID 543902: ACL ファイルがエントリを示している場合、そのユーザのエントリが Administration Server のユーザインタフェースに表示されない
バグ ID 545568: 分散管理でのエンドユーザのアクセスで、ログインに関するユーザページが読み込まれない
バグ ID 543913: JVM オプション (Solaris のみ) : デフォルトの JVM オプションが最適なオプションになっていない
バグ ID 545874 (Windows NT のみ): コレクションの作成時または保守時にエラーが発生することがある
バグ ID 543196 (Windows NT のみ): 2 つのコレクションを追加すると、システムがハングアップする
この節では、今回のリリースの iPlanet Web Server 6.0 SP1 に関する既知の問題を示します。情報は、次の項目に分類されています。
仮想サーバクラスの作成で、新しい任意パラメータ acptlang が追加されています。サーバで accept language ヘッダーの構文解析を有効にするには、コマンド行に [-acptlang] を追加する必要があります。このパラメータを追加しない場合、デフォルトでは「off」になります。
バグ ID 549203 (UNIX のみ): Setuid Cgistub で、root 所有のバイナリを実行できない
SP1 では、set-user-ID-on-execute (suid) Cgistub で、root が所有するプログラムを root 以外のユーザが実行することはできません。この変更により、suid Cgistub システムのセキュリティを強化しています。
SP1 以前の機能を必要とする場合は、root としてログインし、コマンド行から次の手順を実行して、サーバルート server_root のインスタンス https-instance の suid Cgistub を変更する必要があります。
リモートマシンの管理を要求するクラスタのマスターが clxfer を実行することによってファイルが転送されます。リモートマシンの clxfer プロセスにより、マスターはファイルを転送するように要求され、マスターは clxfer を実行してそのファイルを返します。マスターは、要求からリモートマシンのホスト名を受け取り、/cluster/hostname/instance-names で、必要なファイルを見つけます。たとえば、charis という名前のリモートマシンを charis.india.sun.com という名前のクラスタに追加した場合、charis をホスト名とする要求ヘッダーは、cluster/charis でそのファイルを見つけることができません。このエラーのために、リモートマシンは 0 バイトのファイルを受け取ります。
すべてのマシンにフルネームを設定します。そのためには、リモートマシンで、コントロールパネル -> 「システム」 ->「ネットワーク ID」 -> 「プロパティ」の項目に移動します。マスターマシンと一致するプライマリ DNS 接尾辞を入力します。
バグ ID 546532 (Solaris のみ): -compat=5 プラグインから例外をスローできない
回避方法
1 つのクラスに 1000 以上のソフトウェア仮想サーバを追加すると、「Class Manager Members」ページの読み込みが遅くなります。
バグ ID 517789: 仮想サーバからクラスを削除した場合に、obj.conf ファイルのエントリが削除されない
Server Manager の「Virtual Server Class」から仮想サーバのクラスを削除した場合、削除したクラスは obj.conf ファイルに残っています。ただし、そのクラスは、ユーザインタフェースおよび server.xml ファイルからは削除されています。
削除したクラスを obj.conf ファイルから手動で削除します。
バグ ID 525692: SSL が適用されているクラスタを追加できない
クラスタ管理で、SSL が適用されているクラスタにサーバを追加することができません。
バグ ID 538947: NSAPI Init 関数 での conf_getglobals() の使用
以下は、NSAPI プラグインの開発者と、iWS 6.0 での動作が保証されていないサードパーティ製 NSAPI プラグインのユーザに関わる問題です。
NSAPI conf_getglobals() 関数または nsapi.h ヘッダーファイルでは、iWS 6.0 の NSAPI Init 関数内で conf_getglobals() を参照する各種マクロを使用することはお勧めできません。conf_getglobals() は、単一の仮想サーバのプロパティのみを返すことができます。 iWS 6.0 では、単一の Web サーバで、ポート、ホスト名、セキュリティなどのプロパティを個別に定義した、多数の仮想サーバを使用する場合があります。また、iWS 6.0 の仮想サーバの構成は、時間の経過につれて動的に変化させることもできます。そのため、プラグインは、NSAPI Init の実行時にサーバ構成情報の取得および保存は行わず、サーバ構成情報が実際に必要な場合 (動的な Web ページでリンクを構築する場合など) は、要求の処理時に一時的な方法で構成情報を取得します。
iWS 6.0 で Init 実行時に呼び出された場合の conf_getglobals() のデフォルトの動作は、Vport、Vaddr、Vserver_hostname、Vsecurity_active、Vssl3_active、Vssl2_active、および Vsecure_auth の各フィールドを、デフォルト値 (0、 NULL など) で初期化することです。Init 関数で、これらのグローバルフィールドの値に依存する場合にエラーチェックを行わないと、障害が発生して Web サーバを呼び出すことができないことがあります。また、NULL 値が保存され、後で別のプラグイン関数で再使用される場合は、再使用時に障害が発生することがあります。
現在、Init 関数で conf_getglobals() を呼び出している場合は、コードを修正して、このような障害の可能性のある呼び出しを除外する必要があります。これにより、複数の仮想サーバが存在する場合に、iWS 6.0 のプラグインを正しく動作させることができます。conf_getglobals() NSAPI 関数は、NSAPI 要求処理フェーズ (NSAPI AuthTrans、NameTrans、Service、またはその他の NSAPI 要求処理フェーズ) で呼び出された場合、その要求が作成された接続および仮想サーバに応じた適正な値のみを返します。
iWS 6.0 では、この問題の影響を受ける旧バージョンのプラグインに対応する互換モードがサポートされています。ユーザセクションで説明したように、NSAPI Init 関数は、LateInit としてマークされている必要があります。LateInit Init 関数から呼び出された場合、conf_getglobals() は、旧バージョンの待機ソケットのデフォルト接続グループのデフォルト仮想サーバのプロパティを返します。新しい XML 構成の属性に関しては、conf_getglobals() が、SERVER の legacyls の defaultgroup の defaultvs 属性を返します。この場合、サーバには単一の仮想サーバのみを定義して、サーバとプラグインの動作を一致させることをお勧めします。
プラグインのベンダーが、その Init 関数を iWS 6.0 で使用できることを保証しておらず、その関数に、1 で説明したプログラミング上の問題の影響が見られる場合、次の条件が該当するときは問題を回避できることがあります。
magnus.conf TempDir 指令では、サーバが正しく動作するためには、TempDir ディレクトリがローカルファイルシステム上に置かれている必要があります。TempDir ディレクトリが NFS マウント上にあると、サーバは正しく動作しないことがあります。
バグ ID 542243: IE 5.0 を使用する場合、UI の最新のデータを更新できない
Web ブラウザに Micosoft の Internet Explorer を使用する場合、バージョン 5.0 は、エンドユーザだけが使用できます。管理者が、iPlanet Web Server Administration Server の構成に加えた変更を保存するには、Internet Explorer Version 5.5 を使用する必要があります。
バグ ID 544452: 「Edit Listen Sockets Groups」ページに変更を加えると、「Edit Listen Sockets」ページで別の変更を加えることができない
「Edit Listen Sockets Groups」ページから「Connection Group Settings」の値を編集して、「OK」ボタンをクリックすると、サーバが更新されます。この後、「Edit Listen Sockets」ページに移動して、「Security」の値をOff から On にするなど、別のプロパティを変更して「OK」をクリックすると、「Please refresh your screen, data update by another user」というエラーメッセージが表示されることがあります。その場合、「Security」の値は変更されません。
「Edit Listen Sockets Groups」ページのプロパティを変更した後に「Edit Listen Sockets」ページのプロパティを変更する場合は、「OK」ボタンを 2 回クリックすると変更が有効になります。
バグ ID 544504: magnus.conf ファイルの内容が変更されている場合、「Load Configuration Files」ボタンを使用できない
管理操作によって magnus.conf に検索機能を有効にするなどの変更を加えると、「Load Configuration Files」ボタンを使用できなくなります。
「Apply Changes」ボタンを使用して、magnus.conf に適用された変更を読み込みます。
バグ ID 545420: 「Add Certificate」ページ (または「Replace Certificate」ページ) の「Help」ボタンが正しくリンクされていない
証明書をインストールして「OK」をクリックすると、「Add Certificate」ページ (または「Replace Certificate」ページ) が表示されます。このページの「Help」リンクをクリックすると、「Add Other Certificate」ページではなく、「Add Certificate Revocation List」ページのヘルプが誤って表示されます。
バグ ID 545727: 「Compromised Key List (CKL)」ページの「Help」ボタンが、「Certificate Revocation List (CRL)」ページのヘルプにリンクされている
「add CRL/CKL」リンクから、CKL ファイルを選択して「ADD Compromised Key List」ページを表示できます。このページの「Help」ボタンが、CRL ページのヘルプにリンクされています。
「Add CRL」のヘルプが表示されるまで、ヘルプウィンドウをスクロールダウンします。
Web アプリケーションを 1 つだけ導入していて、その URI を編集する場合、その URI を空白にすることはできません。
バグ ID 555373: security-constraint の url-patterns で拡張子のマッピングをサポートする必要がある
Web アプリケーション導入記述子 (web.xml) の security-constraint 要素の url-patterns としてサポートされているのは、パスのマッピングのみです。*.jsp のような拡張子のマッピングは、現在はサポートされていません。この問題は、今後のリリースで対応の予定です。
バグ ID 552063 (NT および W2K のみ): wdeploy : wdeploy コマンドを実行できない
回避方法
コマンド行ツールの wdeploy および HttpServerAdmin を使用するときは、次のエラーメッセージは無視してください。「A nonfatal internal JIT (3.10.107(x)) error 'Relocation error: NULL relocation target' has occurred in: 'org/apache/crimson/parser/Parser2.maybeComment (Z)Z': Interpreting method. Please report this error in detail to http://java.sun.com/cgi-bin/bugreport.cgi」
バグ ID 543913 (Solaris のみ): JVM オプション : デフォルトの JVM オプションが最適なオプションになっていない
回避方法 :
SP1 は JDK1.3.1 をサポートしています。Solaris 8 の Java アプリケーションでは /usr/lib/lwp のスレッドを使用します。ほとんどの JVM およびヒープ調整はアプリケーションに固有のものです。
http://java.sun.com/docs/hotspot/VMOptions.html
http://java.sun.com/docs/hotspot/gc/
GC 調整フラグのいくつかは、JDK1.2.2_07 でも使用できます。
バグ ID 547740: JDK1.3.1 : サーブレットおよび JSP をデバッグする場合の iWS の構成
回避方法 :
JDK 1.3.1 のデバッギングマニュアルを参照してください。
デバッグを行うには、JRE の代わりに JDK を使用するように iPlanet Web Server 6.0 SP1 を構成する必要があります。
UNIX プラットフォームの場合のみ、https-admserv ディレクトリの start-jvm スクリプトに以下の変更を加えます。
バグ ID 548362: JDK1.3.1 : jvm12.conf : デフォルトの Min/MaxHeapSize ではサーバが起動しない
回避方法 :
minHeapSize を 3.5 M に設定し、maxHeapSize を 64 M に設定します。
バグ ID 543980 (Solaris のみ) : ネガティブな JSP またはサーブレットによりメモリーリークが生じる
Solaris では、不正な JSP 構文などの JSP コンパイルエラーによってメモリー (ヒープメモリー) が増大します。
この問題を解決するには、コンパイル前の JSP をオフラインにしてコンパイルエラーを見つけます。また、その JSP のコンパイルエラーメッセージがエラーログに記録されている場合は、問題の JSP を削除します。
この節では、以下のプラットフォームに関するプラットフォーム固有の既知の問題と解決策について説明します。
Windows 2000 SP1 以降の Server Edition では Internet Explorer 5.X のブラウザを使用することをお勧めします。
iPlanet Web Server 6.0 では、Linux プラットフォームでの検索機能はサポートされていません。
iPlanet Directory Server は、Linux プラットフォームでは iPlanet Web Server 6.0 と連携して動作しません。ユーザとグループの機能を使用する場合は、別のオペレーティングシステム上にディレクトリサーバをインストールして、Linux Web サーバからそのディレクトリサーバにリンクする必要があります。
Compaq Tru64 では、システム構成ファイル /etc/sysconfigtab に以下のエントリを設定する必要があります。
per_proc_data_size = 4294967296
max_per_proc_data_size = 10737418240
iPlanet Web Server 6.0 SP1 のマニュアルの変更点を以下に示します。
一部のマニュアルで、AIX プラットフォームがサポート対象プラットフォームとして記載されていますが、現時点ではサポート対象ではありません。
StrictHttpHeaders 指令が、デフォルト値が「off」であると誤って定義されています。magnus.conf のStrictHttpHeaders 指令のデフォルト値は「on」です。
バグ ID 556074: 『サーブレットに関するプログラマーズガイド』のパラメータ名の誤り
「サーブレットおよび JSP のデバッグ」の 53 ページにある 2 箇所の jvm.compiler は、VM で認識されないパラメータです。jvm.compiler は、java.compiler の誤りです。
iPlanet Web Server 6.0 SP1 の使用にあたって問題が発生した場合は、次の URL から iPlanet カスタマサポートにお問い合わせください。
できるだけ適切に問題に対処するために、お問い合わせの際には以下の情報をお知らせください。
以下の各リンクから、iPlanet Web Server 6.0 SP1 に関する各種の情報を入手できます。
iPlanet Web Server 6.0 のインストール手順については、『インストールと移行』を参照してください。
iPlanet Web Server 6.0 SP1 の管理者用マニュアルについては、製品に付属するオンラインヘルプを参照してください。 『管理者ガイド』および関連マニュアルは、次の URL でも参照できます。
http://docs.iplanet.com/docs/manuals/enterprise.html
最終更新日 : 2002 年 3 月 25 日