このリリースノートでは、iPlanet Messaging Server バージョン 5.1 パッチ 1 のリリース段階で明らかになっている重要事項を紹介します。ここでは、機能や改良点、インストールに関する注意事項、既知の問題、およびその他の最新情報を取り上げています。パッチをインストールする前にお読みください。
iPlanet のマニュアルの Web サイト (http://docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging.html/) から、電子ファイルのリリースノートも入手できます。ソフトウェアをインストールおよび設定する前だけではなく、そのあとも定期的にアクセスして、最新のリリースノートやマニュアルを確認してください。
iPlanet Messaging Server は、オープンインターネット規格を使用するさまざまな規模の企業およびメッセージングホストの電子メールに関するニーズに応え、強力で柔軟性に富んだソリューションを提供します。
iPlanet Messaging Server は、Netscape Messaging Server と Sun Internet Messaging Server を統合した製品です。iPlanet Messaging Server は、両製品の最も強力でパフォーマンスの高いコンポーネントから構成されています。たとえば、メッセージストア、LDAP ディレクトリ、および管理コンソールは Netscape Messaging Server から受け継いだものであり、メッセージ転送エージェント (MTA) および Delegated Administrator コマンドラインインタフェースは Sun Internet Mail Server から受け継いだものです。
iPlanet Messaging Server は統合された製品であるため、Netscape Messaging Server や Sun Internet Messaging Server とは異なるプロセスや手順が多数あります。詳細については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging.html から iPlanet Messaging Server 5.1 のマニュアルを参照してください。
Messaging Server 5.1 には、次の特徴があります。
iPlanet Messaging Server の必須ハードウェア要件を、次に示します。
次に、クライアントのソフトウェア必須要件を示します。Messenger Express のアクセスを可能にするため、Messaging Server は JavaScript 対応のブラウザを必要とします。最高のパフォーマンスを得るため、iPlanet では次のブラウザを推奨しています。
iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 でサポートされる Sun Cluster ソフトウェアとして、Sun Cluster 3.0 Update 2 が追加されました。多くのバグが修正されている Sun Cluster 3.0 Update 2 へのアップグレードを強くお勧めします。
クラスタソフトウェアのアップグレードの前に、すべての Messaging Server サービスを停止してください。クラスタとサードパーティソフトウェアのアップグレードおよびパッチをインストールしたら、iPlanet Messaging Server パッチ 1 をインストールします。
Sun Cluster 3.0 GA (または Sun Cluster 3.0 Update 1) からのクラスタアップグレードの詳細については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の第 3 章「Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。クラスタおよびサードパーティソフトウェアの最新のパッチ情報については、『Sun Cluster 3.0 Early Notifier』を参照してください。
iPlanet Messaging Server は、以下のプラットフォーム上で動作します。
注 | Solaris 2.7 は、iPlanet Messaging Server のサポート対象プラットフォームではありません。 |
サポートされている Solaris プラットフォームには、以下のパッチが必要です。
Solaris 2.6 および Solaris 8 の推奨パッチは、http://access1.sun.com でご覧になれます。
さらに、Solaris ではローカルサブネットにないホストへの経路を設定する必要があります。この操作を行うには、以下の内容を確認します。
HP-UX 11.0 プラットフォームには、以下のオペレーティングシステムのバンドルとパッチが必要です。
HP-UX 11.00 に必要な推奨パッチのリストは、次の URL を参照してください。http://us-support.external.hp.com/index.html/
Windows NT 4.0 SP6a (Service Pack 6a) がサポートされています。
iPlanet Messaging Server 5,1 には以下の製品が必要です。
この製品の詳細については、『iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration 1.2 パッチ 1 リリースノート』を参照してください。
注 | iPlanet Web Server を使用する場合は、次のサイトで必要なパッチを確認することを強くお勧めします。http://docs.iplanet.com/docs/manuals/enterprise/41/rn41sp7.html#19292 |
これらの製品はすべて Messaging Server CD に含まれています。ダウンロードサイト (http://www.iplanet.com/downloads/download/
ユーザとグループのプロビジョニングには、管理コンソールを使用しないでください。管理コンソールを使用すると、作業が複雑になります。iPlanet では、iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の使用をお勧めしています。 |
iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 は、すべてのローカライズ版の iPlanet Messaging Server 5.1 に適用でき、最新の修正情報を反映させることができます。このパッチでは、Messenger Express のローカライズされたユーザインタフェースには変更が加えられていません。
バグ 4616499 の詳細については、パッチバイナリ付属の README ファイルを参照してください。
iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 では、次のバグが修正されています。
この節では、iPlanet Messaging Server とそのコンポーネントについての既知の問題、制限、および注意事項について説明します。この節は、以下の項で構成されています。
Messaging Server のインストールおよびアンインストールに関する既知の問題や注意事項は以下のとおりです。
iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 では、Directory Server の場合と同様に、インストーラによってサーバが起動されることはありません。
このパッチ付属の README.txt ファイルを参照してください。このファイルには、このパッチのインストール方法が記載されています。また、Sun Cluster 3.0 エージェントの新しいインストール方法も記載されています。
注
注
この節では、旧バージョンの Messaging Server から移行する際の既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
Windows NT で imsdirmig コマンドと imsdaaci コマンドを実行するには、server-root¥bin¥msg¥lib からこれらのコマンドが格納されている server-root¥bin¥msg¥migrate¥bin ディレクトリに DLL ファイル libyasr.dll および nsldap32v40.dll をコピーする必要があります。
Netscape Messaging Server 4.x からディレクトリエントリを移行するときに、既存の Netscape Messaging Server のポストマスターエントリを除外する LDAP フィルタを指定します (imsdirmig の引数として -F を使用)。このようなフィルタの一例は、-F "(!(cn=postmaster))" です。このフィルタによって、移行プロセスからポストマスターエントリが除外されます。このようなフィルタが指定されていない場合は、エラーが発生したあとも強制的に処理を続行させる引数 -c が指定されていない限り、エラーが発生すると imsdirmig はポストマスターエントリの処理に失敗し、終了します。
iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のサポートを追加したあとも、特定の条件下では、以前の Sun Internet Mail Server が iPlanet Delegated Administrator ユーザインタフェースに表示され続けます。たとえば、ドメインメールのプロパティページで、ユーザを作成してそのユーザ用のメールサービスを有効にしようとすると、古いバージョンの Sun Internet Mail Server メールホストがリストに表示されます。これは、Sun Internet Mail Server ドメインからの移行の際に、preferredMailHost ドメイン属性が保持されるためです。この問題を解決するには、適切なメールサーバをポイントするようにこの属性値を変更します。
ims_dssetup の実行方法については、『iPlanet Messaging Server 移行ガイド』の第 3 章「単一サーバの Netscape Messaging Server システムからの移行」の「移行手順」の手順 7 を参照してください。
上記の属性のインデックスの再生成については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory/41/admin/index1.htm#1008974 を参照してください。
merged.oc.conf および merged.at.conf スキーマファイルを持つ Directory Server に対して iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration をインストールすると、マージされたスキーマファイル内に、矛盾するオブジェクトクラス定義が重複して生成されます。その結果、ldapmodify を使って移行済みの Sun Internet Mail Server ドメインエントリに変更を加えようとすると、オブジェクトクラス違反エラーが生成されます。
この問題を解決するには、instanceroot/config/slapd.user_oc.conf ファイル内に定義された以下の特別なオブジェクトクラスをコメントアウトする必要があります。
inetdomain、inetdomainalias、inetdomainorg、inetdomainauthinfo、maildomain、inetuser、inetsubscriber、ipuser、userpresenceprofile、inetmailuser、inetlocalmailrecipient、inetmailadministrator、inetmailgroup、inetmailgroupmanagement、inetmanagedgroup、pabperson pabgroup、pab、inetadmin、msgvanitydomainuser、icscalendaruser、inetresource、icscalendarresource、icscalendardomain、icsadministrator
次の手順は、『iPlanet Messaging Server 移行ガイド』の第 3 章「単一サーバの Netscape Messaging Server システムからの移行」に基づいています。ただし、Windows NT プラットフォーム上での移行手順のみ掲載しています。
これには、SMTP ポート番号を変更し、SMTP サーバを再起動する方法があります。このようにすると、サーバではキューのメッセージを引き続き処理しますが、標準の SMTP ポートではメッセージを受け付けなくなります。
InstanceRoot¥configutil -o service.smtp.port -v 901
InstanceRoot¥stop-msg smtp
InstanceRoot¥start-msg smtp
configutil を使って local.ugldapdeforgdn を o=sesta.com:
InstanceRoot/configutil -o "local.ugldapdeforgdn" -v "o=sesta.com" に設定します。
o=sesta.com は、デフォルトドメインに対応する組織ツリーの DN です。
NMSServerRoot/mailstore/store/mboxlist/data.db2
から
iMSServerRoot/msg-instance/store/mboxlist/folder.db
InstanceRoot/configutil -o local.imta.schematag
-v "ims50,nms41"
InstanceRoot/configutil -o local.imta.ugfilter
-v (|(objectClass=inetLocalMailRecipient)
(|(objectClass=mailRecipient) (objectclass=mailGroup)))
メールサーバは使用可能になっています。この時点では、複数スキーマのサポートにより、iPlanet Messaging Server は ldap.sesta.com の古いディレクトリエントリを使って機能しています。新しいユーザおよびグループのエントリは、新しいディレクトリノードに作成されます。
新しくインストールした iPlanet Messaging Server のデフォルト設定では、SMTP リレーはすべてブロックされます。サイトのポリシーに合わせてデフォルト設定を変更する場合は、『iPlanet Messaging Server 移行ガイド』の第 1 章「Netscape Messaging Server 4.x との相違点」の「SMTP リレー機能」を参照してください。
注
imsdirmig -b "o=sesta.com" -M nms -D "cn=Directory Manager" -w secret -m both -F "(!(cn=postmaster))"
iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 のインストールを取り消そうとするとエラーが発生します。この場合、ユーザは、現在のディレクトリ名の小文字部分と大文字部分を入れ替えて入力します。この問題を回避するには、パスに含まれる各要素の大文字と小文字を一致させます。
LDAP 内のユーザの uid 属性に、Kolander の K のように大文字が含まれていると、SIMS から iPlanet Messaging Server に移行したあと、そのユーザは移行後のメールボックスにアクセスできなくなります。
SIMS はすべてのメールボックス名を小文字で保存しますが、iPlanet Messaging Server は違います。また、SIMS は LDAP の uid 属性を小文字に変換してからメッセージストア内でその uid に一致するメールボックス名を検索しますが、iPlanet Messaging Server は違います。移行の際に、SIMS メールボックスは iPlanet Messaging Server にリストアされます。この時、メールボックスは SIMS から移行されたため、名前はすべて小文字です。iPlanet Messaging Server は LDAP の uid 属性を小文字に変換しないため、大文字を含む uid 属性は、移行されたメールボックスの名前と一致しません。大文字を含む uid 属性を持つメールユーザは、自分のメールボックスにアクセスできません。
管理者がこの問題を解決するには、以下の 2 つの方法があります。
この節では、iPlanet Messaging Server のアップグレードの際の既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
アップグレードプロセスは、Messenger Express の HTML ファイルを上書きします。カスタマイズの内容は失われます。この問題を解決するには、アップグレードを行う前に、カスタマイズ済みファイルのバックアップを作成しておきます。
iPlanet Messaging Server をアップグレードしても、server-root/msg-instance/html/main.js ファイルには正しい iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration ポートの情報が反映されません。
この問題を解決するには、アップグレードの前に、main.js ファイルから変数 NDAStartPage を検索します。これは、iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration のホスト名とポート番号を含む URL です。アップグレード後、ポートは 8080 に設定されます。これを、使用する iPlanet Delegated Administrator for Messaging and Collaboration ポートの番号に変更してください。
Messaging Server 5.0 パッチ 3 とそれ以降のリリースでは、定期的な dirsync ジョブのスケジュールに、cron ジョブを使用しません。iPlanet Messaging Server 5.1 にアップグレードしたら、Messaging Server の dirsync ジョブの crontab エントリがないことを確認します。dirsync ジョブの実行間隔を変更するには、job_controller.cnf ファイル内の該当する設定を変更します。
この節では、iPlanet Messaging Server に関する既知の問題、制限事項、および注意事項について説明します。
Pentium 4 Xeon マシン上に RTM 版 iPlanet Messaging Server 5.1 (iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 とは異なる) をインストールしようとすると、インストールに失敗します。
たとえば、c:¥temp¥iplanet-msg-install.log ファイルの末尾に次の項目が含まれているとします。
server-root¥bin¥base¥jre -nojit -cp "server-root¥bin¥msg¥imta¥classes¥imtaconfig.jar" com.siroe.msg.imta.config.InitConfig -d siroe.com -r siroe.com -h msg-server-host.siroe.com -c server-root¥msg-instance¥imta¥config -N
次のような出力が得られます。
プログラム配信機能を使用する場合、iPlanet Messaging Server のユーザにホームディレクトリがあり、そのディレクトリ内でファイルを作成および書き込みをする権限を持っている必要があります。
IMAP、POP、および HTTP サーバは、service.authcachettl 設定パラメータで指定されている期間にわたって、最近ログインしたユーザの LDAP エントリをキャッシュに保持します。ユーザの削除をすぐに有効にするには、認証キャッシュなしでサーバを稼動させるか、configutil ユーティリティを使って service.authcachettl を 0 に設定することによって認証キャッシュをオフにし、すべてのサービスを再起動します。0 に設定すると、パフォーマンスに影響が出る点に注意してください。
Messaging Multiplexor (MMP) にも同じ問題がありますが、MMP は configutil を使用しません。MMP には設定ファイルに別の AuthCachTTL オプションがあります。
この問題は、iPlanet Messaging Server が実行するさまざまな検索に影響を及ぼし、特に dirsync ユーティリティを使用するときに顕著に現れます。検索の速度を上げるには、以下のコマンドを使って、ディレクトリへのアクセスにディレクトリマネージャの証明を使用します。
msg-instance/configutil -o local.ugldapbinddn -v "rootdn" -l
msg-instance/configutil -o local.ugldapbindcred -v "rootdn_passwd" -l
rootdn と rootdn_passwd は、Directory Server の管理者の資格を表します。
mgrpErrorsTo 属性は、複数の値をサポートしません。エラーメッセージの受取人を複数指定する場合は、メーリングリストを作成し、そのアドレスを mgrpErrorsTo 属性の値として指定します。
たとえば、有効期限規則名がまだ存在しない場合、次のコマンドを実行するとエラーが発生します。configutil -o store.expirerule.name.folderpattern -v pattern
コマンドラインではなくコンソールを使ってください。有効期限規則を作成したあとで、configutil ユーティリティを使ってパラメータを変更することができます。
キャッシュスキーマのため、認証済みサービスなどのドメインプロパティや LDAP 内のステータスを変更しても、IMAP、POP、SMTP、および HTTP サービスを再起動するまで変更は反映されません。
HA フェイルオーバー時に増分 dirsync が進行中の場合、エイリアスデータベースが安全ではないものとしてマークされます。Messaging Server がオンラインに戻るときに、管理者にこの状況が通知されます。log/imta/dirsync.trx-XXXX ファイルに以下のメッセージが表示されます。
この場合、次のコマンドを実行します。imsimta recover-crash
最後に imsimta dirsync -F コマンドを実行してから現在までの更新内容は、すべて失われます。imsimta recover-crash の実行後、次のコマンドを実行します。imsimta dirsync -F
Administration Server の「アクセスを許可するホスト名」を構成すると、アクセス制御リストで大文字と小文字が区別されます。DNS サーバが IN-ADDR レコード (IP アドレスからドメイン名への変換に使用される) で大文字と小文字が混在するホスト名を使っている場合は、アクセス制御リストでも同様のホスト名を使用する必要があります。たとえば、ホストが test.Sesta.Com の場合は、アクセス制御リストに *.Sesta.Com が含まれている必要があります。このバグのため、*.sesta.com は有効ではありません。
管理コンソールからヘルプを起動できない場合は、次のような「netscape」という名前のスクリプトを作成し、このスクリプトをパスに含めます。
Windows NT では、ブラウザが開いていると管理コンソールからヘルプを起動できません。ブラウザが開いていない場合は、管理コンソールがブラウザを起動し、ページが表示されます。この問題を回避するには、server-root¥bin¥base¥viewurl.exe を別の場所に移動するか、ファイルの名前を、たとえば viewulr.exe.hide のように変更します。
一部の POP メールクライアント (Windows 2000 上の Netscape Messenger 4.76、Netscape Messenger 6.0、Microsoft Outlook Express など) は、uid@domain のようなログイン名を受け付けません。この問題を回避するには、次のようにします。
ユーザにサービス管理者権限を付与するためには、そのユーザをサービス管理者グループに追加する必要があります。ユーザをグループに追加するには、ユーザ DN をサービス管理者グループの uniquemember 属性に追加します。
たとえば、ユーザ / グループのベース接尾辞が o=isp の場合、サービス管理者グループの DN は cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp になります。アカウント uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp をサービス管理者として指定するには、このアカウントの DN をグループに追加する必要があります。以下の変更レコードでは、指定のユーザが LDIF でグループメンバーとして追加されています。
dn: cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp
changetype: modify
add: uniquemember
uniquemember: uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp
さらに、ユーザにサービス管理者権限を与えるには、ユーザエントリに memberof 属性を追加し、この属性をサービス管理者グループに設定する必要があります。以下に例を示します。
たとえば、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
Cluster.PMF.pmfd: Error opening procfs control file
/proc/384/ctl for tag rg.rs.0.svc: No such file or directory
CRAM-MD5/DIGEST-MD5 をオンにする指令は、「外部」SMTP 接続 (デフォルトでは、ローカルホスト以外からのすべての接続) に対しては機能しません。ただし、IMAP/POP および内部 SMTP 接続に対しては機能します。この問題を解決するには、以下のコマンドを実行してください。
configutil -o sasl.external.ldap.has_plain_passwords -v 1
Netscape ブラウザは、unicode フォントサイズ (たとえば、10) では日本語の漢字を適切に表示しないことがあります。この問題を解決するには、ブラウザの unicode フォントサイズを 14 に変更します。
quotacheck の -d オプションは、ドメインの指定に使用されますが、デフォルトドメインに対しては機能しません。さらに、-u オプションと -n オプションが指定されていると、quotacheck ユーティリティは誤ったエラーメッセージを返します。
最初にシステムのロケールを特定する必要があります。たとえば、ギリシャ語のロケールは次のとおりです。
上のようなロケールのエントリが見つからない場合は、追加する必要があります。エントリの追加先は、ServerRoot/bin/msg/bundles/encbylang.properties ファイルです。
MMP ユーザの認証に失敗し、MMP 管理者が MMP ログファイルから「messageid mismatch」エラーを検出した場合は、Sun からホットフィックスバンドルを入手する必要があります。MMP を再起動すると、この問題を一時的に緩和できます。この問題は、顧客の LDAP サーバがビジー状態になっている場合や、何らかの理由で MMP と LDAP サーバ間のネットワーク接続に障害が発生した場合に起こります。
iPlanet Messaging Server 5.1 を iPlanet Messaging Server 5.1 パッチ 1 にアップグレードすると、バグ 4661139 の修正により、新たにバグ 4708218 が発生します。バグ 4661139 では、同じフォルダ内に複数の Sieve 規則があり、サブジェクトに sun と solaris の両方の文字列が含まれているメールを受け付ける設定になっているとき、メールボックスに重複したメッセージが配信されました。
たとえば、同じフォルダ内の複数の Sieve 規則に 2 つの fileinto コマンドが含まれている場合、両方のコピーが同じフォルダに配信されます。たとえば、次の 2 つのフィルタがあるとします (順序は任意)。
ここで、「sun solaris」というサブジェクトが受け付けられる場合、2 つのコピーが配信されます。
2 つの異なったフォルダが指定されているので、2 つのコピーがそれぞれのフォルダに配信されます。Sieve 規則に stop が含まれない場合、このような動作になります。
iPlanet Messenger Express についての既知の問題は以下のとおりです。
日本語 EUC ロケールの Solaris 上で Netscape Communicator 4.x を使用すると、メッセージの vcard が文字化けして表示されます。
Solaris で Netscape Communicator 4.x ブラウザを使っているときは、日本語の名前のファイルを添付することはできません。
Internet Explorer 5.5 を使用する場合、ログイン画面が表示されたあと、Messenger Express は実行を停止します。この問題が発生するときは、Internet Explorer 5.5 Service Pack 1 (SP1) を使用します。
ここでは、iPlanet Messaging Server 5,1 のマニュアルの誤りや変更について説明します。
オンライン版の『管理者ガイド』には、CD 版には含まれていない最新の変更内容が記載されています。オンライン版のマニュアルは、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging.html でご覧になれます。
注
第 10 章の「メッセージストアの制限容量について」には、「サーバは、まだ制限容量に達していないアカウントにメッセージを配信する際、そのメッセージのサイズを考慮しない。このメッセージの配信で制限容量を上回る場合、このメッセージは配信されるが後続のメッセージはキューに入る」と記述されています。
この記述は間違っています。メッセージストアには、厳密な制限容量が適用されます。着信メッセージのサイズがメールボックス内の使用可能な容量を上回る場合、そのメッセージは配信されません。store.quotawarn しきい値を超過すると、制限容量警告通知メッセージが配信されます。それと同時に、制限容量の猶予期間タイマーがスタートします。メールボックスの制限容量を超過してから制限容量の適用を開始したい場合は、構成オプション local.store.quotaoverdraft を yes に設定します。このオプションを有効にすると、制限容量の適用、制限容量通知、制限容量の猶予期間タイマーは、すべてユーザの制限容量を超過したあとでスタートします。
次のアップデートされた高可用性の説明は、『iPlanet Messaging Server UNIX 用インストールガイド』の説明より優先されます。これらは、Messaging Server のインストールと高可用性に関する記述です。
Veritas Cluster Server の High Availability (高可用性) のインストール: クラスタサーバのインストールについては、Veritas Cluster Server のマニュアルと、『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。その後、次の手順に従います。
主要ノードに Messaging Server と High Availability をインストールします。次の手順に従ってください。
Sun Cluster 2.2 の High Availability (高可用性) のインストール: クラスタサーバのインストールについては、Sun Cluster Server のマニュアルと、『iPlanet Messaging Server インストールガイド』を参照してください。その後、次の手順に従います。
プライマリノードに Messaging Server と High Availability をインストールします。次の手順に従ってください。
Sun Cluster 3.0 の High Availability (高可用性) のインストール: 『iPlanet Messaging Server UNIX 用インストールガイド』の「High Availability のインストール」の手順 5 のあと、次の手順に従ってください。
Veritas Cluster Server および Sun Cluster 2.2 の High Availability のアンインストール: High Availability のアンインストール手順は、Veritas Cluster Server と Sun Cluster のどちらを削除するかによって異なります。
Veritas Cluster Server の High Availability コンポーネントをアンインストールするには、次の手順に従ってください。
/etc/VRTSvcs/conf/config/MsgSrvTypes.cf
/opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/online
/opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/offline
/opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/clean
/opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/monitor
/opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/sub.pl
この手順を実行する前に、手順 a を実行する必要があります。
/opt/SUNWcluster/ha/msg/ims_common
/opt/SUNWcluster/ha/msg/ims_fm_probe
/opt/SUNWcluster/ha/msg/ims_start_net
/opt/SUNWcluster/ha/msg/ims_stop_net
Sun Cluster 3.0 の High Availability のアンインストール: Sun Cluster 3.0 の Messaging Server HA サポートをアンインストールするには、次の手順に従ってください。なお、この手順は単純な HA 構成を想定しています。その他の構成では、一部コマンドが異なる場合がありますが、それ以外の手順は同じです。
リソースグループのすべてのリソースをシャットダウンするには、次のコマンドを実行します。
これで、リソースグループ内のすべてのリソース (Messaging Server、LDAP、HA 論理ホスト名など) がシャットダウンされます。
さらに、次のコマンドを使って、リソースグループからリソースを 1 個ずつ削除します。
# scswitch -n -j ha-ims
# scswitch -n -j ha-ldap
# scswitch -n -j ha-storage
# scswitch -n -j mail
リソースを無効にしたら、次のコマンドで、リソースグループからリソースを 1 つずつ削除できます。
# scrgadm -r -j ha-ims
# scrgadm -r -j ha-ldap
# scrgadm -r -j ha-storage
# scrgadm -r -j mail
ここでは、iPlanet Messenger Express Customization Guide の誤りや変更について説明します。
Messenger Express サーバは、セッションの開始時にユーザの LDAP 属性のデフォルトセットをロードします。ロードされる属性は以下のとおりです。
cn、givenName、mail、mailAlternateAddress、mailAutoReplyMode、mailAutoReplySubject、mailAutoReplyText、mailAutoReplyTextInternal、mailAutoReplyTimeout、mailDeliveryOption、mailForwardingAddress、mailQuota、mailMsgQuota、preferredLanguage、sn、uid、vacationEndDate、vacationStartDate
カスタマイズされた LDAP 属性をサーバから取得したい場合もあります。たとえば、ISP に、すべてのユーザに割り当てられている myuserclass というカスタム LDAP 属性があるとします。この属性は、Messenger Express などのサービスにアクセスする異なるタイプのユーザを示すことができます。この属性の値には、regular と vip があります。ユーザが Messenger Express にログインすると、ユーザのタイプ (つまり、myuserclass LDAP 属性の値) にしたがって、さまざまな広告タイプが表示されます。Messenger Express は、バナー広告を表示するようにカスタマイズされています。カスタマイズされたクライアントから myuserclass LDAP 属性にアクセスできる場合、ユーザのタイプが判別され、そのユーザタイプに応じてバナー広告が表示されます。
カスタマイズされた LDAP 属性をサーバから取得するには、configutil を使って service.http.extrauserldapattrs 構成パラメータを変更します。この属性は、デフォルトでは読み取り専用です。顧客が Web メールコードを使って属性を変更できるようにする場合は、該当する属性の末尾に接尾辞 w を付加する必要があります。
顧客がユーザのクラスに従ってバナー広告を表示する必要があり、クライアントプログラムを使ってユーザがホームページへのリンクを編集できる場合の例を示します。configutil -l -o service.http.extrauserldapattrs -v myuserclass,homepage:w
ここでは、『iPlanet Messaging Server 移行ガイド』の誤りや変更について説明します。
バグ 4572521 の詳細については、『プロビジョニングガイド』の変更に関する節を参照してください。
第 1 章の「Netscape Messaging Server 4.x のサポート中止 / 変更 / 移行」の「グループ属性 mgrpAllowedBroadcaster では、グループも有効な値として取り扱わない」を削除してください。さらに、第 1 章の「SIMS 4.0 のサポート中止 / 変更 / 移行」の「メーリングリストへのアクセスの許可と禁止」の節の内容を次の内容で置き換えてください。
付録 B の「複数スキーマのサポート」の節で、2 つのマージされたスキーマファイル merged.oc.conf および merged.at.conf の場所が CDRoot/solaris/migrate/schema と記載されていますが、この情報は間違っています。
正しい場所は、次のようにオペレーティングシステムによって異なります。
HP-UX: CDRoot/HPUX/ims/msg/msg.zip
Windows NT: CDRoot/ntx86/ims/msg/msg.zip
Solaris: CDRoot/Solaris/ims/msg/msg.zip
同じ節の中の「SIMS で複数スキーマのサポートを有効にする」の手順 3 の最後の文、「最初に merged.oc.conf を追加する必要があります」は、正しくは「最初に merged.at.conf を追加する必要があります」です。
付録 B の「iPlanet Messaging Server での既存のディレクトリ情報ツリーの使用」の節の中に、「単一ドメインの Netscape Messaging Server ネームスペースから iPlanet Messaging Server ネームスペースへのマッピング」という節があります。次のように記述されています。
このネームスペース構成では、Delegated Administrator およびホストドメインがサポートされます。 Delegated Administrator 機能を追加するには、imsdaaci コマンド (移行ツールキットにパッケージ化されている) を実行します。 これにより、必要な ACI でDelegated Administrator Service Administrator Group および Delegated Administrator Domain Administrator Group を作成するときに使用できる LDIF ファイルが生成されます。
<ServerRoot>/bin/msg/migrate/bin/imsdaaci
ldapmodify を使用して、LDIF ファイルを DIT に追加します。 ACI の例外については、iPlanet Messaging Server の『プロビジョニングガイド』を参照してください。
ここで説明されている機能はインストール時に生成されるので、それ以降の手順は不要です。この記述は無視してかまいません。
ここでは、iPlanet Messaging Server の『プロビジョニングガイド』の誤りや変更について説明します。
バグ 396008 の詳細については、『移行ガイド』の変更に関する節を参照してください。
第 5 章の「メーリングリストへの投稿の制限の作成」には、次のような項目があります。
mgrpDisallowedBroadcaster は、リストへのメッセージの送信を許可されていないアドレスを指定します。 送信者のアドレスは、この属性で指定したアドレスと比較されます。 一致するアドレスがある場合は、メッセージが拒否されます。
この項目の下に、次の情報を追加してください。
iPlanet Messaging Server で問題が発生した場合は、以下の方法で iPlanet カスタマサポートにお問い合わせください。
できるだけ確実に問題に対処できるようにするため、お問い合わせの際は以下の情報を用意してください。
以下の Internet のサイトで、iPlanet の有用な情報を入手することができます。
最終更新日 2002 年 7 月 19 日