Sun ONE Application Server 7, Update 1 インストールガイド |
SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Application Server 7 では、インストールする製品のバージョンに応じて異なるライセンスが使用されます。
ここでは次の項目について説明します。
ライセンスについて
Web サイトから Sun ONE Application Server ソフトウェアをダウンロードするか、製品 CD を購入すると、製品のライセンスファイルが付属してきます。製品に対するユーザーの権限は、インストール時またはライセンスの種類の変更時に受け入れたライセンスによって決定します。
Sun ONE Application Server 製品をインストールした後で、ライセンスを別のバージョンに変更できます (UNIX 評価版は除く)。たとえば、Platform Edition ライセンスを開発用 Standard Edition のライセンスに変更できます。ある製品の特定のライセンスでシステムをいったん稼働した後は、キーを扱う必要はありません。キー方式は、ある製品から別の製品に変更する場合に役立ちます。
ライセンスの管理方法については、「ライセンス情報の表示」および「ライセンスの変更」を参照してください。
ライセンスの種類
Sun ONE Application Server のライセンスの種類については、次の節で説明します。
評価用ライセンス
このライセンスの有効期間は 60 日です。
評価用ライセンスは、インストール時に初期化されます。有効期限は現在の日付から計算されます。有効期限の 14 日前から、サーバーを再起動するたびに警告メッセージが表示されます。有効期限が過ぎると、サーバーを再起動できなくなります。
Microsoft Windows の場合、評価用ライセンスを Platform Edition、開発用、または Standard Edition のライセンスにアップグレードできます。
注 Solaris の場合、評価用ライセンスをほかのライセンスにアップグレードすることはできません。
開発用ライセンス
このライセンスに有効期限はありません。
開発用ライセンスでは、Standard Edition ライセンスと同じ機能を使用できます。ただし、アプリケーションを本稼働サーバーに配備することはできません。このためには、事前に Standard Edition か Platform Edition のライセンスにアップグレードしておく必要があります。
Platform Edition ライセンス
このライセンスに有効期限はありません。
Sun ONE Application Server の Platform Edition には、次の制限があります。
- 管理サーバーへの要求はローカルのものだけが受け付けられる
- 各管理サーバーで使用可能なサーバーインスタンスは 1 つ
- 別のアプリケーションサーバーに要求を送信する Web サーバープラグインからは要求を送信できない
- SNMP を使ってリモートシステムに警告を送信することはできない
管理サーバーにリモート要求を送信したり、追加のサーバーインスタンスを作成しようとすると、警告メッセージが表示されます。これらのタスクを実行するには、開発用ライセンスまたは Standard Edition ライセンスにアップグレードする必要があります。
Standard Edition ライセンス
このライセンスに有効期限はありません。
Standard Edition ライセンスは、すべての機能を使用できる Sun ONE Application Server ソフトウェアをインストールすると許可されるライセンスです。製品機能に制限はありません。
ライセンスのまとめ
次の表は、Sun ONE Application Server 製品のライセンスをまとめたものです。
ライセンス情報の表示
ライセンス情報を表示するには、display-license コマンドを使用します。
構文
asadmin display-license [--user admin_user] [--password admin_password] [--passwordfile password_file][--host localhost] [--port admin_port] [--local=true/false]
このコマンドは、ローカルオプションの値により、ローカルでもリモートでも実行できます。たとえば、ホストとポート番号に関してはデフォルト値を使用し、ローカルマシンで実行する場合、コマンドは次のようになります。
asadmin display-license --local
次の情報が表示されます。
- 現在インストールされているライセンスの種類 (評価用など)
- 期限が設定されている場合は有効期限
- ライセンスで許可されている管理サーバーごとのインスタンス数
- リモート管理が許可されているかどうか
asadmin コマンドの詳しい使用方法については、『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』を参照してください。
ライセンスの変更
Sun ONE Application Server をインストールした時に、自動的にインストールされるライセンスに同意しても、インストール後に、このライセンスを別の種類のライセンスに変更できます。
ライセンスを変更するには、まず次の URL から新しいライセンスキーをダウンロードする必要があります。
Sun ONE Application Server のライセンスを変更するには、asadmin コマンドか pkgadd コマンドを使用します。どちらのコマンドを使用するかは、インストールされている製品の種類によって決まります。
ここでは、次のライセンス状況について説明します。
UNIX でのパッケージベースのインストール
UNIX にパッケージベースでインストールできるのは、オペレーティングシステムとのバンドル版かアンバンドル版です。これらのバージョンのライセンスは、pkgadd コマンドでインストールします。
Solaris アンバンドル版のパッケージベースのインストール
- 次の URL から新しいライセンスキーをダウンロードします。
- 実行中の Sun ONE Application Server ソフトウェアがあれば、すべて停止します。
- 次の構文を使ってライセンスをインストールします。
pkgadd -d full_path SUNWaslco
次に例を示します。
pkgadd -d /install_dir/pkg SUNWaslco
- プロンプトで、ライセンス条項に同意します。
- 新しいライセンスキーを入力します。
- Sun ONE Application Server ソフトウェアを再起動します。
Solaris 9 バンドル版のインストール
- 次の URL から新しいライセンスキーをダウンロードします。
- 実行中の Sun ONE Application Server ソフトウェアがあれば、すべて停止します。
- 次の構文を使ってライセンスをインストールします。
pkgadd -d full_path SUNWaslc
- プロンプトで、ライセンス条項に同意します。
- 新しいライセンスキーを入力します。
- Sun ONE Application Server ソフトウェアを再起動します。
UNIX でのパッケージベースでないインストール
UNIX のパッケージベースでないバージョンの場合、ライセンスは asadmin コマンドでインストールします。
- 次の URL から新しいライセンスキーをダウンロードします。
- 実行中の Sun ONE Application Server ソフトウェアがあれば、すべて停止します。
- 次のコマンドを実行します。
asadmin install-license
- プロンプトで、ライセンス条項に同意します。
- 新しいライセンスキーを入力します。
- Sun ONE Application Server ソフトウェアを再起動します。
Microsoft Windows でのインストール
Microsoft Windows 版のライセンスは asadmin コマンドでインストールします。
- 次の URL から新しいライセンスキーをダウンロードします。
- 実行中の Sun ONE Application Server ソフトウェアがあれば、すべて停止します。
- 次のコマンドを実行します。
asadmin install-license
- プロンプトで、ライセンス条項に同意します。
- 新しいライセンスキーを入力します。
- Sun ONE Application Server ソフトウェアを再起動します。