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iPlanet Trustbase Transaction Manager 2.2.1 設定ガイド |
第 1 章 インストールワークシート
この章は、iPlanet Trustbase Transaction Manager をインストールする際に、すべての主な機能の必要要件を確認するためのインストールワークシートです。このワークシートでは、付属のソフトウェア、付属していないソフトウェア、およびダウンロードの必要なソフトウェアをリストし、各ソフトウェアをインストールおよび構成する方法について説明します。
ソフトウェアの必要要件を確認し、これらの要件が満たされるようにします。
iPlanet Trustbase Transaction Manager に付属していないソフトウェアをダウンロードします。
iPlanet Web Server v4.1 をインストールします。
iPlanet Application Server v6.0 をインストールします。
iPlanet Trustbase Transaction Manager v2.2 と Identrus 拡張機能をインストールします。
nFast ハードウェアを設定し、nFast を使用できるように iPlanet Trustbase Transaction Manager を構成します。
ソフトウェアの必要要件
iPlanet Trustbase Transaction Manager を実行するには、次のソフトウェアがインストールされている必要があります。
図 1-1 サードパーティによるライブラリの jar ファイル
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Microsoft のブラウザ。Web 構成用に Internet Explorer 4.0 以降、または Netscape 4.0 以降
iPlanet Trustbase Transaction Manager 2.2 には、Solaris 8 オペレーティング環境システムと、JDK 1.2 環境または JavaTM Runtime Environment 1.2 が必要
iPlanet Trustbase Transaction Manager 2.2 には、JDK 1.2 環境が必要。JDK 1.2 は、米国 Sun Microsystems, Inc. の Web サイトから入手可能
http://www.javasoft.com
JDBCTM for Oracle 8i
http://www.oracle.com/java/jdbc/html/jdbc.html
JavaTM Servlet をサポートする WebServer
iPlanet Web Server 4.1
http://www.iplanet.com/products/infrastructure/web_servers/index.html
アプリケーションサーバ
iPlanet Application Server 6.0
http://www.iplanet.com/products/infrastructure/app_servers/index.html
Identrus 準拠の Validation Authority
Identrus 準拠の認証局 (Certificate Authority)
nCipher KeySafe 1.0
http://www.ncipher.com
付属のパッケージ
iPlanet Trustbase Transaction Manager には、次のパッケージが含まれています。
iPlanet Application Server 6.0
http://www.iplanet.com/products/infrastructure/app_servers/index.html
iPlanet Web Server 4.1
http://www.iplanet.com/products/infrastructure/web_servers/index.html
JavaTM API for XML Parsing
http://java.sun.com/xml
付属していないパッケージ
インストールの前に、次のソフトウェアをダウンロードする必要があります。
JDBCTM -Thin / 100% Java API for JDK TM 1.1.x
http://technet.oracle.com/software/download.htm oracle-jdbc-815.zip.
証明書の必要要件
iPlanet Trustbase Transaction Manager をインストールする前に、PEM 形式でエンコードされた level 1 Certificate Authority の CA 証明書の場所を確認してください。この証明書は、これ以降「L1CA 証明書」と記述します。
注 すべてのサードパーティ製のソフトウェアは、図 1-1 に示すように、lib3p/10 に配置します。
ホスト名を決定します。
hostname
domainname
ディスク容量が 1G バイトより大きいことを確認します。
df -k
最低限のメモリ (256M バイト) があることを確認します。推奨のメモリ容量は 1G バイトです。
prtconf | grep Mem
Solaris のインストール
iPlanet Trustbase Transaction Manager をインストールするには、稼動中の Web サーバおよびアプリケーションサーバが必要です。
iPlanet Web Server v4.1 のインストール
ルートとしてログオンし、「setup」スクリプトを探します。このスクリプトの場所は、システムの分散状況によって異なります。
Web Server をインストールするディレクトリ (<インストールディレクトリ>) を選択します。このディレクトリは、後で iPlanet Application Server をインストールするのと同じディレクトリであることが必要です。
# cd /cdrom/cdrom0
# cd iWS
#./setup
Web Server のすべての要素をインストールし、所有者/グループを「nobody」に変更するオプションを選択します。Web Server を「root」として実行するオプションを選択します。既存のディレクトリサービスは使用しないでください。Web Server のドキュメントディレクトリには、指定したインストール場所の docs サブディレクトリを選択します。プロンプトでは自分の JDK を指定しないでください。 図 1-2 iPlanet Web Server のインストール
注 これらの設定はメモしておくことをお勧めします。特に、ポート番号は後で必要になる場合があります。
図 1-3 iPlanet Web Server のインストール完了
注 詳細は、『iPlanet Web Server Installation Guide』を参照してください。<Return> キーを押すと、デフォルトの設定が適用されます。
iPlanet Web Server 4.1 の起動
Web Server のインスタンスのあるディレクトリに移動して、「start」スクリプトを実行します。このディレクトリの形式は、「https-<マシン名>.ドメイン」です。
次に例を示します。
cd /app/iws41/https-whelk.jcp.co.uk
./start
注 詳細は、『iPlanet Web Server Configuration Guide』の第 1 章を参照してください。
iPlanet Web Server 4.1 の確認
ブラウザで「http://localhost」を開き、iPlanet Web Server が動作していることを確認します。動作している場合は、次のようなメインページが表示されます。
図 1-4 iPlanet Web Server, Enterprise Edition 4.1
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または、Administration Server のコンソールから確認することもできます。
図 1-5 iPlanet Web Server Administration Server
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iPlanet Application Server v6.0 のインストール
この作業を始める前に、iPlanet Web Server が動作していることを確認してください。
ルートとしてログオンし、「setup」スクリプトを見つけます。このスクリプトの場所は、システムの分散状況によって異なります。tar ファイルを解凍すると、「setup」ファイルは最上位のディレクトリに配置されます。
# cd /cdrom/cdrom0
# cd iAS
# ./setup 図 1-6 iPlanet Application Server のスクリプトの例
注 詳細は、『iPlanet Application Server インストール ガイド』を参照してください。また、これらの設定は後で必要になる場合があるので、メモしておくことをお勧めします。<Return> キーを押すと、デフォルトの設定が適用されます。
iPlanet Web Server と iPlanet Application Server のインストール後の手順
Application Server が正常にインストールされたことを確認するには、ブラウザで 「http://マシン名/GXApp」を開きます。
「Java Fortune」アプリケーションを選択します。サーブレットによる「ようこそ」のメッセージが表示されたら、Web Server と Application Server は適切に機能しています。『iPlanet Application Server Installation Guide』も参照してください。次に図を示します。図 1-7 iPlanet Application Server の確認
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インストールを完了したら、すべてのプロセスを停止します。
Application Server を停止します。<インストールディレクトリ>/ias/bin/KIVAes.sh stop
# cd /app/ias6/ias/bin
# ./KIVAes.sh stop
# ps -ef | grep k.s
注 インストール直後にこのスクリプトが機能しない場合は、「ps -ef | grep k.s」を使って iPlanet Application Server のプロセスすべてを表示し、「kill -9 <pid>」ですべてのプロセスを停止します。
Directory Server を停止します。<インストールディレクトリ>/slapd-<マシン名>/stop-slapd
# cd /app/ias6/slapd-<hostname>
# ./stop-slapd
# ps -ef | grep slap
<インストールディレクトリ>/https-<マシン名>/stop
および <インストールディレクトリ>/https-admserv/stop
# ./app/iws41/https-<machine_name>/stop
# ./app/iws41/https-admserv/stop
上記のスクリプトをすべて実行したら、「ps -ef | grep <インストールディレクトリ>」を使って、すべてのプロセスが停止したことを確認します。実行中のプロセスがある場合は、「kill -9 <pid>」を使って停止します。
SSL 接続ログの有効化
iPlanet Trustbase Transaction Manager で SSL 接続の完全なログをとるには、次の手順に従います。
kregedit を起動します。
..../ias6/ias/bin/kregedit
次のノードを選択します。
SOFTWARE\iPlanet\Application Server\6.0\CCS0\HTTPAPI\INPUTNSAPI
「編集」メニューの「値を追加」を使って、次の属性に値を追加します。大文字と小文字が区別されるので注意してください。
Name=HTTP_PROXYCONNECTIONIDENTIFIER
Value=1
Type=String 図 1-8 Kregedit と ConnectionId
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kregedit を終了します。
この変更は、iPlanet Web Server と iPlanet Application Server を再び起動するまでは適用されません。このインストール手順に従って作業を進めている場合、再起動は 「再起動の手順」で行います。
iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストール手順
iPlanet Web Server と iPlanet Application Server のインストールが完了したら、iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストールに進みます。
インストールには、圧縮された tar ファイルを使います。このインストールプログラムは、Unix Solaris 8 用に設計されています。現在 iPlanet Trustbase Transaction Manager を適切に動作させるには、使用するコンピュータに JDK 1.2 がインストールされていることが必要です。iPlanet Trustbase Transaction Manager を確実にインストールするために、iPlanet Trustbase Transaction Manager の前に JDK 1.2 をインストールすることをお勧めします。JDK 1.2 と iPlanet Trustbase Transaction Manager には、100M バイトのディスク容量が必要です。
ルートとしてログオンします。
iPlanet Trustbase Transaction Manager の階層を作成するディレクトリに移動します。
tar ファイルを現在のディレクトリに解凍します。
zcat iTTM-2.2.tar.Z | tar -xvpf -
cd Trustbase/scripts 図 1-9 「install」スクリプトの検索
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Trustbase をインストールする前に、iPlanet Application Server のディレクトリサーバが動作していることを確認します。次に例を示します。
cd /app/ias6/slapd-<マシン名>
./start-slapd
「install」を実行し、画面の指示に従って作業を進めます。上の例では、「/app/Trustbase/scripts」にこのスクリプトファイルがあります。iPlanet Application Server の場所をたずねられたら、前述の <インストールディレクトリ> を指定します。
./install 図 1-10 に、iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストール方法を示します。
図 1-10 iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストール
注 プロクシを別のマシンにインストールする場合、この TC の AIA は、TC ではなくプロクシのホスト名をポイントするようにします。「SSL プロクシを別に構成」 も参照してください。
これで iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストールが完了しました。次に、ローカル設定と Identrus 設定を構成する作業を行う必要があります。次の各項を参照してください。
注 <Enter> キーを押すと、デフォルトの設定が適用されます。また、これらの設定は後で必要になる場合があるので、メモしておくことをお勧めします。
インストールの構造
インストールを完了すると、次のディレクトリ構造とサポートファイルが作成されます。
図 1-11 iPlanet Trustbase Transaction Manager ディレクトリの概要
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TTM
iPlanet Trustbase Transaction Manager には、すべての構成ファイルとライブラリファイル、およびさまざまなデータベースの設定スクリプトを含む SQL ディレクトリがあります。図 1-12 iPlanet Trustbase Transaction Manager ディレクトリの概要
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図 1-13 iPlanet Trustbase Transaction Manager で一般的に使用されるスクリプト
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<マシン名>
このディレクトリには、tbase.properties、nFast.properties、identrus.properties、proxy.ini などの、このインストールのすべての設定ファイルが含まれています。これらのファイルは直接の編集はできませんが、このマニュアルで説明する各構成画面から編集できます。図 1-14 iPlanet Trustbase Transaction Manager の初期化ファイル
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その他のディレクトリは必要ありません。
インストール後の手順
iPlanet Trustbase Transaction Manager を最初に起動する前に、さらにいくつかの構成作業を行う必要があります。次にあげる各手順に必要なファイルを見つけるには、前述の「インストールの構造」を参照してください。
nCipher セキュリティの設定 - 「HSM の構成」を参照
Oracle データベースの設定 - 「Oracle データベースの構成」を参照
Identrus サイト固有の設定 - 「Identrus の構成」を参照
HSM の構成
この機能はオプションです。iPlanet Trustbase Transaction Manager をハードウェアセキュリティモジュールなしで設定する場合は、別の暗号化メカニズムを使用できます。ただし、Identrus 準拠のサイトではこの機能が必須になります。
必要要件
iPlanet Trustbase Transaction Manager をインストールするときに、必ず次のように答えてください。
What Cryptographic provider do you want to use: NCIPHER or JCP? NCIPHER
iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストールが完了したら、次の図に示すように、nfast.properties が <インストールディレクトリ>/Trustbase/TTM/<マシン名> にあることを確認します。
図 1-15 nfast.properties の検索
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nCipher の初期化
共通の鍵データベースを共有する nCipher モジュールの各グループに対し、次の設定作業を行います。
付属のマニュアルに従って、nCipher ハードウェアをインストールします。各ユニットが pre-initialisation mode になっていることを確認します。nCipher のマニュアルには、モジュールに「Security World」をインストールし設定する手順が説明されています (nCipher 『KeySafe User Guide』を参照)。
nFast モジュールでは、ローカルホストからの接続だけが受け入れられます。このため、nFast モジュールは TC の実行に使用するハードウェアドライブ上にあることが必要です。
nCipher KeySafe ツールを使用して、モジュール上に「Security World」を作成します。
ほかのモジュールの「Security World」をコピーするには、KeySafe の「restore」機能を使ってこの「Security World」をインストールします。
nFast サーバが TCP を通じて iPlanet Trustbase Transaction Manager nFast スタブと通信できるように、nFast の起動スクリプトを編集します。この編集を行うには、NFAST_SERVER_PORT 環境変数を定義し、/etc/init.d/nfast にエクスポートする必要があります。iPlanet Trustbase Transaction Manager スタブでは、このポートのデフォルト値は 9000 になっていますが、ほかのポートに設定することもできます。
これらの設定を行ったら、サーバを再び起動します。nCipher をデフォルトの場所にインストールした場合、入力するコマンドは次のようになります。
/app/nfast/sbin/init.d-nfast stop
/app/nfast/sbin/init.d-nfast start
注 NFAST_SERVER_PORT の値が 9000 以外の場合は、iPlanet Trustbase Transaction Manager のインストールディレクトリ (/app/Trustbase/TTM/<マシン名>) にある nFast.properties ファイルを編集して、StandardPort プロパティを一致させる必要があります。
nCipher モジュールの設定と使用
Security World をインストールしたら、次の点を確認します。
nFast スタブと NCIPHER JCE プロバイダの両方が、nFast.properties ファイルから各設定を読み込むこと。これには次の値が含まれます。
AServerAddress。ServerAddress プロパティは、ローカルホストに設定すること。ほかの値が設定されていると、サーバで Unix システムの接続が拒否されることがある。NT システムでは、「localhost」以外のクライアントからの接続が許可されます。デフォルトの値は 127.0.0.1
StandardPort。StandardPort プロパティには、サーバが標準の接続を待機するポート番号が含まれる。デフォルトの値は 9000
StandardConnections。StandardConnections プロパティには、nFast モジュールで維持される標準接続の数が含まれる。このプロパティに低い値を設定すると、モジュールの並列処理機能を十分に活用することができない。デフォルトでは、この値はモジュール自体から取得される
module.key。module.key プロパティには、ボックス外に保管する際の暗号化キーに使用する、モジュールキーの識別番号が含まれる。標準的なインストールを行い、Security World を適切に設定した場合は、ボックスに次のモジュールキーがインストールされる
KM0 - ランダムに生成されたモジュールキー。このモジュールキーはエクスポートされない。このキーをデフォルトとして使用した場合、アーカイブしたキーはその特定のモジュールにだけ使用可能。何らかの理由でモジュールを置き換えた場合、すべてのキーを再び生成することが必要
KM1 - リカバリキーのブートストラップに使用する、よく知られたモジュールキー。このモジュールキーは使用しないこと
KM2 - Security World のキー。このモジュールキーを使用する
デフォルトでは、モジュール上に必ず存在するモジュールキーとして KM0 (設定値は 0) が使われています。稼動中のシステムでは、この値を常に「2」に設定する必要があります。
ServerAddress = localhost
ServerPort = 9000
StandardConnections = 10
PrivilegedConnections = 0
module.key = 2
Oracle データベースの構成
TTM と Identrus 拡張機能は、どちらもスキーマがすでに構成されているデータベースへのアクセスを必要とします。インストールには SQL スクリプトが付属しています。これらのスクリプトは、インストール時に指定されたデータベースユーザのテーブルスペースで実行します。次の各項では、ユーザの作成と、そのユーザに対して適切なスキーマを生成する方法について説明します。
ユーザの生成方法や、定義されているテーブルスペースは、サイトによって異なる場合があります。サイトの DBA に連絡して、指示を受けてください。Trustbase の各インストールでは、1 つの証明書ストアだけを使用します。定義が必要なパラメータは、Oracle のログイン名、Oracle のログインパスワード、Oracle のログインパスワードと同じに設定した PBE パスワード、Oracle のホスト名、Oracle のポート番号、および Oracle SID です。
cd /app
cp oracle-jdbc-815.zip /app/Trustbase/TTM/current/lib3p/10 "> インストールの必要要件
cd /app
cp oracle-jdbc-815.zip /app/Trustbase/TTM/current/lib3p/10
iPlanet Trustbase Transaction Manager SQL スクリプトの実行
必要であれば、ユーザ名とパスワードを作成するように DBA に依頼します。手順は以下になります。
Oracle ユーザに切り替え、サーバマネージャを実行します。
データベースで、UTF8 文字セットのサポートを有効にする必要があります。この有効化を行うスクリプトの例を次に示します。
iPlanet Trustbase Transaction Manager ユーザを作成します。サイトのポリシーによっては、ユーザ名、パスワード、およびデフォルトのテーブルスペースを変更しなければならない場合があります。
iPlanet Trustbase Transaction Manager ユーザとして接続し、次のスクリプトを実行します。
Identrus の構成
トランザクション コーディネータ (TC) は、iPlanet Trustbase Transaction Manager 内に配置されたすべての Identrus サービスによって構成されます。適切に設定を変更するには、identrus.properties ファイルを編集します。このファイルは、次の図に示すように <インストールディレクトリ>/Trustbase/TTM/<マシン名> にあります。
図 1-16 identrus.properties ファイルの場所
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通常、変更しなければならないのは OurAIA と LocalOCSPResponderLocation の場所だけです。次に例を示します。
OurAIA = https://rp
LocalOCSPResponderLocation = http://rp:8080 図 1-17 Identrus.properties の例
OID
TCOID。Identrus トランザクションコーディネータの「authority info access」属性の ASN オブジェクト ID (デフォルトを使用可能)。すべての Identrus 証明書にはこの ID があり、Identrus により 1.2.840.114021.4.1 の ID が提供されている
OCSPOID。OCSP レスポンダ の「authority info access」属性の ASN オブジェクト ID (デフォルトを使用可能)
証明書の役割
CaCertificateRole。トランザクションコーディネータの CA 証明書に使用される証明書属性 (デフォルトを使用可能)
EndEntityCertificateRole。トランザクションコーディネータの End Entity Signing Certificate に使用される証明書属性 (デフォルトを使用可能)
SigningCertificateRole。トランザクションコーディネータの Inter Participant Signing Certificate に使用される証明書属性 (デフォルトを使用可能)
RootCertificateRole。Identrus トランザクションコーディネータにより、Identrus ルートを識別するために使用される証明書属性 (デフォルトを使用可能)
ローカル OCSP レスポンダの通信
SignLocalOCSPRequests。ブール値。未署名のローカル OCSP リクエストではパラメータは「no」、署名済みのローカル OCSP リクエストではパラメータは「yes」
OCSPResponderSigningCertificateRole。OCSP 応答の確認に使用される証明書 (signLocalOCSPrequests が true の場合にだけ使用)
LocalOCSPResponderLocation。ローカル OCSP レスポンダの URL
その他の設定
応答キャッシュパラメータ
Identrus ルートへ繰り返し呼び出しを行わなくても済むように、自分の証明書のステータスを照会して、一定期間キャッシュに格納できます。ほかの機関にメッセージを送信するときには、このキャッシュされた応答が使用されます。メッセージを受け取った側は、キャッシュされた応答を受け入れるか、自分でルートに問い合わせを行うかを選ぶことができます。信頼カスタマが、キャッシュされた応答が Identrus トランザクションの別の場所で使われていないことを確認したい場合、そのカスタマは送信する OCSP リクエストに臨時応答を使用できます。この臨時応答は、キャッシュした応答を使用しないようにという信号として使用されます。
キャッシュを行うと、Identrus ルートに繰り返しアクセスする必要がなくなります。キャッシュした証明書のステータスの有効期間は、各機関内に保存されます。また、受信する証明書のステータスの最長有効期限も、各機関内に保存されます。定義が必要なパラメータには、次のものがあります。
iPlanet Trustbase Transaction Manager の起動
インストールと構成が完了したら、次のディレクトリにあるスクリプトを使って、iPlanet Trustbase Transaction Manager を制御できます。
図 1-18 iPlanet Trustbase Transaction Manager で一般的に使用されるスクリプト
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iPlanet Application Server および TTM のコンポーネントの起動と停止に使用する主なスクリプトは次のとおりです。これらのスクリプトは、Scripts ディレクトリの内部から、ルートとして実行します。
./startias
iPlanet Application Server を起動
./starttbase
iPlanet Trustbase の構成マネージャ、SSL プロクシ、および SMTP プロクシを起動この他にも、このディレクトリには次のような便利なスクリプトがあります。
./setcp
このスクリプトを実行すると、CLASSPATH 環境変数が TTM の実行に必要な設定に変更される。このスクリプトは、Scripts ディレクトリ内で、ルートとして、「. ./setcp」を使って実行すること。
./runcheckintegrit
ログの統合性の確認に使用 (「Raw_Data と Init_Table のアーカイブ」を参照)
注 Bourne シェル (/bin/sh) では 「. ./setcp」を、c シェル (/bin/csh) では「./setup」を使用します。
停止の手順
システムを停止するには、次の手順に従います。
ルートとしてログオンします。
再起動の手順
システムを再起動するには、次の手順に従います。
ルートとしてログオンし、次のシェルを実行します。
再インストール
Trustbase の「install」スクリプトの実行中に行った設定が適切ではなかった場合、すでに行った変更を失うことなく、このスクリプトを再び実行できます。再実行時には、以前に入力した内容が記憶され、デフォルトとして提供されます。
sunstorm% cd /app/Trustbase/scripts
sunstorm% ./install
再インストールの方法については、iPlanet Application Server、iPlanet Web Server、Oracle、および nCipher のマニュアルを参照してください。
証明書の管理
証明書をインストールする前に、適切な Identrus 認証局によって作成および署名された証明書を持つ CA を設定する必要があります。その後、Certmanager ユーティリティを使って、iPlanet Trustbase Transaction Manager 証明書ストア内の適切な場所に CA 証明書を配置します。
図 1-19 CA 証明書の設定
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図 1-20 証明書ストアを開く
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図 1-21 Identrus PKI 階層
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図 1-22 PKCS10 リクエストの生成
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注 CertManager の使用方法の詳細は、『ユーティリティガイド』を参照してください。
証明書への属性の割り当て
iPlanet Trustbase Transaction Manager でこれらの証明書を認識するには、CertManager で属性表示を割り当てる必要があります。次の属性表示/目的 ID/目的属性を定義します。
図 1-23 目的属性表示と Identrus PKI 階層
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この場合受け取り側はレベル 1 の CA なので、目的属性 L1CA を証明書 RPCA-CMS に割り当てる。L1CA は CA 証明書の目的 ID である
目的属性 L1EESC を証明書 RPTC_L1EESC に割り当てる。L1EESC は、bank/RC または bank/SC のメッセージ署名に使用される目的 ID である
目的属性 L1EESSL を証明書 RPTC_L1EESSL に割り当てる。L1EESSL は、bank/RC または bank/SC の SSL 接続に、(サーバとして) 使用される目的 ID である
目的属性 L1IPSC を証明書 RPTC_L1IPSC に割り当てる。L1IPSC は、銀行間のメッセージ署名に使用される証明書の目的 ID である これは、次の図 1-24 に示すように、iPlanet Trustbase Transaction Manager の CertManager ユーティリティ内に示されています。
図 1-24 目的属性
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Identrus 認可
iPlanet Trustbase Transaction Manager に Identrus メッセージを送信するには、カスタマに対して Identrus 対応のメッセージの送信を可能にする認可を作成する必要があります。次の 3 つの図にこの様子を示します。
図 1-25 Identrus メッセージの送信を可能にする証明書
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「認可」-「証明書の追加」を選択します。
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この例では、発行元の識別名として「CN=Identrus Root CA;OU=Identrus Root;O=Identrus;C=GB」、RP 銀行 CA のシリアル番号として「4」を入力しています。「最大の深さ」は「1」に、「役割」は「Identrus」に設定します。詳細は、「証明書の追加」を参照してください。この設定を次に示します。 図 1-26 Trustbase 内での Identrus メッセージを送信可能にする証明書のインストール
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図 1-27 ほかの銀行への Identrus メッセージの送信を可能にする証明書
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「認可」-「証明書の追加」を選択します。
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発行元の識別名として「CN=Identrus Root CA;OU=Identrus Root;O=Identrus;C=GB」、RP 銀行 CA のシリアル番号として「1」を入力します。「最大の深さ」は「1」に、「役割」は「Identrus」に設定します。詳細は、「証明書の追加」を参照してください。この設定を次の図に示します。 図 1-28 Trustbase 内で Identrus 対応メッセージの送信を可能にする証明書をインストール
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最後に、設定を有効にするために iPlanet Trustbase Transaction Manager を再起動します。iPlanet Trustbase Transaction Manager 内で両方の証明書が次の図のようにインストールされていることを確認します。
図 1-29 Trustbase にインストールされた Identrus 対応メッセージ
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OCSP レスポンダと署名済み OCSP 応答の確認
メッセージをあるノードに送信すると、応答が返されます。応答の送信者の身元を確認するには、この応答を確認する必要があります。これはオプションの機能で、応答は信用できるという仮定に基づいています。ローカルで使用される OCSP レスポンダでは、通信は保護されているとみなすことができるので、署名の確認を要求されることはまずありません。ただし、OCSP レスポンダがローカルではない場合、または通信が保護されていない場合は、この機能を構成します。
RP 銀行が iPlanet Trustbase Transaction Manager トランザクションコーディネータを持たない IP との通信に失敗する場合は、OCSP レスポンダが必要です。これは、OCSP フォールバックと呼ばれることもあります。
OCSP 応答を確認するには、iPlanet Trustbase Transaction Manager の証明書ストアに署名証明書を入力する必要があります。iPlanet Trustbase Transaction Manager の Oracle 証明書ストアに OCSP の署名証明書をインポートしたら、次のように目的属性を定義します。
iPlanet Trustbase Transaction Manager で署名済み OCSP 応答が受信されると、この属性値のある証明書を使ってデジタル署名が確認されます。
IRCA 目的属性のある証明書を使用する。ただし、この証明書は IRCA 証明書によって Validation Authority 証明書が発行されている場合にだけ使用可能
OCSP レスポンダ (Valicert または その他の Identrus 準拠の Validation Authority) から入手する 図 1-30 OCSP レスポンダ
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最終更新日 2001 年 3 月 14 日