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Sun ONE Application Server 7 リリースノート
816-6668-10
最終更新日: 2002 年 11 月 7 日



Sun ONE Application Server 7リリースノート

このリリースノートには SunTM Open Network Environment (ONE) Application Server Standard Edition バージョン 7 のリリース時における重要な情報が含まれています。新しい機能および拡張機能、インストール時の注意、既知の問題、および最近見つかったその他の問題点が記載されています。Sun ONE Application Server 7 Standard Edition を使用する前に、このリリースノートと関連マニュアルをお読みください。

本書の構成は次のとおりです。

Sun ONE Application Server 7 の新機能

Sun ONE Application Server 7 Standard Edition の新機能については、『Sun ONE Application Serverの新機能』(Part No. 816-6477-10) を参照してください。URL は次のとおりです。

http://docs.sun.com/db/prod/s1appsrv?l=ja#hic

Sun ONE Application Server 7 のプラットフォーム

Sun ONE Application Server 7 Standard Edition でサポートされているプラットフォームについては、『Sun ONE Application Server プラットフォーム』(Part No. 816-6478-10) を参照してください。URL は次のとおりです。

http://docs.sun.com/db/prod/s1appsrv?l=ja#hic

マニュアル

Sun Microsystems 製品の全マニュアルは、次の URL から参照できます。

http://docs.sun.com/

この節では、次のトピックを取り上げます。

Sun ONE Application Server 7 のマニュアル

Sun ONE Application Server 7 Standard Edition には、完全なマニュアルセットが付属しています。この節では、各マニュアルについて簡単に説明します。



一部、Sun ONE Application Server 7 Standard Edition の初期リリース以降に掲載されたマニュアルがあります。本書に記載したマニュアルが Sun の文書サイトで見つからない場合、そのマニュアルは 2002 年 12 月に掲載された可能性があります。

重要な問題が見つかるなどしてマニュアルが改訂された場合、改訂版はサンの文書サイトに掲載されます。最終更新日は、HTML 版マニュアルの目次の右上に表示されます。



Sun ONE Application Server 7 のマニュアルは、次の URL から参照できます。

http://docs.sun.com/db/prod/s1appsrv?l=ja#hic

  • 『製品の概要』 - (Part No. 816-6476-10) Sun ONE Application Server を初めて使用する方と、既に以前のバージョンの製品をご利用になっている方を対象としています。
  • 『アーキテクチャの概要』 - (Part No. 816-6479-10) 図表を織り交ぜながらサーバーアーキテクチャについて解説します。さらに、Sun ONE Application Server アーキテクチャの利点について説明します。
  • 『新機能』 - (Part No. 816-6477-10) iPlanet Application Server や iPlanet Web Server 6.x と比較しながら、Sun ONE Application Server 7 の高度な機能について説明します。
  • 『プラットフォーム』 - (Part No. 816-6478-10) サポート対象のハードウェア、オペレーティングシステム、JDK、JDBC、RDBMS を一覧します。
  • 『入門ガイド』 - (Part No. 817-0599-10) Sun ONE Application Server 7 の基本的な使用方法について説明します。初期開発を行う開発者向けの内容ですが、製品評価の担当者が参考にできる情報も含まれています。
  • 『インストールガイド』 - (Part No. 817-0600-10) Sun ONE Application Server とそのコンポーネント (サンプルアプリケーション、管理インタフェース、Sun ONE Message Queue) のインストール方法について説明します。
  • 『サーバーアプリケーションの移行および再配備』 - (Part No. 817-0603-10) 新しい Sun ONE Application Server プログラミングモデルに従ってアプリケーションを移行する方法について説明します。特に、iPlanet Application Server 6.x、Netscape Application Server 4.0 からの移行について詳しく取り上げます。移行例も付属しています。
  • 『開発者ガイド』 - (Part No. 817-0602-10) 開発者向けマニュアルの中で最も重要なマニュアルです。サーブレット、Enterprise JavaBeansTM (EJBTM)、JavaServer Pages (JSP)、各種 J2EE コンポーネントについて規定した Java のオープンスタンダードモデルに準拠し、Sun ONE Application Server 上で動作する J2EE アプリケーションの基本的な作成方法について説明します。J2EE アプリケーションの設計、セキュリティ、配備、デバッグ、ライフサイクルモジュールの作成方法などについて取り上げます。Sun ONE Application Server 関連のさまざまな用語について解説する用語集も付属しています。
  • 『Web アプリケーション開発者ガイド』 - (Part No. 817-0604-10) J2EE アプリケーションにおけるサーブレットや JavaServer Pages (JSP) の使用方法と、HSTML および CGI の使用方法について説明します。結果キャッシュ機能、JSP の事前コンパイル、セッション管理、セキュリティ、配備などについて取り上げます。
  • 『Enterprise Java Beans 開発者ガイド』 - (Part No. 817-0605-10) Sun ONE Application Server 環境におけるエンタープライズ Bean の開発および配備について説明します。コンテナ管理持続性、読み取り専用 Bean、エンタープライズ Bean に関連付けられた XML ファイルや DTD ファイルなどについて取り上げます。
  • 『Developer's Guide to NSAPI』 - (Part No. 816-7154-10) NSAPI プラグインの作成方法について説明します。(英語のみ)
  • 『Developer's Guide to Web Services』 - (Part No. 816-7152-10) Sun ONE Application Server 環境における Web サービスの開発および配備について説明します。(英語のみ)
  • 『Developer's Guide to Clients』 - (Part No. 817-0462-10) Sun ONE Application Server で使用可能なクライアントの開発および配備について説明します。JMS クライアント、CORBA クライアント、アプリケーションクライアントコンテナ (ACC)、クライアント XML および DTD について取り上げます。(英語のみ)
  • 『管理者ガイド』 - (Part No. 816-0601-10) 管理者向けマニュアルの中で最も重要なマニュアルです。管理インタフェースまたはコマンド行インタフェースを使った Sun ONE Application Server サブシステムと各種コンポーネントの設定、管理、配備について説明します。Sun ONE Application Server のさまざまな用語について解説する用語集も付属しています。
  • 『管理者用設定ファイルリファレンス』 - (Part No. 816-6480-10) server.xml ファイルをはじめとする Sun ONE Application Server 設定ファイルの内容について説明します。
  • 『セキュリティ管理者ガイド』 - (Part No. 816-6482-10) Sun ONE Application Server 操作環境のセキュリティの設定および管理について説明します。一般的なセキュリティ、証明書、SSL/TLS 暗号化に関する情報、HTTP サーバーベースのセキュリティなどについて取り上げます。
  • 『J2EE CA SPI 管理者ガイド』 - (Part No. 816-6481-10) Sun ONE Application Server 環境の JCA SPI 実装機能の設定および管理について説明します。管理ツール、プーリングモニター、JCA コネクタの配備、サンプルコネクタとサンプルアプリケーションなどについて取り上げます。
  • 『パフォーマンスおよびチューニングガイド』 - (Part No. 816-6485-10) Sun ONE Application Server を使ってパフォーマンスを改善する方法と、なぜそうする必要があるかについて説明します。
  • 『エラーログリファレンス』 - (Part No. 816-6483-10) Sun ONE Application Server の全エラーメッセージについて解説します。
  • コマンド行インタフェースのマニュアルページ - コマンド行インタフェースで実行する全コマンドについて解説します (XML 形式、英語のみ)。
  • ユーティリティのマニュアルページ - Sun ONE Application Server の全ユーティリティコマンドについて解説します (XML 形式、英語のみ)。
  • 管理 GUI のオンラインヘルプ - Sun ONE Application Server のグラフィカルな管理インタフェースのコンテンツ型オンラインヘルプです。
  • Sun ONE Studio 4 Enterprise Edition for Java with Application Server 7 チュートリアル - Sun ONE Studio 4 を Sun ONE Application Server とともに使用する方法について説明します。
  • Sun ONE Application Server plug-in のオンラインヘルプ - Sun ONE Studio 4 を統合した Sun ONE Application Server のコンテンツ型オンラインヘルプです。

関連マニュアル

Sun ONE Application Server に統合された Sun ONE Message Queue (iPlanet Message Queue) サブシステムには、独自のマニュアルセットが存在します。次の URL を参照してください。

http://docs.sun.com/db/prod/s1.s1msgqu?l=ja#hic

ソフトウェアおよびハードウェアの要件

この節では、Sun ONE Application Server のインストール要件について説明します。

  • Solaris
  • Windows


  • Linux は将来のリリースでサポートされる予定です。



Solaris

Solaris システムの場合、次の要件を満たしている必要があります。

オペレーティングシステム

SolarisTM 9 または 8 オペレーティング環境

システム要件

  • メモリ: 512M バイト以上 (設定によって異なる)
  • ディスク容量: 500M バイト以上

パッチ

Solaris 8 システムには、次の URL の「パッチサポートポータル」から「推奨 & セキュリティパッチ」に記載されている Sun 推奨パッチクラスタをインストールする必要があります。

http://jp.sunsolve.sun.com/

Solaris 8 システムには、パッチ番号 109326-06 以上および 108827-26 以上のパッチと、パッチ番号 110934 のパッチを必ずインストールしてください (全リビジョン対象。パッケージベースのインストールのみ)。これらの必須パッチは、インストーラによってチェックされます。これらのパッチがインストールされていないと、 Sun ONE Application Server をインストールすることも実行することもできません。最新の推奨パッチクラスタには、これらのパッチが最初から含まれています。

Windows

Windows システムの場合、次の要件を満たしている必要があります。

オペレーティングシステム

Sun ONE Application Server 7 に対応した Windows オペレーティングシステムは次のとおりです。

  • Windows 2000 Server、SP2+
  • Windows 2000 Advanced Server、SP2+
  • Windows 2000 Professional、Service Pack (SP) 2+
  • Windows XP Professional、SP2+

システム要件

  • メモリ: 256M バイト以上
  • ディスク容量: 500M バイト

インストール時の注意

この節では、Sun ONE Application Server のインストールに関する最新情報を提供します。詳しいインストール手順については、『Sun ONE Application Server インストールガイド』を参照してください。

この節では次のトピックを取り上げます。

Windows 上でのパッチユーティリティの使用

Sun ONE Application Server にはパッチツールが付属しています。このツールを使って、Windows アプリケーションサーバーファイルを追加または削除したり、リリース後に明らかになったバグの修正情報を含むファイルに置き換えたりできます。Solaris 上の評価 (Evaluation) バージョンの Sun ONE Application Server では、パッチ機能は使用できません。Solaris システムにおけるパッチの追加、削除、一覧表示の方法については、Solaris のマニュアルを参照してください。

パッチのインストール

パッチには次のファイルが付属しています。

  • README.patch_id ファイル
  • 現在のインストール内容に対応した新しいバグ修正ファイル (必要な場合のみ)
  • プリパッチスクリプトとポストパッチスクリプト (必要な場合のみ)
  • install.info ファイル


  • パッチのインストール時には、Sun ONE Application Server を停止する必要があります。Windows では、使用中のファイルを特定のファイルで置き換えることができない場合があります。



Sun ONE Application Server のインストールを行ったマシンでパッチファイルを展開します。次のコマンドを実行して、installpatch.bat を呼び出します。

<install_dir>¥bin¥installpatch <patch_dir>

<patch_dir> はパッチファイルの展開先ディレクトリの完全パスです。



installpatch スクリプトは、Sun ONE Application Server をインストールしたユーザーしか実行できません。



installpatch の実行中、次の処理が行われます。

  • 互換性のないパッチがインストールされていないかどうかの確認
  • パッチを取り消したとき使用するバックアップを <install_dir>/patches に作成


  • これらのファイルを直接変更しないでください。



  • <install_dir>/config 内の pkginfo ファイルを変更して新しくインストールされたパッチの情報を追加
  • インストールにバグの修正情報を適用

パッチの取り消し

インストールしたパッチを使用しない場合は、パッチを取り消して元のインストールファイルに戻すことができます。次のコマンドを実行してください。

<install_dir>¥bin¥backoutpatch patch_ID



backoutpatch スクリプトは、Sun ONE Application Server をインストールしたユーザーしか実行できません。



backoutpatch スクリプトは、パッチを安全に取り消せるかどうかを確認します。安全に取り消せる場合、パッチを適用したファイルが元のインストールファイルで置き換えられ、これに伴って pkginfo ファイルも変更されます。

その他のパッチユーティリティの使用

パッチのインストールや取り消し機能に加えて、次のパッチユーティリティも使用できます。

  • <install_dir>¥bin¥listpatch - システムにインストールされている全パッチを一覧表示します。
  • <install_dir>¥bin¥checkpatch <patch_dir> (<patch_dir> はパッチファイルの展開先ディレクトリの完全パス) - パッチ ID から、システム上にインストールするのが適切なパッチかどうかを確認します。

既知の問題と制限事項

この節では、Sun ONE Application Server 7 の既知の問題とその回避方法について、次の項目別に解説します。この節は次の項目から構成されています。

インストールとアンインストール

この節では、Sun ONE Application Server 7 のインストールおよびアンインストールに関する問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4687768

 

SDK/JDK の設定: X ウィンドウを使用しないマシンにコマンド行モードでインストールしようとするとエラーが発生する

X ウィンドウライブラリがない Solaris システムでは、Sun ONE Application Server インストーラを実行できません。これは、コマンド行モードを使用する場合も同じです。SDK または Webstart の設定ウィザードのインストールフレームワークで使用される AWT オブジェクトを初期化しようとすると、インストーラから java.lang.UnsatisfiedLinkError がスローされます。

解決法

  1. X ウィンドウのサポートパッケージをインストールしてください。このパッケージは、Sun ONE Application Server のインストールが完了したら削除します。
  2. pkgadd コマンドで Sun ONE Application Server パッケージをインストールします。次に、asadmin コマンドで初期ドメインを作成します。
 

4719600

 

インストール時に警告メッセージが表示される

インストール時に、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

WARNING: Couldn't flush system prefs: java.util.prefs.BackingStoreException: Couldn't get file lock.
WARNING: Could not lock System prefs.Unix error code -223460600.

解決法

これらの警告は無視してください。あるいは、システム設定ディレクトリ (通常は /etc/.java/.systemPrefs) を作成します。システム設定ディレクトリは、通常、JDK インストールスクリプトによって自動的に作成されます。

 

4737663

 

パッケージベースの製品と通常の製品を両方インストールすると競合が発生する

パッケージベースの製品 (Solaris 9 バンドル版) とインストーラベースの通常の製品を両方インストールすると、競合が発生します。これらの製品は同一の Sun ONE Message Queue ブローカを共有します。このため、ドメイン名やインスタンス名が一意でないと、2 番目のドメインまたはインスタンスを起動するときに次のようなメッセージが表示されます。

SEVERE: JMS5024: JMS サービスのスタートアップに失敗しました
SEVERE: CORE5071: 初期化中にエラーが発生しました

デフォルトのドメイン名とインスタンス名が両製品に共通であるという点には、特に注意が必要です。

解決法

『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』の説明に従ってください。

 

4742038

 

インストールディレクトリの名前に英数字以外の文字が含まれていると Sun ONE Application Server が起動しない

インストールディレクトリの名前に英数字以外の文字 (#、空白文字など) が含まれていると、Sun ONE Application Server が正常に起動しません。この場合、サーバーログファイルは作成されません。Sun ONE Application Server のインストールディレクトリの名前に使用できる文字は、英数字、ダッシュ (-)、下線 (_) のみです。インストール作業の一環として既存の Java 2 SDK ディレクトリを指定するときも、同じルールが適用されます。

解決法

インストール時には、英数字、ダッシュ、下線の文字のみ使用してディレクトリ名を指定してください。

 

4742828

 

サイレントインストーラがユーザーのパーミッションをチェックしない

対話型インストーラ (GUI またはコマンド行) は、ユーザーのパーミッションが適切であるかどうかをチェックします。たとえば、Windows へのインストールでは admin ユーザー、Solaris へのパッケージインストールでは root ユーザーのパーミッションが必要です。しかし、サイレントインストールでは、このチェックが行われません。パッケージをインストールするパーミッション (Solaris)、またはサービスを作成するパーミッション (Windows) がないと、インストールは途中で失敗します。

解決法

サイレントインストールは、適切なパーミッションを持つユーザーが実行してください。

 

4741190

 

Solaris へのインストール時、JDK_LOCATION 値に以前のバージョン (バージョン 1.2 以下) のソフトウェアの格納場所を指定してもインストールが中止されない

Sun ONE Application Server 7 には、バージョン 1.4.0_02 以上の Java 2 SDK が必要です。しかし、Solaris 上では、既存の Java 2 SDK (バージョン 1.2 以下) を使用するように指定しても警告メッセージが表示されません。この場合、インストール自体は正常に完了しますが、Sun ONE Application Server が正常に機能しません。これは、以前の JAVA_HOME の設定が残っているからです。

解決法

インストールプログラムの実行前に、JAVA_HOME の設定を解除します。

(ksh の場合): unset JAVA_HOME
(csh の場合): unsetenv JAVA_HOME

 

4742171

 

既存の正常な環境に開発運用環境をサイレントモードでインストールした場合、エラーが報告されない

Windows または Solaris の開発運用環境用インストーラをサイレントモードで実行するときに発生する問題です。既存の正常な Sun ONE Application Server 7 (同じディレクトリ内) 上に、新しい Sun ONE Application Server 7 をサイレントモードでインストールする場合、途中でエラーが報告されることなく処理が進行します。既存の正常なインストールファイルは保存されます。

解決法

新しい開発運用環境をインストールする前に、既存の Sun ONE Application Server 7 環境をアンインストールしてください。

 

4742552

 

コマンド行モード (サイレントモード) でインストールを行うとき、1 回のインストールセッションで Sun ONE Application Server と Support for Sun ONE Studio 4, Enterprise Edition for Java コンポーネントの両方を選択すると、問題が発生する

Windows または Solaris の開発運用環境に影響を及ぼす問題です。コマンド行モード (サイレントモード) のインストールでは、1 回のインストールセッションで、Application Server と Support for Sun ONE Studio 4, Enterprise Edition for Java の両方を選択できます (GUI モードではいずれか一方しか選択できない)。ところが、インストーラは、コンポーネントの依存関係を正しく処理できません。その結果、選択された Sun ONE Application Server コンポーネントではなく Administration Client コンポーネントをインストールしようとします。

解決法

GUI モードの場合と同様に、最初にコマンド行モード (サイレントモード) で Sun ONE Application Server コンポーネントをインストールしておきます。その後、新たなセッションで Support for Sun ONE Studio 4, Enterprise Edition for Java コンポーネントをインストールします。

 

なし

 

Sun ONE Application Server インストーラを使って既存の Sun ONE Message Queue 3.0 をバージョン 3.0.1 にアップグレードした場合、Sun ONE Application Server のアンインストール時に Sun ONE Message Queue も削除される

Solaris の開発運用環境用インストーラに影響を及ぼす問題です。システム上の既存の Sun ONE Message Queue 3.0 を自動的にバージョン 3.0.1 にアップグレードできます。しかし、この Sun ONE Message Queue 3.0.1 は、Sun ONE Application Server のアンインストール時に削除されます。

解決法

Sun ONE Application Server のアンインストール後も Sun ONE Message Queue を保存しておきたい場合は、次の手順を実行します。

  1. 自動アップグレードを行うかどうかを確認するメッセージが表示された時点でインストーラを終了します。
  2. Sun ONE Message Queue のマニュアルの手順に従って Sun ONE Message Queue 3.0.1 へアップグレードします。
  3. Sun ONE Application Server を再実行します。
 

4746410

 

Sun ONE Application Server を Solaris 上のデフォルト以外の場所にインストールするとき、パッケージベースのインストーラはディスク容量をチェックしない

Sun ONE Application Server をパッケージベースのインストーラで Solaris 上のデフォルト以外の場所にインストールするとき、インストールプログラムはデフォルトの場所 (/opt) のディスク容量だけをチェックし、指定されたインストールディレクトリのディスク容量はチェックしません。

解決法

インストールを開始する前に /opt のディスク容量が 85M バイト以上あるかどうかを確認してください。これは、/opt をインストールディレクトリに指定しない場合も同様です。さらに、インストールディレクトリのディスク容量が 85M バイト以上あることを確認します。

 

4748404

 

Windows XP では、Sample Applications コンポーネントと PointBase 4.2 コンポーネントを増分インストールできない

Windows XP プラットフォームに影響を及ぼす問題です。既存の Sun ONE Application Server コンポーネント上に Sample Applications コンポーネントや PointBase 4.2 コンポーネントを増分インストールしようとしても、既存の Sun ONE Application Server が正常に検出されません。その結果、「Application Server Not Found」というエラーメッセージが表示され、インストールが途中で終了します。

解決法

Sample Applications コンポーネントや PointBase 4.2 コンポーネントは、Sun ONE Application Server コンポーネントと同時にインストールしてください。Sun ONE Application Server がすでにシステム上に存在する場合は、いったんアンインストールして再インストールします。このとき、必要なコンポーネントをすべて選択します。

 

4748455

 

サイレントインストール時にディレクトリエラーが発生する

全プラットフォームのサイレントインストールに影響を及ぼす問題です。指定のインストールディレクトリに問題がある場合、「Invalid Installation Directory」という汎用エラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージは次のように解釈できます。

  • 選択されたディレクトリへの書き込みが許可されていない
  • 選択されたディレクトリの名前が空文字列、または空白文字を含む文字列

解決法

指定されたインストールディレクトリを調べ、エラーの原因を特定します。

 

4749033

 

Windows XP では、スタンドアロンの管理クライアントをアンインストールプログラムでアンインストールできない

Windows XP プラットフォーム上のスタンドアロンの管理クライアントに影響を及ぼす問題です。付属のアンインストールプログラムを使ってスタンドアロンの管理クライアントをアンインストールしようとすると、不適切なコンポーネントセットが選択され、システムがハングアップします。

解決法

スタンドアロンの管理クライアントを手動でアンインストールします。install_dir ディレクトリ内のファイルと、プログラムグループフォルダ (「スタート」->「プログラム」->「Sun Microsystems」->「Sun ONE Application Server」) を削除します。スタンドアロンの管理クライアントコンポーネントに対応する Windows レジストリエントリは存在しません。この手順により、システムは、管理クライアントがインストールされる前の状態に戻ります。

 

4749666

 

Sample Application コンポーネントを増分インストールした場合、サンプルドキュメントが初期サーバーインスタンスに公開されない

すべてのプラットフォームの開発運用環境用インストーラに影響を及ぼす問題です。Sun ONE Application Server のインストール後、新たなインストールセッションでサンプルアプリケーションをインストールした場合、サンプルドキュメントが初期サーバーインスタンスに公開されません。また、http://<hostname>:<port>/samples からアクセスすることもできません。しかし、サンプルドキュメントはファイルシステム上にインストールされており、次の URL からのローカルアクセスは可能です。file:///<install_root>/samples/index.html

解決法

サンプルドキュメントにはローカルからアクセスしてください。

 

4754256

 

インストーラを使って Sun ONE Message Queue をアップグレードする場合、設定ファイルが保存されない

インストーラは、システム上で以前の Sun ONE Message Queue 3.0 パッケージを検出すると、自動的に Sun ONE Application Server 用の Sun ONE Message Queue 3.0.1にアップグレードします。このとき、バージョン 3.0 の Solaris パッケージとともに次の設定ファイルが削除されます。

/etc/imq/passwd
/etc/imq/accesscontrol.properties

これらのファイルに変更を加えていた場合、変更内容は失われます。Sun ONE Message Queue 3.0.1 はデフォルトの設定になります。

解決法

変更が加えられているファイルのバックアップコピーを作成しておき、アップグレードの完了後に復元します。詳細については、『Sun ONE Message Queue 3.0 インストールガイド』を参照してください。

 

4754824

 

CD から Solaris インストールを実行しているときエラーメッセージが表示される

CD-ROM ドライブにボリュームを挿入すると、Solaris ボリューム管理によりシンボリック名が割り当てられます。たとえば、デフォルトの正規表現が一致している CD-ROM が 2 枚ある場合、それぞれに cdrom0 または cdrom という名前が割り当てられます。正規表現が一致している CD-ROM をさらに追加すると、cdrom2 で始まる名前が割り当てられます。このことは、vold.conf のマニュアルページで説明しています。CD から Sun ONE Application Server をインストールするたびに、ラベル名と数値から成るマウントポイント名が割り当てられます。最初のマウント時は何の問題も発生しませんが、2 回目以降では、インストーラを起動すると次のエラーメッセージが表示されます。

IOException:java.io.FileNotFoundException: /cdrom/appserver7 (No such file or directory) while loading default flavormap.properties file URL:file:/cdrom/appserver7#4/AppServer7/pkg/jre/lib/flavormap.properties

解決法

インストーラの機能には何の影響もありませんが、この問題を回避するには次の手順に従ってください。

  1. コマンドプロンプトに su と入力し、パスワードを入力してスーパーユーザーになります。または、最初から root (スーパーユーザー) としてログインします。スーパーユーザーのコマンドプロンプト (#) が表示されます。
  2. /cdrom ディレクトリが存在しない場合は、次のコマンドで作成します。

   # mkdir /cdrom

  1. CD-ROM ドライブをマウントします。

注意 : vold プロセスは、CD-ROM デバイスを管理し、マウントを実行します。/cdrom/cdrom0 に、CD-ROM が自動的にマウントされます。

ファイルマネージャを実行している場合は、ファイルマネージャウィンドウが開き、CD-ROM の内容が表示されます。

  1. CD-ROM がマウントされていないため /cdrom/cdrom0 ディレクトリが空になっている場合や、CD-ROM のコンテンツを表示するファイルマネージャウィンドウが開かない場合は、次のコマンドで、vold デーモンが実行されているかどうかを確認します。

   # ps -e | grep vold | grep -v grep

  1. vold が実行されている場合は、vold のプロセス ID が表示されます。何も表示されない場合は、次のコマンドでデーモンを強制終了します。

   # ps -ef | grep vold | grep -v grep

  1. 次のコマンドで vold プロセスを停止します。

   # kill -15 process_ID_number

  1. CD-ROM を手動でマウントします。

   # mount -F hsfs -r ro /dev/dsk/cxtyd0sz /cdrom/cdrom0

x は CD-ROM ドライブのドライブコントローラ文字です。y は CD-ROM ドライブの SCSI ID です。z は CD-ROM が置かれているパーティション (スライス) です。

これで、CD-ROM ドライブがマウントされました。インストール時の手順については、Solaris のマニュアルで CD のインストールと設定に関する説明を参照してください。

 

4755165

 

Windows で、管理者の認証情報が setup.exe の実行時にしか提供されない場合、インストーラ機能に問題が発生する

Windows プラットフォームのインストールに影響を及ぼす問題です。管理者の特権なしでログインしたユーザーが setup.exe を実行しようとすると、管理者の認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。正しい認証情報を入力すると、特権のチェックが正常に完了し、インストールが開始されます。ただし、次のような問題が発生することがあります。

  • インストールディレクトリを選択する画面で「ブラウズ」ボタンを使用すると、インストーラがハングアップします。
  • Sun ONE Application Server のプログラムグループエントリが作成されません。

解決法

インストールの実行時には管理者の特権を持つユーザーとしてログインしてください。

 

4757687

 

Administration Client コンポーネントがインストールされているシステムに増分インストールすると、Sun ONE Application Server を使用できなくなる

Solaris プラットフォーム上の Solaris のパッケージベースのインストールに影響を及ぼす問題です。スタンドアロンの Administration Client コンポーネントがインストールされているシステムに、Administration Client コンポーネントのインストールディレクトリ以外のディレクトリを指定して Sun ONE Application Server をインストールした場合、インストールに成功したというメッセージが表示されていても、この Sun ONE Application Server を使用することはできません。これは、システム上に Administration Client の Solaris パッケージがインストールされているからです。これらのパッケージを Sun ONE Application Server と同時にインストールすることはできません。その結果、製品機能を使用するために必要なファイルが見つからないという問題が発生します。

解決法

Solaris システム上のスタンドアロンの Administration Client をアンインストールしてから、Sun ONE Application Server をインストールします。

Sun ONE Application Server の増分インストールも可能ですが、Administration Client と同じインストールディレクトリを使用する必要があります。

 

4762118

 

選択されたカスタム設定ディレクトリが選択されたインストールディレクトリのサブディレクトリ etc である場合、Solaris のインストールが失敗する

Solaris プラットフォーム上の Solaris のパッケージベースのインストールに影響を及ぼす問題です。次の組み合わせでカスタムディレクトリを選択すると、ディレクトリのグループの所有権情報に不整合が生じ、インストールが失敗します。

  • インストールディレクトリ: install_dir
  • 設定ディレクトリ: install_dir/etc

/var/sadm/install/logs ディレクトリ内の pkgadd ログファイルに次のエラーメッセージが書き込まれます。

pkgadd: ERROR: duplicate pathname </install_dir/etc>
pkgadd: ERROR: unable to process pkgmap

解決法

install_dir/etc 以外のカスタム設定ディレクトリを選択してください。

 

4724612

 

インストールを行なったユーザー以外が PointBase シェルスクリプトを実行すると失敗する

評価版 Solaris インストーラだけに影響を及ぼす問題です。PointBase シェルスクリプトの実行権はインストールを行なったユーザーにだけ付与されます。

解決法

製品のインストールを行なったユーザー以外がこのスクリプトを実行する必要がある場合は、実行権を 0755 に変更してください。

 

4762694

 

Sun ONE Message Queue のアップグレード時に Solaris パッケージ SUNWiqsup が削除されない

Solaris だけで発生する問題です。Sun ONE Application Server 7 のインストール時には、Sun ONE Message Queue 3.0.1 がインストールされます。Solaris 上で Sun ONE Message Queue 3.0 が検出された場合、このバージョンはユーザーの承認を経てアンインストールされます。その後、バージョン 3.0.1 がインストールされます。

アップグレード時、Solaris インストーラが Sun ONE Message Queue 3.0 の Solaris パッケージの一部 (SUNWiqsup) を削除しないというクリーンアップ関連の問題があります。このパッケージは、Sun ONE Message Queue にも Sun ONE Application Server 7 にも悪影響を及ぼしません。したがって、残したままでも問題はありません。

解決法

root (スーパーユーザー) になり、次のコマンドを使って SUNWiqsup パッケージを手動で削除します。

# pkgrm SUNWiqsup

 

サーバーの起動とシャットダウン

この節では、Sun ONE Application Server 7 の起動およびシャットダウンに関する問題とその解決方法を示します。

ログサービスの create-console 属性の動作

Windows では、server.xml 内の log-service 要素の create-console 属性の値を true に設定すると (デフォルト設定)、デスクトップ上にウィンドウが開き、サーバーイベントログの内容が表示されます。意図的にこのウィンドウを閉じても、アプリケーションサーバーインスタンスプロセスが終了したままになることはありません。コンソールウィンドウを閉じると、appservd.exe プロセスが終了します。しかし、このサーバーインスタンスプロセスは、監視プロセス (appservd-wdog.exe) によってただちに再起動されます。

開発者は、アプリケーションサーバーインスタンスを迅速に再起動する手段として、インスタンスのイベントログウィンドウを閉じることができます。

ただし、アプリケーションサーバーインスタンスを完全に (監視プロセスとともに) 停止する場合は、次の手順を実行してください。

  • 管理インタフェースを使用する場合 - 「スタート」->「プログラム」->「Sun ONE Application Server 7」->「Stop Application Server」を選択します。
  • コマンド行インタフェースを使用する場合 - asadmin stop-instance --local=true instance name を実行します。
  • これは、ローカル形式の stop-instance コマンドです。リモート形式も使用できます。詳細については、asadmin stop-instance のヘルプを参照してください。

  • 管理コンソールを使用する場合 - サーバーインスタンスを選択し、「停止」をクリックします。

管理コンソールでは、アプリケーションサーバーインスタンスの「ログ」タブの「コンソールを作成」の設定を変更することにより、コンソールイベントログウィンドウの有効または無効を切り替えることができます。

ID

要約

4725893

 

ライセンスの有効期限が表示されない

Solaris および Linux の評価ライセンスでは、ライセンスの有効期限まで 2 週間以内になっても、コマンド行インタフェースやブラウザベースのインタフェースに警告メッセージが表示されません。この警告メッセージは、サーバーログファイルに書き込まれます。

解決法

サーバーログファイルを確認してください。

 

4738648

 

JMS サービス、または Sun ONE Application Server の起動に失敗する

JMS プロバイダ (Sun ONE Message Queue ブローカ) が未配信の持続メッセージを大量に保持している場合、次の問題の発生により、Sun ONE Application Server の初期化時に障害が発生します。

  1. 未配信のメッセージを全部読み込もうとしてメモリ不足になり、MQ ブローカの処理が中断されます。

解決法

MQ ブローカプロセスの Java ヒープサイズを大きくしてください。このためには、JMS サービスの起動引数属性の値を -vmargs -Xmx256m に設定します。

この属性の設定手順については、『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』の「JMS サービスの使用」の章を参照してください。

  1. MQ ブローカが特定の時間内に初期化シーケンスを完了できない場合、Sun ONE Application Server がタイムアウトになり、中断します。

解決法

JMS サービスの Start Timeout 属性の値を大きくします。この属性の設定手順については、『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』の「JMS サービスの使用」の章を参照してください。

 

4762420

 

ファイアウォールの規則により、Sun ONE Application Server の起動に失敗する

個人的にファイアウォールをインストールしている場合に発生する問題です。Sun ONE Application Server がインストールされているマシンに厳密なファイアウォール規則を適用すると、管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスの起動時に障害が発生することがあります。管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスは、Sun ONE Application Server 環境でローカル接続を確立しようとします。これらの接続はローカルのホストではなくシステムのホスト名を使ってポートにアクセスしようとするので、ローカルのファイアウォールの規則に従ってブロックされることがあります。

セキュリティ上何の問題もない処理に対して、ローカルのファイアウォールが誤った警告を生成することもあります。たとえば、Sun ONE Application Server がポート 3700 で TCP 接続を試行しているのに、「Portal of Doom Trojan」攻撃または同様の攻撃を受けたというメッセージが表示される場合があります。このような問題は、Sun ONE Application Server がローカル通信に使用するポート番号と、既知の一般的な攻撃に使用されるポート番号が重複している場合に発生します。ポート番号が重複しているかどうかの判断基準は次のとおりです。

  • Windows プログラムグループの「Start Application Server」を使って Sun ONE Application Server を起動しようとすると、次のメッセージとともに処理が失敗します。

   インスタンスを起動できませんでした: domain1:admin-server
   サーバーの再起動に失敗しました: abnormal subprocess termination
   ...

  • 管理ログファイルとサーバーインスタンスログファイルに、接続例外と次のメッセージが書き込まれています。CORE3186: Failed to set configuration

解決法

Sun ONE Application Server からローカルシステム上のポートに接続できるように、ファイアウォールポリシーを変更します。

攻撃について誤った警告が生成されないようにするには、攻撃関連の規則を変更するか、Sun ONE Application Server が使用するポート番号を変更します。

管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスが使用するポート番号は、Sun ONE Application Server のインストール先の server.xml ファイルで確認できます。

   <domain_config_dir>/domain1/admin-server/config/server.xml
   <
domain_config_dir>/domain1/server1/config/server.xml

<domain_config_dir> はサーバーの初期設定を行なった場所です。次に例を示します。

Windows の場合: <install_dir>/domains/...
Solaris 9 以上の統合インストールの場合: /var/appserver/domains/...
Solaris 8、9 とそれ以上のアンバンドルのインストールの場合: /var/opt/SUNWappserver7/domains/...

<iiop-listener> と <jms-service> のポート設定を確認します。これらのポート番号を未使用のポート番号に変更するか、ローカルマシン上のクライアントから同じマシン上のこれらのポートへ接続できるようにファイアウォールポリシーを書き換えます。

 

データベースドライバ

この節では、データベースドライバに関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4700531

 

ORACLE: JDBC ドライバエラーが発生する

この JDBC ドライバは、JDK 1.4 と連携して機能する Oracle 用の新しいドライバです。Oracle 9.1 データベースと ojdbc14.jar が併用されているために、エラーが発生しています。Oracle 9.0.1.3 データベースを実行している 32 ビット版 Solaris マシンにパッチを適用すれば、問題を修正できます。

解決法

Oracle の Web サイトからバグ ID 2199718 のパッチを入手し、サーバーに適用します。次の手順を実行してください。

  1. Oracle の Web サイトに移動します。
  2. 「パッチ」ボタンをクリックします。
  3. パッチ ID フィールドに「2199718」と入力します。
  4. 32 ビット版 Solaris の OS パッチをクリックします。次に、Metalink.oracle.com に移動します。
  5. パッチをクリックします。
  6. パッチ ID 2199718 を入力します。
  7. 32 ビット版 Solaris の OS パッチをクリックします。
 

Web コンテナ

この節では、Sun ONE Application Server 7 の Web コンテナの既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4740477

 

sun-web-app_2_3-0.dtd ファイル内に、タイムアウト要素の構文が正しくない Web キャッシュの例がある

この例では、timeout が XML キャッシュオブジェクトを使用するように設定されています。
<timeout> 60 </timeout>

name パラメータは必須フィールドなので、本来であれば次のように設定しなければなりません。
<timeout name="foo">60</timeout>

解決法

ベリファイアを使用しないでください。

 

EJB コンテナ

この節では、Sun ONE Application Server 7 の EJB コンテナの既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4735835

 

ejbFind メソッドから戻された null の PK を正しく処理できない

次のコンテナ管理持続 (CMP) の例では、ejbFind から 1 個以上の null が戻されます。なお、ここでは、ejbFind が EmployeeEJB Bean によって呼び出され、Bean と同じインスタンス型を戻すものとします。

  1. find insurance.employee where insurance.id == 10

insurance に employee が関連付けられていない場合、null を戻します。

  1. find all insurance.employee where insurance.id > 10

employee を持たない insurance に対して、null を含む集まりを戻します。

結果セット内で最初に null の PK を検出したとき、CMP クライアントは、「param0 cannot be null」という JDOFatalInternalException を受け取ります。

単一オブジェクトの検索メソッドの場合、BMP クライアントは、「Null primary key returned from ejbFind method」という EJBException を受け取ります。マルチオブジェクトの検索メソッドの場合、NullPointerException を受け取ります。

解決法

解決法はありません。

 

4744434

 

ステートフルセッション Bean の使用時に Sun ONE Application Server が Null Pointer Exception をスローする

Sun ONE Application Server の EJB コンテナは、ステートフルセッション Bean をキャッシュに格納することにより、パフォーマンスを改善します。キャッシュのオーバーフローが発生すると (キャッシュ内の Bean 数が max-cache-size を超過すると)、コンテナにより、Bean がディスクに非活性化されます。サーバーが NullPointerException をスローするという問題は、max-cache-sizecache-resize-quantity の差が 8 より小さいときに発生します。

解決法

max-cache-sizecache-resize-quantity の差が 8 より大きくなるように設定します。または、max-cache-size の値を 0 に設定して、バインド解除されたキャッシュを使用します。

 

コンテナ管理持続

この節では、コンテナ管理持続 (CMP) の既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4723378

 

EJBQL の WHERE 句で IMAGE データ型を使用すると例外が発生する

Sybase データベースには、IMAGE データ型のデータが入っている列を WHERE 句の中で使用できないという構造上の制限があります。たとえば、EJBQL SELECT DISTINCT OBJECT(t) FROM TestBean t WHERE t.product IS NOT NULL で t.product が IMAGE データ型である場合、次のような例外が発生します。
com.sybase.jdbc2.jdbc.SybSQLException: TEXT and IMAGE datatypes may not be used in a WHERE clause, except with the LIKE expression.

解決法

解決法はありません。

 

4732684

 

CMP が Oracle クラスを読み込んでいる間、Oracle にアクセスできない

コンテナ管理持続 (CMP) Bean を使って Oracle(R) データベースを最適化するには、classes12.zip ファイルを server.xml ファイルの classpath-suffix 属性に指定する必要があります。サードパーティライブラリのデフォルトのディレクトリ /lib には格納しません。

解決法

server.xml ファイルの classpath-suffix 属性に classes12.zip ファイルを追加します。

 

4734963

 

配備時にセルフリファレンス CMR による問題が発生する

EJB 配備記述子のパーサー ejb-jar.xml は、自己参照のコンテナ管理関係 (CMR)、すなわち ejb-relationship-role を正しく処理しません。One 側のフィールドはスキップされます。

解決法

One 側 (<multiplicity> は Many) が ejb-relation の先頭に来るように ejb-relationship-role セクションを変更します。

 

4742757

 

PK/FK が重複している場合、CMR でカスケード削除を実行できない

コンテナ管理関係 (CMR) フィールドが、主キーまたは外部キーの重複に関する制約があるデータベーススキーマにマップされている場合、cascade-delete 機能を使って CMR フィールドの関連要素を削除することはできません。

こうしたスキーマの例として、Order-LineItem 関係を挙げることができます。こうしたスキーマを持つアプリケーションで Order Bean を削除しようとしていて、対応する関係が cascade-delete に指定されている場合、呼び出し元に、主キーの更新を許可しないという次のエラーメッセージが表示されます。

java.rmi.RemoteException: Exception thrown from bean; nested exception is:
javax.ejb.EJBException: nested exception is:
com.sun.jdo.api.persistence.support.JDOUserException: 管理された関係からインスタンスを削除しようとするのは不正な試みです。

関係は他方サイドの主キーカラムによって定義されています。コレクション上の削除オペレーションでは、他方サイドのカラムの更新が必要です。 このため、主キーによって定義された管理関係コレクションからインスタンスを削除することは、そのインスタンスを明示的に削除、またはカスケード削除することによってのみ行えます。

NestedException:
com.sun.jdo.api.persistence.support.JDOUnsupportedOptionException:
主キーフィールドの更新はできません。

解決法

次のいずれかの方法で問題を回避できます。

  1. PK/FK が重複しているテーブルにマップされている関係に対しては、cascade-delete を使用しない: 関係が重複した Bean に対して繰り返し処理を適用し、1 つずつ削除したあとで所有側の Bean を削除してください。
  2. PK/FK が重複しないようにテーブル定義を変更する
 

4745637

 

検索メソッドと選択メソッドのオーバーロードによりパラメータエラーが発生する

Bean は、検索メソッドや選択メソッドをオーバーロードできません。検索メソッド、選択メソッドに同じ名前を割り当てることはできますが、同じパラメータを割り当てることはできません。Employee Bean が、名前を指定して Employee Bean を選択する検索メソッドを 2 つ持っているとします。最初の検索メソッドは、姓をパラメータとして使用し、従業員名を戻します。

public Collection findByName(String name)
EJBQL: SELECT OBJECT(e) FROM Employee e WHERE lastname = ?1

2 番目の検索メソッドも findByName ですが、パラメータとして姓と名前を使用します。

public Collection findByName(String firstname, String lastname)
EJBQL: SELECT OBJECT(e) FROM Employee

     WHERE firstname = ?1 AND lastname = ?1

ランタイムが 2 つの検索メソッドの定義を混同するため、次のエラーが発生します。JDOQueryException: クエリパラメータのバインドを解除します

解決法

検索メソッド、選択メソッドには、常に一意の名前を付けてください。上の例では、findByLastnamefindByFirstnameAndLastname のような名前を使用することをお勧めします。

 

4747222

 

Oracle のキャプチャスキーマユーティリティは -schemaname が指定されていないと動作しない

capture-schema ユーティリティでは、 -schemaname を指定しないで Oracle データベースからデータベーススキーマ情報を取り込もうとすると、次の問題が発生します。

  1. すべてのテーブルを取り込もうとした場合 (特定のテーブルを明示的に選択しない場合):

bin/capture-schema -dburl jdbc:oracle:thin:@oraserver:1521:ora -username scott -password tiger -driver oracle.jdbc.driver.OracleDriver -out test.dbschema

次のエラーメッセージが表示されます。
java.sql.SQLExceptions
ORA-00942: table or view does not exist.

出力ファイルは壊れています。

  1. -table オプションを使って 1 個以上のテーブルを指定した場合:

bin/capture-schema -dburl jdbc:oracle:thin:@oraserver:1521:ora -username scott -password tiger -driver oracle.jdbc.driver.OracleDriver -table DEPT -out test.dbschema

出力ファイルには指定のテーブルが書き込まれますが、カラム情報は書き込まれません。したがって、このファイルで CMP マッピングを行うことはできません。

解決法

Oracle データベースからスキーマを取り込むときは、必ず -schemaname オプションを使用し、アルファベットの大文字でユーザー名を指定してください。

bin/capture-schema -dburl jdbc:oracle:thin:@oraserver:1521:ora -username scott -password tiger -driver oracle.jdbc.driver.OracleDriver -schemaname SCOTT -out test.dbschema)

 

4751235

 

キャプチャスキーマユーティリティ: Oracle または PointBase で -table オプションの値を大文字で指定しないと壊れたファイルが出力される

Oracle や PointBase は、二重引用符 ("") で囲まれていない識別子の文字をすべて大文字に変換します。capture-schema ユーティリティで Oracle または PointBase からデータベーススキーマを取り込むとき、-table オプションの引数として小文字だけ (-table student など)、または大文字と小文字 (-table Student など) でテーブル名を指定すると、正しく処理されません。対応するテーブルのカラム情報を含まないデータベーススキーマファイルが生成されます。

解決法

テーブル名はすべて大文字で指定してください (-table STUDENT など)。

 

メッセージ駆動型 Beans

この節では、Java Message Service (JMS) およびメッセージ駆動型 Beans の既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4683029

 

MQ Solaris/Windows スクリプト内の -javahome フラグは、値に空白文字が含まれていると正しく機能しない

Sun ONE Message Queue のコマンド行ユーティリティには、その他の Java ランタイムを指定する -javahome オプションが用意されています。このオプションを使用する際、Java ランタイムのパスに空白文字を含めることはできません。空白文字を含むパスの例を示します。

  • Windows の場合: C:¥jdk 1.4
  • Solaris の場合: /work/java 1.4

この問題は、Sun ONE Application Server インスタンスの起動時に発生します。Sun ONE Application Server インスタンスを起動すると、デフォルトで、対応する Sun ONE Message Queue ブローカインスタンスが起動します。このブローカは、Sun ONE Application Server と同じ Java ランタイムを使用するため、-javahome コマンド行オプションを使って起動します。Sun ONE Application Server 用に設定された Java ランタイム (ブローカでも使用可能) のパスに空白文字が含まれていると、ブローカの起動に失敗します。このため、Sun ONE Application Server インスタンスの起動も失敗します。

解決法

Sun ONE Application Server の Java ランタイムのパスに空白文字が含まれていないことを確認してください。

 

Java Transaction Service (JTS)

この節では、Java トランザクションサービス (JTS) の既知の問題とその解決方法を示します。

復旧

JDBC ドライバの復旧に関する既知の問題があります。Sun ONE Application Server は、これらの問題に対していくつかの回避策を用意しています。デフォルトでは、ユーザーが明示的に指定しないかぎり、これらの回避策は使用されません。

  • Oracle JDBC ドライバの問題 - Oracle XA Resource 実装の回復メソッドは、入力フラグとは関係なく、繰り返し同じ未確定 Xid のセットを戻します。XA 仕様によると、トランザクションマネージャは、最初に TMSTARTSCAN を使って XAResource.recover を呼び出したあと、TMNOFLAGS を使って、Xid が戻されなくなるまで繰り返し XAResource.recover を呼び出します。
  • Sun ONE Application Server は、Oracle XA Resource の確認メソッドの問題に対する回避策も用意しています。この回避策を適用するには、server.xml ファイルの transaction-service サブ要素に次のプロパティを追加します。oracle-xa-recovery-workaround

    プロパティ値は必ず true に設定します。

  • Sybase JConnect 5.2 ドライバの問題 - JConnect 5.2 ドライバには、JConnect 5.5 では解決されている既知の問題があります。JConnect 5.2 ドライバを使用する場合は、server.xml ファイルの transaction-service サブ要素に次のプロパティを追加して、復旧を有効にしてください。
  • sybase-xa-recovery-workaround

    プロパティ値は必ず true に設定します。

トランザクション

server.xml ファイルでは、XA 接続と非 XA 接続の区別に res-type を使用します。これにより、データを駆動するデータソースの設定が識別されます。たとえば、Datadirect ドライバでは、同じデータソースを XA または非 XA として使用できます。

デフォルトでは、データソースは非 XA です。XA に指定してトランザクションの connpool 要素を付加するには、res-type が必要です。トランザクション内で connpool を正常に機能させるには、server.xml ファイルに次の res-type 属性を追加します。

res-type="javax.sql.XADataSource"

ID

要約

4689337

 

非 txn コンテキストの XADatasource 接続は使用できない

データベースドライバの既知の問題です。非 txn コンテキストの XADataSource 接続では、Autocommit がデフォルトで false に設定されます。

解決法

トランザクションではなく非 XA データソースクラスを使って、commit または rollback プログラムを明示的に呼び出します。

 

4700241

 

トランザクションのタイムアウト値をゼロ以外に設定するとローカルトランザクションの処理時間が長くなる

現在のローカルトランザクションマネージャは、一定のタイムアウト値を持つトランザクションをサポートしません。transaction-service 要素の timeout-in-seconds 属性に 0 より大きい値を指定すると、すべてのローカルトランザクションがグローバルトランザクションとして処理されるため、処理時間が長くなります。さらに、データソースドライバがグローバルトランザクションをサポートしていないと、ローカルトランザクションは失敗します。タイムアウト値が 0 のとき、トランザクションマネージャは、データソースからの応答を無期限に待機します。

解決法

timeout-in-seconds の値をデフォルトの 0 に戻します。

 

アプリケーションの配備

この節では、Sun ONE Application Server 7 の配備に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4703680

 

EJB モジュールを (MDB とともに) 再配備すると、リソース競合例外がスローされる

Windows 2000 上の Sun ONE Studio 4 でメッセージ駆動型 Beans (MDB) を使用するときに発生する問題です。EJB モジュールに特定のキューを使用する MDB が含まれている場合、同じ EJB モジュールを (同じキューを使用する) 同じ MDB とともに再配備すると、リソースの競合が発生します。その結果、(変更済みの) モジュールを使用できなくなります。

解決法

解決法はありません。

 

4725147

 

配備する仮想サーバーを選択できない

この場合は、仮想サーバー 2 台をまったく同じように設定し、一方をホスト、もう一方をリスナーにします。アプリケーションが 2 台目の仮想サーバーだけに配備されている場合、この仮想サーバーにはアクセスできません。これは、host:port の組み合わせで 1 台目の仮想サーバーが指定されているからです。

解決法

仮想サーバーのホスト名と元のホスト名が同じにならないようにしてないでください。特に、同じ HTTP リスナーを使用する場合には注意が必要です。

 

4734969

 

Bean パッケージ内の Query クラスでアプリケーションを配備できない

コンテナ管理持続 (CMP) の code-gen は、concreteImpl 内で JDO Query 変数の完全修飾名を使用しません。Query クラスが抽象 Bean と同じパッケージに格納されている場合は、コンパイルエラーが発生します。

解決法

Query クラスを別のパッケージに移動させます。

 

4750461

 

SPARC: 動的再読み込み時に Sun ONE Application Server がクラッシュする

エンタープライズ Bean 数の多い大規模なアプリケーションを動的に読み込もうとすると、クラッシュが発生する場合があります。動的再読み込み機能は、開発環境で、アプリケーションのマイナーチェンジを迅速にテストするために使用されます。許可されているよりも多くのファイル記述子を使用しようとすると、クラッシュが発生します。

解決法

  1. /etc/system ファイルに、形式を変えずに次の行を追加して、使用可能なファイル記述子の数を増やします。アプリケーションのサイズによって値を調節できます。

  set rlim_fd_max=8192
  set rlim_fd_cur=2048

  1. システムを再起動します。
 

4744128

 

EJB コンパイラで、内部クラス用の有効な Java コードを生成できない

内部クラス型を戻すエンタープライズ Bean を実装する場合、EJB コンパイラは有効な Java コードを生成できません。

public interface IStateServer {
   ....
   public StateProperties getProperties(String objectID, String variantName, IToken securityToken) throws RemoteException;

   public class StateProperties implements Serializable {
      public StateProperties() {
      }
      public String description = "";
      public String owner = "";
      public Date modifyTime = new Date();
      public String accessPermissions = "";
   }
}
public interface IStateServerEJB extends EJBObject, IStateServer {
   ....
}

メソッド getProperties は内部クラスを返すことに注意してください。

エラーの例を示します。

D:¥AppServer7a¥appserv¥domains¥domain1¥server1¥generated¥ejb¥j2ee-apps¥smugglercom¥spss¥ssp¥state¥ejb¥StateServerEJB_EJBObjectImpl.java:133:

内部クラスの合成名を直接使用することはできません。
com.spss.ssp.state.IStateServer$StateProperties

次のコードが生成されます。
com.spss.ssp.state.IstateServer.StateProperties

合成名を含む次のようなコードは生成されません。
com.spss.ssp.state.IStateServer$StateProperties

解決法

StateProperties を内部クラス以外の独立したクラスに移動させます。

 

4756093

 

配備済みアプリケーションを再配備すると、Sun ONE Application Server の再起動後、このアプリケーションは失敗する

Sun ONE Application Server インスタンスの実行中にアプリケーションを再配備すると、このアプリケーションは失敗します。

解決法

アプリケーションサーバーインスタンスを停止し、アプリケーションを再配備してから再起動します。アプリケーションサーバーの実行中でなければ、アプリケーションは何回でも再配備できます。

 

4756981

 

アプリケーションの動的再読み込みやアプリケーションの起動時に実行権の問題が発生する

管理サーバーの所有者が root で、アプリケーションサーバーインスタンスの所有者がそれ以外のユーザーである場合、アプリケーションの動的再読み込みやアプリケーションの起動時に実行権の問題が発生します。

解決法

モジュールやアプリケーションを (プリコンパイルオプション付き、またはオプションなしで) 配備 (再配備) したあと、ディレクトリの所有者を root からそれ以外のユーザーに変更します。所有者の変更は、次に挙げる各ディレクトリに再帰的に適用されます。

<domain-root>/<server-instance>/applications/j2ee-apps/<application-name>
<domain-root>/<server-instance>/applications/j2ee-modules/<module-name>
<domain-root>/<server-instance>/generated/ejb/j2ee-apps/<application-name>
<domain-root>/<server-instance>/generated/jsp/j2ee-apps/<application-name>
<domain-root>/<server-instance>/generated/jsp/j2ee-modules/<module-name>

  1. スーパーユーザーになります。
  2. 次のコマンドを使って、ディレクトリの所有者を変更します。

# chown -R <non-root-instance-owner> <directory-name>

 

ベリファイア

この節では、ベリファイアに関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4742545

 

スタンドアロンベリファイアから EJB クラスが見つからないというエラーが報告される

EJB クラスが見つかりません」というテスト記述メッセージが表示されいくつかのテストに失敗しました。EJB JAR ファイルによって使用されるエンタープライズ Bean が、同一の EAR アプリケーション内の別の EJB JAR ファイル内にあるその他のエンタープライズ Bean を参照する場合、テスト時に障害が発生します。コネクタ (RAR) に依存する EAR ファイルを検証しようとした場合も、障害メッセージが表示されます。これは、RAR バンドルを、RAR バンドルファイルに依存するエンタープライズ Bean が格納されている EAR ファイル内にパッケージ化する必要がないからです。障害 (コネクタ関連の障害を除く) を報告するのは、スタンドアロンベリファイアだけです。配備コマンドや管理インタフェースによって呼び出されたベリファイアでは、この障害は報告されません。

解決法

アプリケーション EAR のパッケージ化が正しいことを確認します。ユーティリティ JAR ファイルを使用している場合は、EAR ファイル内にパッケージ化されます。参照エラーを解決するには、asadmin または管理インタフェースを使って配備バックエンドからベリファイアを呼び出します。コネクタ関連の障害が発生する場合は、ベリファイアのクラスパスに、必要なクラスを持つ JAR ファイルを配置します。install_root/bin/verifier[.bat] ファイルを開き、JVM_CLASSPATH 変数の末尾に LOCAL_CLASSPATH 変数を追加できます。LOCAL_CLASSPATH 変数にローカルでクラスを追加したあと、ベリファイアを実行します。

 

4743480

 

ベリファイアがローカルホームインタフェースのスーパーインタフェースで宣言されたメソッドを検出できない

ベリファイアは、ローカルホームインタフェースが J2EE 仕様に準拠しているかどうかをテストします。ローカルホームインタフェースがスーパーインタフェースから派生したもので、必要なメソッドがスーパーインタフェースに宣言されている場合、findByPrimaryKey メソッドの一部のテストが失敗します。失敗したテストは、HomeInterfaceFindByPrimaryKeyArgHomeInterfaceFindByPrimaryKeyNameHomeInterfaceFindByPrimaryKeyReturnPrimaryKeyClassOpt という名前のテストによって実行されたものです。モジュールやアプリケーションで -verify オプションを使用すると、配備にも失敗します。

解決法

関数がローカルホームインタフェースのスーパーインタフェースに正しく宣言されている場合、テスト結果は無視してかまいません。この場合、配備コマンドに -verify オプションを指定しないでください。配備は正しく完了します。派生したホームインタフェース内に同じ関数を宣言すれば、検証は成功します。

 

設定

  • java-config 要素の env-classpath-ignored 属性のデフォルト値は true
  • このリリースでは実装されない:
    • server.xml ファイルの java-config 要素の bytecode-preprocessors 属性 (将来のパフォーマンスパッチで提供される予定)

  • このリリースでは推奨されない:
    • is-cache-overflow-allowed
    • max-wait-time-in-millis

  • J2EE 1.4 アーキテクチャの変更により、将来のリリースではサポートされない要素がある:
    • mdb-container 要素の cmt-max-runtime-exceptions プロパティ

次の表に、Sun ONE Application Server 7 の設定に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4742559

 

IPv6 を使用しないネットワークでは、この問題は適用されない

注意 : IPv6 を使用しないネットワークでは、この問題は適用されません。

Sun ONE Application Server は、デフォルトで IPv4 を使用します。これは、Sun ONE Application Server を使用できるすべてのプラットフォームでサポートされています。特定のプラットフォームでは、IPv6 がサポートされています。このようなプラットフォームでは、Sun ONE Application Server の設定を変更する必要があります。

注意 : 設定を変更する場合は、プラットフォームで IPv6 が確実にサポートされることを確認してください。IPv4 しかサポートしないシステムに IPv6 関連の設定を適用すると、サーバーインスタンスが起動しなくなることがあります。

解決法

次の手順に従って設定を変更します。

  1. 管理サーバーを起動します。
  2. 管理インタフェースを起動します (ブラウザに HTTP ホスト名とポート名を指定し、管理サーバーに接続)。
  3. IPv6 用に設定するアプリケーションサーバーインスタンスを選択します (server1 など)。
  4. ツリービューで HTTP リスナーノードを展開します。
  5. IPv6 用に設定する HTTP リスナーを選択します (http-listener1 など)。
  6. 「一般」の「IP アドレス」フィールドの値を ANY に変更します。
  7. 「詳細」の「ファミリ」フィールドの値を INET6 に変更します。

「ファミリ」フィールドの値を INET6 に変更しても、IP アドレスとして IPv6 アドレスを選択しないかぎり、IPv4 の機能は有効です。「IP アドレス」の値が ANY の場合、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスが有効になります。

  1. 「保存」をクリックします。
  2. 左側のペインで、サーバーインスタンスを選択します。
  3. 「変更の適用」をクリックします。
  4. 「停止」をクリックします。
  5. 「起動」をクリックします。サーバーが再起動し、変更内容が有効になります。
 

配置記述子

この節では、Sun ONE Application Server 7 配備記述子の既知の問題について説明します。

sun-cmp-mapping.xml の問題

  • このリリースでは実装されない:
    • check-modified-at-commit
    • lock-when-modified

sun-ejb-jar.xml の問題

  • このリリースでは推奨されない:
    • is-cache-overflow-allowed
    • max-wait-time-in-millis

監視

この節では、Sun ONE Application Server 7 の監視に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4734595

 

失敗した接続の合計数を確認するテストで、値が表示されない

リファレンス実装 (RI) 内のダブルプーリングによって発生する問題です。

解決法

解決法はありません。

 

4737227

 

http-server で FlagAsyncEnabled の値が 1 に設定されない

Sun ONE Web Server の既知の問題です。

解決法

解決法はありません。

 

4752199

 

getPrimaryKey()、getEJBMetaData()、getHomeHandle() メソッドでは、監視 Bean メソッドの属性値が表示されない

監視ツールで、エンタープライズ Bean 内の監視可能なメソッドを確認できます。getPrimaryKey()getEJBMetaData()getHomeHandle() メソッドについては、メソッドレベルの監視属性の値が常に 0 になります。

解決法

解決法はありません。

 

サーバーの管理

この節では、次のトピックを取り上げます。

コマンド行インタフェース (CLI)

この節では、Sun ONE Application Server 7 のコマンド行インタフェースの既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4676889

 

シングルモードで実行する CLI コマンドの文字数が 256 文字を超える場合、オーバーフローが発生する

UNIX では、シングルモードで実行する CLI コマンドの文字数が 256 文字を超える場合、コマンドの実行に失敗し、次のエラーが表示されます。コマンドが見つかりません

これは端末側の制限です。CLI の制限ではありません。

create-jdbc-connection-pool --instance server4 --datasourceuser admin --datasourcepassword adminadmin --datasourceclassname test --datasourceurl test --minpoolsize=8 --maxpoolsize=32 --maxwait=60000 --poolresize=2 --idletimeout=300 --connectionvalidate=false --validationmethod=auto-commit --failconnection=false --description test sample_connectionpoolid)

解決法

  1. 実行するコマンドの文字数が 256 文字を超える場合は、マルチモードを使用してください。
  2. シングルモードを使用する必要がある場合は、OpenWindows コマンドツール (cmdtool) を使ってコマンドを実行してください。
 

4680409

 

SSL を使用するように設定したあと、CLI からもブラウザクライアントからも管理サーバーにアクセスできない

解決法

SSL を使って管理サーバーにアクセスする各クライアントに Sun ONE Application Server 証明書をインポートし、この証明書を持ったサーバーが信頼できるサーバーであると規定します。証明書をインポートして信頼を獲得する方法は、ブラウザによって異なります。詳細については、ご使用のブラウザのオンラインヘルプを参照してください。

CLI では、サーバーの証明書が servercert.cer ファイル内にあり、インストールディレクトリが /INSTALL である場合、次のコマンドを実行します。

keytool -import -file servercert.cer -alias server -keystore /INSTALL/jdk/jre/lib/security/cacerts

注意 : この問題の発生を防止するには、 管理サーバーが SSL を使用するように設定する前に、サーバーとクライアントの両方に管理サーバーの証明書をインストールしておきます。

 

4688386

 

シングルモードの CLI コマンドでアスタリスク (*) を使用すると、予期しない結果になります。または、エラーメッセージが表示されます。

アスタリスクは、シェルによって複数の名前のリストに変換されます。コマンド行インタフェース (CLI) コマンドは、このリストの情報を受け取ります。複数の名前のリストに変換されるのを防ぐには、アスタリスクを引用符で囲みます。この場合、CLI はアスタリスクそのものを受け取ります。

解決法

アスタリスクを引用符または二重引用符で囲みます。

 

4701361

 

変更を繰り返し適用するとメモリ不足エラーになる

管理サーバーは、メモリを使用して、システムの全変更記録を保持しています。再設定を行うと、この変更記録 (変更内容自体ではない) は破棄され、メモリが解放されます。

解決法

asadmin reconfig コマンドを定期的に実行し、古い変更記録を破棄してください。

 

4704328

 

重複したドメインを作成する呼び出しに失敗したとき、クリーンアップが行われない

既存のドメインと重複するドメインを作成すると、適切なエラーメッセージが生成されます。しかし、create-domain コマンドの -path オプションで指定されたディレクトリが作成されます (同じ名前のディレクトリが存在しない場合)。これを削除しないと、コマンドの実行に失敗します。

解決法

-path オプションによって作成されたと思われる余分な空ディレクトリをすべて削除します。

 

4708813

 

デフォルト (pointbase) 接続プール JDBC リソースを監視できない

JDBC 接続プールは、オンデマンドで動的に作成されます。つまり、プールは初めて使用するときに作成されます。プールが作成されていない (使用されていない) 場合、監視を行うことはできません。

解決法

接続プールを作成すると、監視が有効になります。

 

4722007

 

監視: デフォルトの実行時間が -1 になる

エンティティ Bean メソッドを監視しているとき、execution-time-millis 属性の値が -1 になります。たとえば、次のコマンドを実行するとします。

iasadmin>get -m server1.application.usecase1app.ejb-module.UseCase1Ejb_jar.entity-bean.BeanOne.bean-method.method_create0.*

次の属性が戻されます。

Attribute name = total-num-errors Value = 0
Attribute name = method-name Value = public abstract
com.iplanet.ias.perf.jts.UseCase1.ejb.BeanOneRemote
com.iplanet.ias.perf.jts.UseCase1.ejb.BeanOneHome.create() throws
javax.ejb.CreateException,java.rmi.RemoteException
Attribute name = total-num-calls Value = 0
Attribute name = total-num-success Value = 0
Attribute name = execution-time-millis Value = -1

監視を開始する前に、execution-time-millis のデフォルト値は -1 に設定されます。これは、その時点で属性値を無効にするためです。このように非常に低い値が設定されるのは、デフォルト値が 0 になっていると、すでに実行時間が測定されていたと誤って判断されるからです。

解決法

解決法はありません。

 

4724743

 

asadmin reconfig コマンドフラグが誤って解釈される

一般に、asadmin オプションには、状態値として true または false を設定できます。true を設定した場合、false を設定した場合とまったく逆の結果になります。これに対して、asadmin reconfig コマンドは、a) 手動での変更内容をチェックし例外をスローする、b) 手動での変更内容を保存する、c) 手動での変更内容を破棄するという 3 つの状態を処理します。コマンドオプションは --keepmanualchanges--discardmanualchanges の 2 つです。この 2 つのオプションを、さまざまな組み合わせで使用できます。

ここでは、その一部だけを紹介します。有効な組み合わせは次のとおりです。

  1. discardmanualchanges=true --keepmanualchanges=false

    意味: 手動での変更内容を破棄し、管理サーバーによる変更内容を採用する

  1. discardmanualchanges=false --keepmanualchanges=true

    意味: 手動での変更内容を保存し、管理サーバーによる変更内容を破棄する

  1. discardmanualchanges=false --keepmanualchanges=false

    意味: 手動での変更があった場合、例外をスローする

  1. discardmanualchanges

    意味: 1 と同じ

  1. keepmanualchanges

    意味: 2 と同じ

  1. (オプションなし)

    意味: 3 と同じ

無効な組み合わせは次のとおりです。この組み合わせを使用した場合、asadmin により、組み合わせが不正であるというメッセージが表示されます。

--discardmanualchanges --keepmanualchanges

--discardmanualchanges=true --keepmanualchanges=true

注意 : --discardmanualchanges=false オプションと --keepmanualchanges=true は等価ではありません。--discardmanualchanges=false を指定した場合、オプションを指定しないのと同じ結果になります。

解決法

解決法はありません。

 

4733109

 

コマンド行インタフェースで作成した持続マネージャファクトリリソースを表示しているとき、管理インタフェースにベリファイアのエラーが報告される

コマンド行インタフェースで作成された持続マネージャファクトリリソースを管理インタフェースに表示しているとき、リソースに関する次のエラーが報告されます。

ArgChecker Failure: Validation failed for jndiName: object must be non-null

解決法

解決法はありません。

 

4742993

 

Solaris に統合されている Sun ONE Application Server 上で flexanlg コマンドを使用すると、オープン障害が発生する

Solaris オペレーティング環境に統合されている Sun ONE Application Server を実行している場合、/usr/appserver/bin から flexanlg コマンドを実行すると、オープン障害エラーが発生します。

ld.so.1: /usr/appserver/bin/flexanlg: fatal: libplc4.so: 開くことができませんでした: そのようなファイルまたはディレクトリはありません
Killed

解決法

次の手順を実行してください。

  1. LD_LIBRARY_PATH ファイルに次のエントリを追加します。

/usr/lib/mps

  1. flexanlg コマンドを実行します。

% /usr/appserver/bin/flexanlg

 

4750518

 

ターゲット管理サーバー上で一部の CLI コマンドが動作しない

ターゲット管理サーバーの CLI では、createdeletelist コマンドを使って、管理サーバーの server.xml ファイル内で新しい要素 (SSL、mime、プロファイラ、リソースなど) を作成、削除、一覧することができません。

解決法

管理サーバー内で要素を作成、削除、一覧するには、管理インタフェースを使用します。

 

管理インフラストラクチャ

この節では、Sun ONE Application Server 7 の管理インフラストラクチャに関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4676888

 

Windows 2000 では、JVM ヒープサイズが大きいと JVM を作成できない

Windows 2000 で JVM ヒープサイズを大きくしようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。

Error occurred during initialization of VM,
Could not reserve enough space for object heap
内部エラー: unable to create JVM

解決法

Windows 2000 で、Sun ONE Application Server の JAVA ヒープサイズを大きくするには、Sun ONE Application Server の DLL を再設定 (rebase) する必要があります。

Microsoft Framework SDK と Microsoft Visual Studio に付属している Rebase ユーティリティを使って、複数の DLL に、アドレスから始まる (JVM ヒープの可用性を向上させる) 最適なベースアドレスを設定できます。SDK Help Rebase トピックでは、アドレス 0x6000000 の使用を推奨しています。Rebase ユーティリティの詳細については、次の URL を参照してください。

http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/tools/perfutil_2z39.asp

要件:

  • 2 〜 4G バイトのメモリを持つ Windows 2000 システム
  • Visual Studio または Microsoft Framework SDK の Rebase ユーティリティ

Sun ONE Application Server の動的ライブラリに Rebase ユーティリティを適用するには、次の手順に従ってください。

  1. 管理サーバーを含めて、すべての Sun ONE Application Server インスタンスをシャットダウンします。
  2. <s1as-install-dir>¥lib に移動 (cd) します。
  3. rebase -b 0x6000000 *.dll <application specific DLLs>

JVM オプションを使ってインスタンスディレクトリ内の server.xml ファイルを編集し、適切なヒープサイズを指定します。次に例を示します。

<jvm-options> -Xms1024m  </jvm-options>
<jvm-options> -Xmx1024m  </jvm-options>

 

4686003

 

HTTP の QOS 制限が適用されない

サービス品質 (QOS) では、最大 HTTP 接続数と帯域幅を指定できます。これらの属性の制限値を超えると、クライアントに 503 エラーが戻されます。しかし、管理インタフェースを使って QOS を有効にすると、サーバーは QOS の制限を適用しなくなります。

解決法

QOS 機能をすべて有効にするには、仮想サーバーの obj.conf ファイル内のデフォルトオブジェクトの先頭に AuthTrans fn=qos-handler 行を手動で追加します。qos-handler サーバーアプリケーション関数 (SAF) と obj.conf 設定ファイルについては、『Developer's Guide to NSAPI』を参照してください。

 

4692673

 

非デバッグモードで実行していたインスタンスをデバッグモードで再起動すると、失敗することがある

「デバッグモードで起動または再起動」チェックボックスをオフにした状態でインスタンスを起動すると、このチェックボックスに関連した設定が機能しなくなります。たとえば、管理インタフェースで「デバッグを有効」チェックボックスを選択しても、チェックボックスはオンになりません。server.xml ファイルの debug-enabled 行の値も false になります (debug-enabled=false)。

解決法

解決法はありません。

 

4699450

 

Windows 2000 で EAR ファイルを配備する際、生成されたファイルのパスの長さが全体で 260 文字を超えると失敗する

Windows 2000 では、Java 仮想マシン (JVM) の制限により、生成されたファイルのパス名は 260 文字以下と定められています。これは、JVM の Windows サポートに関する問題であり、J2SE 1.5 リリースで修正される予定です。

解決法

アプリケーションを配備するとき、パスとファイル名の文字数の合計が 260 文字以内に収まるようにします。

 

4723776

 

SPARC: SSL 対応の環境に移行すると、サーバーの起動に失敗する

証明書をインストールし、セキュリティを有効にしたあと、Sun ONE Application Server を再起動しようとすると失敗します。サーバーがパスワードの受け取りに失敗したというメッセージが表示されます。「起動」ボタンを再度クリックすると、サーバーが起動します。SSL が有効になっていないと、パスワードがキャッシュに格納されず、再起動に失敗します。restart コマンドは、非 SSL モードから SSL モードへの移行をサポートしません。

注意 : この問題は、サーバーを初めて再起動するときだけ発生します。2 回目以降の再起動は正常に行われます。

解決法

初めて SSL を有効にしたあと、またはセキュリティデータベースに変更を加えたあと、サーバーインスタンスをいったん停止して再起動します。restart コマンドを使用した場合、これらの変更は実装されません。

 

4724780

 

別のシステムで作成されたドメインでは管理サーバーを起動できない

  • PCNFS がマウントされたドライブで作成されたドメインでは、PCNFS ドライブに関する Microsoft の既知の問題により、管理サーバーとその他のインスタンスを起動できません。
  • ディレクトリパスが異なっていても、製品がインストールされているローカルドライブで作成されたドメインであれば、管理サーバーもインスタンスも正常に動作します。

解決法

解決法はありません。

 

4734184

 

Windows 2000 でコンソールが無効になることがある

まれに、配備時やコマンドの実行時に管理サーバーやアプリケーションサーバーインスタンスがハングアップすることがあります。この問題は、コンソールログのテキストが選択されている場合に発生します。テキストの選択を解除すれば、処理は続行します。

解決法

log-service create-console 属性を false に設定して、server1 インスタンスのコンソール自動作成機能を無効にします。コンソールログ上でマウスボタンをクリックするか Enter キーを押しても問題を解決できます。

 

4736554

 

サーバーから安全な HTTP リスナーを削除したあとも、(もう存在しない) パスワードの入力を求めるプロンプトが表示される

解決法

サーバー全体を削除し、追加し直します。

注意 : この問題の発生を防止するには、HTTP リスナーを削除する前に、次のコマンドを使ってセキュリティを無効化します。

/export2/build/bin/> asadmin set --user admin --password adminadmin
server1.http-listener.http-listener-1.securityEnabled=false
Attribute securityEnabled set to false.
/export2/build/bin/> asadmin delete-http-listener --user admin --password adminadmin ls2
Deleted Http listener with id = ls2

 

4737756

 

Windows 2000 で、コンソールにメッセージが正しく表示されない

Windows 2000 の非英語ロケール (日本語ロケールなど) では、コンソールにメッセージが正しく表示されないことがあります。

解決法

管理インタフェースを使ってログメッセージを表示します。

 

4739831

 

インスタンスの一部が削除されていると、一部の CLI コマンドから正しい応答を得ることができない

サーバーインスタンスの一部が削除されていると、一部の CLI コマンドで問題が発生します。以下に、問題とその解決方法を示します。

  1. create-instance をローカルモードで実行すると、サブディレクトリが存在していない場合も、インスタンスフォルダ内にインスタンスが存在すると報告される

解決法

インスタンスディレクトリを手動で削除してから create-instance コマンドを実行します。

  1. list-instances コマンドをローカルモードで実行すると、インスタンス名と状態情報が一部削除された状態で出力される

解決法

インスタンスディレクトリを手動で削除してから list-instance コマンドを実行します。

  1. Windows 2000 で、start-instance コマンドをリモートモードで実行すると、null 文字列が表示される

解決法

インスタンスディレクトリを手動で削除し、新しいインスタンスを作成してから start-instance コマンドを実行します。

  1. Windows 2000 で stop-instance コマンドをローカルモードまたはリモートモードで実行すると、不正な例外が報告される。ローカルモードでは、インスタンスが実行されていないという不正なメッセージが表示されます。リモートモードでは、null 文字列が表示されます。
  2. Solaris で、stop-instance コマンドをローカルモードで実行すると、実際には config というディレクトリは存在しないのに、インスタンスの config ディレクトリにアクセスするパーミッションがないというメッセージが表示される

解決法

インスタンスディレクトリを手動で削除します。

 

4739891

 

仮想サーバーによって参照されるデフォルトの Web モジュールが存在しない場合、またはこのモジュールの配備が取り消された場合、仮想サーバーを削除しようとすると失敗する

解決法

仮想サーバーの「デフォルト Web モジュール」フィールドの値を「何も選択されていません」に設定し、「了解」をクリックして変更内容を保存します。その後、仮想サーバーを削除します。

 

4740022

 

SNMP: 新しいインスタンスサーバーを追加して起動すると、END OF MIB メッセージが表示される

インスタンスサーバーとサブエージェントをシャットダウンしないで新しいインスタンスを追加し、起動すると、 END OF MIB メッセージが表示されます。

解決法

  1. 新しいインスタンスを表示するには、サブエージェントとすべてのインスタンスサーバープロセスをシャットダウンします。各サーバーで ->「監視」->「SNMP 統計収集を有効」を選択し、変更を適用します。その後、各インスタンスサーバーを再起動し、サブエージェントプロセスを 1 つだけ再起動します。
  2. サブエージェントがすでに実行中の場合は、これ以上起動しないでください。Sun ONE Application Server をインストールするときは、必ずマスターエージェントとサブエージェントを 1 個ずつ使用します (全ドメイン、全インスタンスに共通)。
 

4737138

 

Windows Services や DOS プロンプトにライセンスの有効期限切れを示すメッセージが表示されない

ライセンスの有効期限が切れたあと、Windows Services や DOS プロンプトコマンド (startserv.bat) を使ってサーバーを起動すると、ライセンスの有効期限切れを示すメッセージが表示されません。

解決法

CLI (asadmin) または Sun のプログラムアイコンからサーバーを起動します。

 

管理インタフェース

管理インタフェースを使用するときは、ブラウザがキャッシュからではなくサーバーから最新のページを取り出す設定になっているかどうかを確認してください。一般に、デフォルトのブラウザ設定では問題は発生しません。

  • Internet Explorer の場合、「ツール」->「インターネットオプション」->「設定」を選択し、「保存しているページの新しいバージョンの確認」で「確認しない」が選択されていないことを確認します。
  • Netscape では、「編集」->「設定」->「詳細」->「キャッシュ」->を選択し、「キャッシュにあるページとネットワーク上のページの比較」で「しない」が選択されていないことを確認します。

この節では、Sun ONE Application Server 7 の管理用グラフィカルユーザーインタフェースに関する既知問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4722607

 

Windows 2000 では、新しく作成された MIME ファイルに .types 拡張子が付いていないと、このファイル内のエントリを編集または削除できない

Windows 2000 では、MIME ファイル名に必ず .types 拡張子を付けます。そうしないと、ファイル内のエントリを編集できません。MIME ファイル名は、mime2 ではなく mime2.types のようになります。

解決法

MIME ファイル名には必ず .types 拡張子を付けてください。

 

4725473

 

管理インタフェースのニックネームリストに外部証明書のニックネームが表示されない

Sun ONE Application Server 管理インタフェースを使って外部証明書をインストールした場合、外部暗号化モジュール上にインストールされた証明書を使って HTTP リスナーで SSL を有効にしようとすると問題が発生します。証明書は正しくインストールされていますが、管理インタフェースに証明書のニックネームが表示されません。

解決法

  1. 管理ユーザーとして、Sun ONE Application Server のインストールマシンにログインします。
  2. HTTP リスナーと外部暗号化モジュール上にインストールされた証明書をリンクします。asadmin コマンドを実行します。asadmin コマンドの詳細については、asadmin(1M) のマニュアルページを参照してください。

/sun/appserver7/bin/asadmin create-ssl
   --user admin --password <password>
   --host <host name>
   --port 8888
   --type http-listener
   --certname nobody@apprealm:Server-Cert
   --instance server1
   --ssl3enabled=true
   --ssl3tlsciphers +rsa_rc4_128_md5
   http-listener -1

このコマンドは、証明書とサーバーインスタンスをリンクします。証明書のインストールは行いません (証明書のインストールには管理インタフェースを使用)。証明書と HTTP リスナーのリンクは確立されていますが、HTTP リスナーは非 SSL モードでリッスンします。

  1. 次の CLI コマンドを使って、HTTP リスナーが SSL モードでリッスンするように設定します。

/sun/appserver7/bin/asadmin  set
   --user admin
   --password <password>
   --host <host name>
   --port 8888
   server1.http-listener.http-listener-1.securityEnabled=true

このコマンドは、サーバーインスタンスのリッスンモードを非 SSL から SSL へ切り替えます。

上記の手順が完了すると、管理インタフェースに証明書が表示されます。

  1. これで、管理インタフェースを使って HTTP リスナーを編集できる状態になりました。
 

4728718

 

新しい仮想サーバーを作成し、ログファイルの場所を示す値を指定すると、「ファイルが見つかりません」というエラーが報告される

管理インタフェースのログファイルフィールドでは、値を追加できません。

解決法

作成した仮想サーバーをいったん削除し、必要なファイルを作成します。その後、再度仮想サーバーを作成します。

注意 : この問題の発生を防止するには、新しい仮想サーバーを作成する前にログファイルを作成するようにします。

 

4741123

 

Solaris 9 Update 2: デフォルトのブラウザが Sun ONE Application Server 7 に対応していない

デフォルトのブラウザで Sun ONE Application Server の管理インタフェースを使用しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。

Unsupported Browser: Netscape 4.78

Sun ONE Application Server の管理インタフェースを実行するには、Netscape 4.79 または Netscape 6.2 以上へアップグレードすることをお勧めします。アップグレードしない場合、パフォーマンスが低下したり、管理インタフェースが正しく実行されない可能性があります。

解決法

/usr/dt/bin/netscape ではなく /usr/dt/bin/netscape6 を使用してください。

 

4750616

 

Netscape Navigator の一部のバージョンではアクセス制御リスト (ACL) の編集がサポートされない

Netscape Navigator バージョン 6.x または 7.x の使用時に ACL エントリを編集しようとすると、ブラウザが表示されなくなる、ACL 編集画面が表示されないなどの問題が断続的に発生します。

解決法

次のいずれかの措置をとります。

  • サポートされている Netscape Navigator 4.79 を使用します。
  • 手動で ACL ファイルを編集します。ACL ファイル形式の詳細については、『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』を参照してください。
 

4752055

 

Netscape 4.8 を使用すると、管理インタフェースに警告メッセージが表示される

Netscape 4.8 を使って管理インタフェースにアクセスすると、Netscape 4.8 はサポートされていないブラウザであるという警告メッセージが表示されます。Netscape 4.8 で管理インタフェースを実行しても問題は確認されていませんが、より徹底したテストが必要とされています。

解決法

引き続き管理インタフェースを使用する場合は、警告メッセージの「継続」リンクを選択します。

Netscape 4.79 を使用するか、Netscape 6.2 以上にアップグレードします。

 

4760714

 

「証明書をインストール」画面に無効な「ヘルプ」ボタンが表示される

「証明書をインストール」画面には、入力された証明書情報が一覧表示されます。管理インタフェースのこの画面に無効な「ヘルプ」ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、ヘルプページが見つからないというエラーメッセージが表示されます。コンテキストヘルプを使用するには、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックする必要があります。

解決法

コンテキストヘルプを使用するには、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

 

4760939

 

SSL: 「証明書ニックネーム」に certutil によって生成された自動署名証明書が表示されない

自動署名証明書が certutil によって生成されていると、管理インタフェースに「証明書ニックネーム」が表示されません。

解決法

自動署名証明書を使用する場合は、server.xml ファイルを手動で編集する必要があります。

 

Sun ONE Studio 4 プラグイン

この節では、Sun ONE Studio 4, Enterprise Edition (旧称 Forte for Java) の既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4689097

 

Sun ONE Studio 4 によって使用されるディレクトリのパスに空白文字があるとエラーが発生する

ディレクトリ構造に空白文字が含まれていると、Sun ONE Studio 4 が正常にインストールされません。インストーラはインストールパスの空白文字をチェックし、発見するとエラーダイアログを表示します。

解決法

Sun ONE Application Server の Sun ONE Studio 4 コンポーネントのインストールディレクトリを指定するときは、空白文字を使用しないでください。

 

4720145

 

デバッガへの接続中に ConnectionException がスローされる

新しいデバッグセッションを作成するかどうかを確認するメッセージが繰り返し表示され、例外がスローされます。

解決法

IDE を再起動します。

 

4727932

 

FFJ で MAD 環境を使用すると副作用が発生する

Sun ONE Studio 4 で MAD 設定を使用すると、断続的に副作用が発生します。

解決法

Sun ONE Studio 4 では MAD 設定を使用しないでください。

 

4733794

 

アプリケーションノードに適用した ejb-name の変更を配備できない

アプリケーションノードのコンテキストメニュー (右クリックメニュー) から「EJB 名を表示」を選択したときに表示されるダイアログを使って、アプリケーションのコンテキストで Bean の ejb-name 要素を変更できます。これらの変更は、パッケージ化の一環として作成された alt-dd に適用されます。名前の変更は Sun ONE Application Server の alt-dd には伝達されません。

解決法

解決法はありません。

 

4745283

 

管理クライアントだけをインストールした場合、アプリケーションクライアントを実行できない

管理クライアントまたは Sun ONE Studio プラグインだけをインストールした場合、アプリケーションクライアントを実行できません。アプリケーションクライアントは、管理クライアントとは別のパッケージです。

解決法

アプリケーションクライアントパッケージをインストールします。このためには、<SUNONE_INSTALL_ROOT>/bin に格納されている appclient を使って完全インストールを実行するか、Sun ONE Application Server がインストールされているリモートマシンから appclient パッケージを取得します。

appclient パッケージを取得する方法は次のとおりです。

  1. <SUNONE_INSTALL_ROOT>/bin/package-appclient[.bat] を実行します。

<SUNONE_INSTALL_ROOT>/lib/appclient/appclient.jarappclient.jar ファイルが生成されます。

  1. Sun ONE Application Server がインストールされていないリモートマシンに appclient.jar を配備し、appclient.jar を unjar します。アプリケーションクライアントライブラリと JAR ファイルが格納されているアプリケーションクライアントディレクトリが作成されます。
  2. bin/appclient ファイルに格納されている bin/appclient スクリプトを編集します。スクリプトを初めて使用する前に編集を済ませておいてください。%CONFIG_HOME% 文字列は asenv.conf の実際のパス (Windows 2000 の場合は asenv.bat) で置き換えられます。
  3. asenv.conf (Windows 2000 の場合は asenv.bat) を次のように設定します。

%AS_INSTALL%=<APPCLIENT_INSTALLED_ROOT>
%AS_JAVA%=<Your Installed Java Home>
%AS_IMQ_LIB%=<APPCLIENT_INSTALLED_ROOT>/imq/lib
%AS_ACC_CONFIG%=<APPCLIENT_INSTALLED_ROOT>/config/sun-acc.xml
%AS_WEBSERVICES_LIB%=<APPCLIENT_INSTALLED_ROOT>/lib

注意 : appclient.jar ファイルは、このファイルが作成されたマシンと同じオペレーティングシステムを実行しているリモートマシンから実行しなければなりません。たとえば、Solaris プラットフォームで作成された appclient.jar は、Windows 2000 上では機能しません。

詳細については、package-appclient のマニュアルページを参照してください。

 

4748351

 

キーカラムがキーフィールドにマップされない

CMP Beans を含む EJB モジュールを配備する際、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

キーフィールドに対する次の主キーカラムをマップしてください: TABLE_NAME.PRIMARY_KEY_COLUMN_NAME。これらのカラムにマップされているフィールドがすでにある場合は、それらがキーフィールドであることを検証してください。

この問題は、プラグインのタイミングの問題によって発生します。

解決法

Bean のキークラスまたはキーフィールドを次のように変更します。

  1. エクスプローラウィンドウで Bean のノードを選択します。
  2. 主キークラスのプロパティを編集します。

    a. プロパティエディタで、キーフィールドとして既存の別のフィールドを選択します。

    b. ダイアログの「了解」ボタンをクリックして、変更を受け付けます。

  1. 主キークラスのプロパティの値をリセットします。

    a. プロパティエディタで、キーフィールドとして既存の元のフィールドを選択します。

    b. ダイアログの「了解」ボタンをクリックして、変更を受け付けます。

  1. 「ファイル」メニューから「すべてを保存」を選択します。
 

4725779

 

事前に設定された Sun ONE 固有のプロパティ値がエディタに表示されない

Sun ONE Application Server に配備するためにすでに設定された RAR ファイルがある場合、プロパティシートでこのファイルのプロパティ値を確認しようとすると、デフォルトの値だけが表示されます。sun-ra.xml ファイルに指定された値は表示されません。

解決法

RAR から Sun 固有の記述子 XML ファイルを抽出し、RAR と同じディレクトリに置きます。これで、s1as 記述子を編集できるようになります。

注意 : この方法でファイルを編集しても、RAR ファイルの元のコンテンツは変更されません。ただし、サーバーに送信された RAR ファイルには、更新された XML ファイルの内容が追加されます。

 

4733794

 

アプリケーションノードに適用した EJB 名の変更を配備できない

アプリケーションノードのコンテキストメニュー (右クリックメニュー) から「EJB 名を表示」を選択したときに表示されるダイアログを使って、アプリケーションのコンテキストで Bean の ejb-name 要素を変更できます。これらの変更は、パッケージ化の一環として作成された alt-dd に適用されます。名前の変更は Sun ONE Application Server の alt-dd には伝達されません。

解決法

解決法はありません。

 

サンプルアプリケーション

  • ANT ディレクトリ構造とともにサンプルアプリケーションソースが用意されています。ただし、Sun ONE Studio 用のアプリケーションではないので、EJB モジュールなどのアイコンは表示されません。サンプルの src フォルダをマウントすると、ソースファイルだけが表示されます。
  • Sun ONE Studio は ANT 対応ですが、ANT ターゲットを使ってサンプルアプリケーションを配備することはできません。つまり、ANT target = all コマンドの実行結果と、シェルから ant all コマンドを実行したときの結果は同じにはなりません。
  • 既存の ANT 型アプリケーションは、Sun ONE Studio (Sun ONE Studio の ANT) を使って正常にコンパイルできます。

この節では、Sun ONE Application Server 7 のサンプルアプリケーションに関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4714439

 

PetStore では、すでに存在するユーザーを重複して追加することができない

PetStore サンプルアプリケーションでは、すでに存在するユーザーを追加しようとすると、画面にスタックトレースが表示されます。

解決法

解決法はありません。

 

4726161

 

変更されたサンプルは、再配備しないかぎり更新されない

同じサンプルを繰り返し配備しようとすると、配備済みのサンプルであるというエラーメッセージが表示されます。ファイルに少し変更を加えてアプリケーションを再パッケージ化したあと、再度サンプルを配備しようとすると、このエラーが発生します。

アプリケーションモジュールとスタンドアロンモジュールは、-force=true オプションを指定して asadmin(1m) を実行すると再配備できます。しかし、接続プールやデータソースといったリソースには、こうしたオプションが用意されていません。そこで、サンプルの配備をいったん取り消して、再配備するという措置をとります。asant(1m) コマンドを使用する場合、ほとんどのサンプルは、ターゲットコマンド asant deploy_common を使って再配備できます。

解決法

次のいずれかの措置をとります。

  • リソースに変更を加えたあと、アプリケーションモジュールとスタンドアロンモジュールを再配備したい場合は、次のコマンドを入力します。

   % asadmin -force=true

  • リソースに変更を加えずにアプリケーションモジュールとスタンドアロンモジュールを再配備したい場合は、次のコマンドを入力します。

   % asant deploy_common "target"

  • 接続プール、データソースなどのリソースを再配備したい場合は、次のコマンドを入力します。

   % asant undeploy "target"
   % asant deploy "target"

 

4733412

 

サンプルアプリケーションコンバータの Web モジュール内に余計な JAR ファイルがある

コンバータアプリケーションの WEB-INF/lib ディレクトリ内に、余計なステートレスコンバータ EJB JAR ファイルがあります。EAR ファイルは、サンプルアプリケーションディレクトリ内にあります。バンドル版の Solaris ビルドでは、次の場所にあります。

/usr/appserver/samples/ejb/stateless/converter/stateless-converter.ear

このファイルを抽出して、stateless-converter という名前の Web モジュールの WEB-INF/lib ディレクトリに移動すると、余計な JAR ファイルが見つかります。この JAR ファイルは、EJB モジュールを呼び出すすべての Web モジュールに適用されます。問題の原因は、アプリケーションのビルド時に使用する common.xml ファイルにあります。

解決法

解決法はありません。サンプルアプリケーションの実行時の機能には影響はありません。

 

4739854

 

asadmin を使ったリソースの配備方法の説明がない

一部のサンプルのマニュアルには、asadmin コマンドを使ってアプリケーションを配備するようにと記述されているだけで、必要なリソースを作成する手順が記載されていません。

解決法

asadmin コマンドを使ってアプリケーションまたはリソースを配備できます。サンプルの build.xml ファイルからは詳細情報を取得できます。詳細情報は、asant deploy の実行結果からも確認できます。

JDBC/BLOB の例の場合、次の手順で、asadmin を使ってリソースを作成します。なお、ホスト名は jackiel2 とします。管理サーバーのユーザー名、パスワード、ポートは、それぞれ admin、adminadmin、4848 とします。

asadmin create-jdbc-connection-pool --port 4848 --host jackiel2 --password adminadmin --user admin jdbc-simple-pool

--datasourceclassname com.pointbase.jdbc.jdbcDataSource  --instance server1

asadmin  set --port 4848 --host jackiel2 --password adminadmin --user admin

server1.jdbc-connection-pool.jdbc-simple-pool.property.DatabaseName=jdbc:pointbase:server://localhost/sun-appserv-samples

 

4747534

 

lifecycle-multithreaded サンプルアプリケーションでは、管理ユーザーのパスワードを 8 回も入力しなければならない

asant deploy コマンドを使ってサンプルアプリケーションファイル lifecycle-multithreaded.jar を配備する場合、管理ユーザーのパスワードを 8 回入力する必要があります。

解決法

解決法はありません。

 

4748535

 

その他のサンプルファイルの問題

  1. Logging サンプルの 4 番目のログオプションで複数のログファイルが生成される
  2. Logging サンプルには余計な log.properties ファイルが含まれている
  3. サンプルのマニュアルに記載されているセキュリティに関する説明が一部間違っている

解決法

  1. ハンドラを閉じてから削除します。GreeterServlet.java 内の initLog() メソッドを参照してください。

private void initLog(String log_type) {
   // Remove all handlers
   Handler[] h = logger.getHandlers();
   for (int i = 0; i < h.length; i++) {
      h[i].close(); // must do this
      logger.removeHandler(h[i]);
   }
   ...
}

さらに、append オプションを指定してファイルハンドラを開きます。GreeterServlet.java 内の addHandler() メソッドを参照してください。書き込み:

Handler fh = new FileHandler(log_file, true);

次の内容は書き込まれません。

Handler fh = new FileHandler(log_file);

  1. build.xml ファイルを次のように編集します。

< <fileset dir="${src.docroot}" excludes="cvs,annontation"/>

> <fileset dir="${src.docroot}" excludes="cvs,annontation,log.properties"/>

  1. 「Running the Sample Application」の節で、server.policy ファイルにセキュリティ許可エントリを追加する方法の説明から domains/domain1/ を除去します。
 

4752731

 

PointBase 4.3 の PointBase 4.4 への置き換え

サンプルとともに PointBase をダウンロードし、インストールする手順の説明 (http://<hostname:port>/samples/docs/pointbase.html) に、PointBase 4.3 という記述があります。正しくは PointBase 4.4 です。

解決法

「Update Samples Ant Files」の節では、pbtools43.jar ファイルと pbclient43.jar ファイルの代わりに pbtools44.jar ファイルと pbclient44.jar ファイルを使用してください。

「Starting PointBase」の節は、UNIX プラットフォーム上に個別にダウンロードし、インストールする PointBase について説明しています。ここで、PointBase の起動には、pointbase_install_dir/tools/server/start_server を使用してください。

 

ORB/IIOP リスナー

この節では、Sun ONE Application Server 7 のORB/IIOP リスナーに関する既知の問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4743366

 

server.xml ファイル内の iiop-listener 要素の address 属性には ANY を指定できない

デフォルトの設定では、Sun ONE Application Server の iiop-listener 要素のアドレス値は 0.0.0.0 です。このデフォルト設定は、IPv6 インタフェース上でリッスンしません。システムの IPv4 インタフェース上でリッスンするだけです。iiop-listener の address 要素の値を ANY にすると、サーバーはシステム上の全インタフェース (IPv4 または IPv6) でリッスンできますが、この機能はサポートされていません。

server.xml ファイル内の iiop-listener 要素の address 属性値を ANY にすると、システムの全インタフェース上でのリッスンが可能になり、IPv4 インタフェースと IPv6 インタフェースが両方ともサポートされます。

解決法

IPv4 インタフェースでも IPv6 インタフェースでも、iiop-listener 要素の address 値には「::」を指定してください。この方法は、Solaris 8.0 以上にのみ適用可能です。

 

4743419

 

IPv6 アドレスの DNS アドレス検索が失敗する場合、IPv6 アドレスでは RMI-IIOP クライアントが機能しない

IPv6 アドレスの DNS 検索が失敗する場合、IPv6 アドレスでは、RMI-IIOP (Remote Method Invocation-Internet Inter-ORB Protocol) のクライアントが機能しません。

解決法

IPv6 アドレスを検索できるように、配備サイトに DNS (Domain Name Service) を設定します。

 

マニュアル

この節では、Sun ONE Application Server 7 のマニュアルに関する既知の問題とその解決方法を示します。

  • 『Sun ONE Application Server 開発者ガイド』の「ライフサイクルリスナーの開発」の章に誤った記述があります。
  • ライフサイクルモジュールが Beans を検索する必要がある場合は、READY_EVENT 内で実行できる。

    正しい記述は次のとおりです。

    ライフサイクルモジュールがリソースを検索する必要がある場合は、READY_EVENT 内で実行できる。

    ID

    要約

    4735625

     

    オンラインヘルプのプロファイラページの GUI の使用方法に関する説明が不十分

    プロファイラは、プロファイラページから「JVM 設定」を選択すると起動しますが、オンラインヘルプでの説明が不十分です。「追加」または「保存」ボタンでも同じことができます。「削除」ボタンでは、プロファイラではなく JVM オプションだけが削除されます。

    解決法

    解決法はありません。

     

    4740476

     

    オンラインヘルプにベリファイアとプリコンパイル JSP に関する説明がない

    オンラインヘルプの「Web アプリケーションを配備」ページに、ベリファイアとプリコンパイル JSP に関する説明が記載されていません。

    解決法

    解決法はありません。

     

    4742620

     

    asadmin ユーティリティのマニュアルで、配備コマンドの説明に誤りがある

    解決法

    正しい説明は次のとおりです。

    upload オプションが false に設定されている場合、配備可能なファイルの場所はサーバーマシン上の絶対パスで指定します。

     

    4720171

     

    インデックス付き配備ディレクトリの使用方法を説明したマニュアルがない

    配備済みアプリケーションのディレクトリ名のナンバリングスキーマ部分は、開発者が配備済みアプリケーションに関連付けられた JAR ファイルやクラスファイルを変更するときに使用するインデックス機構として実装されています。Windows プラットフォームでは、このインデックス機構が重要な役割を果たします。Windows プラットフォームでは、読み込み済みのファイルを上書きしようとすると共有違反エラーが発生するため、読み込み済みのファイルはロックされます。ファイルは、セッションの起動時にサーバーインスタンスや IDE に読み込まれます。共有違反エラーが発生した場合、次のいずれかの措置をとります。

    • 更新されたクラスファイル (元々は JAR ファイルの一部) をコンパイルし、古いクラスよりも先に読み込まれるようにクラスパス内に配置します。次に、Sun ONE Application Server を使ってこのアプリケーションを再読み込みします (再読み込みが有効な場合)。
    • JAR ファイルを更新し、新しい EAR ファイルを作成して、アプリケーションを再配備します。

    注意 : Solaris プラットフォームでは、ファイルロックの制約がないため、アプリケーションを再配備する必要はありません。

    解決法

    IDE の設定、ANT ファイルのコピー、コンパイルその他の操作を行うために Windows プラットフォーム上の配備済みアプリケーションに変更を加えるときは、ファイルロックの制約を回避するため、新しく作成されるディレクトリのインデックス番号が増分する点に注意してください。次に例を示します。Solaris プラットフォームでは、J2EE アプリケーション helloworld は、次のディレクトリ構造で Sun ONE Application Server に配備されます。

    appserv/domains/domain1/server1/applications/j2ee-apps/helloworld_1

    さらに、この配備済みアプリケーションの一部をなすサーブレット (HelloServlet.java など) に変更が加えられます。Sun ONE Studio IDE が起動し、このサーブレットのソースファイルが変更され、コンパイルされます。このとき、javac ターゲットには上記のディレクトリが設定されされます。ソースのコンパイル結果が適切な場所に格納されていれば、このアプリケーションの再読み込みファイルが存在しています。また、server.xml の再読み込みフラグは true に設定されています。サーバーインスタンスの実行時は、アプリケーションを再アセンブルして再配備しなくても変更内容が有効になります。

    Windows プラットフォームでは、ファイルロックの問題により、JAR ファイルやクラスファイルの交換や更新は行えません。この場合、次のいずれかの措置をとります。

    • ソースの変更を有効にするには、変更済みソースファイルをコンパイルし、クラスパス内のクラスファイルまたは JAR ファイルを挿入します。
    • helloworld ソースに変更を加え、アセンブルし、再配備します。以前に配備した helloworld はそのままにしておきます。

    2 番目のオプションは、配備済みアプリケーションのディレクトリ名に付加されている増分されたインデックス番号を使用します。したがって、こちらの方式のほうが優先されます。2 番目の helloworld の配備のあと、ディレクトリ構造は次のようになります。

    appserv/domains/domain1/server1/applications/j2ee-apps/helloworld_1
    appserv/domains/domain1/server1/applications/j2ee-apps/helloworld_2

    2 番目の helloworld は helloworld_2 の下に配備されます。

     

    4766638

     

    Sun ONE Studio 4 プラグインのインストール方法がマニュアルに記載されていない

    Sun ONE Studio 4 プラグインは、Studio のユーザーディレクトリまたはインストールディレクトリにインストールできます。ユーザーディレクトリにインストールした場合、ユーザーディレクトリを削除するとプラグインモジュールもアンインストールされます。Sun ONE Studio 4 プラグインのインストール先を決定するには、Sun ONE Studio 4 プラグインのさまざまなインストール方法を把握しておく必要があります。

    事例 1:

    Sun ONE Application Server のインストーラが、Studio のインストールディレクトリにプラグインをインストールします。Studio のユーザーディレクトリを削除しても、プラグインモジュールに影響はありません。

    事例 2:

    Sun ONE Application Server インストーラが、Studio のユーザーディレクトリにプラグインをインストールするように指定します。Studio のユーザーディレクトリを削除すると、プラグインモジュールも削除されます。

    事例 3:

    Studio の更新センターを使って、Studio のユーザーディレクトリにプラグインをインストールします。Studio のユーザーディレクトリを削除すると、プラグインモジュールも削除されます。

    注意 : Sun ONE Application Server インストーラは、Sun ONE Studio 4 プラグインをインストールするときに 1 回だけ使用できます。その後、このオプションは無効になります。

     

国際化の問題

この節では、国際化に関する問題とその解決方法を示します。

ID

要約

4758671

 

i18n: ja ロケールで asadmin ヘルプが正しく動作しない

ローカライズ版の Application Server 7.0 には、ローカライズされたマニュアルページがついていません。

解決法:

  1. C ロケールに切り替えて、英語版として起動し、英語版のマニュアルページを参照してください。
  2. asadmin ユーティリティのマニュアルページにあるオンラインヘルプまたは管理者ガイドを参照してください。
 

4761017

 

ローカライズ版では初期状態の管理画面が英語で表示される

初期状態では、管理インタフェースの GUI と asadmin CLI の管理サーバーインスタンスに言語のエントリがありません。

このため、ローカライズ版を最初にインストールしたときや、新しいドメインインスタンスを作成したときに、管理インタフェースが英語で表示さます。

解決法:

server.xml ファイルにロケールのエントリを手動で設定してください。

 

4779925

 

インストール後に日本語の about.html ファイルが起動しない

日本語版の Application Server では、インストール後に日本語版の about.html ファイルが自動的に起動しません。

解決法:

URL のファイル名を about.html から about_ja.html に変更してください。

 

4757859

 

システムのデフォルトのエンコードが UTF-8 以外の場合、コンソールの出力が正しく表示されない

システムのエンコードをデフォルトで UTF-8 以外に設定していると、Application Server で複数バイトの文字が正しく出力されないことがあります。

解決法:

ご使用のブラウザで server.log ファイルを開いてください。

 

4763655

 

アプリケーションまたはシステムのエンコードが UTF-8 以外の場合、「イベントログを表示」の「表示するエントリタイプ」フィールドの値が正しく表示されない

「表示するエントリタイプ」フィールドで複数バイトの文字を入力してイベントログを検索すると、検索結果が正しく表示されません。これは、メッセージの形式を UTF-16 から UTF-8 に変換したために起きた問題です。

解決法:

解決法はありません。

 

なし

 

日本語版オンラインマニュアル

日本語版では、次のオンラインマニュアルが用意されています。ブラウザ等で、次のファイルからアクセスしてください。

『SunTM ONE Application Server 7 入門ガイド』

   <install_dir>/docs/getting-started/ja/index.html

『SunTM ONE Studio 4, Enterprise Edition for JavaTM with Application Server 7 チュートリアル』

   <install_dir>/docs/studio-tutorial/ja/index.html

 

問題の報告方法

ご使用のシステムに問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でカスタマサポートにお問い合わせください。

  • 次のオンラインサポート Web サイトをご利用ください。
  • http://www.sun.com/supportraining/

  • 保守契約を結んでいるお客様の場合は、専用ダイヤルをご利用ください。

事前に、次の情報を用意してください。サポート担当者がお客様の問題を解決するために必要な情報です。

  • 問題が発生した箇所や動作への影響など、問題の具体的な説明
  • マシン機種、OS バージョン、および、問題の原因と思われるパッチやそのほかのソフトウェアなどの製品バージョン
  • 問題を再現するための具体的な手順の説明
  • エラーログやコアダンプ


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