iPlanet Web Server, Enterprise Edition リリースノート

Version 6.0 SP2

更新日 : 2002 年 2 月 6 日




このリリースノートには、iPlanet Web Server 6.0 SP2 がリリースされた時点での重要な情報が記載されています。内容には、新しい機能や改良点、インストールに関する注意事項、既知の問題、およびその他の最新情報が含まれています。この文書は、iPlanet Web Server の使用を開始する前にお読みください。

このリリースノートには、以下の項目があります。





iPlanet Web Server 6.0 SP2 の新機能

iPlanet Web Server 6.0 SP2 の改良点を、以下の各節で説明します。

Sun Chili!Soft のサポート

Sun Chili!Soft ASP 3.6 には、Solaris での iPlanet Web Server 6.0 SP2 用プラグインが追加されました。Sun Chili!Soft ASP 3.4 には、Windows NT と Windows 2000 での iPlanet Web Server 6.0 SP2 用プラグインが追加されました。Sun Chili!Soft ASP Software は、Active Server Pages (ASP または .asp) による Web サイトと Web アプリケーションをクロスプラットフォームで配備するための、サーバサイドスクリプティング&ランタイム環境です。

Chili!Soft ASP インストーラは、plugins/chilisoft ディレクトリに入っています。iPlanet Web Server 6.0 SP2 を Windows にインストールした場合、Chili!Soft ASP インストーラは下記に書き込まれます。

%server_root%/plugins/chilisoft/casp342W_U3.exe

詳細については、http://www.chilisoft.com を参照してください。

Forte for Java 3.0 のサポート

2001 年 8 月 30 日にリリースされた Forte for Java 3.0 は、iPlanet Web Server 6.0 SP2 に付属しています。Forte for Java ソフトウェアは、Java 開発者に Sun が提供する、パワフルで拡張可能な統合開発環境 (IDE) です。 Forte for Java は NetBeans Tools Platform をベースとしており、Sun Open Net Environment (Sun ONE) と統合されています。Forte for Java の使い方に関する情報とマニュアルについては、次の Web サイトにアクセスしてください。

http://www.sun.com/forte/ffj/

Trustbase のサポート

iPlanet Web Server 6.0 SP2 は、Solaris 上で iPlanet™ Trustbase™ Transaction Manager をサポートします。金融機関は、これによって法人顧客に取引簡便化サービスを提供できます。この製品は、アイデンティティサービスとバックエンドシステムとの間でメッセージを送信することによって、複数のアプリケーションに対して 1 つの共通なセキュリティインフラストラクチャを提供します。Identrus に加盟している金融機関を対象として、この製品には Identrus Transaction Coordinator 仕様が実装されています。Trustbase の詳細やダウンロードについては、下記の Web サイトにアクセスしてください。

http://www.iplanet.com/products/iplanet_trustbase/home_2_1_1f.html

新しい magnus.conf 指令

新しい magnus.conf 指令 KeepAliveQueryMeanTime により、キープアライブサブシステムのパフォーマンスをチューニングできます。KeepAliveQueryMeanTime は、キープアライブ待ち時間をミリ秒単位で指定します。ほとんどのインストレーションでは、デフォルト値である 100 が適しています。KeepAliveQueryMeanTime 値を下げると、CPU 使用率が高くなります。

Windows 2000 のサポート

iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0 SP2 は、Windows 2000 Server、Advanced Server、Professional Edition SP1以降、および、Windows NT 4.0, SP6a もサポートしています。Windows 2000 を使用する場合は、512M バイト以上の RAM および 2G バイト以上のディスク容量を推奨します。

キープアライブサブシステムの改良

キープアライブサブシステムが改良され、数千個の持続接続を処理できるようになっています。

JDK 1.3.1 のサポート

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、JDK 1.2.2_007 (Windows のみ) および、すべてのプラットフォームで JDK 1.3.1 を使用できます。

仮想サーバのレポート生成

この新しいユーザインタフェースを使用して、個々の仮想サーバのレポートを生成できます。このページには、Virtual Server Manager の「Logs」タブからアクセスできます。

Web アプリケーションの導入および管理のユーザインタフェース

コマンド行から wdeploy を使用する他に、ユーザインタフェースから Web アプリケーションを導入できるようになりました。新しいユーザインタフェースは、次の操作を容易にするために、サーバマネージャに追加されています。

ロールマッピングのサポート

元になる LDAP サーバがロールをサポートしている場合、iPlanet Web Server 6.0 SP2 もロールをサポートします。ロールの認証を行う場合は、web-apps.xml ファイルに次の記述を追加する必要があります。

<role-mapping map-to="role" />

iPlanet Directory Server 5.0 SP1 によるロール認証の詳細については、下記を参照してください。

http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory/50/html/ag/contents.htm

新しい web-apps.xml データ型記述子

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、Web アプリケーション要素のブール属性が新しく追加され、Web アプリケーションを有効または無効にすることができます。デフォルトでは、この値は web-apps.xml"true" に設定されており、アプリケーションは自動的に有効になります。この値を "false" に設定すると、そのアプリケーションを無効にできます。

例 :

<web-app uri="/catalog" dir="/export/apps/catalog" enable="false">

</web-app>

iPlanet Web Server 6.0 DTD の詳細については、次の URL を参照してください。

http://developer.iplanet.com/webserver/dtds/iws-webapps_6_0.dtd

フォームログインによる複数 Web アプリケーションへのシングルサインオン

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、フォームログイン構成を使用して、複数の Web アプリケーションへのシングルサインオンを実行できます。この機能は、2 通りの方法で利用できます。

Localized Version のサポート

このサービスパックは、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語による Localized Version の iWS 6.0 SP1 で使用できます。

任意カスタムヘッダのサポート

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、変数設定 SAF (Server Application Function) を使用してサーバの HTTP 応答にカスタムヘッダを追加できます。 例として、obj.conf 指令を見てみましょう。

AuthTrans fn="set-variable"
insert-srvhdrs="P3P=policyref=\"http://hostname/P3P/policy.xml\""

この指令は、次の HTTP ヘッダを各応答に追加することをサーバに指示します。

P3P: policyref="http://hostname/P3P/policy.xml"





必要なパッチ

以下の各プラットフォームに必要なパッチを示します。

Sun Solaris のパッチ

iPlanet Web Server の Solaris ユーザには、以下に示すパッチの適用をお勧めします。さらに、Sun の推奨するパッチリストのパッチも適用する必要があります。Sun の推奨するパッチリストについては、http://sunsolve.sun.com/pubpatch を参照してください。Sun のパッチを入手する方法は、Sun サービスプロバイダに問い合わせてください。

各パッチは、リストに示されたバージョンまたはそれ以降のバージョンを使用してください。たとえば、パッチ 111111-01 を必要とする場合、それ以降のバージョンの 111111-03 でも動作します。

JDK を使用する場合は、追加のパッチが必要になることがあります。

Solaris 2.6

Solaris 2.6 で iPlanet Web Server 6.0 を実行する場合は、以下のパッチが必要です。

Solaris 7

Solaris 7 の場合は、最新の Solaris のパッチを使用します。

Solaris 8

NFS ボリュームを使用する Solaris 8 ユーザの場合、パッチ 108727-05 が必要です。

Solaris のコンパイラのパッチ

CC 4.2 コンパイラを使用する場合は、次の Solaris 2.6 パッチの適用をお勧めします。

HP-UX のパッチ

General-Release Patch Bundles (XSWGR1100) に加えて、オペレーティングシステムのパッチ PHNE_23645 (HP UX11i、11.11 のみに適用可能な専用のパッチ) がインストールされている必要があります。

Java 1.2.2.07 のパッチリストについては、次の URL を参照してください。

http://us-support.external.hp.com/

Windows Service Pack

iPlanet Web Server 6.0 を実行するには、Windows NT 4.0 SP6A が必要です。

iPlanet Web Server 6.0 SP2 を実行するには、Windows 2000 Server SP1 以上が必要です。





JRE/JVM のバージョン

iPlanet Web Server 6.0 には、以下のバージョンの JRE および JVM が付属しています。

表 1   JRE および JVM に関する情報

プラットフォーム

JRE /JVM /JIT のバージョン

コメント

Solaris 2.6、8 

Solaris VM Java version 1.2.2

(build Solaris_JDK_1.2.2_010, native threads, sunwjit)

 

config/jvm12.conf-Xrs フラグをコメントアウトして、スタックトレースを生成します。

JVMPI ベースのプロファイリングやデバッグ (hprof や dbx など) には、下記からダウンロードできるリファレンス実装を使用してください。 http://java.sun.com/products/jdk/1.2/jre 

Windows NT 4.0、Windows 2000 

Java Version 1.2.2 Classic VM

(build JDK-1.2.2_010, native threads, symcjit) 

 

HP-UX 

Java Version 1.2.2 Classic VM

(build 1.2.2.10-01/09/14-PA_RISC2.0, native threads, HP) 

iPlanet には、変種の HotSpot VM (1.0.1fcs, mixed mode, PA2.0 build 1.2.2.07-00/12/08-PA_RISC2.0) も付属していますが、この VM は使用できません。 このバージョンの詳しい使用方法については、下記を参照してください。

http:/www.unix.hp.com/java/infolibrary/prog_guide/java2/hotspot.html 

RedHat Linux 6.2 

Java version 1.2.2

Classic VM

(build Linux_JDK_1.2.2_FCS, native threads, sunwjit) 

このバージョンの JVM は、blackdown.org から配布されています。 

Compaq Tru64 

Java version 1.2.2-8

Classic VM

(build J2SDK.v.1.2.2:10/31/2000-18:00, native threads, jit_122) 

Compaq 版の iPlanet Web Server は、Compaq から入手できます。 

Solaris 用の JVM/JRE バージョン 1.2.x の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.sun.com/software/solaris/java/download.html





インストール、アップグレード、および移行に関する情報

この節では、iPlanet Web Server のインストール、アップグレード、および移行に関する情報を提供します。システム要件および製品のインストールに関する詳細は、『インストールと移行』を参照してください。

次の表に、iPlanet Web Server 6.0 でサポートされているプラットフォームを示します。Microsoft Windows 2000 を除くすべてのプラットフォームでは、64M バイト以上のメモリー (256M バイトを推奨) および 110M バイト以上のディスク容量が必要です。 Windows 2000 で iPlanet Web Server 6.0 SP2 を稼動させる場合は、512M バイト以上のメモリーおよび 2G バイト以上のディスク容量が必要です。

AIX プラットフォームは、現在はサポートされていません。

表 2   iPlanet Web Server 6.0 のサポート対象プラットフォーム

ベンダー

アーキテクチャ

オペレーティングシステム

Hewlett-Packard 

PA-RISC 

HP-UX 11.0, 11.0 64-bit*, 11i* 

Microsoft 

Pentium 

Windows NT 4.0 SP6a
Windows 2000 Server SP1

RedHat 

X86 

kernel 2.2.14 をベースとする Red Hat Linux 6.2 および glibc 2.1.2

Sun 

UltraSPARC** 

Solaris 2.6、Solaris 7*、Solaris 8 

Compaq 

Alpha 

Compaq Tru64 UNIX 5.0a、5.1*** 

*バイナリ互換の機能によりサポートされます。

**iPlanet Web Server 6.0 では、以前の SPARC CPU はサポートされません。 UltraSPARC アーキテクチャは引き続きサポートされています。

***iPlanet では配布またはサポートは行なっていません。 必要な場合は Compaq にお問い合わせください。

この節では、次の情報も提供します。

インストールに関する問題


バグ ID 558970: サイレントインストレーション: ポート番号用に追加されたオプション

サイレントインストレーションを行うには、install.inf ファイルにポート番号を入力する必要があります。

サイレントアップグレードを行う際は、ポート番号はチェックされません。 install.inf ファイルを upgrade=True に変更すれば、テスト用ポート番号を削除できます。


バグ ID 554941: iWS 6.0 SP1 の上に サブコンポーネント 2、4、または 5 をインストールすると、エラーが発生する

回避方法

サブコンポーネント 1、2、3 が、すべてのシステムに必要です。


バグ ID 555532 (Windowsのみ): インストレーション: JVM を読み込めない

回避方法

「JVM を読み込めません」というエラーが発生した場合は、ウェブサーバまたはウェブサーバで使用するためにインストールした JVM に組み込まれているバージョンより古いバージョンの jvm.dll がパスに含まれているかどうかをチェックしてください。 含まれている場合には、正しい jvm.dll が先頭となるようにパスの順序を変更するか、古い jvm.dll の名前を変更します。


バグ ID 554863: iWS 6.0 の上に iWS 6.0 SP1 をインストールすると、サイレントインストールが中断される

サイレントインストレーション: NT ではうまくいかない

setup -k は、新規インストールを実行する場合にのみ使用します。サイレントインストールの機能を使ってアップグレードする場合や再インストールを実行する場合には、setup -k は使用しないでください。

アップグレードに関する問題

以前のバージョンの iPlanet Web Server や Netscape Enterprise Server から iPlanet Web Server 6.0 にアップグレードすることはできませんが、4.x Web サーバを移行させることはできます。詳細は、『インストールと移行』を参照してください。


バグ ID 558970: サイレントインストレーション: ポート番号用に追加されたオプション

サイレントアップグレードを行う際は、ポート番号はチェックされません。install.inf ファイルを upgrade=True に変更すれば、テスト用ポート番号を削除できます。





修正された問題

ここでは、以下のリリースのサービスパックで修正された問題を紹介します。

SP2 で修正された問題

この節では、iPlanet Web Server 6.0 SP2 の解決済みの問題を示します。


バグ ID 556138: キープアライブサブシステムの負荷が小さいときは待ち時間が長くなり、負荷が大きいときは CPU 使用量が多くなる。

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、負荷が非常に小さいときの待ち時間は短縮され、負荷が非常に大きいときのスループットが増大されました。具体的な方法については、「iPlanet Web Server 6.0 SP2 の新機能」のキープアライブサブシステムの改良を参照してください。


バグ ID 548237: RFE: ユーザエージェントに基づいた動作/機能の変更

iPlanet Web Server 6.0 SP2 では、<Client> タグを obj.conf ファイルで使用することによって、特定のブラウザの動作をカスタマイズできます。たとえば次の obj.conf 指令は、ユーザが Microsoft Internet Explorer (MSIE) ブラウザを使用しているかどうかに基づき、さまざまなコンテンツを処理するように iPlanet Web Server に指示します。

<Client browser="*MSIE*">
NameTrans fn="document-root" root="$docroot/MSIE"
</Client>
NameTrans fn="document-root" root="$docroot"


Problem 532427: SSL と Microsoft Internet Explorer との相互運用性

Microsoft Internet Explorer (MSIE) による SSL version 3 (SSLv3) と Transport Layer Security (TLS) のキープアライブ接続の取り扱い方のために、iPlanet Web Server のような Microsoft 製以外のウェブサーバとの間で相互運用性問題が発生します。SSL (https://) 接続を通してウェブサーバにアクセスすると、エラーメッセージやブランクページを Internet Explorer が表示することがあります。

iPlanet Web Server 6.0 SP2 には、この問題を解決するためとして新しい機能が導入されています。次の 2 つの方法が可能です。

  1. サーバの obj.conf ファイルの <Object name="default"> のすぐ下に次の行を追加します。

    AuthTrans fn="match-browser" browser="*MSIE*" ssl-unclean-shutdown="true"

    このコードは、MSIE ブラウザから SSLv3 接続を閉じるときに close_notify アラートを送信しないようにサーバに指示します。close_notify パケットは SSLv3 と TLS の仕様では必要な要素ですが、MSIE はこのパケットを正しく解釈しません。

    close_notify パケットは、接続が閉じられつつあることをトランザクションの相手に通知することを目的として SSLv3 と TLS の接続で使用されます。 iPlanet Web Server に close_notify パケットを送信しないように指示すると、MSIE がトランケーション攻撃にさらされる可能性があります。

  1. サーバの obj.conf ファイルの <Object name="default"> のすぐ下に次の行を追加します。

    AuthTrans fn="match-browser" browser="*MSIE*" keep-alive="disabled"

    このコードは、Internet Explorer ブラウザに対するキープアライブ接続を無効にするようサーバに指示します。 キープアライブ接続を無効にすると、サーバのパフォーマンスが劣化する恐れがあります。


バグ ID 550648 (NT のみ): サイレントインストレーション: NT ではうまくいかない

バグ ID 556697: magnus.conf で 'AsyncDns on' を設定するとサーバが不安定になる

バグ ID 553079: SSL: rrsa_rc4_128_sha を適切に配置する必要がある

バグ ID 555848: SSLPARAMS エラーメッセージがわかりにくい

バグ ID 555347: WDEPLOY GUI: 2 つの同じ URI を 2 つのディレクトリに導入できるようになっている

バグ ID 551863: wdeploy で -d を省略すると、ディレクトリ (document root の下) が作成されない

バグ ID 555814: WDEPLOY GUI:ユーザが URI として "empty" を再入力すると内部エラーが発生する

バグ ID 557009: IWS_SERVER_HOME にスペースがあると wdeploy.bat が動作しない (例: "C:\\Program Files\...")

バグ ID 559051: WDEPLOY GUI: ユーザが 2 つの同じ URI を編集できるようになっている

バグ ID 548386: インストレーションパスにスペース文字が含まれていると管理問題が発生する

バグ ID 555875. Web アプリケーションサンプル: サーブレットサンプルファイルの一部に小さいアイコンがない (jakarta-examples)

バグ ID 552008: WDEPLOY : 無効な .war ファイルのファイル名が報告されない

バグ ID 553841: <Client> タグの機能

バグ ID 552206: インスタンスを追加する際に Version ファイルが ClassCache ディレクトリにない

バグ ID 555373: security-constraint の url-patterns で拡張子のマッピングをサポートする必要があ る

バグ ID 551333: コンテンツは有効であるにもかかわらず getInputStream.available() が例外をスローする

バグ ID 552908: form-login セッションマネージャの動作に問題がある

バグ ID 540088: Web アプリケーションが iDS5.0 ロールをサポートしていない

バグ ID 557875: SP1 のリグレッション: ウェブアプリケーションサーブレットが自動再読み込みされない

バグ ID 555913: invoker servlet が設定されているウェブアプリケーションの servlet/ に対して要求を行うとサーバがクラッシュする

バグ ID 557270: web.xml <session-config> が VS全体のセッションマネージャの web-apps.xml 構成をオーバーライドしない

バグ ID 552758: magnus.conf に定義する init 指令は複数の行に分割できない

バグ ID 554676: サーバをルートとして起動しルート以外のユーザとして稼動すると再構成エラーとなる

バグ ID 559204: ホスト名にハイフン (-) が含まれているとテンプレート化されたインストールが失敗する

バグ ID 556730: iWS6.0 SP1 を ion でアンインストールしても実行中プロセスが停止しない

バグ ID 554801: 管理: UI を使用した新しいアクセスログの作成が正しく動作しない

バグ ID 555144: UI: NT と W2K におけるサーバページの追加機能を改良する必要がある

バグ ID 556134: 移行: Manage Server のプラットフォーム間の整合性に問題がある

バグ ID 555978: UI: Nav.6.01ではクラスタコントロールの「表示」ボタンが動作しない

バグ ID 555517: チャンク要求の場合、タイムアウトが正しく動作しない

バグ ID 556529 (Windows Installer): ライセンスファイルがワードラップされずフォーマットが不良である

バグ ID 558681: クラスタ管理 - UI: サーバの再起動時、ステータスフィールドにまちがったステータスが示される

バグ ID 554488: 管理 : VS のレポートを生成できないことがある

バグ ID 554491: 管理 : NT、mime.types の型の一部が繰り返される

バグ ID 557679: 6.0 から 6.0SP1 にアップグレードすると複数のエントリが start-jvm に入る

バグ ID 354145: 管理サーバから大きいログを表示すると時間がかかる

バグ ID 557652: サーバが NT に関する MaxProcs 設定値を無視しない

バグ ID 557285: Administration Server のエラーログ行が長く読みにくい

バグ ID 553737: AcceptLanguage が移行されない

バグ ID 557765: nsapi.h には間違った vs_is_default_vs() マクロが含まれている

バグ ID 553002: NFS を通してファイルにアクセスすると断続的 fork() がハングアップする

バグ ID 558278: dbswitch.conf の LDAP エントリの設定がまちがっているのでクラッシュする

バグ ID 556642: ライセンスファイルにブランク行が 1 行余分に入っている

バグ ID 546926: 検索エンジンが一部のハイビット文字をインデックスしない

バグ ID 556074: DOC: StrictHttpHeaders のデフォルト値がオンである

バグ ID 559705: 管理 : Global|SNMP Master Trap Warning が "managerwhich" または "communitystring"を表示する

バグ ID 558501: 引用符が charset 値から外されない

バグ ID 553055: match-browser 機能がない

バグ ID 557766: stats-xml 要素を個々に選択して無効にできる

バグ ID 557278: Administration Server がアクセスログに埋めこまれた HTML コードを表示する

バグ ID 557461: iWS60 が Windows 媒体コンテンツについて 400 (Bad Request) の応答を発行する

SP1 で修正された問題

この節では、iPlanet Web Server 6.0 SP1 の解決済みの問題を示します。


バグ ID 550665: CGI プログラムの場所に相対 URI を指定すると、ヘッダーが機能しない

以前のバージョンのサーバでは、ブラウザを別の場所にリダイレクトする CGI プログラムを、URL (http://server/index.html など) または絶対 URI (/index.html など) で指定する必要がありました。SP1 以降は、index.html のような相対 URI も使用可能です。


バグ ID 544444: サーバが要求の処理に使用した時間は、記録する手段がない

SP1 以前は、サーバが要求の処理に使用した時間を記録する手段がありませんでした。SP1 では、新しいフレックスログ形式の変数 %duration% が追加されています。%duration% は、サーバが要求の処理に使用した時間をミリ秒単位で記録します。%duration% を使用するためには、サーバインスタンスの統計情報を有効にする必要があります。統計情報を有効にする方法については、『管理者ガイド』を参照してください。ログファイル形式の詳細については、『NSAPI プログラマーズガイド』および『管理者ガイド』を参照してください。


バグ ID 550505: キープアライブサブシステムがいっぱいになった回数をサーバが記録しない

SP1 以前は、キープアライブサブシステムがいっぱいになった場合に記録する手段がありませんでした。SP1 では、キープアライブサブシステムがいっぱいになったために接続がキープアライブサブシステムに追加されなかった回数をサーバが記録します。この情報は、.perf 出力に KeepAliveRefusals として示されます。.perf の詳細については、『Performance, Tuning, Sizing, and Scaling Guide』を参照してください。


バグ ID 549754: エラーページに、任意の URI を使用できない

SP1 以前は、JSP ページや SHTML ページなどの任意のサーバリソースは、エラーページに使用することができませんでした。SP1 では、send-error エラー SAF に uri パラメータが追加されています。 uri は、エラーが発生したときに使用するリソースの URI を指定します。

obj.conf 内の次の 2 行を参照してください。

Error fn="send-error" reason="Not Found" uri="/notfound.jsp"
path="/usr/iplanet/servers/docs/notfound.html"

最初の行は、存在しない URI をクライアントが要求した場合に、そのクライアントが /notfound.jsp を要求したものとして send-error が動作するように指示します。/notfound.jsp へのアクセス時にエラーが発生すると、/usr/iplanet/servers/docs/notfound.html の HTML ファイルが代わりに表示されます。send-error エラー SAF の詳細については、『NSAPI プログラマーズガイド』を参照してください。


バグ ID 554157: 検索 :IE を使用すると「ガイド付き検索」の画面を表示できない

バグ ID 551659: 検索 :SSL の使用時に「ガイド付き検索」の機能が動作しない

バグ ID 547053: Set-user-id-on-execute Cgistub が Linux で機能しない

バグ ID 553775: Java :SECURITY 認証ルールがロールマッピングによって壊れる

バグ ID 547682: JDK 1.3.1 で、Classic JVM を使用した出力のパラメータに問題が発生する

バグ ID 551907: Web アプリケーションのクラスが変更されると、フィルタの再読み込みが実行されない

バグ ID 554353: 移行: virtual.conf 経由でのハードウェア仮想サーバの移行時に、移行ページでエラーが発生する

バグ ID 554159: SSL: Linux では Admin & Instance Server に SSL を置くことができない

バグ ID 554465: wdeploy: サーバインスタンスを実行していない場合、hard delete (物理的な削除) が失敗する

バグ ID 555730: 移行: Windows NT で、移行したサーバインスタンスを起動できない

バグ ID 546765: 特定の SAF で NCA が機能しない

バグ ID 545375: VS: IP に、「any」、「ANY」、「INADDR_ANY」を指定すると、一致する IP を抽出できない

バグ ID 543799: AIX: 誤った、または誤解を与えるような受け入れスレッドのエラーメッセージ

バグ ID 545609: obj.conf によって構成されたハードウェア仮想サーバを正しく移行できない

バグ ID 552229: Web アプリケーション: JAXP v 1.1 が DTD に準拠しているのでサンプルの HelloWorld.war を更新する必要がある

バグ ID 550920: .jar ファイルに含まれるリソースで getResource() が動作しない

バグ ID 552001: WDEPLOY: [-n] パラメータのデータ型のチェックを行う必要がある

バグ ID 551491: FileStore が init エラーを報告しない

バグ ID 551144: 新しい NSS 符号化方式が自動的に有効になる

バグ ID 548803: JDK1.3.1: Linux でサーバを起動できない

バグ ID 551103: 直列化修正により、JSP 再コンパイルエラーが生じる

バグ ID 549900、549774: ドキュメントルートでダッシュ (-) がサポートされていない

バグ ID 549762: Java Web アプリケーションの管理画面で、存在しない Web アプリケーションの XML ファイルを作成しようとしても、そのファイルが作成されない。

バグ ID 549749: デフォルト以外の仮想サーバで wdeploy が動作しない

バグ ID 549618: VS:「any」を選択すると、グループメンバーを追加できない

バグ ID 543265: 管理: 分散管理のデフォルトのプロンプトが「"」で表示されてしまう

バグ ID 538648: VS: デフォルトの仮想サーバの状態を「off」にできない

バグ ID 543245: LDAP サーバが停止していると、分散管理でエラーが発生し、Web サーバの管理サーバにアクセスできない

バグ ID 550847: JAXP XML パーサーを v1.1 に更新する (現在は 1.0.1)

バグ ID 551863: wdeploy で -d を省略すると、ディレクトリ (ドキュメントルート下) が作成されない

バグ ID 549749: セッションのフェイルオーバおよびパーシスタンスが古いバージョンのサーブレットで動作しない

バグ ID 551553: 移行-JSP: iWS 4.1 から iWS 6.0 に JSP を移行する際に、サーブレットサービス例外が発生する

バグ ID 552516: Java: 有効なユーザを認証できない

バグ ID 549797: セッションマネージャが指定されていない場合、セッションが追跡されない

バグ ID 543748: jvm.serializeFirstRequest=1 が正しく動作しない

バグ ID 543882: URL-Pattern 接尾辞の照合で、目的のマッピングを見つけられない

バグ ID 549541: 分散管理: プリファレンスの ACL を特定のユーザに設定すると、「Browse」ボタンをクリックした時に「Permission Denied」が表示される

バグ ID 531704: NSAPI 構成を 4.X から 6.0 に移行できない

バグ ID 537073 (NT のみ): Migrate Server Page がエラーを出力する

バグ ID 542994: このリリースのサーバでは AsyncDNS がサポートされていない

バグ ID 519936: 待機ソケットで余分なスペースを入力すると、エラーが発生する

バグ ID 544385: クラスタのヘルプ

バグ ID 544449: 待機ソケットのテーブル IP が「Any」に設定されていると、待機ソケットの編集でグループ設定を変更できない

バグ ID 544902: 仮想サーバのユーザインタフェースで、待機ソケット ID および仮想サーバ ID に、「.」および「-」の文字を使用できない

バグ ID 545947: magnus.conf を複数のクラスタに一度に転送できない

バグ ID 535158: JDK バージョン 1.2.2_07 の使用時にサーバを停止できない

バグ ID 543691: メールおよびニュースのコレクションの URL に物理パスが表示される

バグ ID 539908: 個別の仮想サーバに関するサーバ統計情報のレポートを生成できない

バグ ID 542976: 分散管理:「Allow end user access: = no」のときに内部エラーが発生する

バグ ID 543876: 言語リストの管理で「method Not allowed」が表示される

バグ ID 543902: ACL ファイルがエントリを示している場合、そのユーザのエントリが Administration Server のユーザインタフェースに表示されない

バグ ID 545568: 分散管理でのエンドユーザのアクセスで、ログインに関するユーザページが読み込まれない

バグ ID 543913: JVM オプション (Solaris のみ): デフォルトの JVM オプションが最適なオプションになっていない

バグ ID 545874: (Windows NT のみ) コレクションの作成やメンテナンスでエラーが発生する可能性がある

バグ ID 543196: (Windows NT のみ) 2 つのコレクションを追加すると、システムがハングアップする




既知の問題と解決策

この節では、今回のリリースの iPlanet Web Server 6.0 SP2 に関する既知の問題を示します。情報は、次の項目に分類されています。

一般


バグ ID 562558: 仮想サーバ: ACL アクセスが無効であるときにサーバエラーが発生した

回避方法

デフォルト Class での仮想サーバでは発生しません。 Restrict Access では Access Control を常に ON にしてください。


バグ ID 553613: 現在のアクティビティの監視: SSL 対応のサーバを監視できない

バグ ID 554092: VS コマンド行: VS CLASS の作成時に Accept Lang の on/off のオプションを追加する必要がある

仮想サーバクラスの作成で、新しい任意パラメータ acptlang が追加されています。サーバで accept language ヘッダーの構文解析を有効にするには、コマンド行に [-acptlang] を追加する必要があります。このパラメータを追加しない場合、デフォルトでは「off」になります。


バグ ID 549203 (UNIX のみ): Setuid Cgistub で、root 所有のバイナリを実行できない

SP1 では、set-user-ID-on-execute (suid) Cgistub で、root が所有するプログラムを root 以外のユーザが実行することはできません。この変更により、suid Cgistub システムのセキュリティを強化しています。


回避方法

SP1 以前の機能を必要とする場合は、root としてログインし、コマンド行から次の手順を実行して、サーバルート server_root のインスタンス https-instance suid Cgistub を変更する必要があります。

  1. インスタンスディレクトリに移動します。

    cd server_root/https-instance

  2. サーバを停止します。

    ./stop

  3. Cgistub の private ディレクトリに移動します。

    cd private

  4. root に private ディレクトリへの書き込みを許可します。

    chmod 700

  5. Cgistub にユーザ 0 (root) が所有するプログラムを信頼するように指示します。

    ./Cgistub -s "trusted_uid 0"

  6. private ディレクトリへの書き込みを禁止します。

    chmod 500

  7. インスタンスディレクトリに移動します。

    cd ..

  8. サーバを再起動します。

    ./start


バグ ID 525692: SSL が適用されているクラスタを追加できない

クラスタ管理で、SSL が適用されているクラスタにサーバを追加することができません。


「バグ ID なし」: 1000 以上の仮想サーバを読み込むとパフォーマンスが低下する

1 つのクラスに 1000 以上のソフトウェア仮想サーバを追加すると、「Class Manager Members」ページの読み込みが遅くなります。


バグ ID 549383 (Windows 2000 のみ): クラスタ管理: ファイルを転送すると、管理サーバがハングアップし、0K バイトのファイルが作成される

リモートマシンの管理を要求するクラスタのマスターが clxfer を実行することによってファイルが転送されます。リモートマシンの clxfer プロセスにより、マスターはファイルを転送するように要求され、マスターは clxfer を実行してそのファイルを返します。マスターは、要求からリモートマシンのホスト名を受け取り、/cluster/hostname/instance-names で、必要なファイルを見つけます。たとえば、charis という名前のリモートマシンを charis.india.sun.com という名前のクラスタに追加した場合、charis をホスト名とする要求ヘッダーは、cluster/charis でそのファイルを見つけることができません。このエラーのために、リモートマシンは 0 バイトのファイルを受け取ります。


回避方法

すべてのマシンにフルネームを設定します。 そのためには、リモートマシンで、コントロールパネル>「システム」>「ネットワーク ID」>「プロパティ」の項目に移動します。マスターマシンと一致するプライマリ DNS 接尾辞を入力します。


バグ ID 546532 (Solaris のみ): -compat=5 プラグインから例外をスローできない.

回避方法

  1. バージョン 5.0 以降の Sun/Forte WorkShop C++ コンパイラを使用して、例外をスローする NSAPI プラグインを作成する場合は、-compat=4 オプションを指定する必要があります。これは、WorkShop 5.0 は、デフォルトでは WorkShop 4.2 のオブジェクトコードとバイナリ互換ではないオブジェクトコードを生成するためです。-compat=4 を指定すると、新しいバージョンの WorkShop がバージョン 4.2 のように動作します。

  2. -compat=4 を指定できない場合は、magnus.conf で、そのプラグインの Init fn="load-modules" の行に shlib_flags="(default|parent|group)" を追加します。その例を次に示します。

    Init fn="load-modules" funcs="my-plugin" shlib="myplugin.so"

    shlib_flags="(default|parent|group)"

    これにより、プラグインは専用のダイナミックリンクグループに配置されます。この場合、そのプラグインのリンク時の共有オブジェクト依存もすべて明示的に指定する必要があります。たとえば、プラグインの CC コマンド行は次のようになります。

    CC -G -lCrun -lm -DXP_UNIX -I/usr/iplanet/servers/plugins/include

    -o myplugin.so myplugin.cpp


バグ ID 517789: 仮想サーバからクラスを削除した場合に、obj.conf ファイルのエントリが削除されない

Server Manager の「Virtual Server Class」から仮想サーバのクラスを削除した場合、削除したクラスは obj.conf ファイルに残っています。ただし、そのクラスは、ユーザインタフェースおよび server.xml ファイルからは削除されています。


回避方法

削除したクラスを obj.conf ファイルから手動で削除します。


バグ ID 538947: NSAPI Init 関数 での conf_getglobals() の使用

以下は、NSAPI プラグインの開発者と、iWS 6.0 での動作が保証されていないサードパーティ製 NSAPI プラグインのユーザに関わる問題です。

  1. NSAPI Init 関数の開発者には、開発したプラグインがこの問題の影響を受けるかどうかを確認するために必要な技術情報、および、影響を受ける場合の修正方法がここに示されています。

    NSAPI conf_getglobals() 関数または nsapi.h ヘッダーファイルでは、iWS 6.0 の NSAPI Init 関数内で conf_getglobals() を参照する各種マクロを使用することはお勧めできません。 conf_getglobals() は、単一の仮想サーバのプロパティのみを返すことができます。iWS 6.0 では、単一の Web サーバで、ポート、ホスト名、セキュリティなどのプロパティを個別に定義した、多数の仮想サーバを使用する場合があります。また、iWS 6.0 の仮想サーバの構成は、時間の経過につれて動的に変化させることもできます。そのため、プラグインは、NSAPI Init の実行時にサーバ構成情報の取得および保存は行わず、サーバ構成情報が実際に必要な場合 (動的な Web ページでリンクを構築する場合など) は、要求の処理時に一時的な方法で構成情報を取得します。

    iWS 6.0 の init 処理中に呼び出されたときの conf_getglobals() は、デフォルト時には VportVaddrVserver_hostnameVsecurity_activeVssl3_activeVssl2_active、および Vsecure_auth のフィールドがデフォルト値 ( 0 NULL など) で初期化されたままにします。Init 関数で、これらのグローバルフィールドの値に依存する場合にエラーチェックを行わないと、障害が発生して Web サーバを呼び出すことができないことがあります。 また、NULL 値が保存され、後で別のプラグイン関数で再使用される場合は、再使用時に障害が発生することがあります。

    現在、Init 関数で conf_getglobals() を呼び出している場合は、コードを修正して、このような障害の可能性のある呼び出しを除外する必要があります。これにより、複数の仮想サーバが存在する場合に、iWS 6.0 のプラグインを正しく動作させることができます。conf_getglobals() NSAPI 関数は、NSAPI 要求処理フェーズ (NSAPI AuthTrans、NameTrans、Service、またはその他の NSAPI 要求処理フェーズ) で呼び出された場合、その要求が作成された接続および仮想サーバに応じた適正な値のみを返します。

    iWS 6.0 では、この問題の影響を受ける旧バージョンのプラグインに対応する互換モードがサポートされています。ユーザセクションで説明したように、NSAPI Init 関数は、LateInit としてマークされている必要があります。 When called

    LateInit init 関数から呼び出された場合、conf_getglobals() は、旧バージョンの待機ソケットのデフォルト接続グループのデフォルト仮想サーバのプロパティを返します。新しい XML 構成の属性に関しては、conf_getglobals() が、SERVER の legacylsdefaultgroupdefaultvs 属性を返します。この場合、サーバには単一の仮想サーバのみを定義して、サーバとプラグインの動作を一致させることをお勧めします。

  2. サードパーティで開発されたプラグインの NSAPI Init 関数を使用する場合は、そのプラグインの開発者に連絡し、1 で説明した開発者のための技術情報に基づいて、iWS 6.0 と互換性があるかどうかを確認する必要があります。 多くの Init 関数は、この問題の影響はなく、修正しなくても iWS 6.0 で動作すると推測されますが、互換性およびアップデートの必要性は、プラグインの開発者が判断する必要があります。

    プラグインのベンダーが、その Init 関数を iWS 6.0 で使用できることを保証しておらず、その関数に、1 で説明したプログラミング上の問題の影響が見られる場合、次の条件が該当するときは問題を回避できることがあります。

    • iWS インスタンスに単一の待機ソケット、接続グループ、および仮想サーバのみを設定している場合。

    • 問題のある Init 関数を、magnus.confLateInit として設定している場合。これは、Init 行に LateInit = yes 引数を追加している場合です。

    • サーバの起動後にサーバを動的に再構成しない場合。

    上記の条件に該当する場合、その Init 関数は、単一の仮想サーバのみが存在し、この問題が発生しない、以前のリリースの iWS と互換性のある NSAPI コンテキストで実行できます。


バグ ID 540506: TempDir はローカルファイルシステム上に設定する必要がある

magnus.conf TempDir 指令では、サーバが正しく動作するためには、TempDir ディレクトリがローカルファイルシステム上に置かれている必要があります。TempDir ディレクトリが NFS マウント上にあると、サーバは正しく動作しないことがあります。


バグ ID 542243: IE 5.0 を使用する場合、UI の最新のデータを更新できない

Web ブラウザに Micosoft の Internet Explorer を使用する場合、バージョン 5.0 は、エンドユーザだけが使用できます。管理者が、iPlanet Web Server Administration Server の構成に加えた変更を保存するには、Internet Explorer Version 5.5 を使用する必要があります。


バグ ID 544452: 「Edit Listen Sockets Groups」ページに変更を加えると、「Edit Listen Sockets」ページで別の変更を加えることができない

「Edit Listen Sockets Groups」ページから「Connection Group Settings」の値を編集して、「OK」ボタンをクリックすると、サーバが更新されます。この後、「Edit Listen Sockets」ページに移動して、「Security」の値をOff から On にするなど、別のプロパティを変更して「OK」をクリックすると、「Please refresh your screen, data update by another user」というエラーメッセージが表示されることがあります。その場合、「Security」の値は変更されません。


回避方法

「Edit Listen Sockets Groups」ページのプロパティを変更した後に「Edit Listen Sockets」ページのプロパティを変更する場合は、「OK」ボタンを 2 回クリックすると変更が有効になります。


バグ ID 544504: magnus.conf ファイルの内容が変更されている場合、「Load Configuration Files」ボタンを使用できない

管理操作によって magnus.conf に検索機能を有効にするなどの変更を加えると、「Load Configuration Files」ボタンを使用できなくなります。


回避方法

「Apply Changes」ボタンを使用して、magnus.conf に適用された変更を読み込みます。


バグ ID 545420: 「Add Certificate」ページ (または「Replace Certificate」ページ) の「Help」ボタンが正しくリンクされていない

証明書をインストールして「OK」をクリックすると、「Add Certificate」ページ (または「Replace Certificate」ページ) が表示されます。 このページの「Help」リンクをクリックすると、「Add Other Certificate」ページではなく、「Add Certificate Revocation List」ページのヘルプが誤って表示されます。


バグ ID 545727: 「Compromised Key List (CKL)」ページの「Help」ボタンが、「Certificate Revocation List (CRL)」ページのヘルプにリンクされている

「add CRL/CKL」リンクから、CKL ファイルを選択して「ADD Compromised Key List」ページを表示できます。このページの「Help」ボタンが、CRL ページのヘルプにリンクされています。


回避方法

「Add CRL」のヘルプが表示されるまで、ヘルプウィンドウをスクロールダウンします。


バグ ID 560821 (NT のみ): SSL: セキュリティセクションの管理 UI に ncipher GUI が表示されない

この問題の発生状況にはばらつきがありますが、今後のリリースで対処する予定です。

Java および Java サーブレット


バグ ID 562134: LDAP と SSL を使用して分散管理を行うことができない

回避方法

分散管理機能を使用するには、SSL による LDAP を使用するのではなく、LDAP を使用する必要があります。 この問題は、今後のリリースで対応の予定です。


バグ ID 556917: JSP: <jsp:inlcude page="*.html" flush="true" /> が、POST メソッド使用時に例外をスローする

回避方法

デフォルトの場合に POST メソッドを使用できる対象は、静的コンテンツです。


バグ ID 555814: Web 配備 GUI: URI の再入力時に入力欄を空欄にすると、内部エラーが発生する

Web アプリケーションを 1 つだけ配備していて、その URI を編集する場合、その URI を空白にすることはできません。


バグ ID 548362: JDK1.3.1: jvm12.conf: デフォルトの Min/MaxHeapSize ではサーバが起動しない

回避方法

minHeapSize を 3.5 M に設定し、maxHeapSize を 64 M に設定します。


バグ ID 552063 (NT および W2K のみ): wdeploy: wdeploy コマンドを実行できない

回避方法

コマンド行ツールの wdeploy および HttpServerAdmin を使用するときは、次のエラーメッセージは無視してください。
A nonfatal internal JIT (3.10.107(x)) error 'Relocation error:NULL relocation target' has occurred in:'org/apache/crimson/parser/Parser2.maybeComment (Z)Z': Interpreting method. Please report this error in detail to:

http://java.sun.com/cgi-bin/bugreport.cgi.


バグ ID 543913 (Solaris のみ): JVM オプション: デフォルトの JVM オプションが最適なオプションになっていない

回避方法

SP1 は JDK1.3.1 をサポートしています。Solaris 8 の Java アプリケーションでは /usr/lib/lwp のスレッドを使用します。 ほとんどの JVM およびヒープ調整はアプリケーションに固有のものです。

これらのフラグおよびその他のフラグの詳細については、次の URL を参照してください。

http://java.sun.com/docs/hotspot/VMOptions.html

http://java.sun.com/docs/hotspot/gc/

GC 調整フラグのいくつかは、JDK1.2.2_07 でも使用できます。


バグ ID 547740: JDK1.3.1: サーブレットおよび JSP をデバッグする場合の iWS の構成

回避方法

JDK 1.3.1 のデバッギングマニュアルを参照してください。

デバッグを行うには、JRE の代わりに JDK を使用するように iPlanet Web Server 6.0 SP1 を構成する必要があります。

UNIX プラットフォームの場合のみ、https-admserv ディレクトリの start-jvm スクリプトに以下の変更を加えます。

  1. NSES_JRE_RUNTIME_LIBPATH 変数の後に、$arch とマシンに対応する文字列 (たとえば、SPARC ボックスの場合は sparc、Linux ボックスの場合は i386) の代わりに ${NSES_JDK}/lib/$arch を追加します。

  2. jvm12.conf に、次の変更を加えます。

    1. jvm.enableDebug=1

    2. java.compiler=NONE

    3. jvm.option=-classic

    4. jvm.option=-Xnoagent

    5. jvm.option=-Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=<port> (<port> は、たとえば address=5000 のように、デバッガを接続する任意の未使用ポート番号に置き換えてください)

  3. iPlanet Web Server を起動します。

  4. jdb で、前の手順で設定したポート番号を指定して Web サーバに接続します。

    jdb -attach <port>

    例 :jdb -attach 5000

これで、サーブレットまたは JSP をデバッグできます。


バグ ID 543980 (Solaris のみ) : ネガティブな JSP またはサーブレットによりメモリーリークが生じる

Solaris では、不正な JSP 構文などの JSP コンパイルエラーによってメモリー (ヒープメモリー) が増大します。


回避方法

この問題を解決するには、コンパイル前の JSP をオフラインにしてコンパイルエラーを見つけます。 また、その JSP のコンパイルエラーメッセージがエラーログに記録されている場合は、問題の JSP を削除します。





プラットフォーム固有の情報

この節では、以下のプラットフォームに関するプラットフォーム固有の既知の問題と解決策について説明します。

Windows

Windows 2000 SP1 以降の Server Edition では Internet Explorer 5.X のブラウザを使用することをお勧めします。


バグ ID 562171: SSL: IE に対する cert Manage Certificate を選択すると実行時エラーが発生する

回避方法

"A RunTime Error has occurred, Do you wish to Debug? (実行時エラーが発生しました。デバッグしますか?)" というエラーメッセージが表示された場合、"No" を選択するとエラーが消えます。

Linux プラットフォーム


検索

iPlanet Web Server 6.0 では、Linux プラットフォームでの検索機能はサポートされていません。


Directory Server

iPlanet Directory Server は、Linux プラットフォームでは iPlanet Web Server 6.0 と連携して動作しません。ユーザとグループの機能を使用する場合は、別のオペレーティングシステム上にディレクトリサーバをインストールして、Linux Web サーバからそのディレクトリサーバにリンクする必要があります。


バグ ID 562542: Demon Signal Handler が予期しない SIGCLD を出力した

Linux Kernel 2.2.14-05 の負荷テストにおいて、`unexpected sig child' がエラーログに記録されます。この問題は、今後のリリースで対応の予定です。

HP-UX


バグ ID 554201. HP-UX: HP の場合、24 時間以上の負荷テストにおいてヒープが線形成長する

回避方法

jvm.stickyAttach=1jvm12.conf ファイルに追加すると、メモリフットプリント成長を制御できます。この問題は、今後のリリースで対応の予定です。

Compaq Tru64


バグ ID 532335: VS :AIX および DEC で 4000 Vertual Server を起動できない

回避方法

Compaq Tru64 では、システム構成ファイル /etc/sysconfigtab に以下のエントリを設定する必要があります。

proc:

max_proc_per_user=1024

max_threads_per_user=4096

per_proc_data_size = 4294967296

max_per_proc_data_size = 10737418240


バグ ID 557972: 移行-NSAPI: サーバが起動せず、TASO ライブラリを読み込めない

回避方法

環境変数 _RLD_ARGS を "-taso" に設定しサーバを再起動してから、4.x から 6.0 への移行を開始します。

setenv _RLD_ARGS "-depth_ring_search" (csh, tcsh )
_RLD_ARGS="-depth_ring_search"; export _RLD_ARGS (sh)
export _RLD_ARGS="-depth_ring_search" (ksh)

移行が終了したら、環境変数の設定を解除してサーバを再起動します。


バグ ID 556548、555736、516139: JAR ファイル、WAR ファイル、またはストリームに入っている JSP アプリケーションデータをウェブサーバが解凍できない

.jar ファイル、.war ファイル、またはストリームに入っている JSP アプリケーションデータをウェブサーバが解凍できないのは、Java と衝突する共有ライブラリシンボルがあるためです。


回避方法

loader(5) 環境変数 _RLD_ARGSvalue -depth_ring_search に設定してからウェブサーバインスタンスを起動します。 それには、次の 2 つの方法があります。





マニュアルの訂正事項


バグ ID 560092: NSAPI Programmer's Guide における訂正事項

デフォルトの場合、サーバは send-file 関数を呼び出して対象ファイルをクライアントに送信します。 デフォルトを設定する指令は、次のとおりです。

Service method="(GET|HEAD)" type="*~magnus-internal/*" fn="send-file"


バグ ID 555648: コア: 構成の復元処理が web-apps version.1 と server.xml version.1 ファイルを復元しない

Server Manager の Restore Configuration ページの web-apps.xml 列を削除すると、このページのオンラインヘルプが正確でなくなります。


バグ ID 555725: 変更された Web アプリケーション: アプリケーションが有効であるか無効であるかが不明である

仮想サーバマネージャの「ウェブアプリケーション編集」ページに「状態」を示す欄が追加されました。この欄には、インストールされたアプリケーションのウェブアプリケーションファイルに定義されている enable 値 (enable=TRUE/FALSE) に基づき、アプリケーションが「有効」であるか「無効」であるかが表示されます (URI)。 画面に対するこの変更は iPlanet Web Server 6.0 SP1 のリリース後に実施されたので、管理者ガイドやオンラインヘルプには反映されていません。


バグ ID 556074: 『プログラマーズガイド』のバグ

SP2 では、StrictHttpHeaders のデフォルト値が従来の `on' から `off' に変更されました。


一部のマニュアルで、AIX プラットフォームがサポート対象プラットフォームとして記載されていますが、現時点ではサポート対象ではありません。

『インストールと移行』では、バイナリ互換によって HP-UX 11i もサポートされていることが記載されていません。

バグ ID 551651: サーブレットに関する『プログラマーズガイド』のバグ

自章を「この付録」と呼んでいる章が多い


バグ ID 555993: 『サーブレットに関するプログラマーズガイド』のパラメータ名の誤り

「サーブレットおよび JSP のデバッグ」の 53 ページにある 2 箇所の jvm.compiler は、VM で認識されないパラメータです。 jvm.compiler は、java.compiler の誤りです。


バグ ID 553736: AcceptLanguage マニュアルに誤りがある

バグ ID 556431: 『管理者ガイド』の内容に重複している箇所がある

234 ページの「SNMP Master Agent の構成 (Configuring the SNMP Master Agent)」と 230 ページの「SNMP Master Agent のインストール (Installing the SNMP Master Agent)」は同じ手順であるとともに誤りがある。 これらの手順のタイトルとしては、「SNMP Subagent の構成 (Configuring the SNMP Subagent)」が正しい。

  1. Administration Serverからサーバインスタンスを選択し、「Manage」をクリックします。

  2. 「Monitor」タブを選択します。

  3. 「SNMP Subagent Configuration」を選択します。

  4. (UNIX のみ) 「Master Host」フィールドに、サーバの名前とドメインを入力します。

  5. 「Description」フィールドに、オペレーティングシステム情報など、サーバの説明を入力します。

  6. 「Organization」フィールドに、そのサーバを担当する組織を入力します。

  7. 「Location」フィールドに、サーバの絶対パスを入力します。

  8. 「Contact」フィールドに、サーバの担当者の名前と連絡先情報を入力します。

  9. 「On」を選択して SNMP Statistics Collection を有効にします。

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 「Apply」をクリックします。

  12. 「Apply Changes」を選択してサーバを再起動し、変更内容を適用します。





お問い合わせ先

iPlanet Web Server 6.0 SP2 の使用にあたって問題が発生した場合は、次の URL から iPlanet カスタマサポートにお問い合わせください。

news://secnews.netscape.com/netscape.public.iws

できるだけ適切に問題に対処するために、お問い合わせの際には以下の情報をお知らせください。





その他の情報について

以下の各リンクから、iPlanet Web Server 6.0 SP2 に関する各種の情報を入手できます。

iPlanet Web Server 6.0 のインストール手順については、『インストールと移行』を参照してください。

iPlanet Web Server 6.0 SP2 の管理者用マニュアルについては、製品に付属するオンラインヘルプを参照してください。『管理者ガイド』および関連マニュアルは、次の URL でも参照できます。

http://docs.iplanet.com/docs/manuals/enterprise.html.


最終更新日 : 2002 年 2 月 6 日