SunTM ONE Messaging Server リリースノート
バージョン 5.2 パッチ 1
Part # 816-6326-10
2003 年 2 月
このリリースノートでは、Sun ONETM Messaging Server 5.2 パッチ 1 に関する重要な情報について説明しています。ここでは、機能や改良点、インストールに関する注意事項、既知の問題、およびその他の最新情報を取り上げています。この文書は、Messaging Server をインストールする前にお読みください。
注
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2002 年 8 月 1 日に、iPlanet は SunTM Open Net Environment (Sun ONE) の主要コンポーネントになりました。iPlanet Messaging Server 5.x は、このバージョンのリリースノートでは Sun ONE Messaging 5.x と呼ばれています。ただし、ファイルパスや端末の表示例では、iPlanet が使われている場合もあります。 |
このリリースノートのオンライン版は、Sun ONE 関連マニュアルの Web サイト http://docs.sun.com/db/prod/s1msgsrv?l=ja#hic で参照できます。ソフトウェアをインストールおよび設定する前だけではなく、そのあとも定期的にアクセスして、最新のリリースノートやマニュアルを確認してください。
今回のアップデートでは、Solaris 9、Windows 2000、および Veritas Cluster Server 3.5 のサポートに関する情報が追加されています。詳細については、「サポートされているプラットフォーム」および「Veritas Cluster Server 3.5 のサポート」を参照してください。
このリリースノートには、次の項目があります。
Messaging Server の機能
Sun ONE Messaging Server は、オープンインターネット規格を使用するさまざまな規模の企業およびメッセージングホストの電子メールに関するニーズに応え、強力で柔軟性に富んだソリューションを提供します。
Sun ONE Messaging Server は、Netscape Messaging Server および Sun Internet Messaging Server を統合したメッセージングサーバであり、両製品の最も強力でパフォーマンスの高いコンポーネントから構成されています。たとえば、メッセージストア、LDAP ディレクトリ、および管理コンソールは Netscape Messaging Server から受け継いだものであり、メッセージ転送エージェント (MTA) および Delegated Administrator コマンドラインインタフェースは Sun Internet Mail Server から受け継いだものです。
統合された製品であるため、Netscape Messaging Server や Sun Internet Messaging Server とは異なるプロセスや手順が多数あります。詳細については、http://docs.sun.com/db/prod/s1msgsrv?l=ja#hic にある Sun ONE Messaging Server 5.2 のマニュアルを参照してください。
Messaging Server 5.2 に固有の機能を次に示します。
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Sun ONE Directory Server 5.1 以降との互換性。
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Sun ONE Web Server 6.0 SP2 (Service Pack 2) との統合。
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Messenger Express Multiplexor の導入による HTTP サービスの機能拡張。
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スペルチェッカー、Internet Explorer 用のリッチテキストのフォーマッティング、共有フォルダ、ナビゲーションを容易にするユーザインタフェースの改善などの、Messenger Express (Web メール) の機能拡張。
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Messenger Express は、タイ文字セットもサポートします。タイ文字を表示するには、ユーザ設定の言語でタイを設定します。
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MTA ダイレクト LDAP 検索。
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POP before SMTP サービス。標準の SMTP 認証をサポートしない従来の POP クライアントをサポートするサービスです。このサービスは、Messaging Multiplexor の新しい SMTP プロキシコンポーネントの使用によって実装されます。
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SunTM ONE Messaging Server と UNIX の /var/mail 形式のフォルダ間でのインポートおよびエクスポート機能。
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dns_verify プログラムでの DNS ベースのデータベースの追加サポート。
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設定変数 store.quotanotification は使用されていません。制限容量の通知を有効または無効にするには、store.quotaexceededmsg 設定変数を設定または設定解除します。IMAP ALERT メッセージを無効にすることはできません。
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SMS チャネルを使った Short Messaging Service のサポート。メッセージングサーバでは SMS ゲートウェイへの一方向の電子メールをサポートします。SMS 通知 (返信および配達証明書) の処理と SMS ユーザ (モバイルから電子メール) からの電子メールの発信は現時点ではサポートされていません。この機能は、専用の SMS チャネルによってサポートされています。SMS チャネルに関する詳細については、Sun ONE Messaging Server マニュアルの Web サイトにある Sun ONE Messaging Server のテクニカルノートを参照してください。
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『Messaging Server 管理者ガイド』および『Messaging Server リファレンスマニュアル』の MTA に関する説明の改訂と拡充。
Sun ONE Messaging Server 5.2 パッチ 1 以降に固有の機能を次に示します。
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高可用性
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Messaging Server パッチ 1 リリースでは、Sun Cluster 3.0 Update 3 および Veritas Cluster Server 2.0 Patch 4 がサポートされています。インストールおよび設定情報については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
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Veritas Cluster Server 3.5 もサポートされます。詳細については、「Veritas Cluster Server 3.5 のサポート」を参照してください。
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新しいプラットフォーム
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Messaging Server は、Solaris 9 および Windows 2000 にインストールできます。Solaris 9 および Microsoft Windows 2000 について説明した節を参照してください。
パッチのインストール手順
このパッチには、Messaging Server 5.2 へのアップデート版が含まれています。また、Messaging Server 主要製品の修正および拡張機能 (MTA および Message Store など) も同梱されています。さらに、Messenger Express、MMP、SNMP、Sun Cluster HA エージェント、および Veritas HA エージェントのアップデートも含まれています。Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のアップデート版は、このパッチには含まれていません。詳細については、『Delegated Administrator for Messaging and Collaboration 1.2 パッチ 1 リリースノート』を参照してください。次のトピックでは、推奨されるパッチのインストール手順を説明しています。
高可用性 (High Availability) について
この節では、Messaging Server 5.2 パッチ 1 のアップグレード時に高可用性をインストールする方法について説明します。
表 1 に、Messaging Server で現在サポートされている Sun Cluster Server および Veritas Cluster Server のバージョンを示します。
表 1    サポートされている Sun Cluster Server および Veritas Cluster Server のバージョン
クラスタ
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サポートされているバージョン
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Sun Cluster Server |
Sun Cluster 3.0 GA、Sun Cluster 3.0 Update 1、Sun Cluster 3.0 Update 2、Sun Cluster 3.0 Update 31 |
Veritas Cluster Server |
Veritas Cluster Server 2.0、Veritas Cluster Server 2.0 Patch 4、Veritas Cluster Server 3.5 |
1
Solaris 8 プラットフォーム上で Sun Cluster 3.0 U3 を実行する場合は、Solaris パッチ 110648-22 以上をインストールしてください。Solaris 9 プラットフォーム上で Sun Cluster 3.0 U3 を実行する場合は、Solaris パッチ 112563 をインストールしてください。
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Sun Cluster 3.x
このパッチ (Solaris パッチ 112882-xx) には、Sun Cluster 3.x HA エージェント用パッチが統合されています。このパッチは、追加のパッチを適用する必要があるかどうかをチェックします。
Sun Cluster 2.2、3.x および Veritas Cluster Server
Messaging Server リソースグループ内のクラスタノード上で、このパッチを適用するには次の手順に従ってください。
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クラスタの最初のノードにパッチを適用します。Perl スクリプト imspatch.pl 内で Messaging Server および HA エージェントコンポーネントを指定します。
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Veritas Cluster Server では、imspatch.pl に VCS 2.0 エージェント (項目 4) しか指定されていなくても VCS 3.5 を実行できます。
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server-root/patch/patch_version/backout ディレクトリをバックアップ (名前の変更) します。
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クラスタの 2 番目以降のノードにパッチを適用します。Perl スクリプト imspatch.pl 内で HA エージェントコンポーネントのみを指定します。各ノードにパッチを適用した後、インストールをバックアップしてください。
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クラスタの 2 番目以降のノードにパッチを適用した後、server-root/patch/patch_version/backout ディレクトリをバックアップ (名前を変更) します。
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パッチを取り消す場合、Perl スクリプト imspatch.pl -u を実行する前に該当するクラスタノードの backout ディレクトリをリストアする必要があります。
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Sun Cluster 2.2、3.x HA エージェントまたはこのパッチの Veritas 2.0 HA エージェントのいずれかを指定すると、/usr/lib/sendmail にパッチがあてられます。
ディスク容量
システムのディスク容量が制限されている場合は、パッチをインストールしないでください。インストールの処理上、インストール用と、インストールされる /、/var、または server-root 内の管理タスク用に、十分な空き容量が必要です。正確な容量と新しいオブジェクトのサイズの差異は、コンポーネントごとに確定されます。これらの各ディレクトリ (/、/var、または server-root) の空き容量が 50MB より少ない場合は、このパッチのインストールはお勧めしません。インストール中にディスク容量が不足すると、パッチは部分的にしかロードされません。さらに、問題が発生した場合に備えて、現在のシステム全体をバックアップして使用可能な状態にしておいてください。
オプションの保存と取り消し
インストールで、置き換えられる Messaging Server ファイルは保存されます。これらのファイルは、server-root/patch/patch_version ディレクトリ内に置かれます。これらのファイルを保存する server-root/patch 内に十分なディスク空き容量があるかどうかは、インストーラでは判断できないことに注意してください。
注
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Messaging Server パッチの新しいバージョンをインストールする前に、古いバージョンを取り消す必要はありません。 |
インストール手順
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パッチが .zip、.tar、または .tar.gz ファイルである場合は、これらのファイルを既存の server-root 内の空のディレクトリに展開します。
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現在の Messaging サービス (dirsync、Direct LDAP、および smtp_servers など) がすべて停止していることを確認します。次の手順に進む前に、すべてのプロセスが停止していることを確認します。
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スーパーユーザ権限で配布ディレクトリに移動して、Perl スクリプト imspatch.pl を実行します。例 :
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# cd distribution_directory
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# server-root/install/perl imspatch.pl
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インストールプログラムは次の例のようになります。
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Welcome to the iMS Patch Installation tool.
This tool updates your messaging server installation to iPlanet Messaging Server 5.2 Patch 1.
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Note that webmail patches will overwrite HTML and Javascript files. These files need to be modified for the specific site, and any user changes needs to be merged into the new file.
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Please make sure you have stopped your messaging server before proceeding
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Do you want to continue [y]:
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Please enter the full path to the directory where iPlanet Messaging Server was installed.
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Messaging server root [/usr/iplanet/server5] :
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Please select from the following components:
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[1] Messaging MTA/Store/Webmail/Command Line Utilities
[2] Messaging Multiplexor
[3] Sun Cluster 2.2 HA Agent
[4] Veritas 2.0 HA Agent
[5] Sun Cluster 3.x HA Agent
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Which of the above component(s) do you have installed [1]:
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Current Installed Version is iPlanet Messaging Server 5.2.
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imsimta version の出力や imsimta test -rewrite コマンドの出力などを含むインストールスクリプトの進捗状況は端末に表示されます。
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このパッチのインストール中にエラーが発生すると、エラーメッセージが表示されます。エラーの原因の詳細については、詳細ログファイル (server-root/patch/patch_version/log) を参照してください。このログファイルが最近のインストールによりすでに存在する場合は、日付がファイルに追加されて連結されるため、ファイルの最後をチェックしてください。
インストール後の手順
ims_patch.pl の適用と同時に、インストール後の手順が実行されます。これらの手順を手動で実行する必要はありません。
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MTA 設定ファイルを再構築するために、server-root/msg-instance ディレクトリ内で MTA imsimta cnbuild および imsimta chbuild コマンドを実行します。
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MTA imsimta cleandb コマンド (server-root/msg-instance ディレクトリ) を実行します。
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MTA imsimta recover-crash コマンド (server-root/msg-instance ディレクトリ) を実行します。ただし、dirsync コマンドを実行していない場合は、このコマンドを実行しないでください。
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MTA をテストするために、MTA imsimta test -rewrite -debug postmaster コマンド (server-root/msg-instance ディレクトリ) を実行します。
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MTA imsimta version コマンド (server-root/msg-instance ディレクトリ) を実行します。新しいパッチのバージョンと作成日が出力されます。パッチインストールの 1 行のログメッセージが、server-root/README.txt ファイルにも付加されます。
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NDAStartPage 変数には、次の文字列が埋め込まれます。
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msg.da.Host - Delegated Administrator ホスト名。
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msg.da.Port - Delegated Administrator ポート番号。
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msg.cfgldap.service.DefaultDomain - デフォルトのメールドメイン。これらの変数を正しい値に置き換える必要があります。これらの変数の正確な値については、古い main.js ファイルを参照してください。NDAStartPage が更新されていないと、Messenger Express の「オプション」ページ上の Delegated Administrator リンクに、存在しない URL が指定されます。
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Messenger Express のバグ修正を行うと、HTML と Javascript (.js) ファイルが上書きされます。このため、ユーザのカスタマイズも上書きされます。ユーザカスタマイズを新しいファイルにマージする必要があります。
インストール後の手順が完了したら、Messaging Server サービスを再起動します。
取り消し手順
このパッチをバックアウト (取り消し) するには、次の手順に従います。
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すべての Messaging Server サービスが停止したことを確認します。
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スーパーユーザとしてバックアウトディレクトリ (server-root/patch/patch_version) から -u フラグを付けて Perl スクリプト imspatch.pl を実行します。
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パッチ配布ディレクトリからではなく、バックアウトディレクトリからコマンドを実行することが重要です。例 :
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# cd server-root/patch/iMS5.2hf1.09
# server-root/install/perl imspatch.pl -u |
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次のように、端末にスクリプトの進捗状況が表示されます。
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Welcome to the iMS Patch Uninstallation tool.
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This tool rolls back your messaging server installation from 5.2p1.Please make sure you have stopped your messaging server before proceeding
Do you want to continue [y]:
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Please enter the full path to the directory where iPlanet Messaging Server was installed.
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Messaging server root [/usr/iplanet/server5/patch/patch_version] :
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New Installed Version is 5.2
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特定の設定ファイルは自動的に取り消されません。これらのファイルは、server-root/patch/patch_version/save ディレクトリ内にあります。たとえば、imta.cnf および job_controller.cnf ファイルをカスタマイズすると、このディレクトリに格納されます。これらの変更を取り消すには、手作業で行う必要があります。
サポートされているプラットフォーム
Messaging Server 5.2 パッチ 1 は、次のプラットフォーム上で動作します。
Solaris 9
Messaging Server は、Solaris 9 Update 1 または Solaris 9 Update 2 にインストールできます。必須 Solaris パッチはありません。次の点に注意してください。
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Solaris 9 オペレーティング環境付属のディレクトリサーバを使用する場合は、ims_dssetup.pl スクリプトを実行する前に、ksh で LD_LIBRARY_PATH=/usr/iplanet/ds5/lib を設定およびエクスポートします。または、Messaging Server 5.2hf1.07 (ホットフィックス 1.07 バンドル) 以上に付属している ims_dssetup.pl を実行します。
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Solaris 8 または Solaris 9 からローリングアップデートを行う場合、Solaris 9 Live Upgrade により、サービスが停止する場合があります。これは、オペレーティング環境のアップグレード時にしばしば発生する問題です。この問題を防ぐためには、実行中の環境を複製しておき、元のブート環境を実行したまま複製環境をアップグレードします。
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Solaris 9 Live Upgrade を行う場合、sendmail リンクは正常に機能しません。sendmail をリストアするには、/usr/lib/sendmail~8 を /usr/lib/sendmail へコピーします。
Solaris 2.6 および Solaris 8
サポートされている Solaris プラットフォームには、次のパッチが必要です。
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SPARC 版 Solaris 2.6 : パッチ 105591-09 またはそれ以降のバージョン (C++ 用共有ライブラリパッチ)、106613-01 またはそれ以降のバージョン (文字セット変換)、および次のリンクに一覧されている推奨パッチ
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ja_JP.PCK ロケールに Messaging Server をインストールする場合、imadmin コマンドラインユーティリティを正しく動作させるためには、106361-10 パッチが必要です。
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SPARC 版 Solaris 8 : 次のリンクに一覧されている推奨パッチ
Solaris 2.6 および Solaris 8 で必要な推奨パッチのリストは、http://access1.sun.com を参照してください。
警告
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Solaris 2.6 および Solaris 8 の両プラットフォーム上で 32 ビット libthread (/usr/lib/libthread.so) または 64 ビット libthread (/usr/lib/sparcv9/libthread.so.1) ライブラリにリンクしているアプリケーションはハングする可能性があります。このバグは、起動時のプロセスに影響を与えます。特に、スクリプト (mboxutil など) 内のユーティリティ、および ims_master チャネルなど頻繁に起動するプロセスに影響します。
Solaris 2.6 用に推奨される対処法
アプリケーションを実行する前に該当するシェル内に環境変数 LD_BIND_NOW=1 を設定します。
たとえば、csh および tcsh シェルには、次の環境変数を設定します。
setenv LD_BIND_NOW 1
これによって、常時、実行時バインディングを行います。LD_BIND_NOW は、実行時リンカで、アプリケーションへのコントロールを転送する前にプロセスの初期化中にデータ参照と機能参照の再配置を実行します。
Solaris 8 用に推奨される対処法
通常サポートチャネルから利用可能な次のパッチを適用します。
SPARC 版 Solaris 8 の場合: 108827-35 Intel 版 Solaris 8 の場合: 108828-35
詳細については、Solaris のバグ 4663077 を参照してください。 |
さらに、Solaris ではローカルサブネットにないホストへの経路を設定する必要があります。この操作を行うには、次の内容を確認します。
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/etc/defaultrouter ファイルに、ゲートウェイシステムの IP アドレスが含まれていること。このアドレスはローカルサブネット上に存在する必要がある
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/etc/resolv.conf ファイルが存在し、アクセス可能な DNS サーバ用の適切なエントリと、ドメインのサフィックスが含まれていること
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/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: 行に dns キーワードが含まれていること
強化された環境に Messaging Server をインストールする場合、Solaris 8 オペレーティング環境上に、少なくとも次のパッケージが必要です。
Solaris 主要パッケージ、SUNWxwdv、SUNWxwdvx、SUNWxwmod、SUNWxwmox、SUNWxwplt、SUNWxwrtl
Microsoft Windows NT 4.0
Windows NT 4.0 SP6a (Service Pack 6a) がサポートされています。
Microsoft Windows 2000
5.2hf1.09 (ホットフィックス 1.09 バンドル) 以上を使用する場合、Windows 2000 がサポートされます。Windows 2000 プラットフォームに Messaging Server をインストールする方法については、「Windows 2000 プラットフォームでのインストール手順」を参照してください。Windows 2000 に Messaging Server をインストールするには、Messaging Server 5.2hf1.09 (ホットフィックス 1.09 バンドル) 以上が必要です。
imapd のパフォーマンスの改善方法については、バグ 4782958 を参照してください。
Windows 2000 プラットフォームでのインストール手順
Windows 2000 プラットフォームでは、Messaging Server 5.2 がサポートされます。Windows 2000 に Messaging Server をインストールするには、次のコンポーネントが必要です。
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Windows NT 版 Messaging Server 5.2
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Windows NT 版 Messaging Server 5.2hf1.09 (ホットフィックス 1.09 バンドル) 以上
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Messaging Server 5.2hf1.09 (ホットフィックス 1.09 バンドル) 以上に付属している ims_dssetup.pl スクリプト
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Directory Server 5 以降を使用して Messaging Server をインストールすることをお推めします。
注
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Windows 2000 に新しい Messaging Server を設定する場合は、次の手順に従ってください。 |
次の手順に従って、Windows 2000 プラットフォームに Messaging Server をインストールします。
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Messaging Server 5.2hf1.09 (ホットフィックス 1.09 バンドル) 以上を解凍します。
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Directory Server が別のマシンで実行されている場合は、そのマシンに dssetup.zip ファイルを移動します。
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dssetup.zip ファイルを解凍します。
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ホットフィックスバンドル版 ims_dssetup.pl Perl スクリプトと、サポートファイルを含む config/ サブディレクトリを使用します。
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ims_dssetup.pl スクリプトを実行します。
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Windows NT 版 Messaging Server 5.2 付属の ims_dssetup.pl スクリプトは使用しないでください。
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Windows NT 版 Messaging Server 5.2 インストールプログラムを実行します。アップグレードの手順については、『Messaging Server 5.2 Windows NT 用インストールガイド』を参照してください。
-
ホットフィックスバンドルを適用するまでは、 Messaging Server を起動しないでください (手順 6)。
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Messaging Server がインストールされているマシン上で、Messaging Server 5.2hf1.09 ホットフィックスバンドル imspatch.pl スクリプトを実行します。
ダイレクト LDAP モードに設定します。『Messaging Server 管理者ガイド』の付録 B を参照してください。
HP-UX
HP-UX 11.0 プラットフォームには、次のオペレーティングシステムのバンドルとパッチが必要です。
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XSWGR1100 (HP-UX 11.0 General Release Patches、2000 年 9 月)
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XSWHWCR1100 (HP-UX 11.0 Hardware Enablement and Critical Patches、2001 年 9 月)
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PHCO_21902 (df(1M) 累積パッチ)
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PHCO_22314 (libc 累積パッチ)
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PHCO_23499 (LVM コマンドの累積パッチ)
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QPK1100 (HP-UX 11.00 Quality Pack、2001 年 9 月)
globalmutex をネイティブの実装に戻すと、パフォーマンスを向上させることができます。これを行うには、次の HP パッチのいずれかを使用します。
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11.0 PHKL_23995
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11i PHKL_24005
HP-UX プラットフォームで Sun ONE Web Server が稼動している場合は、該当のマシンに次のパッチがインストールされていることを確認する必要があります。詳細については、Sun ONE Web Server の「Messaging Server のローカライズバージョン」を参照してください。表 2 に HP-UX 11.0 (800 シリーズ) 用の必須パッチ、表 3 に HP-UX 11.0 (700 シリーズ) 用の必須パッチを示します。
表 2    Web Server 用の HP-UX 11.0 (800 シリーズ) の必須パッチ
Web Server 用の HP-UX 11.0 (800 シリーズ) パッチ
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QPK1100 (HP-UX 11.00 Quality Pack、2001 年 9 月) |
XSWHWCR1100 HP-UX Hardware Enablement and Critical Patches、2001 年 9 月 |
表 3    Web Server 用の HP-UX 11.0 (700 シリーズ) の必須パッチ
Web Server 用の HP-UX 11.0 (700 シリーズ) パッチ
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B8110AA (Java 2 SDK for HP-UX (700/800), PA1.1 + PA2.0 Add On) |
B8111AA (Java 2 RTE for HP-UX (700/800), PA1.1 + PA2.0 Add On) |
B9098AA (Java 2 Plug-in for HP-UX (700/800)) |
HPUXEng32RT (English HP-UX 32-bit Runtime Environment) |
UXCoreMedia (HP-UX Media Kit) |
XSWGR1100 (HP-UX Extension Pack、1999 年 5 月) |
XSWHWCR1100 (HP-UX Hardware Enablement and Critical Patches、2001 年 9 月) |
QPK1100 (Quality Pack for HP-UX 11.00、2001 年 9 月) |
システム上の既存のパッチを識別するには、swlist コマンドを使用します。HP-UX パッチをインストールするには、swinstall コマンドを使用します。詳細については、HP のマニュアルを参照してください。
HP-UX 11.00 に必要な推奨パッチのリストは、http://us-support.external.hp.com/index.html を参照してください。
ハードウェアおよびソフトウェアの要件
ハードウェア要件
Messaging Server の必須ハードウェア要件を、次に示します。
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製品バイナリおよび最小限のメッセージストアをサポートする、約 1G バイトのディスク容量。
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128M バイトの RAM。
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ユーザのメールボックス (メッセージストア)、データベース、ログファイル、およびメッセージキューディレクトリに十分な容量。サイトのサイズにより、これらの値が大幅に増加する場合があります。このため、サイトのサイズに応じて適切な容量を割り当ててください。
注
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Messaging Server の実際のパフォーマンスは、CPU のパワー、使用可能なメモリ、ディスク容量、ファイルシステムのパフォーマンス、使用パターン、ネットワークの帯域幅などの、さまざまな要因によって左右されます。たとえば、スループットはファイルシステムのパフォーマンスに直接関連しています。サイズの割り当てやパフォーマンスについて疑問点がある場合は、Sun ONE のご購入元にお問い合わせください。 |
推奨されるクライアントソフトウェア
Messenger Express のアクセスを可能にするため、Messaging Server は JavaScript 対応のブラウザを必要とします。最適なパフォーマンスを得るため、表 4 に示されているブラウザの使用をお勧めします。
表 4    Messaging Server 5.2 パッチ 1 の推奨されるクライアントソフトウェア
ブラウザ
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Solaris 2.6 および Solaris 8
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HP-UX 11.00
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Windows NT、Windows 98、Windows 2000
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NetscapeTM Communicator |
4.76 |
4.78 |
4.78 |
Internet Explorer |
なし |
なし |
5.5 SP2 (Service Pack 2) |
チューニング要件
この節では、Messaging Server 5.2 パッチ 1、Web Server、または Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の実行に必要な、プラットフォーム別のチューニング要件について説明します。
HP-UX
いくつかのカーネルパラメータは、Web Server 用にパフォーマンスを最適化するために変更する必要があります。次の HP-UX シリーズについて説明します。
HP sam (System Administration Manager) ツールを使用して、特定のシステムパラメータを変更し調整します。sam ツールの使用の詳細については、次のリンクを参照してください。http://docs.hp.com/cgi-bin/fsearch/framedisplay?top=/hpux/onlinedocs/B2355-90701/B2355-90701_top.html&con=/hpux/onlinedocs/B2355-90701/00/00/25-con.html&toc=/hpux/onlinedocs/B2355-90701/00/00/25-toc.html&searchterms=sam&queryid=20020130-134720
HP-UX 11.0 (800 シリーズ)
HP-UX 11.0 (700 シリーズ)
-
HP-UX マシンで Web Server 6.0 を適切に動作させるためには、HP-UX マシンの PA-RISC チップのバージョンを判別する必要があります。PA-RISC チップが 2.0 の場合、設定を変更する必要はありません。ただし、PA-RISC チップがバージョン 2.0 ではない場合は、webserver-root/https-admserv/start-jvm ファイルを修正する必要があります。NSES_JRE_RUNTIME_LIBPATH で、PA_RISC2.0 の出現をすべて PA_RISC に変更します。
-
表 5 に示したカーネルチューニングの基準ラインに従います。これらの値は設定によって変更が必要になることもあります。
Messaging Server のローカライズバージョン
最新の修正を適用するために、Messaging Server 5.2 のすべてのローカライズバージョンに Messaging Server 5.2 パッチ 1 を適用する必要があります。
Messaging Server のローカライズバージョンにこのパッチをインストールしても、次のバグ修正はインストールされません。
個人アドレスブックが、複製の LDAP ディレクトリサーバで連動しない (4541432)
対処法: 英語圏以外の場合は、地域特有の editPabEntry_fs.html ファイルのコードを更新する必要があります。
変更を行う前に、必ずeditPabEntry_fs.html ファイルのバックアップを取っておいてください。
givennameCheck(fe) および snCheck(fe) 関数を editPabEntry_fs.html 内にある次のコードに置き換えます。
コード例 1    givennameCheck(fe)
function givennameCheck(fe) {
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var s = "";
|
if (trim(fe.value).length > 0) {
|
e[fe.name] = fe.value;
|
deletedvalues.givenname = 1
|
} else {
|
fe.value = e[fe.name];
|
s = s_NonBlank(fe.name);
|
}
|
e.cn = getCn();
|
if (state == "entry"){
|
idx.form.cn.value = e.cn;
|
deletedvalues.cn = 1;
|
}
|
reload(tab);
|
return s;
|
}
|
|
コード例 2    snCheck(fe)
function snCheck(fe) {
|
var s = '';
|
if (trim(fe.value).length > 0) {
|
e[fe.name] = fe.value;
|
deletedvalues.sn = 1
|
} else {
|
fe.value = e[fe.name];
|
s = s_NonBlank(fe.name);
|
}
|
e.cn = getCn();
|
if (state == 'entry'){
|
idx.form.cn.value = e.cn;
|
deletedvalues.cn = 1;
|
}
|
reload(tab);
|
return s;
|
}
|
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Veritas Cluster Server 3.5 のサポート
Veritas Cluster Server 3.5 で Messaging Server 5.2 パッチ 1 を設定できます。Veritas Cluster Server のマニュアルを確認してから、次の手順に従います。
注
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-
Veritas Volume Manager (VxVM) のクラスタ機能を使用するには、別途ライセンスが必要です。この機能では、Sun Cluster 3.0 グローバルファイルシステムの場合と同様に、共有ストレージ上のファイルシステムをグローバルに表示できます。詳細については、Veritas Cluster Server のマニュアルを参照してください。
-
FsckOpt は、Veritas Cluster Server 3.5 より前のリリースではオプションでしたが、Mount リソースの設定には必須です。FsckOpt には、-y または -n を指定する必要があります。指定しないと、リソースがオンラインになりません。
-
Veritas Cluster Server 2.0 Explorer では、Veritas Cluster Server 3.5 を管理できません。
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インストールと設定について
Veritas Cluster Server 3.5 を使って、Messaging Server を HA サービスとして設定します。高可用性 (HA) の詳細については、『Messaging Server 5.2 UNIX 用インストールガイド』を参照してください。
デフォルトの main.cf 設定ファイルで、VCSweb アプリケーションを起動するリソースグループ、ClusterService を設定します。このグループには、csgnic や webip のようなネットワーク論理ホスト IP リソースが含まれます。イベント通知用の ntfr リソースも作成されます。
-
任意のノードから Cluster Explorer を起動します。
-
ここでは、グラフィカルユーザインタフェースを使用するものとして、Messaging Server を HA サービスとして設定する手順を示します。
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次のコマンドを実行して、Cluster Explorer を起動します。
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GUI を使用するには、VRTScscm パッケージをインストールする必要があります。
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DiskGroup タイプのディスクグループリソース s1ms_dg を追加し、有効にします。
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Mount タイプのマウントリソース s1ms_mt を追加します。
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Veritas Cluster Server 2.0 の場合とは異なり、FsckOpt に -y (または -n) を指定する必要があります。これらのオプションを指定しないと、Mount がハングします。fsck_vxfs の詳細については、マニュアルページを参照してください。
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リンクリソースがまだ有効になっていない場合は、「Link」ボタンをクリックして有効にしてください。
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s1ms_mt と s1ms_dg をつなぐリンクを作成します。リソース s1ms_mt を有効にします。
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次の依存ツリーを参照してください。
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プライマリノード (Node_A など) から Messaging Server の setup プログラムを実行し、Messaging Server をインストールします。
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インストールタイプとして「Custom Installation」を選択します。
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インストール中にホスト名や IP アドレスの入力を求められたら、論理ホスト名、または論理 IP アドレスを入力します。
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Messaging Suite コンポーネントを選択する際、独自の Messaging コンポーネントに加えて、「Sun Cluster2.2/Veritas HA for Messaging Server」を選択します。
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これで、Messaging Server および Veritas エージェントが Node_A にインストールされます。
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バックアップノード (Node_B など) に移動します。
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バックアップノード (Node_B) 上で Messaging Server の setup プログラムを実行します。「Sun Cluster2.2/Veritas HA for Messaging Server」を選択して、Veritas エージェントだけをインストールしてください。その他の Messaging Server コンポーネントは、このノードにインストールしないでください。
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これで、Node_B に Veritas エージェントがインストールされます。
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Cluster Explorer の「File」メニューから「Import Types」を選択して、ファイル選択ボックスを表示します。
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/etc/VRTSvcs/conf/config ディレクトリから MsgSrvTypes.cf タイプをインポートします。このタイプのファイルをインポートします。この操作は、インポートするファイルが配置されているクラスタノードで実行してください。
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MsgSrv タイプのリソース (Mail など) を作成します。このリソースには、インスタンス名および論理ホスト名のプロパティを設定する必要があります。
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Mail リソースは、s1ms_mt および webip の依存リソースです。次の依存ツリーを参考に、これらのリソース間のリンクを作成します。
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すべてのリソースを有効にし、Mail をオンラインにします。
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すべてのサーバを再起動します。
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Node_A に移動し、HA 設定が正常に機能していることを確認します。
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グループ属性 OnlineRetryLimit の値を 3 から 0 に変更します。変更しないと、フェイルオーバーされたサービスが同じノード上で再起動します。
MsgSrv 属性
この節では、mail リソースの動作を制御する追加属性 MsgSrv について説明します。Veritas Cluster Server で Messaging Server を設定する方法については、表 6 を参照してください。
表 6    Veritas Cluster Server の属性
属性
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説明
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FaultOnMonitorTimeouts |
無効 (0) に設定した場合、モニタ (プローブ) タイムアウトはリソース障害として処理されません。2 に設定することをお勧めします。この場合、モニタタイムアウトが 2 回発生すると、リソースの再起動またはフェイルオーバーが行われます。 |
ConfInterval |
障害/再起動がカウントされる間隔を表します。この間サービスがオンラインになっていた場合、以前の履歴は消去されます。600 秒に設定することをお勧めします。 |
ToleranceLimit |
リソース FAULTED を宣言するためにモニタが OFFLINE を返す回数を表します。デフォルト値の 0 のままにしておくことをお勧めします。 |
製品階層および依存関係
Messaging Server 5.2 パッチ 1 には次の Sun ONE コンポーネントが必要です。
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Netscape Administration Server 4.2
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Directory Server 5.1 以降
注
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Messaing Server を新たに導入する場合は、Directory Server 5.1 以降と一緒にインストールすることをお勧めします。Netscape Directory Server 4.16 に関するサービスは、2003 年 1 月 24 日に終了しましたのでご注意ください。
サービスクラス (Cos) を有効にするための新しいメカニズムは、Directory Server 5.1 以降で使用できます。詳細については、次の Web サイトを参照してください。http://docs.sun.com/source/816-4123-01/roles.htm#1443
Counter Plug-in 機能との互換性は、Directory Server 5.1 リリースでは現在対応していません。
Directory Server 用の HA エージェントは存在しないので、Directory Server 5.1 以降で高可用性を使用することはできません。代わりに、ディレクトリ複製など、別のソリューションを使用することができます。代替の可用性ソリューションについては、『Directory Server 導入ガイド』を参照してください。 |
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Delegated Administrator for Messaging and Collaboration1.2 パッチ 1
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Delegated Administrator を旧バージョンからアップグレードすることはできません。そのため、Delegated Administrator の古いバージョンをアンインストールして、新しいバージョンの Messaging Server にバンドルされている製品のバージョンをインストールする必要があります。
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詳細については、『Delegated Administrator for Messaging and Collaboration リリースノート』を参照してください。
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Web Server Enterprise Edition 6.0 SP 2 (Service Pack 2) または Web Server 6.0.1
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次のサイトにある Web Server 6.0 SP2 リリースノートでオペレーティングシステムに必要なパッチを確認することをお勧めします。
http://docs.sun.com/db/prod/s1websrv?l=ja#hic
上記の製品はすべて、Messaging Server CD に含まれています。また、http://www.sun.com/software/download/ からダウンロードすることもできます。
警告
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ユーザやグループのプロビジョニング用に管理コンソールを使用することはお勧めしません。Messaging Server のユーザ、グループ、およびドメインのプロビジョニングツールとしては、Delegated Administrator for Messaging and Collaboration と imadmin CLI ツールを使用することをお勧めします。 |
重要性がなくなった機能
次に示す機能はこの Messaging Server 5.2 では重要性がなくなり、将来のリリースでは削除される予定です。
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Netscape Directory Server 4.x のサポート
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このリリースより、Directory Server 5.1 以降のサポートを設定することができます。Netscape Directory Server 4.16 のサポートは、2003 年 1 月 24 日に終了しましたのでご注意ください。
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Messaging Server と Directory Server のインストールの詳細については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
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Delegated Administrator for Messaging and Collaboration コンポーネント
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Delegated Administrator for Messaging and Collaboration は重要性がなくなり、Messaging Server の次のメジャーリリースからサポートされなくなる予定です。
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imsimta dirsync コマンド
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imsimta dirsync コマンドは、次のメジャーリリースで新しい MTA ダイレクト LDAP 検索機能と置き換えられます。ダイレクト LDAP 検索機能の使用については、『Messaging Server 管理者ガイド』を参照してください。
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Sun Cluster 2.2 のサポート
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現在 Sun Cluster 2.2 を使用している場合は、Sun Cluster 3.x を使用することをお勧めします。Sun Cluster 2.2 のサポートは次のリリースの Messaging Server では削除される予定です。Sun Cluster 3.x の詳細については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
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Veritas Cluster Server 1.x のサポート
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Veritas Cluster Server 1.x のサポートに重要性がなくなったため、次のリリースの Messaging Server ではサポートしない予定です。
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同じ server-root ディレクトリを共有する複数の Messaging Server インスタンス
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同じ server-root ディレクトリに複数の Messaging Server インスタンスをインストールする機能には重要性がなくなりました。この機能はまだ実行できますが、今後もこの機能を使用することはお勧めできません。これに代わり、複数の Messaging Server インスタンスを同じディスクとホスト上にインストールすることができます。ただし、これらのインスタンスは別々の server-root ディレクトリにインストールされます。次のリリースの Messaging Server では、同じ server-root ディレクトリに複数のインスタンスをインストールする機能は削除される予定です。
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プラットフォームのサポート
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Solaris 2.6 のサポートはこの Messaging Server 5.2 リリースの時点では重要性がなくなったため、次のメジャーリリースでは削除される予定です。
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Windows NT のサポートはこの Messaging Server 5.2 リリースの時点では重要性がなくなりました。
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バニティドメイン (vanity domain)
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将来のリリースでは、バニティドメインは重要性がなくなります。現在、バニティドメインを使用している場合は、ホストされたドメインプロビジョニングへの切り替えをご検討ください。
修正済みのバグ
この節では、Messaging Server 5.2 パッチ 1 のリリースで修正済みの主なバグについて説明します。
表 7    Messaging Server 5.2 パッチ 1 の修正済みバグ
バグ
|
説明
|
ステータス
|
4519531 |
Solaris 9 の起動スクリプトによって使用される sendmail -Ac オプションが受け入れられなかった。 |
修正済み |
4519546 |
Solaris 9 のメールプログラムによって使用される sendmail -- オプションが受け入れられなかった。 |
修正済み |
4523668 |
Windows NT プラットフォームで、imsimta dirsync コマンドがハングし、他の MTA 機能への妨害を防げなかった。 |
修正済み |
4531386 |
選択言語を zh_tw に設定していると、ヘッダーの中国語 (zh_cn) が読めなかった。 |
修正済み |
4532419 |
メッセージが ims_master チャネルによって取り出されなかったが、「メールボックスがビジー状態です」エラーで再びキューに入った。 |
修正済み |
4539563 |
Messenger Express 内のアイスランド語の ISO-8859-1 Vacation 応答の Subject フィールドが破損した。 |
修正済み |
4540006 |
mboxutil -r コマンドによってフォルダの名前変更ができなかった。 |
修正済み |
4541432 |
個人アドレスブックが、複製の LDAP ディレクトリサーバで連動しなかった。 |
修正済み |
4543495 |
Netscape Security Services (NSS 282) 内のメモリに問題があった。 |
修正済み |
4546178 |
Messenger Express 内の Internet Explorer 5.5 JavaScript エラー |
修正済み |
4549165 |
ユーティリティ mboxutil -p が日本語と連動しなかった。 |
修正済み |
4553030 |
Messenger Express では、Netscape Communicator 6.2 ブラウザを使って新しいフォルダを作成できなかった。 |
修正済み |
4553031 |
Messenger Express では、Netscape Communicator 6 を使ってメッセージを送信できなかった。 |
修正済み |
4557940 |
Windows NT プラットフォームで、imsimta recover-crash コマンドが適切に機能しなかった。 |
修正済み |
4563172 |
BANNER_HOST SMTP チャネルオプションのサポートがなくなった。 |
修正済み |
4581879 |
Solaris オペレーティング環境で Netscape Communicator 4.76 を使用しているときに、Messenger Express で空白の画面が表示されることがあった。 |
修正済み |
4616192 |
MMP では、スタンドアロンの認証サーバベースのスレッドプール用に、サードパーティ認証のサンプルコードが必要だった。 |
修正済み |
4617327 |
SSL を介して POP が動作しなかった。 |
修正済み |
4618326 |
電子メールアドレスの高レベルの ASCII 文字が個人アドレスブック内で消えていた。 |
修正済み |
4618565 |
Messenger Express で、資格のないメール ID がメール転送および返信フィールドで受け入れられなかった。 |
修正済み |
4620738 |
マルチスレッドの LDAP クエリによって突然 libldap が終了した。 |
修正済み |
4620764 |
MoveUser コマンドが、コマンドが失敗した場合にもエラーコード 0 を返した。 |
修正済み |
4624538 |
imsbackup コマンドの実行中に、ims_master チャネルが低速で取り出された。 |
修正済み |
4628992 |
ジョブコントローラが迅速にスケジュール機能を実行しなかった。 |
修正済み |
4631223 |
「共有フォルダの購読」オプションに JavaScript エラーがあった。 |
修正済み |
4631706 |
Messenger Express で、アラビア語/ヘブライ語 (rtl) の Internet Explorer ユーザが共有フォルダを購読できなかった。 |
修正済み |
4632998 |
アラビア語、ヘブライ語、タイ語の自動返信メッセージが ISO-8859-1 に正しく設定されていなかった。 |
修正済み |
4634079 |
Messenger Express でメールボックスを開いた後に、¥recent フラグが削除されなかった。 |
修正済み |
4634687 |
Windows NT 上で imsimta.bat によって cleandb を呼び出したので、Solaris プラットフォーム上と同様に動作した。 |
修正済み |
4634668 |
HP-UX プラットフォーム上の Messenger Express で下書きメッセージを保存した後、「作成」ウィンドウを閉じると、Netscape Communicator のセッションが突然終了した。 |
修正済み |
4636633 |
popd プロセス内で、バッファに割り当てられたバイト数を超過した。 |
修正済み |
4638691 |
MMP で、IMAP クライアントとメッセージストア間で IMAP 要求が失われたように見えた。 |
修正済み |
4640225 |
返送ジョブが CPU を大量に消費していた。 |
修正済み |
4641089 |
急に増大する INBOX にスケーラビリティの問題があった。 |
修正済み |
4641974 |
ASCII 文字以外の「ようこそ」メッセージが破損した。 |
修正済み |
4643137 |
英語以外の Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の表示が、Messaging Express 経由でログ記録された場合に破損することがあった。 |
修正済み |
4642210 |
MMP LDAP コードで CPU 使用の増大が発生し、負荷テスト下での応答が停止した。 |
修正済み |
4643466 |
stored ユーティリティでは、mboxlist_recover に失敗した後に停止しなかった。 |
修正済み |
4644687 |
メッセージストアの高速回復およびリストア中に、「ようこそ」メッセージが不適切な箇所に挿入されていた。 |
修正済み |
4644932 |
mshttpd プロセスで、decodeOutput 内に問題が発生した。 |
修正済み |
4645870 |
Messenger Express で、アクセントの置かれた文字を 1 つ含んで構成された「件名」の行が不正にエンコードされた。 |
修正済み |
4646601 |
stored ユーティリティで、local.store.expire.workday の "" から -1 への変更が無視された。 |
修正済み |
4647148 |
Messenger Express で 「件名」の行のエンコードされた文字が無効なため、Javascript エラーが発生している。 |
修正済み |
4647798 |
imsimta db ユーティリティが破損していた。 |
修正済み |
4648771 |
増分 imsimta dirsync コマンドで新しく追加されたユーザが失われた。 |
修正済み |
4650087 |
SIMS 4.0 から Messaging Server 5.2 へ移植を試みた場合に、 imsimta cnbuild エラーを受け取った。 |
修正済み |
4653291 |
imq.msgfile のサイズが 8 バイトの乗数である場合に、quotacheck -n ユーティリティで問題が発生した。 |
修正済み |
4653818 |
UID に大文字が含まれている場合に PAB_CMD_GET_PABS エラーが表示された。 |
修正済み |
4654456 |
自動返信エコーモードが処理されなかった。 |
修正済み |
4654805 |
キャッシュデータが無効な場合、imapd プロセスにより copy コマンド内で問題が発生した。 |
修正済み |
4655771 |
imsbackup および imsrestore コマンドでバックアップできなかった。または、日本語フォルダから Legato Networker へ、Legato Networker から日本語フォルダへリストアすることができなかった。 |
修正済み |
4657356 |
個人アドレスブックが無効になると、Messenger Express インタフェースで Javascript エラーが生じた。 |
修正済み |
4657610 |
ネストされた INBOX フォルダでユーザ用の MoveUser ユーティリティが失敗した。 |
修正済み |
4658082 |
個人アドレスブックのページ数で問題が発生した。 |
修正済み |
4658592 |
popd プロセスが突然シャットダウンした。 |
修正済み |
4659585 |
孤立したメールボックスが見つかった場合、iminitquota -a が続行しなかった。 |
修正済み |
4659213 |
backoff キーワードにより指定されたとおりにジョブのスケジュールが実行しなかった。 |
修正済み |
4659265 |
mailDomainCatchAllAddress パラメータが動作しなかった。 |
修正済み |
4659879 |
Messenger Express で、特定の mshttpd のホットフィックスによりスペルチェックが破損した。 |
修正済み |
4660227 |
PMDFdisposeHeader() で、すべてのヘッダーメモリが解放されなかった。 |
修正済み |
4661139 |
複数フィルタの Sieve 解釈が動作しなかった。 |
修正済み |
4662835 |
imsbackup コマンドが一貫したバックアップを生成しなかった。 |
修正済み |
4665018 |
空の memberofpabgroup により個人アドレスブックが突然終了した。 |
修正済み |
4665069 |
Messenger Express の「メッセージの作成」および「スペルのチェック」ウィンドウが高すぎてサイズの調整ができなかった。 |
修正済み |
4665450 |
「un」属性がない個人アドレスブックのグループにより、個人アドレスブックが突然終了した。 |
修正済み |
4665735 |
Messenger Express の To: および CC: フィールド内の日本語が壊れていた。 |
修正済み |
4666989 |
cfg.msc コマンド内にセキュリティ問題があった。 |
修正済み |
4667354 |
MTA Direct LDAP モードで imsimta process_held ユーティリティが壊れていた。 |
修正済み |
4670074 |
エラー状態ではないときに、IMAP APPEND コマンドによりエラーが返された。 |
修正済み |
4670862 |
Messenger Express のホストドメインがローカライズバージョンの代わりに英語を表示した。 |
修正済み |
4671362 |
タイ語での添付に不正なファイル名が示された。 |
修正済み |
4671682 |
imsimta dirsync -f コマンドを実行せずにクラッシュの回復を 2 回実行すると、エイリアスデータベースが削除された。 |
修正済み |
4672012 |
Messenger Express 上で Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のホストまたはポートを指定するための configutil オプションが使用されていなかった。 |
修正済み |
4672290 |
imsimta dirsync コマンドにより、バニティドメイン用の受取人アドレスが不正にフォーマットされていた。 |
修正済み |
4672958 |
Messenger Express で長い HTTP URL が壊れていた。 |
修正済み |
4673036 |
ジョブコントローラの子プロセスが終了ハンドラ内でハングしていた。 |
修正済み |
4673300 |
store.quotagraceperiod 設定パラメータにより問題が発生した。 |
修正済み |
4673761 |
/usr/lib/sendmail が /dev/zero からの読み取りを行おうとした。 |
修正済み |
4674649 |
monitor_check 内で LDAP 検索が行われない。 |
修正済み |
4677508 |
重複した objectclass=alias に付加された inetDomainAlias オブジェクトにより MTA が突然終了した。 |
修正済み |
4676173 |
Messenger Express プロキシ内のシングルサインオン機能が実装されなかった。 |
修正済み |
4677285 |
デフラグにより、すでに表示されたメッセージが省略されることがあった。 |
修正済み |
4678182 |
Messenger Express では、Javascript と http-equiv=refresh で、セキュリティに問題があった。 |
修正済み |
4678917 |
TZ=japan の場合、LDAP_TIME_LAG オプションの付いた増分 imsimta dirsync が動作しなかった。 |
修正済み |
4679824 |
あるフォルダから新しいフォルダに 100 通以上のメッセージを移動する場合、reconstruct ユーティリティに問題があった。 |
修正済み |
4680849 |
長い ACL 付きのメールボックスを作成すると、メッセージへアクセスする際に問題が発生した。 |
修正済み |
4682060 |
Messenger Express の不在応答のデフォルト設定を変更する必要があった。 |
修正済み |
4682721 |
長い *from_charset. により、NLS_EncodingConverterExists が突然終了した。 |
修正済み |
4683469 |
Delegated Administrator for Messaging and Collaboration および Messenger Express では、「Vacation days between send」のデフォルト値が異なっていた。 |
修正済み |
4684058 |
異常な MIME 部分のヘッダーの使用により、SMTP サーバ機能が低下した。 |
修正済み |
4684314 |
不正なパスワードで MMP PREAUTH が動作しなかった。 |
修正済み |
4684513 |
デフォルト以外のドメインユーザ用に、Messenger Express を使用したフォルダの共有ができなかった。 |
修正済み |
4685743 |
高い負荷の場合には、接続スロットルの設定が機能しなかった。 |
修正済み |
4686224 |
Messenger Express で、ユーザは個人アドレスブック内に正しい電子メールアドレスを入力することができなかった。 |
修正済み |
4686388 |
ims_master チャネルメールボックスストア内で破損が発生した。 |
修正済み |
4686644 |
インポートが失敗した場合にも、imsimport ユーティリティにより保管先メールボックスが作成された。 |
修正済み |
4688847 |
popd プロセス内で、APOP 引数の解析が不十分だった。 |
修正済み |
4689039 |
高い負荷がかかると、MMP LDAP で、間違った宛先を指定したユーザのメッセージ ID が複製される。 |
修正済み |
4689082 |
Solaris プラットフォームの Netscape 4.7x ブラウザ上で、サイズ変更オプションが有効にもかかわらず、Messenger Express の「作成」ウィンドウのサイズ変更ができなかった。 |
修正済み |
4689138 |
ETRN ホスト名が受信されると、実行される関連チャネルのマスタープログラムに TCP SMTP SERVER が送信された。選択できるようにする必要があります。 |
修正済み |
4689827 |
制限容量超過を含むエラーすべてが原因で、ストアへの配信のバックオフ (配信時間間隔) が短時間で、ランダムだった。 |
修正済み |
4689856 |
個人アドレスブックで、特定のフォーマットでアドレスを追加することができなかった。 |
修正済み |
4690122 |
同じベース DN を使用した明確な inetCanonicalDomainName ドメインのサポート。 |
修正済み |
4690492 |
変換チャネルが dparameter-symbol-0 に正しくキャッシュされていなかった。 |
修正済み |
4691080 |
追加の制限容量超過パラメータが必要だった。 |
修正済み |
4691088 |
折りたたまれた特定のヘッダーを表示すると、Messenger Express が突然終了していた。 |
修正済み |
4691433 |
値の付いたメールドメインエントリに mailclientattachmentquota 属性が表示されている場合、Messenger Express では、添付を追加しようとする際に添付容量が最大になったことを示していた。 |
修正済み |
4692876 |
2 個の Directory Server インスタンスを使った、プログラム配信 LDAP ディレクトリ設定項目により問題が生じた。 |
修正済み |
4694023 |
不要なデバッグログにより、SMTP サーバへの接続が異常終了した。 |
修正済み |
4695080 |
Messaging Server 5.2p0.3 ホットフィックスバンドルにより、MMP LDAP フェイルオーバーが破損した。 |
修正済み |
4696742 |
Deferred-delivery 付きのメッセージ:ヘッダー行が予定した時間に配信されなかった。 |
修正済み |
4697003 |
sprint_rfchdr 内で、mshttpd プロセスが突然終了した。 |
修正済み |
4697051 |
変換チャネルにより、sieve が 2 回評価を行って重複配信が引き起されていた。 |
修正済み |
4697385 |
ReplayFormat パラメータがホットフィックスバンドル内で正しく動作しなかった。 |
修正済み |
4697788 |
ドメインエイリアスではすべての適正なアドレス変形が検索されなかった。 |
修正済み |
4697920 |
Messenger Express で「一時保管」フォルが 2 つのバージョンで表示されていた。 |
修正済み |
4698857 |
ユーザが制限容量を設定する前にメッセージを取得すると制限容量が機能しなかった。 |
修正済み |
4699342 |
制限容量が -1 に設定されていると、メッセージストアにより、制限容量の通知が正しく配信されなかった。 |
修正済み |
4699959 |
Internet Explorer (RTF モード) 内の Messenger Express クライアントにより、1000 文字より長い行が生成されていた。 |
修正済み |
4699838 |
imsimta program -u -m method ユーティリティが情報を返さなかった。 |
修正済み |
4700406 |
NLS_NewNamedLocaleFromChar 内で mshttpd プロセスに問題があった。 |
修正済み |
4701694 |
ヘブライ語の文字セットでエンコードされたメッセージにより Javascript エラーが発生した。 |
修正済み |
4702075 |
デフラグで、「空き容量がありません」と表示されるエラーが発生していた。 |
修正済み |
4702489 |
ヘッダーの文字セット変換時に、出力エンコードとともに問題が発生していた。 |
修正済み |
4703372 |
sieve 評価順序に問題があった。 |
修正済み |
4703418 |
charsets.txt ファイルに ASCII と同様に UTF-16-BE フラグが不正に付いていた。 |
修正済み |
4703448 |
Windows NT プラットフォーム上で imapd プロセスがハングしていた。 |
修正済み |
4703531 |
Messenger Express のヘッダーのメッセージが不完全で表示されるものがあった。 |
修正済み |
4703985 |
インスタンスのディレクトリパスで複数の "/msg-" とともに SNMP のサブエージェント問題が発生した。 |
修正済み |
4705711 |
存続期間決定ポリシーが予想どおりに機能しなかった。 |
修正済み |
4705912 |
inetCanonicalDomainName LDAP 属性をサポートする必要があった。この属性は、dirsync モードが有効な場合には使用できないことに注意してください。この属性はダイレクト LDAP モードのみで使用してください。 |
修正済み |
4706289 |
reconstruct ユーティリティでは、存在しないパーティション上のフォルダが削除されなかった。 |
修正済み |
4706856 |
imsimta cache -view channel では、すべてのチャネルメッセージが表示されていた。 |
修正済み |
4707864 |
MMP 経由してログインする場合、認証に失敗していた (タイムアウトが受信された)。 |
修正済み |
4708218 |
sieve 規則によって重複したメッセージが配信されていた。 |
修正済み |
4708583 |
mailQuotaAttribute 属性が rulefile に指定されていない場合、quotacheck ユーティリティにより問題が生じていた。 |
修正済み |
4709005 |
SSR 転送先規則が外部アドレスには機能しなかった。 |
修正済み |
4709242 |
DB_CONFIG ファイルが見当たらず、db_stat コマンドが失敗した。 |
修正済み |
4709988 |
sieve テストエンベロープドメインにより MTA 内で問題が生じた。 |
修正済み |
4710477 |
UID 内の @ 記号により自動返信に失敗した。 |
修正済み |
4711230 |
Messenger Express 内の セッション ID ではセキュリティを強化する必要があった。 |
修正済み |
4712194 |
データ破損ファイルが間違ったキューへ書き込まれた。 |
修正済み |
4713075 |
メッセージファイルがディレクトリから削除される際に、返送ジョブが異常終了した。 |
修正済み |
4713536 |
以前のホットフィックス (5.2p07) で、ジョブコントローラによって、再構築中にロックされたファイルが見つかった。 |
修正済み |
4714890 |
メール配信では、mboxutil -r コマンドにより ACL 修正を行わなかった。 |
修正済み |
4717143 |
エンドユーザは、POP (MMP) 経由でスプーフメッセージを削除できなかった。 |
修正済み |
4717233 |
デフラグチャネルがハングした。 |
修正済み |
4717588 |
受信者にメール属性が設定されていないと、自動返信が突然終了した。 |
修正済み |
4717841 |
MTA チャネルキーワードである alternateblocklimit、alternatelinelimit、および alternaterecipientlimit が初期化されなかった。 |
修正済み |
4718216 |
PabURI は、Messaging Server 5.2 リリースではフォーマットの仕方が異なっていた。 |
修正済み |
4718583 |
ヘッダー行は、選択的ではなく次々にマージされた。 |
修正済み |
4719536 |
imsimta cleandb の変更が Veritas Cluster Server の下の HA Messaging Server の回復を長引かせていた。 |
修正済み |
4720110 |
mboxutil -a ユーティリティが期待どおりに機能しなかった。 |
修正済み |
4720377 |
imsimta stop dispatcher コマンドは、ディスパッチャの終了に失敗した場合でも pidfile.imta_dispatch を削除していた。 |
修正済み |
4720670 |
最後に新規の行がないメールボックスをインポートする場合に、imsimport エラーを受け取っていた。 |
修正済み |
4721058 |
IMTA_QUEUE が正しく解決されなかったため、メッセージファイルが見つからないことがあった。 |
修正済み |
既知の問題、制限事項、および注意事項
この節では、SunTM ONE Messaging Server とそのコンポーネントについての既知の問題、制限、および注意事項について説明します。この節は、次の項で構成されています。
インストールとアンインストール
Messaging Server のインストールおよびアンインストールに関する既知の問題や注意事項は次のとおりです。
注
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Messaging Server 5.1 の場合、Directory Server 以外のサーバはインストーラによって起動されません。 |
-
ims_dssetup.pl はインデックスを再生成しない (バグ ID なし)
-
Messaging Server と Netscape Directory Server 4.x を実行している環境で、Messaging Server 用に ims_dssetup.pl スクリプトを実行した場合、インデックスは再生成されません。このため、検索エラーが発生することがあります。
-
ims_dssetup.pl スクリプトが Directory Server 5.1 以降のインデックスを正常に更新することを確認してください。
-
管理サーバで 2 つの異なるバージョンを使用することになるため、Messaging Server と Directory Server 5.1 を同じサーバルートのディレクトリ内にインストールしてはいけない (バグ ID なし)
-
Messaging Server を Windows プラットフォームにインストールするときに、Administration Server コンポーネントもインストールしなければならない (4537320)
-
インストールプログラムを使用するときは、Windows NT バージョンに Administration Server コンポーネントをインストールする必要はありませんが、Messaging Server のインストールに成功することが必須です。
-
Windows NT で、Messaging Server と Messaging Multiplexor (MMP) コンポーネントを同じマシンにインストールする場合、2 つのコンポーネントを同時にインストールしなければならない (4538016)
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ims_dssetup.pl スクリプトに、サーバルートインストールディレクトリにあるバージョンの Perl が必要である (4538055)
-
Windows NT で、Messaging Server コンポーネントのチェックボックスをオフにしておかないと、Messaging Multiplexor (MMP) コンポーネントだけのインストールに失敗する (4538240)
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MMP だけをインストールしたい場合は、次の手順に従って MMP を選択する必要があります。そうしないと、インストールに失敗します。
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「インストールするコンポーネント」画面で Messaging Server コンポーネントのチェックボックスをオフにします。
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「変更」ボタンをクリックします。
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「インストールするサブコンポーネント」画面で「Messaging Multiplexor」を選択します。
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既存の設定ディレクトリを使用している場合、そのディレクトリからユーザ / グループディレクトリが決定される (4538276)
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UNIX および Windows NT で、カスタムインストール中にカスタムメールストアを指定する場合、インストール後に手作業でディレクトリを作成しなければならない (4538305)
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UNIX プラットフォームでは、このディレクトリは SunTM ONE Messaging Server のユーザとグループによって所有されており、権限 750 が設定されている必要があります。
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Sun Cluster 2.2 および Veritas Cluster Server 1.1 環境で、Messaging Server のアンインストールに失敗する (4538376)
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Sun Cluster 2.2 または Veritas Cluster Server 1.1 を使用している場合は、Messaging Server を手作業でアンインストールする必要があります。
警告
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次の手順を実行すると、メッセージストアを含むすべてのコンポーネントがアンインストールされます。 |
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すべてのサービスを停止します。
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server-root ディレクトリを削除します。
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/etc/msgregistry.inf ファイルの名前を変更します。ファイルを削除するのではなく、ファイルを移動するか名前を変更することをお勧めします。
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Messaging Server を空のディレクトリまたは存在しないディレクトリにインストールしなければならない (4540131, 4543405)
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Messaging Server は、空のディレクトリまたは新しいディレクトリにインストールする必要があります。このディレクトリには、マウントポイントとして機能するサブディレクトリを含めることはできません。Messaging Server のインストールが完了したあと、任意にマウントポイントを作成できます。
-
また、Messaging Server をアンインストールしたあと、再インストールするときに同じ server-root ディレクトリを使用しようとすると、エラーが発生することがあります。再インストールを実行する際は、新しい server-root ディレクトリを使用する必要があります。
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Windows NT で、インストール中にサーバファイアウォール画面が表示されると、Enter キーが機能しない (4540156)
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Enter キーを使用する代わりに、「次へ」ボタンをクリックします。
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アンインストール時に、/usr/lib/sendmail リンクがリストアされない (4540185)
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アンインストールプロセス中に、sendmail プログラムがリストアされません。これは、インストール時にプログラムの名前が sendmail.bk に変更されたためです。sendmail をリストアするには、インストールプログラムを実行したあとに sendmail.bk の名前を sendmail に変更します。
-
高速インストール中に、インストーラがランダムに管理ポートを選択する (4540494)
-
Messaging Server のインストール時には、インストーラで指定した管理ポート番号を書き留めておいてください。このポート番号は、管理コンソールを使用する際に必要になります。高速インストール中は、管理ポート番号はユーザが指定するのではなく、インストーラがランダムに選択します。管理コンソールを起動すると、インストール時に選択した管理ポート番号を入力するよう求められます。ポート番号がわからない場合は、次のファイルを参照してください。server-root/admin-serv/config/adm.conf
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HP-UX プラットフォームで、スマートホストオプションのインストール画面でオプション 1 (スマートホストを使用することを示す) を選択すると、Messaging Server のインストールに失敗することがある (4541640)
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対処法: スマートホスト名を明示的に指定してから、Return キーを押します。
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Message Transfer Agent (MTA) をリレーとしてインストールする際に、メッセージストアのインストールが必要になる (4542767, 4575870)
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メッセージストアはインストール後に無効にすることができます。
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Windows プラットフォームで、スペースを含むインストールパスがサポートされていない (4547759)
-
たとえば、次のようなインストールパスは機能しません。
C:¥Program Files¥iPlanet¥Server5
-
この例では、Program Files の中にスペースが含まれているので、この server-root ディレクトリパスを使用すると、インストールに問題が起きます。
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2 つ目の Messaging Server インスタンスのインストール後、ACI がなくなる (4548498)
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Messaging End User Administrator Group は、組織ツリーのルートに移動しました。旧バージョンの Messaging Server からのアップグレード中に、旧バージョンのグループはデフォルトドメインとともに残ります。ただし、アップグレードの間は、関連するすべての ACI により組織ツリーのルートにある新しいグループが参照されます。これが操作に影響することはありませんが、混同しないように古いグループを手作業で削除することをお勧めします。
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ベース DN にスペースが含まれていると、インストールが失敗する (4557494)
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Messaging Server と Directory Server を一緒にインストールするときに、スペースが含まれているサフィックスを指定した場合は、インストール後にその DN の下で以下のような修正を加える必要があります。
-
正しいサフィックスを示すように nsdirectoryurl 属性を修正します。たとえば、サフィックスが my varrius.com の場合、nsdirectoryurl は最初に ldap://sesta.siroe.com:389/o=my を読み取ります。
次に、nsdirectoryurl 属性を次のように変更します。
ldap://sesta.siroe.com:389/o=my varrius.com
-
nsdirectoryfailoverlist 属性を空白の値に設定して変更します。
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Sun Cluster 2.2 が、Messaging Server のあるファイルシステムのマウントポイントを正しく判別しない (4558563)
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SunTM ONE Messaging Server Sun Cluster 2.2 エージェントの制限により、Messaging Server は $LOGICAL_HOSTNAME 環境変数によって決定される既定のマウントポイントにインストールする必要があります。
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Messaging Server を Directory Server 5.1 とともにインストールすると、両方のサーバを管理するために 2 つのコンソールを使用しなければならない (4560710)
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サーバの管理に Console インタフェースを使用する場合は、Directory Server 5.1 を管理するためのコンソールと Messaging Server を管理するためのコンソールが必要です。Directory Server 5.1 を管理する場合は、その Directory Server の server-root から startconsole を実行して 5.0 Console を起動します。Messaging Server を管理するには、Messaging Server のserver-root から startconsole コマンドを実行します。このコマンドを実行すると、Netscape 4.2 Console が起動します。どちらのコンソールがどちらのサーバに対応するかを覚えておいてください。Netscape Console 4.2 からは Messaging Server の管理のみを行い、Console 5.0 からは Directory Server 5.1 の管理のみを行います。
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インストールに成功したにもかかわらず、インストールログにエラーメッセージが含まれている (4576422)
-
インストールに成功したにもかかわらず、インストールログにエラーメッセージが含まれていることがあります。
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UNIX の場合、「Go to server-root and enter start console to begin managing your servers」というメッセージが表示されたら、インストールは完了です。このメッセージの server-root には、/usr/iplanet/server5 などの Messaging Server のインストールディレクトリへの絶対パスが表示されます。
-
Windows NT の場合、README ファイルの表示またはシステムの再起動について尋ねるプロンプトが表示されたら、インストールは完了です。
-
Veritas Cluster 環境では、Messaging Server とともにインストールされている Directory Server は、HA サービスとしてサポートされていない (4616151)
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現在のところ、Veritas Cluster のフレームワークには Directory Server 用の HA エージェントがないため、Directory Server は HA サービスとしては稼動しません。
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インストール時にデフォルトのドメインを MTA ホスト名と同じ名前にすることができない (4627536)
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コンピュータに Messaging Server をインストールする際は、コンピュータの完全指定ドメイン名と同じ名前のデフォルトドメインを指定しないでください。
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store.dbtmpdir のデフォルト位置として、Solaris プラットフォームの /tmp ディレクトリをポイントする (4633090)
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メールボックスリストデータベースの一時ディレクトリ (store.dbtmpdir configutil パラメータによって定義されている) が過度にアクセスされています。このパラメータの値はインストール時には定義されず、デフォルトは server-root のサブディレクトリです。大規模なサイトで、mboxlist データベースの一時ディレクトリを格納するディスクが十分に高速でない場合は、パフォーマンスの問題が発生することがあります。
-
このパラメータの値は、パフォーマンスとチューニング手順の一環として定義する必要があります。
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組織 DN が長いと、インストーラが正常に機能しない (4783977, 4787098)
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対処法: 短めの組織 DN を使用してください。
移行
この節では、旧バージョンの Messaging Server から移行する際の既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
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Sun Internet Mail Server から移行する場合、プロビジョニング用のデフォルトのホストがリセットされない (バグ ID なし)
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Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のサポートを追加したあと、Delegated Administrator のユーザインタフェースに古い Sun Internet Mail Server がまだ表示されていることがあります。たとえば、ドメインメールのプロパティページで、ユーザを作成してそのユーザ用のメールサービスを有効にしようとすると、古いバーションの Sun Internet Mail Server メールホストがリストに表示されます。これは、Sun Internet Mail Server ドメインからの移行の際に、preferredMailHost ドメイン属性が保持されるためです。この問題を解決するには、適切なメールサーバをポイントするようにこの属性値を変更します。
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LDAP 内の UID 属性に大文字が含まれていると、SIMS から移行したあとに問題が発生する (バグ ID なし)
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LDAP 内のユーザの uid 属性に、Kolander の K のように大文字が含まれていると、SIMS から Sun ONE Messaging Server 5.1 に移行したあと、そのユーザは移行されたメールボックスにアクセスできなくなります。
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SIMS はすべてのメールボックス名を小文字で保存しますが、Sun ONE Messaging Server 5.x は違います。また、SIMS は LDAP の uid 属性を小文字に変換してからメッセージストア内でその uid に一致するメールボックス名を検索しますが、Sun ONE Messaging Server 5.x は違います。移行の際に、SIMS メールボックスは Sun ONE Messaging Server 5.x にリストアされます。この時、メールボックスは SIMS から移行されたため、名前はすべて小文字です。Sun ONE Messaging Server 5.xは LDAP の uid 属性を小文字に変換しないため、大文字を含む uid 属性は、移行されたメールボックスの名前と一致しません。大文字を含む uid 属性を持つメールユーザは、自分のメールボックスにアクセスできません。
-
管理者がこの問題を解決するには、次の 2 つの方法があります。
-
ほとんどの場合は、この方法をお勧めします。移行時に、デフォルトの imsrestore コマンドラインユーティリティではなく、imsrestore に名前変更オプション -u を付けて実行します。LDAP 内のユーザの uid と一致させるために、ユーザのメールボックス名 (すべて小文字) のどの文字を大文字にする必要があるかを確認し、該当の文字を大文字に変更します。次に、このコマンドの例を示します。
-
imsrestore -u filename
-
ここで、filename は以下のようなエントリを含むファイルの名前です。
-
kolander = Kolander
-
名前変更オプションを使用するときは、ユーザ ID のドメイン部分の文字 (たとえば、sesta.com) を変更しないように注意してください。この部分については小文字のままにしておかないと、ユーザがログインしたときにメールボックス名が認識されません。
-
imsrestore を使用してユーザの名前を変更する方法については、『Messaging Server リファレンスマニュアル』を参照してください。
-
LDAP の uid 属性をすべて小文字に変更します。ただし、多くのサイトでは複数のアプリケーションで LDAP が必要とされるため、uid 属性を変更すると他のアプリケーションに影響を及ぼす可能性があります。
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Netscape Messaging Server 4.x からディレクトリエントリを移行するときに、LDAP フィルタを指定しなければならない (4554984)
-
Netscape Messaging Server 4.x からディレクトリエントリを移行するときに、既存の Netscape Messaging Server のポストマスターエントリを除外する LDAP フィルタを指定します (imsdirmig の引数として -F を使用)。このようなフィルタの一例は、-F "(!(cn=postmaster))" です。このフィルタによって、移行プロセスからポストマスターエントリが除外されます。このようなフィルタが指定されていない場合は、エラーが発生したあとも強制的に処理を続行させる引数 -c が指定されていない限り、エラーが発生すると imsdirmig はポストマスターエントリの処理に失敗し、終了します。
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Netscape Messaging Server 4.15 から Messaging Server 5.2 に個人アドレスブック (PAB) を移行する際に、次の手順を実行する必要がある (4557878)
-
マルチスキーマサポートを有効にするときに、ns-schema.conf ファイル内の ns-pab-schema.conf をコメントアウトします。
-
ims_dssetup ユーティリティを実行したあとに、PAB エントリを保持する Directory Server で次の属性のインデックスを生成し直す必要があります。
-
memberOfPAB [index type pres,eq]
-
memberOfPABGroup [index type pres,eq]
-
ims_dssetup ユーティリティの実行については、『Messaging Server 移行ガイド』の第 3 章にある「単サーバの Netscape Messaging Server システムからの移行」の、「移行手順」の手順 3 を参照してください。
-
上記の属性のインデックスの再生成については、http://docs.sun.com/db/prod/s1dirsrv?l=ja#hic を参照してください。
-
SunTM ONE Messaging Server をインストールしたあと、次のようにして PAB の移行を有効にする必要があります。configutil -o local.service.pab.migrate415 -v on
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サーバのインストールについては、『Messaging Server 移行ガイド』の第 3 章にある「単サーバの Netscape Messaging Server システムからの移行」の、「移行手順」の手順 7 を参照してください。
-
ユーザ名に大文字と小文字が含まれている SIMS 3.5 のバックアップデータを復元するときに、imsrestore コマンドが失敗する (4631123)
-
SIMS 3.5 サーバが大文字のユーザ名を処理する方法に矛盾があります。結果として、バックアップファイルに大文字と小文字のユーザ名が混在しています。カタログ内のユーザ名がフォルダと一致しないと、imsrestore コマンドはユーザをリストアしません。
アップグレード
この節では、Messaging Server のアップグレードの際の既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
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アップグレードプロセスの間にカスタマイズを行うと、Messenger Express のユーザインタフェースが失われる (バグ ID なし)
-
アップグレードプロセスは、server-root/msg-instance/html ディレクトリにあるファイルをバックアップし、それらを server-root/msg-instance/backup.timestamp に保存します。timestamp は、インストールを実行した時刻を示します。
-
アップグレード中に、Delegated Administrator for Messaging and Collaboration に関する情報の入力を求める不必要なプロンプトが表示される (4538472)
-
3 つの画面に 1 つずつ、計 3 つのプロンプトが表示されます。ユーザが入力を求められる 3 つの項目は、Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のホスト名 (完全指定ホスト名)、Web Server ポート、およびデフォルトドメインです。サーバはこれらの情報を必要としませんが、最も簡単な対処法として、次の例で示すように求められた情報を指定します。
-
サーバのホスト名 : ims.india.sesta.com
サーバのポート番号 : 80
デフォルトのドメイン: india.sesta.com
-
Sun Cluster 3.x を使用しているときに Messaging Server 5.2 にアップグレードする際、追加の手順が必要になる (4547718)
-
旧バージョンの Messaging Server 5.x とともに Sun Cluster 3.0、Sun Cluster 3.0 Update 1、あるいは Sun Cluster 3.0 Update 2 がインストールされている場合、Messaging Server 5.2 にアップグレードするには、最初に Messaging Server のインストールをアップグレードする必要があります。『Messaging Server インストールガイド』のアップグレードに関する付録を参照してください。
-
Messaging Server のインストールが完了したあと、各クラスタノードに Messaging Server 5.2 CDROM から SUNWscims パッケージをインストールする必要があります。詳細については、『Messaging Server インストールガイド』の HA のインストールの章 (特に、Sun Cluster 3.0 U1 および U2 エージェントのインストールに関する節) を参照してください。このプロセスによって、Messaging Server の HA エージェントがアップグレードされます。
-
mboxutil と reconstruct が、mboxlist パーティションと mailMessageStore 属性を現行の状態で保つ必要がある (4547986)
-
旧バージョンの Messaging Server からアップグレードしている場合は、ユーザとグループの LDAP ディレクトリサーバにある既存の 2 つの ACI に変更を加える必要があります。
-
組織ツリーのベースのサフィックスとドメインコンポーネントツリーのベースのサフィックスには、特定のユーザ属性にエンドユーザ管理者アカウントの書き込みアクセスを許可する ACI があります。既存の ACI に mailMessageStore 属性を追加する必要があります。
-
これらの ACI は、組織およびドメインコンポーネントツリーのルートノード上にあります。変更すべき ACI の名前は、Messaging Server End User Adminstrator Write Access Rights - product=ims5.0,class=installer,num=101,version=1 です。
-
該当の ACI を変更するための最良の方法は、Directory Server Console を使用することです。
-
Windows NT プラットフォームで imsimta クリーンアップユーティリティが機能しないため、Windows NT プラットフォームで Messaging Server を 5.1 からアップグレードすると、MTA プロセスがハングする (4634975)
-
Messaging Server 5.1 にアップグレードする前に、stop-msg.bat を使用して Messaging Server プロセスを停止し、server-root¥msg-instance¥imta¥tmp ディレクトリ内の *.share ファイルを手作業で削除します。*.share ファイルもアップグレード後に削除できますが、その時点でプロセスがハングしないように、ファイルを削除する前にシステムを再起動する必要があります。
-
MTA 設定ファイルのなかには、アップグレード後になくなってしまう設定もある (4638109)
-
旧バージョンの Messaging Server の設定ファイルはアップグレードプロセス中にバックアップされて使用されるため、Messaging Server 5.2 の MTA 設定ファイルの「初期設定」はアップグレードには組み込まれていません。このため、アップグレードプロセスのあと、設定ファイルは新しい変更を取り上げません。
-
旧バージョンの MTA 設定ファイルのカスタマイズと Messaging Server 5.2 の設定ファイルにある新しい設定を組み込むための 2 つの方法の手順を、次に概略します。
-
方法 1: 旧バージョンの MTA 設定ファイルに新しい設定を追加する
-
Messaging Server 5.2 にアップグレードします。アップグレードの手順については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
-
次のように、設定ファイルに設定を追加します。
-
imta.cnf ファイルで、ims-ms チャネルの subdirs 20 のあと (ただし、backoff の前) に notices 1 7 14 21 28 を追加します。
-
例 :
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ims-ms defragment subdirs 20 notices 1 7 14 21 28 backoff "pt5m"
"pt10m" "pt30m" "pt1h" "pt2h" "pt4h" maxjobs 1 pool IMS_POOL
fileinto $U+$S@$D filter ssrd:$A
|
|
-
mappings ファイルで、ファイルの末尾に次の行を追加します。
-
<IMTA_TABLE:mappings.locale
-
aliases ファイルで、デフォルトのエイリアスを次のエントリに変更します。
-
UNIX プラットフォームの場合 :
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root@default_domain: postmaster
root@localhost: postmaster
postmaster@localhost: postmaster
|
|
-
Windows NT プラットフォームの場合 :
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postmaster@localhost: postmaster
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-
default_domain は自分のデフォルトのメールドメイン、localhost は Messaging Server がインストールされているホストの名前と置き換えます。
-
option.dat ファイルで、次の行を削除します。
-
QUEUE_CACHE_MODE=2
-
方法 2: カスタマイズした設定を、旧バージョンの MTA 設定ファイルから Messaging Server 5.2 の設定ファイルに追加する
警告
|
次の MTA 設定ファイルは、次の手順で上書きされます。 imta.cnf、mappings、aliases、option.dat、native_option、および channel.cat
この手順を実行する前に、必ず上記のファイルをバックアップしてください。 アップグレードによって server-root/msg-instance/imta/config ディレクトリのバックアップが作成されます。 |
-
UNIX オペレーティングシステムの場合は、次の手順に従ってください。
-
Messaging Server 5.2 にアップグレードします。アップグレードの手順については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
-
server-root/msg-instance/imta/config ディレクトリに移動します。
-
orig という名前のディレクトリを作成します。
-
imta.cnf、mappings、aliases、option.dat、native_option、および channel.cat ファイルを、orig ディレクトリに移動します。
-
server-root/msg-instance/imta/config ディレクトリから、imta.cnf、mappings、aliases、option.dat、native_option、および channel.cat ファイルを削除します。
-
server-root/setup/msg/iplanet-msg-install.log ファイルの末尾から jre -cp コマンドを実行します。この JRE コマンドは imtaconfig.jar ファイルを実行します。
-
また、このコマンドは、cmdpath (JRE コマンドへのパスであり、jre -cp コマンドに付加する必要がある) と、runpath (このコマンドを実行するディレクトリ) も指定します。
-
server-root/msg-instance/iplanet-msg-install.log ファイルに次のエントリがある場合
|
MESSAGE: running command
jre -cp
"/usr/iplanet/server5/bin/msg/imta/classes/imtaconfig.jar"
com.iplanet.msg.imta.config.InitConfig -v -d west.siroe.com -r
west.siroe.com -h ketu.west.siroe.com -c
/usr/iplanet/server5/msg-ketu/imta/config
cmdpath: /usr/iplanet/server5/bin/base/jre/bin
runpath:/usr/iplanet/server5/msg-ketu/imta/config
|
|
-
jre -cp コマンドの実行例を次に示します。
|
# mkdir orig
# mv imta.cnf mappings aliases option.dat native_option
channel.cat orig
# cd /usr/iplanet/server5/msg-ketu/imta/config
# /usr/iplanet/server5/bin/base/jre/bin/jre -cp ¥
"/usr/iplanet/server5/bin/msg/imta/classes/imtaconfig.jar" ¥
com.iplanet.msg.imta.config.InitConfig -v -d west.siroe.com ¥
-r west.siroe.com -h ketu.west.siroe.com -c ¥
/usr/iplanet/server5/msg-ketu/imta/config
|
|
-
JRE コマンドはその出力を imtaconfig.log ファイルに追加します。
-
次のコマンドを実行して、新しい設定を有効にします。
|
# cd server-root/msg-instance
# ./imsimta cnbuild
# ./imsimta refresh
|
|
-
Windows NT オペレーティングシステムの場合は、次の手順に従ってください。
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Messaging Server 5.2 にアップグレードします。アップグレードの手順については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。
-
server-root¥msg-instance¥imta¥config ディレクトリに移動します。
-
orig という名前のディレクトリを作成します。
-
imta.cnf、mappings、aliases、option.dat、および channel.cat ファイルを orig ディレクトリに移動します。
-
server-root¥msg-instance¥imta¥config ディレクトリから、imta.cnf、mappings、aliases、option.dat、および channel.cat ファイルを削除します。
-
c:¥temp¥iplanet-msg-install.log の末尾から jre -cp コマンドを実行します。この JRE コマンドは imtaconfig.jar ファイルを実行します。
-
また、このコマンドは、cmdpath (JRE コマンドへのパスであり、jre -cp コマンドに付加する必要がある) と、runpath (このコマンドを実行するディレクトリ) も指定します。
-
c:¥temp¥iplanet-msg-install.log ファイルに次のエントリがある場合、
|
MESSAGE: running command
jre -nojit -cp
"C:¥iPlanet¥Server5¥bin¥msg¥imta¥classes¥imtaconfig.jar"
com.iplanet.msg.imta.config.InitConfig -d west.siroe.com -r
west.siroe.com -h ketu.west.siroe.com -c
C:¥iPlanet¥Server5¥msg-ketu¥imta¥config -N
cmdpath: C:¥iPlanet¥Server5¥bin¥base¥jre¥bin
runpath: C:¥iPlanet¥Server5¥msg-ketu¥imta¥config
|
|
-
jre -cp コマンドの実行例を次に示します。
|
C:¥iPlanet¥Server5¥bin¥base¥jre¥bin¥jre -nojit -cp
"C:¥iPlanet¥Server5¥bin¥msg¥imta¥classes¥imtaconfig.jar"
com.iplanet.msg.imta.config.InitConfig -d west.siroe.com -r
west.siroe.com -h ketu.west.siroe.com -c
C:¥iPlanet¥Server5¥msg-ketu¥imta¥config -N
|
|
-
JRE コマンドはその出力を imtaconfig.log ファイルに追加します。
-
次のコマンドを実行して、新しい設定を有効にします。
|
cd server-root¥msg-instance
imsimta cnbuild
imsimta refresh
|
|
-
Windows NT プラットフォームで、アップグレード後に ENS サービスが自動起動に設定されない (4638111)
-
特に設定を変更しない限り、Messaging Server 5.1 では、ENS サービスは手動起動に設定されています。ただし、Messaging Server 5.2 では、ENS サービスは再起動時に自動起動します。Messaging Server 5.2 にアップグレードしても、この設定が手動から自動には変わりません。
-
対処法: 次の手順で、ENS サービスのデフォルトの設定を手動起動から自動起動に変更します。
-
アップグレード後に、コントロールパネルから「サービス」を選択します。
-
ENS サービスを選択します。
-
「スタートアップ」をクリックします。
-
「スタートアップの種類」を「手動」から「自動」に変更します。
-
「OK」をクリックします。
-
アップグレードの前に ENS サービスを起動する場合は、手作業でシャットダウンしないと、msglinks.nt.inf を実行できないことを示すメッセージが表示されてアップグレードが失敗します。iplanet-msg-install.log は、libchartable.dll ファイルを削除できないことを示します。
Messaging Server 5.x
この節では、Messaging Server 5.xに関する既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
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DOMAIN_UPLEVEL が変更された (バグ ID なし)
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DOMAIN_UPLEVEL のデフォルト値が 1 から 0 に変更されています。
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ユーザ ID に次の文字を使用できない
$ ~ = # * + % ! @ , { } ( ) / < > ; : " ヤ [ ] & ?(バグ ID なし)
-
これは、ダイレクト LDAP モードで操作しているときの Delegated Administrator for Messaging and Collaboration と MTA による制約です。ユーザ ID にこれらの文字を使用できるようにすると、メッセージストアで問題が発生することがあります。MTA で禁止されている文字のリストを変更したい場合は、ASCII 値のカンマ区切り文字列のリストから次のオプションを設定します。
-
LDAP_UID_INVALID_CHARS=32,33,34,35,36,37,38,40,41,42,43,44,47,58,59,60,61,62,63,64,91,92,93,96,123,125,126
-
を、server-root/msg-instance/imta/config/options.dat ファイルに設定します。この制約を緩和することはお勧めしません。
-
SMTP サーバのデフォルトの動作が、Messaging Server 5.2 リリース後の次のメジャーリリースで変更される (バグ ID なし)
-
SMTP サーバのデフォルトの動作は、さまざまな改行記号を簡単に受け入れてしまいます。現在のところ、smtp キーワードは、tcp チャネル上の smtp_crorlf チャネルキーワードと同じ意味です。この動作は最初の SMTP 仕様 (RFC 821) には準拠していますが、最新の SMTP 仕様 (RFC 2821) には準拠していません。
-
Messaging Server (Messaging Server 5.2 パッチ 1 のリリースのあと) の次のメジャーリリースで、 smtp キーワードの意味と tcp チャネルのデフォルトの動作は改訂された規格に準拠します。具体的には、smtp キーワードは smtp_crlf チャネルキーワードと同義になります。詳細については、『Messaging Server 管理者ガイド』の「チャネル定義を設定する」の章の「チャネルプロトコル選択と改行記号」の項を参照してください。
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メールストアで NFS がサポートされない (バグ ID なし)
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open と O_EXCL が非原子的であるなどの理由によってNFS はサポートされていません。この技術は、さまざまなスレッド間の据え置き処理を同期させる際に使用します。
-
通知をカスタマイズまたはローカライズできない (バグ ID なし)
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通知をカスタマイズまたはローカライズするには、ロケールまたはカスタマイズ、あるいはその両方のそれぞれに return_*.txt ファイルの全セットを作成し、それを別々のディレクトリに保存します。たとえば、あるディレクトリにはフランス語の通知ファイル、もう 1 つのディレクトリにはスペイン語の通知ファイルを保存し、3 つめのディレクトリには特殊な不特定多数宛てメールに対する通知を保存することができます。このリリースには、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語のサンプルファイルが含まれています。これらのファイルは、ユーザのそれぞれのニーズに合わせて変更することができます。通知メッセージのカスタマイズとローカライズの詳細は、『Messaging Server 管理者ガイド』の第 6 章を参照してください。
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MTA ダイレクト LDAP 操作を使用する際には、imsimta restart コマンドを実行して、新たに変更されたエイリアスキャッシュサイズやタイムアウト値をただちに実装するか、またはエイリアスキャッシュをただちに消去する必要がある (バグ ID なし)
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Solaris オペレーティング環境でネームサービスキャッシュドメイン (nscd) が動作していない場合に、サービスが無効になることがある (4353836)
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Solaris の既知の問題です。この問題を回避するには、nscd サービスが動作していることを確認してください。さらに、キャッシュがホスト検索用に有効になっている必要があります。有効になっていないと、mshttpd サービスが機能しません。nscd の詳細については、Solaris のマニュアルページを参照してください。
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imsimta dirsync を使用するときに、メール転送アドレスフィールドが 1024 文字に制限される (4532764)
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imsimta dirsync オプションを使用する場合、すべての転送アドレスの合計文字数が 1024 文字に制限されます。すべての転送アドレスの合計文字数が 1024 文字を超える場合は、メーリングリスト機能を使用することをお勧めします。MTA ダイレクト LDAP 機能を使用する場合、この制限はありません。
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Solaris プラットフォームの ko ロケールで ldapsearch コマンドが失敗する (4533913)
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このため、Messaging Server を ko ロケールでインストールすると、インストールは失敗します。
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対処法: Directory Server を Messaging Server とは別の server-root ディレクトリにインストールします。そのあと、Directory Server で、ko ロケールではなくデフォルトの C ロケールを使用して、手作業で ims_dssetup.pl を実行します。
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または、ko_KR.EUC、ko.UTF-8、あるいは ko_KR.UTF-8 などの別の韓国語ロケールを使用して Messaging Server をインストールすることもできます。
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Directory Server バージョン 4.x で、ACI が LDAP 検索パフォーマンスに重大な影響を及ぼす (4534356)
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この問題は、SunTM ONE Messaging Server が実行するさまざまな検索に影響を及ぼし、特に dirsync ユーティリティを使用するときに顕著に現れます。検索の速度を上げるには、次のコマンドを使用して、ディレクトリへのアクセスにディレクトリマネージャの証明を使用します。
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msg-instance/configutil -o local.ugldapbinddn -v "rootdn" -l
msg-instance/configutil -o local.ugldapbindcred -v "rootdn_passwd" -l
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ここで、rootdn および rootdn_passwd は、Directory Server の管理者の資格を示します。
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現在は、ダイレクト LDAP 検索機能を利用できるため、imsimta dirsync コマンドを使用する必要はありません。詳細については、『Messaging Server 管理者ガイド』の付録 B を参照してください。
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Messaging Server 5.1 で、mail.log_current への SMTP ログがデフォルトで無効になっている (4535717, 4564207)
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SMTP ログを有効にする方法については、『Messaging Server 管理者ガイド』のログとログ解析に関する章を参照してください。
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Messaging Server の新しいサイトで Sun Cluster 3.0 High Availability を使用する場合に、Sun Cluster 3.0 Update 1 以降の使用が必要になる (4536098)
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Sun Cluster 3.0 Update 1 以降のインストールと設定については、『Messaging Server インストールガイド』を参照してください。Sun Cluster 2.2 のサポートは次のリリースの Messaging Server では削除される予定です。
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電子メール専用メンバーの動的検索条件が正しくテストできない (4537597)
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Messaging Console から電子メール専用メンバーのグループに動的検索条件を追加しようとして、動的検索条件をテストするテストボタン (LDAP URL ともいう) が正しく動作しません。グループの電子メールメンバーの機能がこの制限によって破壊されることはありません。
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stored コマンドが、サーバをバインドする (高可用性の設定など) 固有のインタフェースアドレスを認識しない (4538253)
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stored が INADDR_ANY だけしか認識しません。これは、このリッスンソケットがこのマシンのすべての IP アドレスをリッスンしていることを指定する、サーバが内部的に認識している定数値です。
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MMP BadGuy の設定パラメータ BGExcluded が機能しない (4538273)
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この問題は、BadGuy 規則から除外されているクライアントを処理する、別の MMP サーバを配置することで対処できます。これらのサーバでは BadGuy をオフにする必要があります。
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configutil を使用した変更を反映させるために、該当のサーバを再起動しなければならないことがよくある (4538366)
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libimtamap.so が imta_tailor ファイルをパースしない (4538645)
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たとえば、次のような libimtamap.so を使用するマッピングエントリを使っているときは、
*
$C$[IMTA_LIBMAP,immap_is_in_list_of_ip,$2|IMTA_TABLE:/ip.txt|$$Y]$E、imta_tailor ファイルからの変数置換が必要な文字列は使用しないでください。代わりに、次のような完全なディレクトリパスを書く必要があります。
*
$C$[IMTA_LIBMAP,immap_is_in_list_of_ip,$2|/iplanet/server5/msg-siroe/imta/
config/ip.txt|$$Y]$E
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Windows NT プラットフォームで stored プロセスが開始しない。実行中のプロセスが存在しない場合でも、「Can not start stored. Looks like popd is already running.」というメッセージが表示される (4539474/4811806)
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stored プロセスは、これらのサービス (popd、imapd、mshttpd など) に対して pid ファイルを読み取り、pid ファイルに関連したプロセスが存在しないかどうかを確認します。古いプロセスの停止後に新しいプロセスが開始する場合、新しいプロセスは Windows NT プラットフォームの古い pid ファイルに関連付けられることがあります。
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対処法: このエラーメッセージが表示されるときに、popd (または impad や mshttpd) サービスが動作していない場合は、/server-root/msg-instance/config/pidfile.* を削除してください。
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Directory Server でノードを作成するときに、Messenger Express 内の個人アドレスブックが一定数のオブジェクトクラスしかサポートしない (4539553)
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ユーザツリー階層に "ou"、"o"、"dc"、あるいは "c" 以外のノードが含まれているときは、並列 PAB 階層を手作業で作成する必要があります。たとえば、ユーザが dept=1234,o=acme.com の下にいる場合は、dept=1234,o=acme.com,o=pab を作成する必要があります。
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ユーザを管理コンソールで作成するとき、そのユーザを正しい DIT レベルで配置する (4539837)
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ユーザまたはグループを管理コンソールから作成するときは、選択した組織単位 (ou) がユーザまたはグループを作成したい場所であることを確認してください。これを行うには、ドロップダウンリストを使用して「新規組織単位」を選択してから、「作成」をクリックします。
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「組織単位 (ou) の選択」ウィンドウで、組織単位が属しているディレクトリツリー (ou) を選択します。任意のディレクトリサブツリーにカーソルを置くと、組織単位の完全な DN が表示されます。
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Netscape ブラウザのある Solaris クライアントで、ブラウザが開いたままになっていると管理コンソールでヘルプを起動できない (4539844, 4541748)
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管理コンソールからヘルプを起動できない場合は、次のような「netscape」という名前のスクリプトを作成し、このスクリプトをパスに含めます。
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#!/bin/sh
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NETSCAPE=/usr/dt/bin/netscape # または実際の Netscape へのパス
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EXITCODE=0
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if [ "$1" = "-remote" ]
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then
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$NETSCAPE $@ 2>/tmp/_netscape_remote_$$
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if [ $? -ne 0 -o -s /tmp/_netscape_remote_$$ ]; then EXITCODE=1 ; fi
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rm /tmp/_netscape_remote_$$
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exit $EXITCODE
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else
|
$NETSCAPE $@
|
fi
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Windows NT で、ブラウザが開いていると、管理コンソールからヘルプを起動できない (4539844)
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Windows NT では、ブラウザが開いていると管理コンソールからヘルプを起動できません。ブラウザが開いていない場合は、管理コンソールがブラウザを起動し、ページが表示されます。この問題に対処するには、server-root¥bin¥base¥viewurl.exe を別の場所に移動するか、ファイルの名前を、たとえば viewulr.exe.hide のように変更します。
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8 ビット文字を入力できないフィールドがある (4539912)
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ローカライズされた環境で Administration Console 4.2 で新しいユーザを作成するとき、「名 (First Name)」、「姓 (Last Name)」、および「フルネーム (Common Name)」フィールドに 8 ビット文字 (たとえば、Ë) を入力できないことがあります。
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対処法: 8 ビット文字をコンソール以外のアプリケーションで入力してから、<Control> + V を使用してその文字を管理コンソールにコピー & ペーストするか、Delegated Administrator for Messaging and Collaboration を使用します。
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外部 SMTP 接続で CRAM-MD5/DIGEST-MD5 が機能しない (4540532)
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CRAM-MD5/DIGEST-MD5 をオンにするという指示は、「外部」SMTP 接続 (デフォルトでは、ローカルホストからではないすべての接続) に対しては機能しません。ただし、IMAP/POP および内部 SMTP 接続に対しては機能します。この問題を解決するには、次のコマンドを実行してください。
configutil -o sasl.external.ldap.has_plain_passwords -v 1
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Messaging Console で mailautoreplysubject に複数言語がサポートされない (4540780)
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Messaging Server Console の自動返信の件名行には、複数言語がサポートされていません。mailautoreplysubject;lang-XX 属性 (XX は言語) が Messenger Express または Delegated Administrator for Messaging and Collaboration にすでに設定されている場合、mailautoreplysubject 属性を Messaging Console から表示または変更することはできません。これは、コンソールが、mailautoreplysubject;lang-XX 属性ではなく mailautoreplysubject 属性を検索するためです。
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Administration Server のアクセス制御ホスト名の大文字と小文字が区別される (4541448)
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Administration Server の「アクセスを許可するホスト名」を設定すると、アクセス制御リストで大文字と小文字が区別されます。DNS サーバが IN-ADDR レコード (IP アドレスからドメイン名への変換に使用される) で大文字と小文字が混在するホスト名を使用している場合は、アクセス制御リストでも同様のホスト名を使用する必要があります。たとえば、ホストが test.Sesta.Com の場合は、アクセス制御リストに *.Sesta.Com が含まれている必要があります。このバグのため、*.sesta.com は有効ではありません。
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たとえば、ユーザ / グループのベースのサフィックスが o=isp の場合、サービス管理者グループの DN は cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp になります。アカウント uid=ofanning、o=sesta.com、o=isp をサービス管理者として指定するには、このアカウントの DN をグループに追加する必要があります。次の変更レコードでは、指定したユーザが LDIF でグループメンバーとして追加されています。
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dn: cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp
changetype: modify
add:uniquemember
uniquemember: uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp
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さらに、ユーザにサービス管理者権限を与えるには、ユーザエントリに memberof 属性を追加し、この属性をサービス管理者グループに設定する必要があります。次に例を示します。
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dn: uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp
changetype: modify
add: memberof
memberof: cn=Service Administrators, ou=groups, o=isp
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コマンドラインで有効期限規則を作成することができない (4542514)
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たとえば、次のコマンドでは、有効期限規則名がまだ存在しない場合はエラーを返します。configutil -o store.expirerule.name.folderpattern -v pattern
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コマンドラインではなくコンソールを使用してください。有効期限規則を作成したあとで、configutil ユーティリティを使用してパラメータを変更することができます。
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ドメインキャッシュが更新されない (4542726)
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キャッシュスキームのため、認証済みサービスなどのドメインプロパティや LDAP 内のステータスを変更しても、IMAP、POP、SMTP、および HTTP サービスを再起動するまで変更は反映されません。
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有効期限規則にある % 文字が正しく機能しない (4542729)
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コンソールが MMP の sslpassword.conf を作成しない (4542738)
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SSL 証明書をコンソールから作成すると、sslpassword.conf ファイルが作成されません。この問題は、コンソール、Administration Server、および MMP だけがインストールされていて、Messaging Server や Directory Server がインストールされていないときに発生します。
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mgrpErrorsTo 属性が単一の値の属性である (4543159)
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mgrpErrorsTo 属性は、複数の値をサポートしません。エラーメッセージの受取人を複数指定する場合は、メーリングリストを作成し、そのアドレスを mgrpErrorsTo 属性の値として指定します。
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グループ属性 mgrpMsgRejectAction が機能しない (4543187)
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Messaging Server では、mgrpMsgRejectAction 属性がサポートされていません。
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IMAP の匿名ログインがサポートされていない (4543259)
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IMAP メールクライアントとして Microsoft Outlook Express を使用している場合に、既読フラグと未読フラグが正しく機能しないことがある。これは、Microsoft Outlook Express クライアントの既知の問題である (4543930)
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この問題に対処するには、次の設定変数を設定します。
configutil -o local.imap.immediateflagupdate -v yes
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この方法で対処するときにパフォーマンス上の問題が発生した場合は、この方法を使用しないことをお勧めします。
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quotacheck ユーティリティのオプションに、適切に機能しないものがある (4555153)
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quotacheck ユーティリティでは、ドメインを指定するための -d オプションは、デフォルトドメインに対しては機能しません。さらに、-u オプションと -n オプションが指定されていると、quotacheck ユーティリティは誤ったエラーメッセージを返します。
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Netscape ブラウザのある Solaris クライアントで、適切に表示されない日本語の漢字フォントがある (4558408)
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Netscape ブラウザは、unicode フォントサイズ (たとえば、10) では日本語の漢字を適切に表示しないことがあります。この問題を解決するには、ブラウザの unicode フォントサイズを 14 に変更します。
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プログラム配信機能を使用するには、Messaging Server ユーザにホームディレクトリが必要である (4560660)
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プログラム配信機能を使用する場合、SunTM ONE Messaging Server のユーザにホームディレクトリがあり、そのディレクトリ内でファイルを作成および書き込みをする権限を持っている必要があります。
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Solaris で、コンソールの起動時に、Sun Cluster 環境に関連する関係のないエラーメッセージが表示されることがある (4562861)
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たとえば、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
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Cluster.PMF.pmfd: Error opening procfs control file
/proc/384/ctl for tag rg.rs.0.svc: No such file or directory
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このようなメッセージは無視してもかまいません。
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増分 dirsync と HA (4566005)
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HA フェイルオーバー時に増分 dirsync が進行中の場合、エイリアスデータベースが安全ではないものとしてマークされます。Messaging Server がオンラインに戻るときに、管理者にこの状況が通知されます。log/imta/dirsync.trx-XXXX ファイルに次のメッセージが表示されます。
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WARNING: sync_init: .dirsync_unsafe exists; database may be corrupted
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このような状況が発生したときは、imsimta recover-crash を実行します。
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最後に imsimta dirsync -F コマンドを実行したあとで行なった更新は、すべて失われます。imsimta recover-crash を実行したあと、imsimta dirsync -F を実行します。
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MTA ダイレクト LDAP 機能を使用している場合、この問題は発生しません。
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短い時間 (デフォルトは 15 分)、削除のマークを付けたユーザのアカウントにログインできる (4576530, 4588068)
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IMAP、POP、および HTTP サーバは、service.authcachettl 設定パラメータで指定されている期間にわたって、最近ログインしたユーザの LDAP エントリをキャッシュに保持します。ユーザの削除をただちに有効にするには、認証キャッシュなしでサーバを稼動させるか、configutil ユーティリティを使用して service.authcachettl を 0 に設定することによって認証キャッシュをオフにし、すべてのサービスを再起動します。0 に設定するとパフォーマンスに影響が出ることに注意してください。
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Messaging Multiplexor (MMP) にも同じ問題がありますが、MMP は configutil を使用しません。MMP には設定ファイルに別の AuthCachTTL オプションがあります。
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mail.log_current ファイルにサイズ制限がある (4621317)
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mail.log_current ログファイルは、サイズが 2G バイトになるとそれ以上大きくなりません。
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/etc/hosts ファイルで省略形のドメインを使用すると、アクセス制御フィルタが動作しない (4629001)
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/etc/hosts ファイルに省略形のドメイン名があると、アクセス制御フィルタでホスト名を使用するときに問題が発生します。IP アドレス検索が省略形のドメイン名を返すと、照合は失敗します。このため、/etc/hosts ファイルでは必ず完全指定ドメイン名を使用してください。
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HA 環境で、service.http.smtphost configutil パラメータが正しく設定されていないと、Messenger Express からメッセージを送信できない (4631446)
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対処法: ha_ip_config スクリプトを実行したあとで、次の configutil コマンドを実行します。
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server-root/msg-instance/configutil -o service.http.smtphost -v logical_IP
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ha_ip_config スクリプトの実行については、『Messaging Server UNIX 用インストールガイド』の「高可用性」の章を参照してください。
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imta.cnf ファイル内の MTA ダイレクト LDAP のコメントに誤りがある (4637048)
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imta.cnf ファイル内の次のようなコメントにある書き換え規則は、正しくありません。
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! Uncomment the next line for Direct LDAP mode
! $* $E$F$U%$H@budgie.siroe.com$V$H
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書き換え規則は次のように記述されていなければなりません。
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! Uncomment the next line for Direct LDAP mode
! $* $E$F$U%$H$V$H@budgie.siroe.com
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Sun Cluster 3.0 U2 (Update 2) で、Retry_count 限界に達しても nsldap リソースが STOP_FAILED になり、このリソースグループがフェイルオーバーを実行しない (4638310)
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この問題は Sun Cluster 3.0 U2 (Update 2) の既知の問題であり、スレッドのモニタを始めてから停止するまでの状態が原因で発生します。Sun Cluster のバグ 4498808 および 4368936 を参照してください。
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対処法: 次のコマンドに -y Retry_count = 1 を追加します。『Messaging Server UNIX 用インストールガイド』の「Sun Cluster 3.0 U1 および U2 の Messaging Server HA サポートの構成」を参照してください。
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# scrgadm -a -j ha-ldap -t SUNW.nsldap -g IMS-RG ¥
-x Confdir_list=/global/ims/server5/slapd-mail ¥
-y Retry_count=1
-y Resource_dependencies=ha-storage
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Sun Cluster 3.0 U3 (Update 3) にアップグレードすると、この種別状態は発生しません。
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Directory Server 5.1 に対応する Server Group をクリックしようとしても、Netscape Console 4.2 が反応しない (4643634)
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Directory Server 5.1 と Messaging Server を同じマシンにインストールした場合に、Administration Console に、Directory Server (Server Group) と Messaging Server (Server Group (2)) という 2 つの Server Group が表示されます。Server Group (Directory Server のサーバグループ) をクリックすると、コンソールが反応しなくなり、端末ウィンドウにエラーメッセージが表示されます。Console 5.0 で Messaging Server (Server Group (2)) をクリックすると、同じように端末ウィンドウにエラーメッセージが表示され、実行している操作は失敗しますが、コンソールが反応しなくなることはありません。
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対処法: Console 4.2 の場合、msgserver-root/java/jars ディレクトリにある次のファイル
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ds51.jar、ds51_en.jar、admserv51.jar、および admserv51_en.jar を、名前が同じでバージョンの長さが 0 のファイルと置き換えます。Console 4.2 で Server Group をクリックすると、次のエラーメッセージが表示され、不注意によって間違ったサーバにアクセスできないようになります。
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Failed to install local copy of ds51.jar or one of its supporting
files: not a ZIP file (END header not found)
Failed to install a local copy of admserv51.jar or one of its
supporting files: not a ZIP file (END header not found)
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Console 5.0 の場合、同様に dirserver-root/java/jars ディレクトリにある次のファイルを置き換えます。
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msgadmin52.jar、msgadmin52.icon、msgadmin52_en.jar、mcc42.jar、mcc42_en.jar、admserv42.jar、admserv42_en.jar、admserv42.icon、nmclf42.jar、および nmclf42_en.jar
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を、バージョンの長さが 0 のファイルと置き換えます。Console 5.0 で Server Group (2) をクリックすると、エラーメッセージが表示され、不注意によって間違ったサーバにアクセスできないようになります。
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「インストールとアンインストール」のバグ 4560710 も参照してください。Directory Server 5.1 以降と Messaging Server の詳細については、『Messaging Server インストールガイド』の付録 A を参照してください。
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Messenger Express Multiplexor がバックエンド Messenger Express (HTTP) サーバ用のデフォルトのポート番号以外では機能しない (4697690)
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対処法: バックエンド Messenger Express (HTTP) サーバのポート番号は、Messaging Multiplexor とともに次の設定パラメータで設定できます。
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local.service.http.proxy.port.hostname
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たとえば、ホスト名が webmail.sesta.com の場合、ポート番号は 8888 になります。
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configutil -o local.service.http.proxy.port.webmail.sesta.com -v 8888
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長い「ようこそ」メッセージを入れるとサーバが起動できない (4721749)
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対処法: 512 文字より少ない、「ようこそ」メッセージを作成します。
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imsimta test -expression コマンドが指定どおりに機能しない (4726564)
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Sieve の結果はレポートされません。
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quotacheck 通知のローカライズ版が正しく変換されず % 記号や $ 記号などになる (4729595)
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対処法: 正しくエンコードするには、メッセージファイル内のすべての $ を ¥24 に、そしてすべての% を ¥25 に置き換えます。
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Messaging Server 5.2 パッチ 1 の使用時にパフォーマンスが劣化することがある (4737794)
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対処法: Netscape Directory Server 4.x ではなく、Sun ONE Directory Server 5.1 以降を使用してください。
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Sieve フィルタにエラーがあるとき、フィルタが無視される (4742425)
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無効な構文のフィルタを検出すると、MTA はそのフィルタを無視し、ユーザの INBOX にメッセージを送信します。Sieve の RFC 3029 では、このメッセージは、デフォルトの "keep" として処理されることになっています。Sieve の所有者に、フィルタが無効であるという配信通知が送信されます。
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Calendar ENS が動作しているときに、Messaging Server ENS が起動しない (4773665)
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Messaging Server 5.2 パッチ 1 と Calendar Server 5.1.1 を同じマシンにインストールすると、Messaging Server ENS は、Calendar Server ENS が動作している場合には起動しません。
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現時点では、Windows 2000 プラットフォームでは MMP がサポートされない (4775089)
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Messaging Server の将来のリリースでは、Windows 2000 プラットフォーム上で MMP を使用できるようになる予定です。
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Windows 2000 プラットフォームでパフォーマンスが低下することがある (4782958)
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次の configuril コマンドを使って、imapd スレッドの数を制限します。
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configutil -o service.imap.maxthreads -v 10
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Messenger Express Multiplexor (MEM) が DNS のすべての接続を照会するときに、nscd が有効になっているにもかかわらず、Messaging Server が OS のリゾルバを使用しない。代わりに、キャッシュが組み込まれていない Messaging Server のリゾルバを使用してしまう (4823042)
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対処法: MX レコードおよび A レコードがキャッシュされるように、DNS キャッシュオンリーサーバとしてシステムを構成します。
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imsimta dirsync とダイレクト LDAP モードの動作が異なり、不正な構文のアドレスが検出される (4825161)
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dirsync モードの MTA は次のような不正なアドレスを受け取ると、
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jane.b.doe.@siroe.com
.jane.b.doe@siroe.com
jane..doe@siroe.com
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以下のように変更します。
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"jane.b.doe."@siroe.com
".jane.b.doe"@siroe.com
"jane..doe"@siroe.com
-
これらのアドレスは有効であり (RFC822 を参照)、LDAP Directory Server に格納されます。つまり、訂正されたエントリはまずエイリアスデータベースに格納されてから、Directory Server に転送されます。しかし、ダイレクト LDAP モードの MTA には、訂正されたアドレスを格納する場所がありません。つまり、引用符のない不正な形式のアドレスを直接使って LDAP 検索が実行されることになります。引用符のない不正なアドレスの場合、LDAP サーバはそのアドレスを認識できないため、メッセージは拒否されます。
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対処法: mail 属性を RFC822 に準拠した正しい構文に変更します。たとえば、jane..doe@siroe.com は、"jane..doe"@siroe.com と変更します。
Messenger Express
Messenger Express についての既知の問題は以下のとおりです。
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スペルチェッカーが、ドイツ語のウムラウト (Ü) を正しく認識または表示しない (4546195)
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スペルチェッカーは、ウムラウトを含む文字 (Ü など) のあとに二重引用符が付いていると解釈します (たとえば、u")。このため、ウムラウトを含む単語を表示すると、スペルチェッカーは文字とそのあとに二重引用符を表示します。
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Netscape Communicator を使用しているときに、メッセージによってまれにブラウザが停止することがある (4549239)
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対処法: この問題はまれにしか発生しませんが、その場合は Internet Explorer version 5.5 SP2 (Service Pack 2) を使用してください。
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Internet Explorer 5.0 で、大きなメッセージを送信済みフォルダに入れると、メッセージの一部が切り捨てられる (4558055)
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タイミングの問題のため、メモリが少なく速度の遅いマシンで 5.5 SP1 より前の Internet Explorer を使用すると、大きいメッセージの一部が切り捨てられます。Internet Explorer 5.5 SP2 を使用することをお勧めします。
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標準ポータルゲートウェイ経由で Messaging Server にアクセスすると JavaScript に問題が起きることがある (4560703)
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対処法: Portal Server 3.0 SP2 (Service Pack 4) を使用します。
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Netscape Communicator でギリシャ語の Messenger Express を使用すると、さまざまな問題が発生する (4560999)
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javascript ダイアログまたは IMAP のいずれかに関連して、誤作動が発生することがあります。このような問題が発生する場合は、別のブラウザを使用することをお勧めします。
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Solaris で Netscape Communicator ブラウザを使用しているときに、日本語 EUC ロケールで問題が発生する (4561469, 4561550)
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Solaris で Netscape Communicator 4.x を使用しているとき、日本語 EUC ロケールでメッセージの vcard が文字化けします。
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Solaris で Netscape Communicator 4.x ブラウザを使用しているときは、日本語の名前のファイルを添付することはできません。
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Netscape Communicator 4.x と Messenger Express を併用しているとき、ウィンドウのサイズを変更するとセッションが Inbox メッセージのリストに戻る (4579429)
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フォルダ内のメッセージの数が 1 ページを超えたときに、フォルダの最後のページからメールを取得すると、エラーが発生する (4618291)
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この問題は、Solaris 2.6 オペレーティング環境または Windows NT プラットフォームで Messaging Server を使用しているときや、Messenger Express のクライアントが Windows 98 または Windows 2000 プラットフォームのいずれかで Internet Explorer 5.5 SP2 (Service Pack 2) の Web ブラウザを実行しているときに発生します。
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Directory Server 5.1 以降を使用しているときに、個人アドレスブックにある 1 つの連絡先として、複数の電子メール ID を入力できなくなる (4633171)
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Directory Server の動作は適切な動作です。複数の電子メール ID を入力できるのは、Netscape Directory Server 4.x のバグによるものです。
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クライアントの Web ブラウザが Internet Explorer 6.0 の場合、「送信」または「下書きを保存」をクリックするとエラーが発生する (4633206)
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クライアントの Web ブラウザとして Internet Explorer 6.0 を使用している場合、「フォルダ」タブから「作成」ウィンドウを開き、メッセージを作成してから「送信」または「下書きを保存」をクリックすると、Javascript エラーが発生します。エラーが発生しても、メッセージは、「送信」をクリックすれば問題なく送信され、「下書きを保存」をクリックすれば保存されます。
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Messenger Express 内の空白文字が切り取られる (4668749)
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Messenger Express では、プレーンテキストメッセージ内の行のはじめに空白文字があるとその文字は切り取られます。
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個人アドレスブックのユーザエントリが最大数に達すると、Messenger Express インタフェースで Javascript エラーが生じる (4666448)
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シングルサインオンを有効にしているとき、Messenger Express からログアウトできないことがある (4670621)
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Delegated Administrator for Messaging and Collaboration にログオンしたあと別の Web ブラウザから Messenger Express にログインするとします。このとき、シングルサインオンが有効になっていると、ユーザ ID とパスワードの入力プロンプトが表示されません。
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しかし、シングルサインオンが有効になっているため、Delegated Administrator for Messaging and Collaboration からログオフしない限り、Messenger Express からログアウトすることができません。
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対処法: シングルサインオフを有効にします。これで、Messenger Express からログアウトすると同時にその他のアプリケーションからもログアウトすることができます。別の対処法として、Messenger Express からログアウトするとき、ログイン時とは別の Web ページが表示されるように設定を変更することもできます。この場合は、main.js を編集して、restart() routine に変更します。
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「作成」ウィンドウのキャンセルの確認ダイアログボックスが閉じない (4726720)
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ユーザが Messenger Express の「作成」ボタンをクリックしてメッセージを入力してから「キャンセル」ボタンをクリックすると、「メッセージ作成を中止しますか ?」というダイアログボックスが表示されます。ユーザが「OK」または「キャンセル」のいずれをクリックするかに関わらず、「作成」ウィンドウは閉じ、メッセージは失われます。
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Internet Explorer で Messenger Express を使用するとき、プレーンテキストモードでは、クライアントにより 1024 文字より長い行が生成される (4732760)
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Messenger Express で、RFC 2822 により制限された文字数を超過する 1024 文字より長い行が生成されます。MTAの受信が RFC 標準に準拠しているため、メッセージが切り捨てられるか返送される場合に問題が生じます。このバグは RTF モードでは修正済みです。「修正済みのバグ」のバグ 4699959 も参照してください。
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Messenger Express で high ASCII 文字でユーザがパスワードを不正に変更できる (4745337)
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ユーザが high ASCII 文字でパスワードを変更すると、新しいパスワードでも古いパスワードでも Messenger Express にログインできなくなります。
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Messenger Express のフォルダへコピーする機能は、Messaging Server 5.2 以降のバージョンでは使用できなくなった (4817233)
マニュアルの変更点
ここでは、SunTM ONE Messaging Server 5.2 のマニュアルの誤りや変更について説明します。
管理者ガイド
この節では、『Messaging Server 管理者ガイド』の誤りや変更について説明します。
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付録 B では、ダイレクト LDAP モードを有効にする方法について手順 7 で解説しています。(バグ ID なし)
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手順 7 を次のように変更します。
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変更した MTA 設定をコンパイルします。これは、MTA 設定を有効にする前に行う必要があります。
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から
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変更した MTA 設定をコンパイルします (imsimta refresh)。これは、MTA 設定を有効にする前に行う必要があります。
Messenger Express
この節では、『Messaging Express カスタマイズガイド』の誤りや変更について説明します。
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スペルチェックを有効にするために、自分の辞書を作成する必要がある (4622136)
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Messenger Express のスペルチェッカー用に自分の辞書を作成するためには、以下のように、バイナリハッシュファイルを構築し、それを msgserver-root/dict ディレクトリにコピーする必要があります。
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自分の辞書に追加したい言語用の辞書ファイルと文法ファイルを入手します。
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辞書ファイルには言語別の辞書、文法ファイルには特定言語の文法上の規則が含まれています。これらのファイルの入手方法については、次のリンクを参照してください。ここでは、利用可能な辞書ファイルと文法ファイル、およびそれらに関する指示を参照できます。http://www.cs.hmc.edu/~geoff/ispell-dictionaries.html
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このバージョンの Messenger Express にはフランス語と英語 (米語) の辞書が同梱されており、それらはmsgserver-root/dict ディレクトリにあります。
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buildhash ユーティリティを使用して、辞書ファイルと文法ファイルから、プラットフォーム別、言語別のハッシュファイルを作成します。Messenger Express のスペルチェッカーは、このハッシュファイルを使用します。
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buildhash ユーティリティを実行するには、http//www.cs.hmc.edu/~geoff/ispell.html から ispell ソースファイルをダウンロードしてください。
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または、msgserver-root/dict/bin ディレクトリにある buildhash ユーティリティを使用します。buildhash ユーティリティの構文は次のとおりです。
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buildhash dictionary_file affix_file language_name.hash
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language_name.hash ファイルの language_name は、Messenger Express が使用する 2 文字の言語コードです (英語は en、フランス語は fr)。自分が使用する言語の 2 文字のコードを判別するには、msgserver-root/msg-instance/configutil | grep local.supportedlanguages コマンドを使用します。
注
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現在のところ、Messenger Express のスペルチェッカーは 2 バイト文字セットをサポートしていません。 |
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msgserver-root/dict ディレクトリに新たに作成された language_name.hash ファイルをコピーしてから、mshttpd サービスを再起動します。
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mshttpd サービスを再起動すると、Messenger Express のスペルチェッカーが使用可能になります。
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次の UNIX プラットフォームの例では、buildhash ユーティリティを使用してイタリア語のハッシュファイル (it.hash) が作成されます。次に、it.hash ファイルは msgserver-root/dict ディレクトリにコピーされます。最後に、mshttpd サービスを再起動すれば、Messenger Express のスペルチェッカーが使用可能になります。
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# cd /usr/iplanet/server5/dict/bin
# ./buildhash italian.dico italian.aff it.hash
# cp it.hash ..
# /usr/iplanet/server5/msg-budgie/start-msg http
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アドレス検索をカスタマイズして、より多くの LDAP 属性を返す (4778717)
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新しい configutil 属性、local.service.http.ldapaddresssearchattrs は、LDAP 検索の結果として LDAP 属性のリストを受け付けます。次の例のように、コンマ区切り形式のリストになります。
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configutil -o local.service.http.ldapaddresssearchattrs -v "cn, mail, sn, telephoneNumber"
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この属性は、個人アドレスブックの検索には適用されません。
移行ガイド
この節では、『Messaging Server 移行ガイド』の誤りや変更について説明します。
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マニュアル内で Netscape Directory Server 4.12 が参照されている (バグ ID なし)
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Messaging Server 用の Directory Server をサポートしているのは Directory Server 5.1 以降です。
リファレンスマニュアル
この節では、『Messaging Server リファレンスマニュアル』の誤りや変更について説明します。
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local.ldapconnectionload configutil 属性がサポート対象から除外された (バグ ID なし)
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この属性は、元々 libldap バグへの一時的なソリューションとして提供されていたものです。Messaging Server 5.2hf0.4 (ホットフィックス 0.4) バンドルでは、問題そのものが解決されたため、local.ldapconnectionload configutil 属性が不要になりました。
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BANNER_HOST SMT チャネルオプションは、Messaging Server 5.2 リリースのマニュアルに掲載されていなかった (バグ ID なし)
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BANNER_HOST SMTP チャネルオプションは、次のメジャーリリースまで実装されません。
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MTA チャネルキーワードである alternatechannel、alternateblocklimit、alternatelinelimit、および alternaterecipientlimit が導入された (バグ ID なし)
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大きなメッセージを代替チャネルへ送信する場合は、次の宛先チャネルの新しい MTA チャネルキーワードを使用します。
キーワード
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使用目的
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alternatechannel |
次のキーワード、alternateblocklimit、alternatelinelimit、または alternaterecipientlinelimit のうち最低 1 つを超過する場合に、メッセージをどのキューに入れるかを代替チャネルに指定します。
alternate*limit チャネルキーワード制限のいずれかを超過する場合、メッセージは alternatechannel へ送信されます。
alternatechannel を使用しないで 1 つ以上の alternate*limit キーワードを使用すると、ただ無視されるだけでなく、エラーが発生しません。このため、alternate*limit キーワードを使用しても、alternatechannel キーワードを指定しない限り効果はありません。
構文:
alternatechannel channel_name |
alternateblocklimit |
alternatechannel キーワードが置かれるオリジナルチャネル上に、メッセージごとに許可された MTA ブロックの最大数を指定します。このブロック数を超えるメッセージは、強制的にチャネルの alternatechannel になります。ブロックサイズの解釈は BLOCK_SIZE オプションを変更することにより MTA オプションファイル内で変更されることがあります。
構文:
alternateblocklimit integer
デフォルト : 制限なし |
alternatelinelimit |
alternatechannel キーワードが置かれるオリジナルチャネル上に、メッセージごとに許可された行の最大数を指定します。この行数を超えるメッセージは、強制的にチャネルの alternatechannel になります。
構文:
alternatelinelimit integer
デフォルト : 制限なし |
alternaterecipientlimit |
alternatechannel キーワードが置かれるオリジナルチャネル上のメッセージのコピー用にエンベロープ受取人の制限を指定します。メッセージコピー上のこのエンベロープ受取人数を超えるメッセージは、強制的にチャネルの alternatechannel になります。
alternaterecipientlimit 値は、addrsperfile、single、または single_sys などのチャネルキーワードで、アドレスが別々のファイルに分割する前にチェックされます。そのため、alternaterecipientlimit 値は、問題のキューエリアのチャネル内の特定のディスクファイルに格納される場合のある少数の受取人の数に比較されるのではなく、問題のチャネルにキューを入れられる (問題のメッセージの) 受取人の総数に対して比較されます。
構文:
alternaterecipientlimit integer
デフォルト : 制限なし |
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次のチャネルブロック例では、5K 以上の大きなメッセージが、tcp_big チャネルに送られるのではなく、インターネット上の tcp_local チャネルへ送信されます。
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tcp_local smtp ... rest of keywords ... ¥
alternatechannel tcp_big alternateblocklimit 5
tcp-daemon
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tcp_big smtp ...rest of keywords...
tcp-big-daemon
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alternate* チャネルキーワードを使用するには多くの方法があります。
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オフタイム時、または時間を遅らせて大きなメッセージを配信する場合、tcp_big などの alternatechannel を実行するタイミングを制御できます。
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方法の 1 つに、imsimta qm ユーティリティの STOP channel_name および START channel_name コマンドを使用する方法があります。これらのコマンドは、ジョブコントローラまたは cron ジョブ経由で実行される独自のカスタマイズされた定期的なジョブから実行します。
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ジョブコントローラで大きなメッセージや、独自のプールに多数の受取人を指定したメッセージを処理する場合は、alternatechannel を使用することもできます。
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大きなメッセージや多数の受取人へのメッセージを、小さなメッセージや少数の受取人へのメッセージに分割することができます。これは前者が、メッセージの処理や受信をするためのリモート SMTP サーバには長すぎることがあるためです。また、大きなメッセージによって、より小さなメッセージの配信を遅らせる可能性をなくすためでもあります。
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ジョブコントローラのメッセージの通常のスケジュール、およびメッセージのスレッドやプロセスへの割り当ては、ほとんどの設定で対応できます。
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大きなメッセージや多数の受取人へのメッセージ用に専用の TCP/IP チャネルタイムアウト値を設定する場合は、alternatechannel を使用できます。
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特に、専用の TCP/IP チャネルタイムアウト値を設定すると、大きなメッセージや多数の受取人へのメッセージを受信するのに非常に時間のかかるリモートホストへメッセージを送信する場合に便利です。
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デフォルトの自動タイムアウト調整は、ほとんどの設定で十分対応できます。デフォルトから値を調節したり、専用チャネルを使用しないで値を調節したりする場合に使用します。『Messaging Server リファレンスマニュアル』で、チャネルオプション STATUS_DATA_RECV_PER_ADDR_TIME および STATUS_DATA_RECV_PER_BLOCK_TIME を参照してください。
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特に大きなメッセージに専用の MIME メッセージを断片化する場合は、maxblocks チャネルキーワードとともに alternatechannel および alternateblocklimit チャネルキーワードを使用できます。
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通常、特定の大きさ以上のメッセージを断片化する場合は、通常の送信 TCP/IP チャネル上の maxblocks の必要なサイズを指定します。maxblocks チャネルキーワードは、通常、断片化を実行するしきい値と断片化を行うサイズの両方になります。
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ただし、より大きなしきい値のトリガで、実際により小さな断片化を行う場合には、送信 TCP/IP チャネル上の alternatechannel と alternateblocklimit を使用できます。その後、特定のサイズの断片化メッセージへの代替チャネル上で maxblock サイズを使用できます。
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専用のフィルタリングとともに alternatechannel を使用する場合もあります。たとえば、多数の受取人へのメッセージはスパムの場合に備えて注意深い監視が必要となる場合などです。送信チャネルをベースとする別のフィルタリングを行う場合もあります。『Messaging Server リファレンスマニュアル』の destinationfilter チャネルキーワードを参照してください。
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変換チャネル経由でウイルスフィルタリングなどの比較的リソースに集中したスキャンを実行する場合には、非常に大きなメッセージにリソースの問題がある可能性があります。その場合は、代替変換チャネルの使用が必要になることがあります。または、送信チャネルをベースとして一定の変換チャネル内で特別な変換処理を行うことが必要になることもあります。
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独自のチャネルへの大きな送信メッセージが必要な場合に alternatechannel を使用すると、mail.log* ファイルまたはカウンタ表示内を分析する際にわかりやすくなります。
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さらに、配信統計を慎重に分析しようとした場合、独自のチャネルで大きなメッセージを処理するのに役立ちます。これは、リモート SMTP ホストに送信される大きなメッセージや多数の受取人へのメッセージは、プロセスを完了するまでに長時間かかる可能性があり、このため、一般的なメッセージではなく大きなメッセージの配信統計を別に作成できるからです。
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imsimta dirsync 使用メッセージパラメータを記述する必要がある (4713515)
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第 2 章の imsimta dirsync ユーティリティに関する説明 (「Message Transfer Agent のコマンドラインユーティリティ」) で、-c、-C、および -u のオプションの説明が抜けています。
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これらのオプションの説明は、次のとおりです。
オプション
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説明
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-c |
バックアップディレクトリからデータベースディレクトリへデータベースをコピーします。これは、imsimta recover-crash コマンドに含まれている手順です。 |
-C call |
ユーザが、ディレクトリ同期プロセス中に使用されるカスタム読み込み可能な呼び出しを指定できるようになります。 |
-u path |
ユーザが一時ディレクトリに使用するディレクトリパスを指定できるようになります。 |
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Messaging Server 5.2 リリース で、MTA チャネルキーワードである wrapsmtp および truncatesmtp が実装されていた (4547335)
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チャネルキーワード wrapsmtp および truncatesmtp の説明は次のとおりです。
キーワード
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使用目的
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wrapsmtp |
切り捨てるのではなく折り返します。
wrapsmtp キーワードをチャネル上に置くと、長い行 (1000 文字以上) が次の行へと折り返されます。
このキーワードは、tcp_local などの送信に使用される最初のチャネルに適用する必要があります。これは、その後切り替えられるチャネルに影響を与えません。
構文:
wrapsmtp |
truncatesmtp |
1000 文字以上の場合は、その行を切り捨てます。
truncate キーワードをチャネル上に置くと、長い行 (1000 文字以上) が切り捨てられます。
このキーワードは、tcp_local などの送信に使用される最初のチャネルに適用する必要があります。これは、その後切り替えられるチャネルに影響を与えません。
構文:
truncatesmtp |
問題のレポート方法
Sun ONE Messaging Server 5.x で問題が発生した場合は、次の方法で Sun ONE カスタマサポートにお問い合わせください。
できるだけ確実に問題に対処できるようにするため、お問い合わせの際は次の情報を用意してください。
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問題の内容 (問題が発生した状況や業務への影響など)
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マシンのタイプ、オペレーティングシステムのバージョン、および製品のバージョン (問題の発生に影響をあたえている可能性のあるパッチやその他のソフトウェアなど)
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問題に至るまでの詳細な過程
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エラーログまたはコアダンプ
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imsimta version コマンドの出力
その他の情報
次のサイトで、Sun ONE の有用な情報を入手することができます。