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iPlanet Trustbase Transaction Manager 2.2.1 設定ガイド



第 8 章   サービスの配置


マシン間でのメッセージの送受信に関与するサービスを配置するには、メッセージプロトコルを決定するクラスファイル、Java コード、および tbasesvc.properties ファイルを使ってそれらのマシンを構成します。この Java コードは、さまざまな認可メカニズムを定義する規則セットとともにサービスを定義するものです。また、tbasesvc.properties ファイルでは、そのサービスに対する構成オプションを定義できます。


サービス配置の概要

サービスを配置する際には、構築したサービスの種類に応じてさまざまな構成を行うことができます。たとえば、独自の構成オプションを定義して、テンプレートのオプションを構成することが可能です。また、サービスを認証するために、認可オプションを選択する必要が生じることもあります。

図 8-1 「サービス」メインメニュー


サービスを配置するには、2 つの主な必要条件があります。

  • サービス jar ファイルを iPlanet Trustbase Transaction Manager 内に読み込むことにより、サービスを配置する

  • その後、必要に応じてサービスを認証するための役割を割り当てる



    サービスを配置するには、まず次の手順に従ってサービスを構築する必要があります。

    1. システム内に送り出すメッセージの構文構造を指定する DTD 定義を作成します。クラスファイルが生成され、メッセージがクラスファイルから解釈されるようになると、これらの DTD は破棄されます。これには、(a) より速く、(b) より簡単に構築が可能という 2 つの利点があります。

    2. Classgen com.iplanet.trustbase.app.classgen.ClassGen を使って、DTD 定義から Java クラスを生成します。

    3. Identrus API を配置するサービスの Java コードを書きます。Identrus API は、メッセージ、証明書、鍵、およびデジタル署名の処理と確認を支援するためのものです。

    4. 後述の手順に従って、適切な構成オプションを選択して iPlanet Trustbase Transaction Manager 内にサービスを配置します。

    5. iPlanet Trustbase Transaction Manager にサービスを配置したら、サービスを実行することができます。

    詳細は、『開発者ガイド』を参照してください。




配置

  • 「サービス」-「配置」を選択して、サービスを配置します。

図 8-2 サービスの配置


  • 属性と値の詳細は、メッセージがこのサービスにルーティングされるかどうかを決定するために、メッセージの配信中に使用されます。メッセージに正しいタイプの属性と値が備わっていれば、そのメッセージはサービス (または該当する規則) に渡されます。

  • 「サービス」はサービス名です。

  • 「バージョン」はユーザが定義したサービスのバージョンです。

  • 「クラス」はメインの呼び出しプログラムです。

  • 「JAR ファイル」は、サービスとその関連データがすべて含まれている jar ファイルです。

サービスには、1 つの jar ファイル (場所 : /opt/Trustbase/TTM/V2.2/deploy) が含まれています。この jar ファイルには、サービスに関連する Java コードを含んだクラス、サービスを定義する Java コード、およびサービスの構成方法を定義する .properties ファイルのリストがあります。次の図に、その例を示します。

図 8-3 配置するサービスの jar ファイルの例


  • 次の図 8-4 に、サービスを配置するときの出力例を示します。サービスを配置した効果は、iPlanet Trustbase Transaction Manager を再起動したときに現われます。

図 8-4 サービスの配置結果



認可サービス

認可が必要な場合は、次の操作を行う必要があります。

  • 「サービスの追加」を選択してサービスを追加します。

図 8-5 サービスの追加


  • 「役割の追加」を選択して、このサービスの新しい役割を作成します。

図 8-6 役割の追加


  • この役割に対し、何人かのユーザを定義します。

図 8-7 ユーザの追加


  • ユーザに役割を割り当てたら、必ず「追加」をクリックします。

  • 「送信」をクリックします。

  • 証明書および関連する役割を追加します。

図 8-8 証明書の追加


  • ユーザに証明書を割り当てたら、必ず「追加」をクリックします。

  • 「送信」をクリックします。


認可を必要としないサービス

配置するサービスが認可を必要としない場合は、単に「サービス」-「配置」を選択し、サービスに役割を割り当てるための手順をスキップします。


登録済みのサービス



配置したサービスを表示するには、「サービス」-「レジストリ構成」を選択します。

図 8-9 サービスレジストリ



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最終更新日 2001 年 3 月 14 日