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Sun ONE Portal Server 6.0 管理者ガイド |
この章では NetMailサービスを管理する方法について説明します。
この章には、次の節があります。
NetMail の概要
NetMail サービスは、電子メールクライアントの NetMail (Java) および NetMail Lite を実装しています。 これらのクライアントは、標準の IMAP および SMTP サーバー環境で動作します。 NetMail によって、ユーザーは 1 つまたは複数のメールサーバにアクセスし、電子メールの読み取り、作成、削除、およびフォルダの作成、アクセス、削除を行うことができます。
Sun ONE Portal Server 6.0 では、iPlanet Directory Server Access Management Edition の管理コンソールを介して、NetMail サービスの定義および管理を行います。 NetMail サービスは、NetMail クライアントが電子メールメッセージとその設定を管理するために、サービス属性とデフォルト値を定義します。 組織とそのユーザーが NetMail クライアントの動作を制御できるように、サービス属性の値の定義およびカスタマイズを行います。
NetMail サービスの管理
この節では、次の手順を説明します。
- NetMail サービスをの登録
- デフォルトの NetMail サービステンプレートの作成
- NetMail ポリシーの作成およびユーザーへの割り当て
- NetMail のサービス属性の変更
注 新しい組織を作成する場合は、その組織用の NetMail ポリシーを作成して割り当てる必要があります。 サンプルのポータルの場合、すでにデフォルトで NetMail が有効になっているため、この作業は必要ありません。
NetMail サービスの登録
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ユーザー管理」を選択して、「ユーザ管理」に移動します。
- NetMail サービスに登録する組織を選択します。
- 「表示」メニューから「サービス」を選択します。
- ナビゲーション区画で「登録」をクリックします。
データ区画に、使用できるサービスのリストが表示されます。
- 「Portal Server 設定」の「NetMail」のチェックボックスをオンにして、「登録」をクリックします。
登録されたサービスとして、NetMail サービスがナビゲーション区画に表示されます。
デフォルトの NetMail サービステンプレートの作成
NetMail サービスを登録したあとに、NetMail サービスのテンプレートを作成すると、組織内のユーザーすべてに対して、デフォルトの NetMail の値を割り当てることができます。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ユーザー管理を」を選択して、「ユーザー管理」に移動します。
- NetMail サービスのテンプレートを作成する対象の組織を選択します。
- 「表示」メニューから「サービス」を選択します。
- ナビゲーション区画の「NetMail」の横にあるプロパティの矢印をクリックします。
- データ区画に、次のメッセージが表示されます。
このサービスに使用可能なテンプレートがありません。 作成しますか?
- メッセージボックス内の「作成」をクリックし、テンプレートを作成します。
NetMail の属性が表示されます。
- NetMail の属性を変更します。
NetMail の属性については、付録D「NetMail 属性」を参照してください。
- 「保存」をクリックして、変更後の値をサービステンプレートに保存します。
ユーザーへの NetMail ポリシーの作成と割り当て
NetMail サービスを登録し、デフォルトのサービステンプレートを作成したあとに、新しいポリシーを作成してユーザーに割り当て、組織内のすべてのユーザーが NetMail サービスにアクセスできるようにします。
注 新しい組織を作成する場合は、その組織用の NetMail ポリシーを作成して割り当てる必要があります。 これは、サンプルポータルまたはインストール済みのデフォルトの組織には必要ありません。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ポリシー管理」を選択して、「ポリシー管理」に移動します。
- ポリシーを作成する対象の組織を選択します。
- 「表示」メニューから「ポリシー」を選択します。
デフォルトの場合、「表示」メニューに「組織」が表示されます。 存在する場合は、すべてのサブ組織がその下に表示されます。 サブ組織のポリシーを作成する場合は、そのサブ組織を選択し、次に「表示」メニューから「ポリシー」を選択します。
- ナビゲーション区画で「新規」をクリックします。
データ区画に「ポリシーの作成」が表示されます。
- ポリシーの名前を入力して、「サービス」メニューから「NetMail」を選択します。
- 「作成」をクリックし新しいポリシーを作成します。
新しいポリシーがナビゲーション区画に表示されます。
- 「ルールの追加」、次に「ポリシーの保存」をクリックします。
- ユーザーにポリシーを割り当てるには、「ユーザー管理」を選択し、「ユーザー管理」に移動します。
- 該当する組織を選択します。
- 「表示」メニューから「ポリシー」を選択します。
選択した組織にポリシーがすでに割り当てられている場合は、そのポリシーがナビゲーション区画に表示されます。 「ポリシーの割り当て」が表示されない場合、「割り当て」を選択すると、割り当てられていないポリシーがすべてデータ区画に表示されます。
- 割り当てられていない NetMail ポリシーの横にあるボックスをクリックし、「割り当て」をクリックします。これにより、選択された組織内のすべてのユーザーにポリシーが割り当てられます。
NetMail ポリシーがナビゲーション区画に表示され、ポリシーが割り当てられたことを示すメッセージがデータ区画に表示されます。
Netmail のサービス属性の変更 (特定の組織)
NetMail のサービスをカスタマイズするには、サービスの属性を変更します。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ユーザー管理」を選択して、「ユーザー管理」に移動します。
- 組織を選択します。
- 「表示」メニューから「サービス」を選択します。
- ナビゲーション区画の「NetMail」の横にあるプロパティの矢印をクリックします。
Netmail のサービス属性のリストが、データ区画に表示されます。
- サービス属性の値を変更し、「保存」をクリックして変更を保存します。
この変更は、選択された組織内のユーザーだけに反映されます。
詳細については、付録D「NetMail 属性」を参照してください。
Netmail のサービス属性の変更 (すべての組織)
すべての組織に影響する、NetMail サービスのグローバル属性の変更が、将来必要になる場合もあります。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「サービス管理」を選択して、「サービス管理」に移動します。
- ナビゲーション区画の NetMail の横にあるプロパティの矢印を選択します。
NetMail のサービス属性のリストが、データ区画に表示されます。
- サービス属性の値を変更し、「保存」を選択して変更を保存します。
この変更は、将来 NetMail サービスに登録するすべての組織に影響します。
NetMail Lite で新しいウィンドウを開く設定
デフォルト構成では、NetMail Lite が実行されている状態で、ユーザーがデスクトップにある NetMail Lite のリンクを選択してメッセージを作成している場合、NetMail Lite の現在のウィンドウは NetMail Lite の新しいインスタンスに置き換えられるため、メッセージのテキストは消滅します。 この問題を避けるためには、NetMail Lite の設定を変更し、デスクトップにある NetMail Lite のリンクをユーザーがクリックするたびに、新しいウィンドウが開くようにします。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ユーザー管理」を選択して、「ユーザー管理」に移動します。
- 組織を選択します。
- ナビゲーション区画の「Desktop」の横にあるプロパティの矢印を選択します。
デスクトップのサービス属性のリストが、データ区画に表示されます。
- データ区画で、「チャネルおよびコンテナの管理」のリンクをクリックします。
- 「チャネル」の下にある、App チャネルの「編集」のリンクをクリックします。
- targets プロパティの、「編集」のリンクを選択します。
- NetMail Lite のプロパティを次のように書き換えます。
NetMail Lite| ^javascript:var nmServerURL = document.URL; nmDestURL =nmServerURL.split(ユdtユ)[0];nmAdjustedURL = nmDestURL +ユNetMailServlet?nsid=newHTMLSessionユ; openAppURL(nmAdjustedURL,ユ_blankユ);return false;
- 「保存」をクリックします。
- 変更を確認します。
組織内のテストユーザーとしてログインします。 NetMail Lite にアクセスし、メッセージの構成を開始します。 NetMail Lite のリンクをクリックします。 NetMail Lite を表示したウィンドウが新しく開かれます。
リモートアドレス帳の使用方法 (LDAP)
NetMail のリモートアドレス帳の機能を有効にするには、NetMail サービスの LDAP サーバーリストの属性を変更します。
注 検索エンジンが「含む文字列」、「一致」、「始めの文字列」、「終りの文字列」、および「類似」の検索条件をサポートしている場合、アドレス帳の検索機能は、ユーザーが指定したテキストを基に比較して名前を検索することができます。
個人のアドレス帳は、「含む」の検索だけをサポートしています。 LDAP アドレス帳を追加した場合は、そのほかのオプションが有効になります。
- iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールに管理者としてログインします。
- 「ユーザー管理」を選択して、「ユーザー管理」に移動します。
- 組織を選択します。
- 「表示」メニューから「サービス」を選択します。
- ナビゲーション区画の「NetMail」の横にあるプロパティの矢印をクリックします。
NetMail のサービス属性のリストが、データ区画に表示されます。
- アドレス帳検索で使用する「LDAP サーバーの詳細」の値を変更します。
各エントリは、カンマで区切られた name="value" のペアのリストです。有効な名前は次のとおりです。
- name - NetMail の「アドレス」のページに表示される名前 (デフォルトは、なし)
- server - LDAP サーバーの、完全に修飾されたドメイン名 (デフォルトは、なし)
- base - 検索を開始するために使用する DN (識別名) (デフォルトは "")
- searchin - 確認する対象となる属性をカンマで区切ったリスト (デフォルトは "cn,gn,sn")
- result - その電子メールアドレスを含む属性 (デフォルトは "mail")
- filter - 検索に使用する追加の LDAP フィルタ (デフォルトは "")。 フィルタの構文には、LDAP フィルタ構文が使用される
- referral - LDAP 参照に従うかどうかを定義する値。 デフォルトは "follow"。参照に従わないように定義するには "" を使用する
たとえば、Sesta LDAP のディレクトリを検索するには、次のエントリを使用します。
name="Sesta LDAP",server="ldap-server.sesta.com",base="dc=sesta,dc=com"
- 「保存」をクリックします。