Sun™ ONE Portal Server リリースノート

Version 6.0

2002 年 8 月 29 日




このリリースノートには、Sun™ ONE Portal Server 6.0 がリリースされた時点での重要な情報が記載されています。


Sun ONE シリーズは、iPlanet™ の後継製品です。この製品を始めとして、同じシリーズの全製品の名称がリリース直前に変更されました。旧 iPlanet ブランドの製品には、今後 Sun ONE の名称を使用します。

Sun™ ONE Identity Server は、旧 iPlanet Directory Server Access Management Edition の名称を変更したものです。この名称変更は、GUI および製品ドキュメントにも適用されます。Sun ONE Identity Server と iPlanet Directory Server Access Management Edition は、このリリースノートでは同じ製品を指すことに注意してください。


このリリースノートには、新機能、インストール時の注意点、既知の問題、および最新の情報が記載されいてます。このリリースを使用する前に、このリリースノートをお読みください。

このリリースノートの内容は、次のとおりです。





Sun ONE Portal Server 6.0 の新機能

Sun™ ONE Portal Server では、次の機能が追加、改善されています。

Sun™ ONE Portal Server 6.0 では、アーキテクチャの変更によって次の機能が廃止されました。

iPlanet Directory Server Access Management Edition コンポーネントについて

iPlanet Directory Server Access Management Edition は Sun™ ONE Portal Server のコンポーネントとして導入されたため、Sun™ ONE Portal Server 6.0 では Sun™ ONE Portal Server 3.0 と比較すると大幅な機能の変更があります。

次の表では、主な変更点について説明します。この表の左の列は、比較対象となる用語の一覧です。また、中央の列では Sun™ ONE Portal Server 3.0 の、右の列では Sun™ ONE Portal Server 6.0 の用語を説明しています。



用語

Sun ONE Portal Server 3.0

Sun ONE Portal Server 6.0

ロールツリー

ロールツリーとは、Sun ONE Portal Server 3.0 (旧 iPlanet Portal Server) でユーザとアプリケーションを管理するために設定する階層。ロールツリーには、次の 4 つの階層がある

  • ルート

  • ドメイン

  • ロール

  • ユーザ

Sun ONE Portal Server 6.0 では、ロールツリーの概念は使用しない

iPlanet Directory Server Access Management Edition は Sun™ ONE Directory Server の機能に依存するため、ディレクトリ情報ツリー (DIT) を使用してユーザ、組織、および下位組織などを組織化する

ドメイン/組織

従業員や顧客などの、なんらかの共通点によってグループ化されたユーザのトップレベルグループ。 このドメインは、DNS ドメインとは異なる。Sun ONE Portal Server 3.0 でユーザをグループ化して論理コミュニティを形成するための方法

Sun ONE Portal Server 6.0 では、ドメインの概念は使用しない。ただし、iPlanet Directory Server Access Management Edition の場合、組織は、企業が部門やリソースを管理するための階層構造のトップレベルを指す

iPlanet Directory Server Access Management Edition をインストールすると、デフォルトでは 2 つの組織が動的に作成される。1 つはルートサフィックス。このデフォルト値は o=isp だが、dc=com のように組織以外のルートサフィックスも存在する

インストール時に作成されるもう 1 つの組織はデフォルト組織。このデフォルト値は o=domain_name。この組織は、ルートサフィックスの下位組織。つまり、デフォルトの組織はルートサフィックスの下位に作成される

インストール後に組織を追加することで、異なる企業を管理することができる。 この場合、追加する組織はトップレベル組織の下位に作成される

ロール

ドメインのメンバーを役割に応じて分類したもの。ロールには、ユーザのデスクトップポリシーを定義する属性とポリシーのセットがある

Sun ONE Portal Server 6.0 の場合、ロールは 1 つ以上の権限を含む。ユーザにはこの権限が付与される。権限には、Sun ONE Directory Server データベースにある ID 情報へのアクセス権や、この情報の管理権限、および iPlanet Directory Server Access Management Edition のポリシーモジュールによって保護された権限へのアクセス権がある。 iPlanet Directory Server Access Management Edition の場合、ロールはプロファイルにも関連付けられており、このプロファイルはサービスクラスのテンプレートに保存される

iPlanet Directory Server Access Management Edition ではロールの定義が異なるため、1 人のユーザに複数のロールを割り当てることができる。なお、以前の iPlanet Portal Server ではこの機能がサポートされていない

: iPlanet Directory Server Access Management Edition の下位ロールの概念は、今後使用しない

属性

Sun™ ONE Portal Server 3.0 では、グローバル属性とユーザ設定属性をサポートする。グローバル属性は、プラットフォーム全体に適用されるので、スーパー管理者以外のユーザはこの属性を変更できない。ユーザ設定属性は、後述のとおりロールツリーの下位レベルに適用される。委任されたドメインの管理者は、ドメイン、親ロール、子ロール、およびユーザの各レベルで属性を構成できる。ロールツリーのユーザレベルでは、必要に応じて各ユーザの属性をカスタマイズできる

Sun ONE Portal Server 6.0 は、iPlanet Directory Server Access Management Edition の属性を継承している。属性の種類は次のとおり

  • グローバル−すべてのサービスインスタンスとサーバに共通するパラメータ。 グローバルパラメータの変更は、サービス全体に反映される

  • 組織−組織ごとに設定を変更するためのパラメータ。 組織パラメータの変更は、組織全体に反映される

  • ユーザ−ユーザ固有のパラメータ。 ユーザパラメータの変更は、特定のユーザに反映される

  • ダイナミック−すべてのユーザオブジェクトに適用するパラメータ。 ダイナミックパラメータの変更は、すべてのユーザオブジェクトに反映される

  • ポリシー−サービスで提供する権限を定義するパラメータ

ポリシー

デスクトップ、NetFile、および Netlet などへのアクセスポリシーを設定できる

ポリシーとは、各ユーザがどのリソースにアクセスできて何をできるかを特定するための規則。 iPlanet Directory Server Access Management Edition のポリシーサービスを使用すれば、組織にポリシーを設定することができる。 通常、ポリシーは組織レベル、あるいは下位組織レベルで作成して、組織ツリーで運用する。 名前付きポリシーを作成するには、先に特定のポリシーサービスを組織に登録する。これによって、ポリシーが指定した組織の下位に作成される

コンポーネント/サービス

Sun ONE Portal Server 3.0 には、サーバ本体、プロファイルサーバ、ゲートウェイ、およびファイアウォールの 4 つの主要なコンポーネントがある

Sun ONE Portal Server 6.0 の場合、iPlanet Directory Server Access Management Edition がサービスのフレームワークを提供する。 Sun ONE Portal Server 6.0 は、iPlanet Directory Server Access Management Edition コンポーネントを使用して認証、ユーザ管理、ポリシーの管理などの主要なサービスを提供する。同時に、デスクトップ、NetMail、リライタ、および検索などの、Sun ONE Portal Server 固有のサービスを実行するためのフレームワークも提供する

管理インタフェース

Sun ONE Portal Server 3.0 には固有の管理コンソールがあるが、このコンソールは Sun ONE Portal Server のコンポーネントだけを管理する。コマンド行インタフェースとして ipsadmin が使用できる

Sun ONE Portal Server 6.0 では、iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールを使用して、iPlanet Directory Server Access Management Edition のサービス、ユーザ、およびポリシーを管理する。また、デスクトップ、NetMail、リライタ、および検索などの、Sun ONE Portal Server に固有のサービスもこのコンソールで管理する。 コマンド行インタフェースには、前のリリースの ipsadmin の代わりに amadmin、dpadmin、および rwadmin を使用する







ソフトウェアおよびハードウェア要件

ここでは、Sun™ ONE Portal Server 6.0 のインストールに必要な情報について説明します。 インストールの詳細については、『Sun ONE Portal Server 6.0 インストール ガイド』を参照してください。

ハードウェア要件

Sun™ ONE Portal Server 6.0 の新規インストールには、次のハードウェア要件を満たす必要があります。

ソフトウェア要件

Sun™ ONE Portal Server 6.0 には、次のソフトウェアコンポーネントが同梱されています。

オペレーティングシステム要件

Sun™ ONE Portal Server は、Solaris™ 8、および Solaris™ 9 オペレーティングシステムをサポートしています。Solaris 9 オペレーティングシステムで Sun™ ONE Portal Server を実行する場合、パッチは必要ありません。この製品を Solaris 8 オペレーティングシステムで実行するには、次のパッチをインストールする必要があります。

この一覧には、必要最小限のパッチだけを記載しています。パッチ番号のハイフン (-) に続く 2 桁の数字は、パッチのリビジョン番号を表します。パッチで更新を行う場合、最新のリビジョン、つまり最後の 2 桁の数字がより大きなものを適用してください。最新のパッチは、SunSolve Web サイトからダウンロードできます。また、パッチ間の依存関係、つまり各パッチを適用するために別のパッチが必要な場合の詳細については、README ファイルを参照してください。

現在システムに適用しているパッチを確認するには、次のコマンドを使用します。

showrev -p | grep patchid

次の手順でパッチをインストールします 。

  1. http://www.sunsolve.sun.com からパッチをダウンロードします 。

  2. パッチに添付されている README ファイルをよく読んで、パッチの適用に必要な要件を確認します。

  3. patchadd コマンドを実行して、パッチをインストールします。

    patchadd -d patchdirectory

推奨ブラウザ

この製品がサポートするブラウザは、次のとおりです。





インストール時の注意点

次の場合には、インストールに注意が必要です。

インストールの詳細については、『Sun ONE Portal Server インストール ガイド』を参照してください。

サブドメイン名がないコンピュータへのインストール

インストール時に、インストールスクリプトはコンピュータのサブドメイン名を識別しようとします。 サブドメイン名が存在しない場合、サブドメイン名の入力が要求されるので、ピリオド (.) を入力してください。

Sun ONE Portal Server インストールの確認

Sun™ ONE Portal Server のインストールに成功したかどうかを確認するには、次の手順に従います。

検索コンポーネントでの Sun ONE Portal Server の専用のインスタンスの使用

Sun™ ONE Portal Server を稼動中のコンピュータと異なるコンピュータに検索サービスをインストールすることはできませんが、ユーザが Sun™ ONE Portal Server の別インスタンスを使用するように設定することで、別のノードを検索サービス専用ノードにすることができます。追加のサーバインスタンスを作成する方法の詳細については、『Sun ONE Portal Server インストール ガイド』を参照してください。

検索コンポーネントに別の Sun™ ONE Portal Server インスタンスを割り当てるには、検索サーバのインスタンス名とポート番号を使用します。

  1. iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールにログインします。

  2. 「表示」メニューの「ユーザ管理」をクリックします。

  3. 検索専用にするサーバインスタンスを割り当てる組織を指定します。

  4. 「表示」メニューの「サービス」をクリックします。

  5. 「デスクトップ」の隣にある矢印アイコンをクリックします。

  6. 「チャンネルおよびコンテナの管理」をクリックします。

  7. 「チャンネル」の一覧で、「検索チャネル」の隣にある「編集」をクリックします。

  8. 次の形式で、検索インスタンスの名前とポート番号を「検索サーバ」フィールドに入力します。
    http://hostname.domain:instance_port_number/portal/search





その他の注意点

ここでは、次の項目について説明します。

デスクトップデバッグファイルの位置

デスクトップデバッグファイルは、/var/opt/SUNWam/debug/desktop.debug にあります。 このファイルを参照することで、デスクトップエラーの原因を調べることができます。

XMethods Currency Exchange サービス

Sun™ ONE Portal Server のサンプルデスクトップに含まれる Currency Exchange Web サービスは、XMethods Web サービスによって提供されます。このサービスは、http://www.xmethods.net で使用できます。

検索コンポーネントのハイライトの無効化

デフォルトでは、検索コンポーネントのハイライトオプションは ON に設定されています。このオプションを無効にするには、プロバイダ JSP™ ページの属性を変更します。 たとえば、属性の値 hl-titletitle に、hl-descriptiondescription に変更します。

変換できない文字セットのエンコードの指定

Sun™ ONE Portal Server の検索コンポーネントを使用すれば、ICU (International Components for Unicode) コンバータで変換できない文字セットのエンコード方式を指定することができます。このコンバータは、検索コンポーネントがさまざまな文字セットのエンコードに使用するものです。 使用するエンコードに対応する ICU コンバータが存在しない場合、robot.log ファイルにエラーが記録されます。 たとえば、次のヘブライ語文字セットには ICU コンバータが存在しないので、次のエラーメッセージが記録されます。

ICU コンバータが存在しない文字セットを使用するには、設定ファイルを作成して適切なエンコードを追加します。

  1. /var/opt/SUNWps/server_root/portal/configcharsetalias.conf ファイルを作成します。

  2. charsetalias.conf ファイルに文字セットのエイリアスを作成します。 たとえば、上記の例のヘブライ語文字セットを使用するには、次のエントリを追加します。

    iso-8859-8=iso-8859-8-i

    iso-8859-8=iso-8859-i

等号 (=) の左側には、ICU で認識できる文字セットの値を指定します。 等号 (=) の右側には、上記の例で変換に失敗して robot.log ファイルにエラーが記録された文字セットのエイリアスを指定します。





既知の問題と制限事項

このリリースでは、Sun™ ONE Portal Server について次の問題と制限事項が判明しています。

制限事項


Sun ONE Portal Server では、ログイン URL に切り替えるには Web サーバの index.html ファイルの編集が必要 (1)

たとえば、http://server_name と入力しても、デスクトップのログインページにアクセスできません。ログインページにアクセスするには、http://server_name/user's_redirect_URL と入力する必要があります。


回避策

http://userver_name でデスクトップのログインページにアクセスできるようにするには、Web サーバの index.html ファイルに Javascript™ コードを追加する必要があります。このファイルは、/opt/SUNWam/public_html にあります。

index.html ファイルに、次の Javascript コードを追加します。 次の例では、ユーザを /portal/dt にリダイレクトしています。



<HTML>

<HEAD>

<SCRIPT>

document.location.href="/portal/dt";

</SCRIPT>

</HEAD>

</HTML>



http://server_name/organization 形式の URL を入力して、デフォルト以外の組織からデスクトップのログインページにアクセスするには、次の手順に従います。

  1. サーバルートディレクトリの下位に、組織のサブディレクトリを作成します。 この例では、アクセス元組織の名前を organization1 にします。

    mkdir /opt/SUNWam/public_html/organization1

  2. 作成したサブディレクトリに、Web サーバの index.html ファイルを追加します。

  3. この index.html ファイルに、次の Javascript コードを追加します。



    <HTML>

    <HEAD>

    <SCRIPT>

    document.location.href="/amserver/login?org=organization1";

    </SCRIPT>

    </HEAD>

    </HTML>



iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに Organization URL Mapping エントリを設定していない場合、あるいはデフォルトの URL を /portal/dt に設定していない場合は、次の手順に従います。

  1. 管理者アカウントで iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールにログインします。

  2. ログインを設定する組織を選びます。

  3. 「表示」メニューの「サービス」をクリックします。

  4. 「ナビゲーション」の「コア」の隣にあるプロパティの一覧をクリックします。

  5. 「データ」にコア属性が表示されます。

  6. この組織の Organization URL Mapping 属性を編集して、ユーザのデフォルトリダイレクト URL が /portal/dt に設定されていることを確認します。

    URL マッピングの詳細については、『iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理者ガイド』を参照してください。


iPlanet Directory Server Access Management Edition コンポーネントでは、属性の値に 「空白」 を設定できない (2)

ロール属性、あるいは組織属性の値は、空白のままにはできません。


Internet Explorer を実行している Macintosh OS 10.1 では、NetMail インストーラが動作しない (3)

Macintosh OS 10.1 で Internet Explorer を使用している場合、NetMail をローカルクライアントコンピュータにインストールすることはできません。 ただし、Internet Explorer を使用している場合でも、Macintosh OS 9.2 クライアントコンピュータには NetMail をインストールできます。


Websphere で SSL が動作しない (4)

セキュアモードと非セキュアモードで複数インスタンスをインストールすると、「Search administration」ページの「Select Server」メニューに不正なインスタンスが表示され、検索インスタンスの切り替えに失敗する (5)

この現象は、iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールで検索インスタンスが正しく設定されていないことが原因で発生します。

「サーバの選択」メニューにインスタンスを追加する方法は次のとおりです。

  1. iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールにログインします。

  2. ブラウザで、/amconsole の後に次の URL を入力して、「グローバル属性の検索」ページに移動します。

    service/SMData?gx_charset=UTF-8&ServiceName=SunPortalSearchService&Location=o%3Disp

    この URL は、次のように入力します。

    http://hostname/amconsole/service/SMData?gx_charset=UTF-8&ServiceName=SunPortalSearchService&Location=o%3Disp

  3. 「編集」にインスタンス名を入力してから「追加」をクリックして、インスタンスを追加します。

  4. 「検索インスタンス」の一覧から不正なインスタンス名を選択し「削除」をクリックして、不正なインスタンスを削除します。

検索インスタンスは、「サーバの選択」ドロップダウンメニューで変更することができます。

既知の問題

既知の問題の詳細については、次の記述を参照してください。 回避策が存在する場合は、問題と併せて説明します。

認証


証明書による認証を設定すると、すべてのユーザセッションがシステムによってセキュアポートに送信される (4728632)

回避策

インスタンスごとに異なるポートを割り当てます。 証明書による認証には、主ポート以外のポートを使用する必要があります。

デスクトップ


DefaultChannelColumn の値を設定しても、JSP ベースのコンテナが更新されない (4731550)

JSP ベースのテーブルコンテナプロバイダに DefaultChannelColumn の値が適用されません。


回避策

チャンネル定義でテーブルコンテナのカラムの数を設定してからレイアウトを thin-wide-thin に変更すると、この設定が検出されます。 たとえば、MyFrontPageTabPanelContainer でチャンネル定義を編集して、コンテナチャンネルのカラムの数を次のように変更します。



<Collection name="channelsColumn" advanced="true" merge="fuse" lock="false"

propagate="true">

<String name="Bookmark" value="2" advanced="false" merge="replace"

      lock="false" propagate="true"/>

<String name="SampleRSS" value="2" advanced="false" merge="replace"

      lock="false" propagate="true"/>

<String name="App" value="2" advanced="false" merge="replace" lock="false"

      propagate="true"/>

</Collection>



この修正を、すべてのテーブルコンテナチャンネルに追加します。

レイアウトを thin-wide-thin に変更すると、Bookmark、SampleRSS、および Application の各チャンネルが右側の領域に表示されます。


セキュアなディレクトリサーバを使用すると、デスクトップユーティリティを実行できない (4734260)

Sun™ ONE Portal Server にセキュアなディレクトリサーバを使用している場合、dpadmin、あるいは par ユーティリティを実行できません。


回避策

ディレクトリサーバの暗号化ポートを、デフォルトの非暗号化ポートに変更します。

dpadmin ユーティリティの問題を解決するには、次のどちらかを実行します。

また、par ユーティリティの問題を解決するには、次の手順を実行します。


セキュアな Sun ONE Portal Server インスタンスの SSL URL を変更できない (4727836)

チャンネル名に複数のプロバイダを関連付けることができない (4723831)

異なるプロバイダの異なるディスプレイプロファイルドキュメントに同じチャンネルを設定しても、このリリースでは動作しません。

この現象は、チャンネル定義の provider 属性を、上位の優先順位を持つディスプレイプロファイルドキュメントでオーバーライドできないことが原因で発生します。 たとえば、次のシナリオの設定ではシステムが動作しません。

  1. o=iplanet.com,o=isp の、次のチャンネル定義を設定します。

    <Channel name="test" provider="testprovider1" ...>

  2. cn=role1,o=iplanet.com,o=isp の上位の dp ドキュメントでこのチャンネル定義をオーバーライドします。この dp ドキュメントのチャンネル定義は次のとおりです。

    <Channel name="test" provider="testprovider2" ...>

provider 属性を testprovider2 に変更しても、この変更はシステムに反映されません。 この場合、role1 に割り当てられたユーザがログインすると、デスクトップには testprovider2 に定義したチャンネルではなく、testprovider1 に定義したチャンネルが表示されます。


refreshTime プロパティに文字列を設定すると、デスクトップでシステムエラーが発生する (4729317)

デフォルト以外のインスタンスで SSL 接続に失敗する (4727987)

回避策

Sun™ ONE Web Server 管理コンソールを使用して、デフォルト以外のインスタンスに新しい証明書データベースを作成して、AMConfig ファイルでこのデータベースを参照します。


FrameTabContainer で JSPTabContainer が正常に動作しない (4725584)

インストール


既存の Sun ONE Portal Server にノードを追加すると、dp-org.xml ファイルが上書きされる (4737478)

回避策

この手順で使用する変数は、使用中の Sun™ ONE Portal Server 環境に応じて置き換える必要があります。ここでは、次の変数を使用します。

このとき、dpadmin コマンドは、Portal Server がインストールされている次のディレクトリで実行する必要があります。portal_server_basedir/SUNWps/bin

  1. ファイルが削除される心配のない安全なディレクトリに、グローバルレベルと組織レベルのディスプレイプロファイルをバックアップします。 たとえば、/usr/tmp を使用します。

    グローバルレベルのディスプレイプロファイルをバックアップするには、次のコマンドを実行します。

    dpadmin list -u "uid=amAdmin,ou=People,o=default_org,o=root_suffix" -w password -g >> */usr/tmp/*backupGlobal.xml

    組織レベルのディスプレイプロファイルをバックアップするには、次のコマンドを実行します。

    dpadmin list -u "uid=amAdmin,ou=People,o=default_org,o=root_suffix" -w password -d "o=default_org,o=root_suffix" >> */usr/tmp/*backupOrg.xml

  2. 1 つ目のノードのディレクトリサーバでノードを追加します。 追加したノードによって、新しく追加したチャンネルとプロバイダが上書きされます。

  3. バックアップしたグローバルレベルと組織レベルの XML ファイルをロードします。

    グローバルレベルで次のコマンドを実行します。

    dpadmin modify -u "uid=amAdmin,ou=People,o=default_org,o=root_suffix" -w password -g */usr/tmp/*backupGlobal.xml

    組織レベルで次のコマンドを実行します。

    dpadmin modify -u "uid=amAdmin,ou=People,o=default_org,o=root_suffix" -w password -d "o=default-org,o=isp" */usr/tmp/*backupOrg.xml


Portal Server Only で削除すると、Sunェ ONE Portal Server iplanet-am-server-status と objectClass 以外のすべてがホストから削除される (4731556)

カンマを含む組織名でインストールできない (4538447)

たとえば、次の名前をデフォルトの組織名にすることはできません。

Company22, CA

検索


詳細検索にワイルドカード (*) を使用すると、他の詳細検索オプションと異なる動作を実行する (4733160)

特定の文字を含むカテゴリをブラウズできない (4730447)

カテゴリに引用符 (') が含まれていると、このカテゴリをブラウズできません。


ワイルドカード (?) で検索を実行すると、検索結果の表示に時間が掛かる (4533705)

デフォルトでは、search-lookup-limit パラメータは 1 に設定されています。この設定の場合、検索時間に制限はありません。検索時間が無制限な場合に、 ??*、または??* などの値を検索文字列に使用すると、検索に非常に時間が掛かることがあります。


回避策

/var/opt/SUNWps/<server-root>/portal/search.conf ファイルで search-lookup-limit パラメータの値を変更します。 このパラメータの値は、ミリ秒単位で指定します。たとえば、検索時間を 10 秒に制限するには、10000 を指定します。


2 番目以降の SSL インスタンスが管理者検索ドロップダウンメニューに https として表示されない (4723350)

ブラウザ


組織 XML の一部が iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに表示されない (4679748)

Netscape 4.79 ブラウザでは、一部の表示が省略されます。


回避策

文字セットを、UTF-8 から ISO-8859-1 などの有効な文字セットに変更します。

  1. デフォルトの文字セットを確認する手順は次のとおりです。

    • Netscape Navigator で、「表示」メニューの「文字セット」をクリックします。

      デフォルトの文字セット名の隣には、無効状態のラジオボタンによく似た小さな円があります。 US 版では、特に設定を変更しない限り Western (ISO-8859-1) です。

  2. iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールにログインします。

  3. 「サービス管理」をクリックします。

  4. 「クライアント検出」の隣にある矢印アイコンをクリックします。

  5. 「クライアントタイプ属性」の一覧で、値が clientType=NSCP_UNIX で始まる属性の名前をクリックします。

    値の下にあるテキストボックスに、この値が表示されます。

  6. このテキストボックスを最後までスクロールして、charset=UTF-8手順 1 で確認した文字セットに置き換えます。たとえば、ISO-8859-1 を指定します。

  7. テキストボックスの下にある「追加」をクリックします。

    これでリストボックスの一番下に、この値が追加されます。

  8. 元の値 clientType=NSCP_UNIX (最後の値が charset=UTF-8 のもの) を選んで「削除」をクリックします。

  9. ページを下方にスクロールして、「クライアント検出を使用可能にする」の隣にあるチェックボックスをオンにします。

  10. 「保存」をクリックします。

  11. サーバを再起動します。

  12. iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールにログインします。 すべてのディスプレイプロファイルが表示されることを確認します。

パフォーマンス

負荷が高い環境では、次のエラーや例外が発生することがあります。


このような例外が頻繁に発生することはありません。ただし、この製品の要件外の動作環境では発生することがあります。



負荷が高い環境で desktopServlet 例外が発生する (4730558)

次の例外が server_root/logs/error に記録されることがあります。

desktopServlet:DesktopServlet.handleException()


負荷が高い環境で、あるいは検索結果が返るまでに数分かかる検索クエリの実行時に、ブラウザのタイムアウトエラーが発生する (4730560)

/var/opt/SUNWam/debug/desktop.debug: に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

ERROR: PSContainerProviderContext.getContent(): failed to get content, completed=[]


負荷が高い環境で、デスクトップタグに発生する例外によって ns-httpd が停止する (4730553)

検索の負荷が高い環境では、DesktopTaglibException が
desktop.taglib.containerProviderContext.GetContentTag.doStartTag(GetContentTag.java:39)で発生することがあります。





問題点の報告方法

Sun™ ONE Portal Server 6.0 で問題が発生した場合は、次の情報をご用意のうえ、テクニカルサポートに連絡してください。





詳細情報について

Sun ONE に関する役立つ情報は、以下の Web サイトから入手できます。


最終更新日 2002 年 8 月 29 日