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Sun ONE Directory Proxy server インストールガイド |
この章では、基本的なインストール手順について説明します。Directory Proxy Server を UNIX 上にインストールするか、Windows 上にインストールするかでインストール方法が異なります。
以降の節では、それぞれの手順の概要を示します。
Solaris 上へのネイティブパッケージのインストール
「オペレーティングシステムの要件」に示されている手順を実行してから、パッケージのインストールおよび設定手順を実行します。
- 管理サーバーのインストール
- Directory Proxy Server のインストール
- 必須パッチのインストール
- 管理サーバーの設定
- Directory Proxy Server インスタンスの設定
pkgadd(1M) ユーティリティを使用して、Solaris パッケージをインストールします。アップグレードを実行する時など、どのパッケージがインストールされているのかを pkginfo(1) を使用して調べます。複数のホストにパッケージをインストールする場合、admin(4) に示されているインストールのデフォルトファイルを介して、デフォルトのインストール処理を定義します。
ソフトウェアパッケージの使用方法に関する詳細は、Solaris オペレーティング環境のシステム管理に関するマニュアルを参照してください。
管理サーバーのインストール
表 3-1 および表 3-2 に、このリリースで提供されている管理サーバーの Solaris パッケージの一覧を示します。
- 表 3-1 あるいは表 3-2 に示されているすべてのパッケージを検討してください。
表 3-1    提供されている Solaris パッケージ (SPARC プラットフォーム)
パッケージ
内容
SUNWasha
Sun ONE Administration Server Component for Sun Cluster
SUNWasvc
Sun ONE Administration Console
SUNWasvcp
Sun ONE Administration Server Console Plug-In
SUNWasvr1
Sun ONE Administration Server (Root)
SUNWasvu
Sun ONE Administration Server (Usr)
SUNWicu
International Components for Unicode User Files
SUNWjss
Network Security Services for Java (JSS)
SUNWldk
LDAP C SDK
SUNWpr
Netscape Portable Runtime Interface
SUNWsasl
Simple Authentication and Security Layer
SUNWtls
Network Security Services
SUNWasvr は再配置できません。
表 3-2    提供されている Solaris パッケージ (x86 プラットフォーム)
パッケージ
内容
SUNWasvc
Sun ONE Administration Console
SUNWasvcp
Sun ONE Administration Server Console Plug-In
SUNWasvr1
Sun ONE Administration Server (Root)
SUNWasvu
Sun ONE Administration Server (Usr)
SUNicu
International Components for Unicode User Files
SUNWjss
Network Security Services for Java (JSS)
SUNWldk
LDAP C SDK
SUNWpr
Netscape Portable Runtime Interface
SUNWsasl
Simple Authentication and Security Layer
SUNWtls
Network Security Services
SUNWasvr は再配置できません。
- スーパーユーザーになります。
- インストールするパッケージが、pkginfo を使用してインストール済みではないことを確認します。
すでにシステムにインストールされているパッケージは再インストールしないでください。
- pkgadd(1M) ユーティリティを使用して、製品パッケージをシステムに転送します。
たとえば、次のようにします。
# pkgadd -d dirContainingPackages
pkgadd コマンドを終了する前に、必要な製品パッケージがすべてインストールされているかを確認します。
パッケージをインストールしたら、必要なパッチがインストールされているか確認します。
Directory Proxy Server のインストール
表 3-1 に、このリリースで提供されている SPARC および x86 プラットフォーム用の Solaris パッケージの一覧を示します。
- 表 3-3 に示されているすべてのパッケージを検討してください。
- スーパーユーザーになります。
- インストールするパッケージが、pkginfo を使用してインストール済みではないことを確認します。
すでにシステムにインストールされているパッケージは再インストールしないでください。
- pkgadd(1M) ユーティリティを使用して、製品パッケージをシステムに転送します。
たとえば、次のようにします。
# pkgadd -d dirContainingPackages
pkgadd コマンドを終了する前に、必要な製品パッケージがすべてインストールされているかを確認します。
パッケージをインストールしたら、必要なパッチがインストールされているか確認します。
必須パッチのインストール
問題の修正および推奨システムパッチを含んだ更新が提供されている場合があります。
- pkginfo(1) コマンドの -x オプションを使用して、システムにどのパッケージがインストールされているか調べます。表 3-4 に表示されているとおり、パッケージの適切なバージョンがシステムにインストールされているかを確認します。
- showrev(1M) の -p オプションを使用して、 表 3-4 に示されている適切なパッチがプラットフォームに適用されたかを確認します。
- 表 3-5 のヒントを使用して、コンポーネントにパッチを適用するかを判断します。
表 3-5    パッチを適用するかの判断
システム上の状態
実行事項
パッケージはインストール済みで、パッチも適用済み
手順 4 に進む
パッケージはインストール済みだが、パッチは適用されていない
Directory Proxy Server が提供する、プラットフォームに適切なパッチを適応する
パッケージがインストールされていない
Directory Proxy Server が提供するパッチの適用前のパッケージをインストールする
- スーパーユーザーとして次のコマンドを実行します。
# ./idsktune -q > idsktune.out
idsktune はセットアップコマンドと同じディレクトリにあります。
idsktune では、システムに加えることのできる変更を示します。このサブコマンドでは、システムを変更することはありません。
- 最低限、表示されたすべての ERROR を修正します。
ERROR を修正しないと、インストールに失敗する可能性があります。idsktune サブコマンドは、リリース時に推奨されているパッチのうち、まだインストールされていないすべてのパッチを報告します。さらにシステムにインストールしていないパッケージのパッチも報告されます。
パッチは、http://sunsolve.sun.co.jp/ からダウンロードできます。
管理サーバーの設定
- 設定プログラムを起動します。
グラフィックユーザーインタフェースを使用する場合は、次のように入力します。
# /usr/sbin/mpsadmserver configure
コマンド行インタフェースを使用する場合は、次のように入力します。
# /usr/sbin/mpsadmserver configure -nodisplay
最初のインストール画面が表示されます。
- 各画面の指示に従ってください。
Directory Proxy Server インスタンスの設定
Directory Proxy Server インスタンスを設定するには次の手順を実行します。
注 管理サーバーの所有者 (ユーザー ID) は、Directory Proxy Server インスタンスの所有者 (スーパーユーザー以外でも可) と同じである必要があります。
- 設定プログラムを起動します。
コマンド行インタフェースを使用する場合、ディレクトリを次のように変更します。
# cd /usr/sadm/mps/admin/v5.2/dps
- たとえば、quickstart.tcl スクリプトを次のように使用します。
# /usr/sadm/mps/admin/v5.2/bin/tcl8.2/tclsh quickstart.tcl -cid ¥ <cid_path> -listen <port number> -password <password> -serverroot ¥ <serverroot_path> -userid <dn>
次に quickstart.tcl の引数とその説明を示します。
Directory Proxy Server の起動に必要な設定を終了しました。
すべてのプラットフォームでの圧縮アーカイブからのインストール
次のように圧縮アーカイブからのインストールを行います。
- Windows システムでは、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
- 製品バイナリファイルをインストールディレクトリにダウンロードしていない場合は、ダウンロードしてください。
- 必要に応じて、製品バイナリファイルを解凍します。
- ソフトウェアを解凍したディレクトリでインストールプログラムを起動します。
Windows の場合は、setup.exe をダブルクリックします。
ほかのプラットフォームでグラフィカルユーザーインタフェースを利用する場合は、次のコマンドを入力します。
# ./setup
ほかのプラットフォームでコマンド行インタフェースを利用する場合は、次のコマンドを入力します。
# ./setup -nodisplay
最初のインストール画面が表示されます。
- インストールを継続するかどうかをインストーラから確認されます。継続する場合は、「次へ」をクリックします。
- サーバールートに、サーバーをインストールする場所の完全指定パスを入力します。「参照」をクリックすると、参照機能を使用して場所を検索できます。
この場所には、インストーラを実行しているディレクトリ以外の場所を入力してください。
Windows システムの場合、インストールプログラムは次のパスを指定します。
C:¥Program Files¥Sun¥MPS
ソフトウェアをこのディレクトリツリーにインストールする場合は、「次へ」をクリックしてください。別のディレクトリにインストールする場合は、インストールしたいディレクトリへのパスを入力してください。
- 「コンポーネントの選択」画面が表示されます。Sun ONE Directory Proxy Server 5.2 コンポーネントが選択されていることを確認してから、「次へ」をクリックします。
- 設定ディレクトリ管理者 ID およびパスワードに、管理者特権を使用してコンソールを認証する場合にログインする名前とパスワードを入力します。
- Directory Proxy Server ポートに、ほかのアプリケーションで使用していなければデフォルトの 389 を指定します。
- Directory Proxy Server のインスタンス名を入力します。
この名前は、設定情報と Directory Proxy Server インスタンスを制御するスクリプトのグループを表します。
- 起動プログラムが、インストール対象のコンポーネントの概要を一覧表示します。「今すぐインストール」をクリックして、インストールを開始します。
インストールの実行中は、進行状況を示すバーが表示されます。サーバーの解凍、および最低限の設定が終了し、サーバーが起動されます。
- インストールが完了すると、セットアッププログラムがインストールの概要ページを表示します。「詳細」を選択すると、インストールのログが表示されます。「閉じる」を選択してセットアップを終了します。