Sun ONE Portal Server 6.2 リリースノート

Sun ONE Portal Server 6.2 リリースノート

バージョン 6.2

Part No. 817-4630-10

2003 年 12 月

このリリースノートでは、SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Portal Server のバージョン 6.2 リリース時に利用できる重要な情報を提供します。新しい機能や拡張機能、既知の制限と問題、技術的な注意点、およびその他の問題点が記載されています。このマニュアルを読んでから、Portal Server 6.2 を使用してください。

このリリースノートの最新情報は、次の Sun ONE マニュアル Web サイトで参照できます。http://docs.sun.com/prod/sunone。ソフトウェアをインストールおよびセットアップする前に、Web サイトで最新のリリースノートやマニュアルを確認してください。

このリリースノートは、次の項目で構成されています。


改訂履歴

表 1 改訂履歴 

日付

更新内容

2003 年 12 月

リリースノートの初期出荷 (general availability) リリース


Portal Server、バージョン 6.2 について

Portal Server が提供するプラットフォームを使用して、ユーザーは組織のデータ統合、ナレッジマネジメント、およびアプリケーション用のポータルを作成できます。Portal Server プラットフォームは、企業間、企業対社員、および企業対顧客などの、あらゆる種類のポータルを構築および導入するための優れたインフラストラクチャソリューションを提供します。


Portal Server、バージョン 6.2 の新機能

Portal Server 6.2 では、次の新機能を提供します。

ポートレットコンテナ

ポートレットコンテナは、JSR168 Expert Group (専門家グループ) で定義されているポートレット仕様の実装を参照します。ポートレットは、要求処理、およびポータルコンテキスト内のコンテンツの作成を実行する接続可能な Web コンポーネントを参照します。Sun ONE Portal Server ソフトウェアでは、ポートレットコンテナがポートレットを管理します。概念的には、ポートレットは Sun ONE Portal Server ソフトウェアプロバイダに相当します。

Portal Server 製品には、サンプルポータルの一部としてサンプルポートレットが 4 つ含まれています。


サンプルポートレットは、このリリースではローカライズされていません。ポートレットチャネル上のすべての UI メッセージは英語で表示されます。


登録

登録サービスを使用して、情報ソースに関する一連のプロファイルを作成できます。このリリースでサポートされている情報ソースは、カテゴリ、ディスカッション、および検索可能なドキュメントです。ユーザーが登録チャネルにアクセスする度に、プロファイルは最新情報に更新されます。登録チャネルは、ドキュメントまたはディスカッション、あるいはその両方をカテゴリ分けするために定義したプロファイルエントリに該当した情報数を表示します。

詳細は、Sun ONE Portal Server 6.2 デスクトップのオンラインヘルプを参照してください。

ディスカッション

ディスカッションはトピックおよび特定のドキュメントと関連しています。これは、既存のドキュメントへの追加やドキュメントについての話し合い、あるいは独自のドキュメントの作成に便利な手段を提供します。また、特定のドキュメントや、新しいトピックに関する情報を簡単に共有することができます。

Sun ONE Portal Server ソフトウェアのディスカッション機能には、ディスカッションスレッド、ドキュメントあるいは新しいトピックに基づくディスカッションの開始、ディスカッションの検索、およびディスカッションの評価があります。デフォルトでは、ディスカッションチャネルはサンプルポータル上で匿名ユーザーとして使用できます。ただし、匿名ユーザーは、ディスカッションの登録あるいはディスカッションチャネルの編集は実行できません。

DiscussionLite チャネルおよびディスカッションチャネルは DiscussionProvider に基づいています。検索チャネル JSP と同様に、DiscussionLite チャネルおよびディスカッションチャネルには、クエリ部分、表示部分があり、デスクトップテーマを使用します。

詳細については、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』を参照してください。

PAPI (Provider API) の新しい API

PAPI には、PropertiesFilter クラスおよび JSPSingleContainerProvider が含まれています。JSPSingleContainerProvider には、JSPDynamicSingleContainer という新しいコンテナチャネルが含まれています。詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 Developer不 Guide』を参照してください。

新しいプロパティ

次のプロパティが新しく追加されました。

Conditional プロパティ

プロパティの検索を実行します。このプロパティを使用すると、任意の条件を定義して、それに基づくプロパティの検索を行えます。

authlessState プロパティ

authlessState プロパティは、認証のないモードでデスクトップが稼動している際に、クライアント固有の状態を管理する方法を決定します。

encoderClassName プロパティ

encoderClassName のクライアントタイププロパティは、エンコーディングアルゴリズム (クラス) と特定のクライアントタイプをマップします。ProviderContext.escape() メソッドはこの情報を使用して、クライアントタイプの特定方式で文字列をエスケープすることができます。

以上のプロパティに関する詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 Desktop Customization Guide』を参照してください。

コンテンツプロバイダ

コミュニケーションチャネルは Sun ONE Portal Server ソフトウェアと共にインストールされます。コミュニケーションチャネルには次のチャネルが含まれています。

コミュニケーションチャネルの詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』を参照してください。

Yahoo! プロバイダサービス

Yahoo! プロバイダサービスは、このリリースから削除されました。このサービスは、Yahoo! と契約しているお客様、または過去に Yahoo! のコンテンツを購入したことがあるお客様に対してのみ提供されます。なお、このサービスは、2004 年 12 月 31 日より My Yahoo! Enterprise Edition のお客様にも提供される予定です。


Portal Server、バージョン 6.2 の拡張機能

Sun ONE Portal Server ソフトウェアのこのリリースには、次の拡張機能が含まれています。

シンプル Web サービスプロバイダの拡張

シンプル Web サービス (SWS) プロバイダにより、データ指向の Web サービスにアクセスすることができます。新しいシンプル Web サービスは、JavaTM API for XML-based RPC (JAXRPC) を使用します。

サンプルとして、外貨為替サービスにアクセスして Web サービスを実行します。

次の 2 種類のシンプル Web サービスチャネルがあります。

設定済み Web サービスチャネル

設定可能 Web サービスチャネル

サンプルの設定済み Web サービスチャネルは、デスクトップ上でデフォルトで使用できます。管理者は、管理コンソールを介してサンプルの設定可能 Web サービスチャネルを追加できます。

このプロバイダをベースとするチャネルは、単一サービスや関連するメソッドにいつでもバインドできます。シンプル Web サービスプロバイダは、整数、文字列、倍精度浮動小数点数のような簡単なデータタイプをサポートします。このリリースのシンプル Web サービスプロバイダには、次の特徴があります。

シンプル Web サービスプロバイダは、次の WSDL 設定プロパティタイプをサポートします。

設定済み Web サービスチャネル

サンプルの設定済み Web サービスチャネルは、サンプルの外貨為替サービスを提供します。設定済み Web サービスチャネルをセットアップするには、管理コンソールから WSDL URL とメソッド名を指定する必要があります。

設定可能 Web サービスチャネル

設定可能 Web サービスチャネルを使用すると、ユーザーが指定した Web サービスにチャネルを切り替えられます。これは WSDL URL の値と Web サービスのメソッド名を変更して行います。ただし、設定済みチャネルタイプとは異なり、設定可能 Web サービスチャネルでは、Web サービス入力パラメータのデフォルト値を保存することはできません。

設定可能なシンプル Web サービスチャネルは比較的簡単な Web サービスでの使用に適しています。たとえば、複雑な入力パラメータを持たない Web サービスやユーザーインタフェース表示が必要な Web サービスに向いています。シンプル Web サービスプロバイダが特定の Web サービスを扱えないことを検出すると、ユーザーにメッセージを表示します。

詳細は、Portal Server 6.2 デスクトップのオンラインヘルプを参照してください。

ユーザーの定義済みチャネル

この機能では、エンドユーザーが新しいチャネルを作成することができます。サンプルデスクトップの各タブには、「コンテンツ」リンクが含まれています。「コンテンツ」リンクを選択すると、現在のタブコンテナに表示するチャネルを選択するためのページが表示されます。このリリースでは、ページの右上に新しいチャネルの作成リンクが新しく追加されています。

詳細は、Portal Server デスクトップのオンラインヘルプを参照してください。

API の新しいメソッド

ここでは、次の API の新しいメソッドについて一覧表で示します。

ProfileProviderAdapter クラス

次の新しいメソッドは、ProfileProviderAdapter クラスに含まれています。詳細は、JavadocTM を参照してください。次の表の 1 列目にはメソッド名、

2 列目にはメソッドの説明が記されています。

getTemplate(String)

簡易メソッド

get*Property(channelname, propertykey, anOrderedListOfPropertiesFilterObjec ts)

フィルタ条件を満たすプロパティを取得

Provider インタフェース

次の新しいメソッドは、Provider インタフェースに含まれています。詳細は、Javadocs を参照してください。

次の表の 1 列目にはメソッド名、 2 列目にはメソッドの説明が記されています。

isPresentable
(HttpServletRequest 要求)

このメソッドは、isPresentable() メソッドを置換

ProviderContext インタフェース

次の新しいメソッドは、ProviderContext インタフェースに含まれています。詳細は、Javadocs を参照してください。

次の表の 1 列目にはメソッド名、 2 列目にはメソッドの説明が記されています。

getProviderVersion()

ディスプレイプロファイル (DP) から名前付きプロバイダの設定バージョンを取得する

getCookieSupport()

Cookie のサポートをチェックする簡易メソッド。6.0 クライアントタイププロパティ cookieSupport を読み込む

getTemplate()

チャネル名およびテンプレート名での検索に代わる、インデックスでの検索を実行するメソッド

getTemplateMostSpecificPath()

チャネル名およびテンプレート名での検索に代わる、インデックスでの検索を実行するメソッド

getRoles()

ユーザーが属するロールセットを取得する

getTopLevelChannel()

現在の要求に対する最高位チャネル名を取得

isAuthless()

現在の要求に対する認証の有無を決定

getParentContainerName()

現在の要求に対応する即時視覚的コンテナチャネルを取得

get*Property(channelname, propertykey, anOrderedListOfPropertiesFilterObjects)

ディスプレイプロファイルで条件付きプロパティのフロントとして使用される。ProviderContext インタフェースの新しい get*Property(channelNamepropertyKeyanOrderedListOfPropertiesfilterObjects) メソッドは該当するオブジェクトがなくなるまで、表示されている順に各 PropertiesFilter オブジェクトを検索する。PropertiesFilter オブジェクトは PropertiesFilterFactory.get() method で作成される。各 PropertesFilter オブジェクトは、type および value 属性に該当する <ConditionalProperties> タグレベルを表示する。type および value 属性に該当するタグがない場合、get*Property() メソッドは、現在の <ConditionalProperties> タグレベルで検出したプロパティ値を返す。要求したフラグがオフの場合、get*Property() メソッドは次の PropertiesFilter で検索を実行する。検索が終了し、複数のオブジェクトが検出された場合、最も該当率が高いオブジェクトが返される

set*Property(channelname, propertykey,
anOrderedListOfPropertiesFilterObjects)

条件付きプロパティを設定する。get*Property() メソッドと同様に、クライアントは <ConditionalProperties> タグの入れ子を定義する PropertiesFilter オブジェクトのリストに渡す。指定したフィルタ条件に該当するプロパティが存在する場合、新しい値が表示される。該当するプロパティが存在しない場合、指定したフィルタおよび値を持つ新しいプロパティが作成される

exists*Property(channelname, propertykey,
anOrderedListOfPropertiesFilterObjects)

フィルタ条件を満たすプロパティの有無を決定

getLocalePropertiesFilters()

PropertiesFilters 形式のロケールを取得。つまり、このメソッドはロケール設定に該当する PropertiesFilter オブジェクトのリストを返す

getClientTypePropertiesFilters()

クライアント PropertiesFilters を取得。つまり、このメソッドはクライアントに該当する PropertiesFilter オブジェクトのリストを返す

getLocaleAndClientPropertiesFilt ers()

PropertiesFilters 形式のロケールおよびクライアントを取得する。つまり、このメソッドはロケール設定とクライアント設定に該当する PropertiesFilter オブジェクトのリストを返す

escape()

アクセスディバイスのディスプレイに適応するように、マークアップの特定方式で文字列をエスケープする。エスケープアルゴリズムは、アクセスディバイスの形式に基づいて動的に選択される

JSPProvider クラス

次の新しいメソッドは、ProviderContext インタフェースに含まれています。詳細は、Javadocs を参照してください。

次の表の 1 列目にはメソッド名、 2 列目にはメソッドの説明が記されています。

getMostSpecificJSPPath()

指定したチャネル名およびファイル名に最も適した JSP パスを取得。返されるファイルは、指定したファイル名で検索機能を使用するのに最も適したパス。返されるファイルが存在しない場合がある

getExistingJSPPath()

既存の JSP に最も適したパスを取得。このメソッドは、getMostSpecificJSPPath() と正反対の働きをする。パスが既存ファイルに使用されているかにかかわらず、指定した条件に基づいて、最も適したパスを返す

JSPSingleContainerProvider クラス

新しいメソッド、getSelectedChannel(HttpServletRequest req) は JSPSingleContainerProvider に含まれています。このメソッドは、パラメータ ContainerName.selectedChannel の要求を照会して、選択したチャネル名を取得し、今後発生する要求用のセッションで selectedChannel 名を格納します。たとえば、URL は次のようになります。

http://hostname.domain/portal/dt?action=content
&provider=ContainerName&ContainerName.selectedChannel=ChannelName

ChannelName は、ディスプレイプロファイルからではなく、要求パラメータ ContianerName.selectedChannel から引き継ぎます。selectedChannel を要求あるいはセッションから取得できない場合は、getSelectedChannel() が呼び出されます。

新しいタグ

ここでは、次のタグについて説明します。

以上のタグに関する詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 Developer不 Guide』を参照してください。

タグライブラリの新しいタグ

新しいタグが次のタグライブラリに追加されました。

テンプレートの新しいタグ

次の新しいタグがデスクトップテンプレートに含まれています。

次の表の 1 列目にはタグ名、 2 列目にはタグの説明が記されています。

[tag:dturl]

デスクトップ URL を拡張する (getDesktopURL() メソッドの結果)

DTD の新しいタグ

次のタグが DTD に含まれています。

次の表の 1 列目にはタグ名、 2 列目にはタグの説明が記されています。

ConditionalProperties

ディスプレイプロファイルで条件付きプロパティをサポート

管理コンソールの拡張プロパティ

このリリースでは、拡張プロパティに設定されたディスプレイプロファイルプロパティは、管理コンソールに表示されます。つまり、ディスプレイプロファイルプロパティが拡張プロパティに設定されていても (あるいは、advanced=true でも)、拡張プロパティのセクションあるいはヘッダの下の管理コンソールに表示されます。

詳細については、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』を参照してください。

DTD の新しい属性

ディスプレイプロファイルのプロバイダタイプに対してバージョン属性を使用すると、ディスプレイプロファイル定義のバージョンをコードで確認できます。

SSO アダプタテンプレートの新しい属性

SUN-ONE-MAIL テンプレートと SUN-ONE MAIL-POP3 SSO アダプタテンプレートに domain という新しい属性が追加されました。この属性では、ユーザーのドメインが uid に追加されます。これにより、あるドメイン内では一意であるが複数のドメイン内では一意ではない uid を持つユーザーが、プロキシ認証の使用時にメールにアクセスできるようになります。

SunTM ONE Messaging Server は、1 台のメールサーバーで複数の電子メールドメインを処理する機能を提供します。ただし、これらのドメインに、あるドメイン内では一意であるが複数のドメイン内では一意ではない uid を持つユーザーがいる場合、問題が発生することがあります。

例を次に示します。

同一の uid を持つユーザーが存在する複数のドメインの図

プロキシ認証を使用する場合、複数のドメイン内に同一の uid を持つユーザーが複数存在するときは、デフォルトドメインの uid 宛てのメールが表示されます。たとえば、プロキシ認証を使用する場合、red.iplanet.com ドメインの userA は、デフォルトドメイン sun.com の userA のメールを表示することになります。

SUN-ONE-MAIL テンプレートと SUN-ONE MAIL-POP3 SSO アダプタテンプレートに domain 属性が追加されたため、プロキシ認証を使用できるように、複数のドメイン内で一意の uid を構成できるようになりました。

テンプレート内の domain 属性は、 &default=domain の形式になります。次に、SUN-ONE-MAIL SSO アダプタテンプレートを示します。末尾にある属性が domain 属性です。

default|imap:///?configName=SUN-ONE-MAIL
&encoded=password
&default=protocol
&default=clientProtocol
&default=type
&default=subType
&default=enableProxyAuth
&default=proxyAdminUid
&default=proxyAdminPassword
&default=ssoClassName
&default=host
&host=[HOST_NAME]
&default=port
&port=143
&merge=uid
&merge=password
&default=smtpServer
&smtpServer=[SMTP_NAME]
&default=clientPort
&clientPort=80
&default=smtpPort
&smtpPort=25
&clientProtocol=http
&enableProxyAuth=true
&proxyAdminUid=[MSG_ADMIN]
&proxyAdminPassword=[MSG_PASSWORD]
&type=MAIL-TYPE
&subType=sun-one
&ssoClassName=com.sun.ssoadapter.impl.JavaMailSSOAdapter
&default=enablePerRequestConnection
&enablePerRequestConnection=true
&default=userAttribute
&userAttribute=uid
&default=domain

SSO アダプタのテンプレートにメールドメインを追加

domain 属性を設定するには、SUN-ONE-MAIL または SUN-ONE MAIL-POP3 SSO アダプタのテンプレートの domain 属性に続いて &domain=domain-name という文字列を追加します。

domain 属性を設定するには :

  1. Identity Server 管理コンソールにログインします。
  2. 「サービス設定」タブを選択します。
  3. ナビゲーション区画を下にスクロールして、「シングルサインオンアダプタの設定」というヘッダの下の「SSO アダプタ」の横の矢印をクリックします。すると、右下のデータ区画に「SSO アダプタ」ページが表示されます。
  4. SUN-ONE-MAIL テンプレートを選択します。
  5. 編集フィールドの &default=domain に続いて、次の文字列を入力します。
  6. &domain=domain-name

  7. 「保存」をクリックし、変更内容を保存します。

domain の値が指定されていない場合、uid には何も追加されません。domain の値が指定されている場合は、uid に追加されます。各ドメインに、それぞれ固有の SSO アダプタテンプレートを作成する必要があります。

SSO アダプタの設定にメールドメインを追加

SSO アダプタ設定の domain 属性を設定するには、SSO アダプタテンプレートを変更します。具体的には、SSO アダプタテンプレート内の &default=domain&merge=domain に変更し、SSO アダプタ設定に &domain=domain-name を追加します。

SSO アダプタ設定にメールドメインを追加するには :

  1. Identity Server 管理コンソールにログインします。
  2. 「サービス設定」タブを選択します。
  3. ナビゲーション区画を下にスクロールして、「シングルサインオンアダプタの設定」というヘッダの下の「SSO アダプタ」の横の矢印をクリックします。すると、右下のデータ区画に「SSO アダプタ」ページが表示されます。
  4. 「SSO アダプタのテンプレート」リストから SUN-ONE-MAIL テンプレートを選択します。
  5. 編集フィールドの &default=domain 文字列を &merge=domain に変更します。
  6. 「SSO アダプタの設定」リストから sunOneMail 設定を選択し、&domain=domain-name を追加します。
  7. 「保存」をクリックし、変更内容を保存します。

新しいコマンド行バージョン

このリリースでは、コマンド行に対して -V あるいは --version 引数を使用すると、コマンドのバージョン番号が標準出力に出力されます。例を次に示します。

dpadmin -V|--version

この例では、dpadmin コマンドのバージョン番号を標準出力に出力します。


Portal Server、バージョン 6.2 での変更事項

ここでは、Portal Server ソフトウェアで生じた、6.1 リリースからの変更事項について説明します。変更事項は次のとおりです。

管理コンソールの変更

Portal Server の管理コンソールでは、デスクトップタイプ属性と検索サービス管理インタフェースに変更があります。

デスクトップタイプ属性

このリリースでは、デスクトップサービスのデスクトップタイプ属性が、単一文字列からカンマ区切りの文字列に変更されました。文字列形式ですが、デスクトップは順序付けしたデスクトップタイプリストとして使用します。デスクトップ検索機能は、このリストを使用してテンプレートおよび JSP を検索します。

検索サービス管理インタフェース

検索管理者には、グループ分けされた 5 種類の重要なタスクがあります。

上記の各グループにはタスクのセットがあります。タスクは、全検索管理者ユーザインタフェースとサブタスクのサブレベルメニューバーをマップします。

URL スクレイパーのプロパティ編集フォーム

URL スクレイパーチャネルに URL を設定する方法が変更されました。チャネルのプロパティ編集フォームから、「URL」フィールドがなくなりました。チャネルのプロパティ編集フォームの「条件付きプロパティの編集」ボタンをクリックする必要があります。「URL」フィールドは、新しいフォームの下部にあります。この変更は、特別な追加プロパティを必要とする Mobile Access 製品のために行われたものです。Mobile Access 製品では、この追加プロパティを利用してレンダリングエンジンの設定を行い、サポート対象のさまざまなデバイスに適した出力が生成されるようにします。

新しいディスプレイプロファイルの作成

新しいディスプレイプロファイルを作成する際、新しい値を手動で入力して、デフォルト値の一部を変更する必要があります。以前のバージョンでは、これらの値は継承されていました。

特に、「デフォルトチャネル名」フィールドの値を、有効なトップレベルのコンテナ JSP の名前 (JSPTabContainer など) にアップグレードする必要があります。このフィールドのデフォルト値は「DummyChannel」になりました。この値をそのまま使用した場合、ディスプレイプロファイルのレンダリング時に次のようなエラーメッセージが表示されます。

ご使用のデスクトップはチャネルが設定されていません。

同様に、「ポータルデスクトップのタイプ」フィールドのデフォルト値もアップグレードする必要があります。

詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』および『Sun ONE Portal Server 6.2, Secure Remote Access 管理者ガイド』 を参照してください。

プロバイダ API の変更

ProviderContext インタフェースの次のメソッドが変更されました。詳細は、Javadocs を参照してください。

encodeURL()

getDesktopURL()

タグライブラリの変更

desktopPC:getDesktopURL

デスクトップ URL を使用して文字列を返す前に、デスクトップ URL を暗号化します。id および scope 属性はオプションです。

詳細については、『Sun ONE Portal Server 6.2 Desktop Customization Guide』を参照してください。

デスクトップの変更

Sun ONE Portal Server のこのリリースでは次の変更が生じました。

デスクトップチャネルウィンドウ

このリリースでは、ユーザーがデスクトップからログアウトすると、チャネルウィンドウが閉じます。さらに、チャネルには次の 3 つのウィンドウ状態があります。

Cookie を使用しないサポート

このリリースでは、Cookie をサポートしていないデバイスあるいは、Cookie が無効になっているデバイスでもデスクトップにアクセスできます。

認証のないデスクトップ

ラジオボタンを使用して、認証のないデスクトップを有効にしたり、無効にしたりできます。連携ユーザーに対して認証のないアクセスを無効にすると、連携ユーザーは Liberty ログインする必要があります。連携ユーザーに対して認証のないアクセスを有効にすると、Liberty サインオンしなくても、連携ユーザーは認証のないデスクトップを参照することができます。

詳細は、Sun ONE Portal Server デスクトップのオンラインヘルプを参照してください。

サンプルポータルの変更

このリリースでは次の変更が生じました。

ポータルの依存関係、およびポータルテンプレートと JSP に関する詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 Desktop Customization Guide』を参照してください。

サンプルポータルの依存関係

Portal Server ソフトウェアサンプルポータルは、次に依存しています。

ベースデスクトップ

ベースデスクトップには次のものが含まれています。

他のコンポーネント

他のコンポーネントには次のものが含まれています。

サンプルポータルテンプレートと JSP

このリリースでは、サンプルポータルには次のものが含まれています。

JSPTableContainerProvider の変更

JSPTableContainerProvider に、切り離されたウィンドウの描画機能が追加されました。以前まで、切り離されたウィンドウは、JSPPopupContainer によって描画されていました。

テンプレートと JSP ロケーション

デフォルト (プロバイダ) のテンプレートと JSP は /etc/opt/SUNWps/desktop/default ディレクトリに、サンプルポータルテンプレートと JSP は /etc/opt/SUNWps/desktop/sampleportal ディレクトリにインストールされます。つまり、このリリースではサンプルポータルをインストールする場合、サンプルポータルで使用するテンプレートと JSP が、デスクトップテンプレートのベースディレクトリの下にある sampleportal ディレクトリにインストールされます。他のすべてのデスクトップテンプレートと JSP は、サンプルポータルがインストールされていなくても、デスクトップテンプレートのベースディレクトリの下にある default にインストールされます。

表 2 は、新旧の詳細情報を比較する 3 列の表です。表の 1 列目には JSP またはテンプレートファイル名、2 列目には以前のファイルの場所、3 列目には新しいファイルの場所が記されています。$BASE は、デスクトップテンプレートのベースディレクトリを示します。

表 2 テンプレートと JSP の新 / 旧インストールディレクトリ 

ファイル名

以前のインストールディレクトリ

新しいインストールディレクトリ

framePreferenceHeader.jsp

$BASE/default

$BASE/default

tabPreferenceHeader.jsp

tablePreferenceHeader.jsp

singlePreferenceHeader.jsp

defaultHeader.jsp

searchbox.jsp

framePreferenceMenubar.jsp

tabPreferenceMenubar.jsp

tablePreferenceMenubar.jsp

singlePreferenceMenubar.jsp

defaultMenubar.jsp

PortletBanner.jsp

N/A

$BASE/default

PortletEdit.jsp

PortletHelp.jsp

PortletMenubar.jsp

PortletBanner.jsp

N/A

$BASE/sampleportal

PortletMenubar.jsp

banner.jsp

$BASE/default/
FrameTabContainer

$BASE/sampleportal/
FrameTabContainer

frametabmenu.jsp

menubar.jsp

frameset.jsp

header.jsp

remove.jsp

frametab.jsp

makeNewTab.jsp

removeRenameTab.jsp

frametabedit.jsp

makeTopic.jsp

selectedTab.jsp

contentedit.jsp

$BASE/default/
JSPContentContainer

$BASE/sampleportal/
JSPContentContainer

contentLayoutBar.jsp

$BASE/default/
JSPContentContainer

contentdoedit.jsp

contentedit.jsp

createchanneldoedit.jsp

N/A

$BASE/sampleportal/
JSPCreateChannelContainer

createchanneledit.jsp

createchannel.jsp

deletechannelui.jsp

createchannelcontent.jsp

createchannelui.jsp

deletechannel.jsp

colorselector.html

$BASE/default/

JSPCustomThemeContainer

$BASE/sampleportal/
JSPCustomThemeContainer

customthemeedit.jsp

customthemedoedit.jsp

themepreview.jsp

dynamicSingle.jsp

N/A

$BASE/sampleportal/
JSPDynamicSingleContainer

header.jsp

menubar.jsp

layoutedit.jsp

$BASE/sampleportal/
JSPLayoutContainer

arrangeProvider.js

$BASE/default/
JSPLayoutContainer

$BASE/default/
JSPLayoutContainer

layoutedit.jsp

contentLayoutBar.jsp

performColumnSubstitution.js

detectCheckedRadioButton.js

performSubstitution.js

layout1.jsp

selectAll.js

layout2.jsp

selectLayout.jsp

layout3.jsp

switchColumns.js

layoutdoedit.jsp

popup.jsp

$BASE/default/
JSPPopupContainer

$BASE/sampleportal/
JSPPopupContainer

popupMenubar.jsp

providerWrapper.jsp

providerCommands.jsp

$BASE/default/
providerCommands

themedoedit.jsp

$BASE/default/
JSPPresetThemeContainer

$BASE/sampleportal/
JSPPresetThemeContainer

themeedit.jsp

themepreview.jsp

header.jsp

$BASE/default/
JSPTabContainer

$BASE/sampleportal/
JSPTabContainer

menubar.jsp

availableTabs.jsp

$BASE/default/
JSPTabContainer

$BASE/default/
JSPTabContainerProvider

makeTopic.jsp

selectedTab.jsp

footer.html

menubar.jsp

tab.jsp

header.jsp

remove.jsp

tabedit.jsp

makeNewTab.jsp

removeRenameTab.jsp

tabs.jsp

header.jsp

$BASE/default/
JSPTabContainer

menubar.jsp

header.jsp

$BASE/default/
JSPTableContainer

$BASE/default/
JSPTableContainerProvider

menubar.jsp

maximizedTemplate.template

$BASE/default/
MyFrontPageTemplatePanelContainer

$BASE/default/
TemplateTableContainerProvider

contentBarInContent.template

contentBarInLayout.template

userTemplate.template

contentLayout.template

banner.template

$BASE/sampleportal/
MyFrontPageTemplatePanelContainer

menubar.template

banner.template

$BASE/default/
NewsTemplatePanelContainer

N/A

menubar.template

banner.template

$BASE/default/
TemplateTabContainer

$BASE/sampleportal/
TemplateTabContainer

menubar.template

banner.template

$BASE/default/
TemplateTabContainerProvider

makeNewTab.template

selectedTab.template

display.template

menubar.template

tab.template

editForm.template

noCache.template

tabs.template

inlineError.template

removeRenameTab.template

tabs_r.template

banner.template

$BASE/default/
TemplateTableContainer

$BASE/sampleportal/
TemplateTableContainerProvider

menubar.template

banner.template

$BASE/default/
TemplateTabCustomTableContainerProvider

$BASE/sampleportal/
TemplateTabCustomTableContainerProvider

maximizedTemplate.template

contentBarInContent.template

menubar.template

contentBarInLayout.template

userTemplate.template

contentLayout.template

banner.template

$BASE/default/
ToolsTemplatePanelContainer

$BASE/sampleportal/
ToolsTemplatePanelContainer

menubar.template

content.template

N/A

$BASE/default/
PersonalNoteProvider

linebreak.template

edit.template

msgPrefix.template

editNoteListWrapper.template

msgSuffix.template

subscontent.jsp

$BASE/default/
Subscriptions

subsdoedit.jsp

subsedit.jsp

subscontent.jsp

$BASE/default/
SubscriptionsProvider

subsdoedit.jsp

subsedit.jsp

ディスプレイプロファイルの変更

ディスプレイプロファイル XML の次の属性は、属性のデフォルト値を変更しないと、XML ファイルに一覧表示されず、また管理コンソールにも表示されません。

<advanced="false" lock="false" merge="fuse" propagate="true">

デフォルト値を設定し直すと、デフォルト値が変更された属性だけが XML フラグメントに含まれて、管理コンソールに表示されます。以上の属性に関する詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』 の第 5 章「ドキュメントタイプの定義要素の属性」を参照してください。

デフォルトのプロパティはプロバイダから引き継がれます。デフォルトのプロパティを編集すると、カスタマイズ済みとして表示されます。

ディスプレイプロファイルプロパティの変更

ここでは次の変更について説明します。

helpURL プロパティ

helpURL プロパティは、条件付きプロパティになりました。複数の値を helpURL プロパティに関連付けることができ、ディスプレイプロファイル API がクライアントタイプおよびロケールに応じた値を返します。Portal Server に、複数のロケール (英語やフランス語など) の複数のクライアント (HTML や WML など) を設定している場合、helpURL プロパティを使用してクライアントおよびロケールのタイプに応じた複数のヘルプファイルを作成できます。

名前なしプロパティ

Sun ONE Portal Server ソフトウェアのこのリリースでは、次のことが可能あるいは必要です。

ディスプレイプロファイルプロパティの詳細は、『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』を参照してください。

dpadmin コマンド行インタフェースの変更

dpadmin コマンドの変更は次のとおりです。


ハードウェアおよびソフトウェアの要件

次に、SunTM ONE Portal Server のこのリリースに適するハードウェアおよびソフトウェアの要件を示します。

表 3 では、2 つの欄を使用して Sun ONE Portal Server 用のコンポーネント要件を示します。最初の欄にはコンポーネントを、次の欄にはコンポーネントの要件を示します。

表 3 オペレーティングシステムおよびハードウェア要件 

コンポーネント

SolarisTM 要件

オペレーティングシステム

SolarisTM 8 または SolarisTM 9 オペレーティングシステム (SPARC プラットフォーム)

注 : Sun ONE Portal Server を BEA WebLogic ServerTM あるいは IBM WebSphere Application Server にインストールする場合は、Solaris 8 オペレーティングシステムだけがサポートされます。

CPU

Sun SPARC または SolarisTM オペレーティングシステム (x86 Platform Edition) を搭載したワークステーション

RAM

評価用インストールには 512M バイト必要

通常配備には 1.2G バイト必要

ディスクの空き容量

1G バイトの空き容量


Sun Java Enterprise System インストーラは、Portal Server 製品に必要なオペレーティングシステムパッチをチェックし、それらがインストールされていない場合、インストールを中断します。


ソフトウェア要件

Sun ONE Portal Server 製品のインストールには、次に示すソフトウェアが必要です。Portal Server は、Sun Java Enterprise System エンタープライズソリューションのコンポーネント製品としてインストールされます。Sun Java Enterprise System は、Portal Server のインストール用の共通インストーラと、Portal Server 用の次の必須コンポーネント製品を提供します。

Sun Java Enterprise System は、Sun ONE Portal Server 6.2 のインストール時に必要なソフトウェアを自動的に選択します。

Portal Server, Secure Remote Access コンポーネントを独立したノードにスタンドアロンコンポーネントとしてインストールする場合、次のソフトウェアが必要になります。Sun Java Enterprise System インストーラは、次のコンポーネントもインストールします。

ゲートウェイコンポーネント

Netlet プロキシ

リライタプロキシ

推奨ブラウザ

Portal Server デスクトップの管理およびアクセスには、次のブラウザを使用できます。

ブラウザの制限事項

ブラウザには次の問題があります。


既知の問題

ここでは、次のソフトウェア製品に関する既知の問題を取り上げます。可能な場合は、回避策も示します。

コミュニケーションチャネル

メールチャネルで、英字に続けて空白なしで日本語を入力した場合、日本語が正しく表示されない (4944098)

回避策

JavaMail 1.3.1 付属の mail.jar ファイルを変更し、システムプロパティ mail.mime.decodetext.strict の値を false にします。

  1. /opt/SUNwam/lib の下の mail.jar ファイルを新しいバージョンの JavaMail 1.3.1 にアップグレードします。
  2. システムプロパティ mail.mime.decodetext.strict の値を false に設定します。
  3. 次のように、/opt/SUNWwbsvr/https-server-instance/config/server.xml にシステムプロパティのオプションを追加します。

  1. サーバーを再起動します。

  2. 管理プロキシ認証を使用している場合、この回避策はうまく機能しません。管理プロキシ認証は、JavaMail IMAPStore オブジェクトではなく、カスタマイズされた独自の IMAPStore オブジェクトを使用するためです。


シングルサインオンおよびプロキシ認証は、Exchange および Notes をサポートしない (4888129)

シングルサインオンおよびプロキシ認証機能は、Microsoft および IBM 製品の Exchange および Notes チャネルでサポートされません。ただし、Sun ONE 製品ではサポートされます。

Lotus Notes で作成したタスク (To do アイテム) はカレンダーチャネルに表示されない (4804912)

Lotus Notes で作成したタスクの数に問題はありませんが、Lotus Notes で表示されるタスクの総数が空になります。

この問題は、Portal Server のユーザーが Lotus Notes カレンダーチャネルで、新しいアイテムを追加するための次の動作を実行すると発生します。

  1. ポータルデスクトップの認証
  2. Lotus Notes カレンダーチャネルの表示
  3. Lotus Notes カレンダーアプリケーションの起動
  4. Notes カレンダーアプリケーションへの新規タスクの追加
  5. ポータルデスクトップの更新

Lotus Notes カレンダーチャネルで更新したタスクは、ポータルユーザーがログアウトしてから、再度ログインしないと表示されません。

カレンダーチャネルに不要な空白が表示される (4933489)

回避策

display-dayView.template ファイルを変更し、表の行数を減らします。

デスクトップ

レイアウトページでチャネルを動かすと、2 行選択される (4860608)

「編集」ボタンの機能を無効にしていても、「iwtTabProvider 編集」ボタンが表示される (4874778)

管理者が特定のポータルデスクトップチャネルを編集不可能に設定しても、「編集」ボタンがデスクトップに表示されます。デスクトップユーザがその「編集」ボタンをクリックすると、エラーメッセージが表示されます。

デスクトップタブを読み取り専用で作成できない (4889622)

「レイアウト」ページでオプションを選択すると、ローカライズしたタブ名が正しく表示されない (4925850)

文字列「Uncategorized」をローカライズできない (4925862)

文字列「Uncategorized」をローカライズできません。翻訳されずに英語でデスクトップに表示されます。

インストール時、オブジェクトクラスに関連付けられた Portal Server デスクトップサービスがユーザーノードに追加される (4926498)

psDesktop.ldif ファイルが読み込まれていると、オブジェクトクラスに関連付けられた Portal Server デスクトップサービスが、インストール時にユーザーノードに追加されます。属性の中には、ユーザーレベルでカスタマイズできないものもあります。追加されたオブジェクトクラスでは、ldapmodify コマンドを使用して外部ホストから属性をエントリに追加できるユーザー特権が付与されます。

実行時に、ユーザーノードに追加される属性を次に示します。

インストール

Web コンテナが IBM WebSphere Server または BEA WebLogic Server である場合、Sun ONE Portal Server の Java Enterprise System 最小インストールモードがカスタムインストールモードと同じになる (4946769)

Web コンテナが IBM WebSphere Server または BEA WebLogic Server である場合、Sun ONE Portal Server の Java Enterprise System 最小インストールモードがカスタムインストールモードと同じになります。インストーラは、サードパーティーの Web コンテナに対する Sun ONE Identity Server の構成を許可しません。この構成を有効にするには、この Web コンテナに対して Portal Server をマップする必要があります。

Sun ONE Portal Server ソフトウェアのインストール中に、基本となるアプリケーションサーバーに対して無効な管理者パスワードを入力しても、エラーメッセージは表示されない (4869488)

ローカライズ

ユーザーは、Internet Explorer 6.0 でマルチバイトファイルを解凍できない (4935010)

Internet Explorer 6.0 のユーザーは、NetFile で作成されたマルチバイト zip ファイルを解凍できません。

この問題は、Windows 環境で zip ユーティリティを使用してファイルを解凍しようとしたときに発生します。

回避策

Windows プラットフォームを使用する場合は、gzip ユーティリティを使用してマルチバイトファイルを解凍します。

NetFile

すべてのユーザーに、WebNFS にアップロードされた、または WebNFS で作成された Java1 および Java2 のファイルとフォルダへの書き込みが許可される (4915585)

WebNFS ホストあるいは共有が、NetFile Java1 もしくは Java2 に追加されると、ファイルやフォルダに書き込みを許可するアクセス権が設定されます。

サービスレベルでは、NetFile や Netlet への変更が保存されない (4925144)

この問題は、Netscape 7 と Internet Explorer で発生します。

「アイデンティティ管理」タブの下のサービスでは、「保存」ボタンは機能します。

NetFile Java2 で ProFTP を使用してファイルをアップロードできない (4878316)

NetFile Java2 で ProFTP を使用してファイルをアップロードできません。「原因不明の理由により操作は実行されませんでした。再実行してください。」というエラーメッセージが表示されます。

回避策

ディレクトリにファイルをアップロードするには、proftpd.conf ファイルで、AllowStoreRestart アクセス権を設定する必要があります。

NetFile Java1 でマルチバイトのファイルを送信できない (4910252)

Solaris 8 上で稼動するローカライズ済み Sun ONE Portal Server を IBM WebSphere Application Server に配備すると、Netfile Java 1 および Java 2 でマルチバイトのファイルを送信できません。

この問題は、BEA WebLogic および SunTM ONE Web Server 上の NetFile Java1 でも発生します。ただし、 NetFile Java2 を使用するとファイルを送信できます。

Netlet

Netlet は KSSL_SSL3_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5 アルゴリズムと共には稼動しない (4918746)

この問題は、Java プラグインのバージョン 1.4 以前を使用している場合に発生します。この場合、管理者は Netlet ルールの作成中に、このアルゴリズムを選択してはいけません。

Netlet ウィンドウの「クライアントのポートを表示する」リンクが正しく動作しません。(4917167)

Internet Explorer 5.5 を Java プラグインと一緒に使用した場合、「クライアントのポートを表示する」リンクをクリックすると、ブラウザが強制終了されて Java コンソールはポートを表示しません。

次の場合、Netlet ウィンドウ上の「クライアントのポートを表示する」リンクは動作しませんが、Java コンソールはポートを表示します。

Netlet ウィンドウ上の「クライアントのポートを表示する」リンクは、Netscape Navigator 7.0 および Internet Explorer 6.0 with the Java 1.4.1 plugin では動作します。

ダイナミック Netlet FTP 設定後は初回 Internet Explorer に接続できない (4849197)

ftp://uid@localhost:30021 のような URL により、ユーザーレベルでダイナミック Netlet FTP ルールが作成された場合、Netlet ルールに対してユーザーが対象を作成し、Netlet リンクを起動すると、ブラウザは DNS エラーを返します。

回避策

再度、URL フィールドから入力を選択します。FTP 認証ウィンドウが表示されます。

Netlet FTP のコマンドの実行後、ユーザーを再認証する必要がある (4820333)

再認証機能がサーバーポートに固定されていて、FTP がダイナミックポートを使用するため、FTP コマンドを実行するたびに Netlet パスワードを再入力する必要があります。

回避策

Sun ONE Identity Server 管理コンソールで、Netlet サービスページの再認証機能を無効にします。

Netlet keep-alive 機能が動作しない (4857086)

タイムアウト値に 0 以外を設定すると、アイドル状態の Netlet 接続はタイムアウトします。

スタティックルールを持つ IP アドレスを使用すれば、拒否リスト内のホストにアクセスできる (4921775)

ホストのスタティック Netlet ルールが存在すると、拒否リストに表示されているホストに Netlet telnet セッションを介してアクセスできます。

たとえば、ホストの IP アドレスが拒否されるホストのリストに表示されていて、そのホスト名でスタティックルールが作成されている場合、Netlet telnet セッションでホストにアクセスできます。あるいは、ホスト名が拒否されるホストのリストに表示されていて、そのホスト IP アドレスでスタティックルールが作成されている場合、Netlet telnet セッションでホストにアクセスできます。

回避策

拒否リストには、完全修飾ホスト名と IP アドレスを指定する必要があります。

許可リストにホスト名を追加してもアクセスできない (4918818)

ホスト名 (完全修飾ホスト名ではない) を許可されるホストのリストに追加して、 ホスト名あるいは完全修飾ホスト名を指定しても、ダイナミック Netlet ルールを使用してホストにアクセスできません。

回避策

完全修飾ホスト名で許可されるホストのリストに追加します。

許可されるホストのリストに表示するホスト名を完全修飾ホスト名に変更すると、Netlet でホストにアクセスできるようになります。

NetMail

Web コンテナの優先言語属性がユーザーのロケールに設定されていない場合、ローカライズ済みのメッセージが NetMail や NetMail Lite に正しく読み込まれない (4934828)

たとえば、Sun ONE Application Server で en_US ロケールが実行されているとき、ユーザーが日本語ロケールで NetMail アプリケーションを実行するには、優先言語属性を「ja」に設定する必要があります。

回避策

ユーザーの優先言語属性は、Identity Server 管理コンソールまたは Portal Server デスクトップのユーザー情報チャネルで設定できます。

管理コンソールから優先言語属性を設定するには :

  1. Identity Server 管理コンソールにログインします。
  2. 「サービス設定」タブを選択します。
  3. 「ユーザー」をクリックします。
  4. 「ユーザー」パネルで、「ユーザー設定言語」に値を入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

Portal Server デスクトップから優先言語属性を設定するには、次のようにします。

  1. デスクトップにログインします。
  2. ユーザー情報チャネルの「編集」ボタンをクリックします。
  3. 「言語に関する情報」で優先言語を確認または選択します。
  4. 「完了」をクリックします。

自己登録ユーザーは、ローカライズ済みの NetFile を起動できない (4934330)

NetFile アプリケーションがローカライズされている場合、自己登録ユーザーは NetFile を起動できません。

ユーザーのロケールが en_US でなくても、英語版の NetFile が起動します。

回避策

優先言語属性を設定する必要があります。ユーザーの優先言語属性は、Identity Server 管理コンソールまたは Portal Server デスクトップのユーザー情報チャネルで設定できます。

管理コンソールから優先言語属性を設定するには :

  1. Identity Server 管理コンソールにログインします。
  2. 「サービス設定」タブを選択します。
  3. 「ユーザー」をクリックします。
  4. 「ユーザー」パネルで、「ユーザー設定言語」に値を入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

Portal Server デスクトップから優先言語属性を設定するには、次のようにします。

  1. デスクトップにログインします。
  2. ユーザー情報チャネルの「編集」ボタンをクリックします。
  3. 「言語に関する情報」で優先言語を確認または選択します。
  4. 「完了」をクリックします。

ロケールの日付の形式が正しくないと、NetMail Lite の検索機能が動作しない (4923793)

NetMail で検索を実行する際の日付形式はロケール固有です。ロケールに適した日付形式を使用していないと、NetMail Lite では検索機能が動作しません。

日付形式は次の形式があります。

NetMail Lite のオンラインヘルプで示されている検索セクションの日付形式が正しくない (4920181)

日付形式にはダッシュ (-) ではなくスラッシュ (/) が含まれている必要があります。

たとえば、mm-dd-yy ではなく mm/dd/yy あるいは mm/dd/yyyy を使用します。

オンラインヘルプマニュアル

管理コンソールのヘルプトピックが隠し文字列で表示される

ポータルサーバー管理コンソールのヘルプトピックを表示すると、Web ブラウザは表や注意書きで、隠し文字列 (行の折り返しや固定スペースなど) を表示します。この問題は、Netscape Navigator 4.7x を使用すると発生しません。

英語とローカライズ済みバージョンの管理コンソールヘルプが異なる (4934184)

ユーザーインタフェースへの最終変更の時期が異なるため、次のローカライズ済みバージョンの管理コンソールヘルプトピックは英語バージョンと異なります。

ローカライズ済みバージョンでは、シングルサインオンアダプタのヘルプのリンクが壊れている (4930671)

リンク先として参照される説明が、目次ページの中に含まれています。目次ページをスクロールして参照してください。

ポータルサービス

ユーザーは、管理者によって設定されたサービス属性値を上書きできる (4922441)

Sun ONE Portal Server には、ユーザーレベルでポータルサービスをカスタマイズするための属性がいくつか追加されています。ただし、これらの属性を変更する場合は、必ず Portal Server から提供されたユーザーインタフェースを使用してください。ldapmodify コマンドで変更を加えたために予想外の結果になるのを避けるためには、ディレクトリサーバーを稼動しているホストで、ユーザーが外部ホストから ldapmodify コマンドを実行できないように設定する必要があります。

回避策

これらの属性のタイプを保護する ACI を追加します。以下に、ACI 定義のサンプルを示します。

  1. 次の内容を含む ldif ファイルを作成します。
  2. dn: dc=red,dc=iplanet,dc=com

    aci: (targetattr="sunSSOAdapterConfigurations")(version 3.0; aci "S1PS amldapuser rights for sso config"; deny (write) userdn = "ldap:///self"; )

  3. 「cn=Directory Manager」と指定して、ldapmodify コマンドを実行します。

リライタ

Lotus Notes のカレンダーページが動作しない (4927929)

Lotus Notes ページのスケジュールタブが動作しません。このため、iNotes は動作しません。

Lotus Notes のヘルプリンクはリライトできない (4894817)

Sun ONE Portal Server, Secure Remote Accessで iNotes のヘルプリンクをクリックすると、警告を示すボックスが表示されます。警告が表示されても、ヘルプページは表示されます。

rwadmin コマンドで不正なオプションに対して使用方法が表示されない (4930762)

コマンドに不正なオプションが使用されたとき、例外メッセージではなくコマンドの使用方法が表示される必要があります。

URL スクレイパーチャネルのリンクをクリックすると、ブラウザが URL スクレイパーのリンク先に直接接続される (4837398)

新しいブラウザウィンドウを開いて新しいページを表示するのではなく、Portal Server デスクトップが新しい Web ページに置換されます。

ダイナミック URI 用のゲートウェイプロトコルが元の URI と異なる (4890583)

次の例で、この動作が発生する状況を示します。

  1. https (448) および http (80) で有効なゲートウェイプロファイルを設定します。
  2. Portal Server を http モードで実行します。

  3. 「ゲートウェイプロトコルを元の URI プロトコルと同じにする」を有効にします。
  4. ゲートウェイ https://gateway:448 にアクセスします。
  5. すると、http://gateway/http://portalserver にリダイレクトされます。

  6. イントラネットの https サイトに対してブックマークを作成します。例 : https://intranet.com

この URI は https ゲートウェイでリライトされますが、リンクをクリックすると URI が http://gateway のようなゲートウェイ URI を含む psSRAPRewriter_convert_expression() 機能でラップされます。http ゲートウェイが https イントラネット URI を取り込みます。

検索

デフォルトでは、カテゴリ検索が設定されていない (4911483)

デフォルトでは、カテゴリ検索が設定されていません。カテゴリ検索のチェックボックスをオンにする必要があります。

回避策

この値が検索編集ページで設定されているか確認してください。

ドキュメントレベルのセキュリティが有効の場合、認証されていない匿名ユーザは検索できない (4850491)


技術ノート

chroot

NetMail および NetMail Lite を実行するには、次のライブラリを chroot 環境に追加する必要があります。

/usr/dt/lib/libXm.so.4

/usr/openwin/lib/libXt.so.4

/usr/openwin/lib/libXext.so.0

/usr/openwin/lib/libXtst.so.1

/usr/openwin/liblibX11.so.4

/usr/lib/libSM.so.6

/usr/lib/libICE.so.6

他の検索サーバーからの chroot インスタンスのインポート

他の Portal Server にアクセスする chroot 環境からインポート管理を実行する場合、chroot として実行しているインスタンスに通常のポータルインスタンスを追加する必要があります。たとえば、Portal Server インスタンス A が chroot インスタンスで、Portal Server インスタンス B が通常のインスタンスの場合、インスタンス B の名前と IP アドレスを A の下の /chrootDIR/etc/hosts に追加して、インポート管理を実行し、インスタンス B からデータを取得します。


Sun ONE Portal Server のマニュアルの修正事項と更新情報

Sun ONE Portal Server 6.2 インストールガイド

このマニュアル全体に、次の修正事項を適用します。

インストールログファイルのパス名 :

/var/sadm/install/logs/Java_Enterprise_System_install.BMMddhhmm

アンインストールログファイルのパス名 :

/var/sadm/install/logs/Java_Enterprise_System_uninstall.BMMddhhmm

はじめに「マニュアルの構成」

第 3 章と第 4 章についての説明に誤りがあります。

第 3 章の正しい説明は次のとおりです。

第 4 章の正しい説明は次のとおりです。

第 2 章の「Sun ONE Portal Server のインストール」

修正前 :

修正後 :

第 2 章の「アプリケーションサーバーインスタンスの設定」

Sun ONE Application Server の管理インスタンスの起動方法で、ディレクトリパス名が間違っています。修正前 :

修正後 :

第 2 章の「Secure Remote Access の MIME マッピングの変更」

Secure Remote Access をインストールしている場合、「Secure Remote Access の MIME マッピングの変更」の内容はインストール後の要件から除外されます。

第 2 章の「IBM WebSphere Application Server」

ポータル Web アプリケーション配備記述子ファイルで、拡張子 .jar および .cab を mime type application/octet-stream に明示的に関連付ける必要はありません。『Sun ONE Portal Server 6.2 インストールガイド』 に記載されている手順は無視してかまいません。

第 2 章の「Netlet およびリライタプロキシ」

Netlet プロキシおよびリライタプロキシのインストール後の説明に、次の記述があります。

Sun ONE Portal Server ゲートウェイ、Netlet プロキシ、リライタプロキシは JSS 3.2、NSS 3.4.2、NSPR 4.2 のみで動作します。ゲートウェイ、Netlet プロキシ、リライタプロキシをインストール後に次の手順に従います。

これは、インストール前の作業になります。修正後 :

第 4 章の「パフォーマンスとチューニング」

web-apps.xml のパス名に誤植があります。4 章全体に、次の修正事項を適用します。web-apps.xml の正しいパス名は次のとおりです。

web-server-install-root/https-hostname/config.

付録 B の「BEA クラスタへの Sun ONE Portal Server のセットアップ」

Sun ONE Portal Server 6.2 インストールガイドの付録 B が更新されました。「BEA クラスタへの Sun ONE Portal Server のセットアップ」の節は、次の内容に置き換わります。

この節では、SunTM ONE Portal Server を BEA WebLogic ServerTM クラスタとともに使用する方法を簡潔に説明し、例を示します。


  • 1 つのクラスタでは、すべてのマシンが同じサブネット上にある必要があります。このクラスタに参加するすべての BEA WebLogic Server インスタンスは同じポート上で待機する必要があります。セッションフェイルオーバーでも Portal Server ソフトウェアを正常に稼動させるために Portal Server ソフトウェアを動作させる 3 つの管理対象サーバーが必要です。
  • クラスタの利用を計画している場合、perftune を実行しないでください。
  • SRA はクラスタとともに動作しません。
  • BEA WebLogic Server プロキシはロードバランスを行いません。BEA WebLogic クラスタのすべてのサーバーインスタンスは、同じ待機ポートを使用する必要があります。プロキシとして使用する必要のあるクラスタサーブレットは、weblogic.servlet.proxy.HttpClusterServlet です。
  • Resonate 3.3 は、BEA WebLogic クラスタのロードバランスを行うことができません。

たとえば、マシンが 5 台あるとします。すべてのマシンが同じサブネット上にある必要があります。1 台にはディレクトリサーバー (DSmach) のみ、もう 1 台には BEA WebLogic 管理サーバー (AS) があります。クラスタマシンは 3 台 (CS1、CS2、CS3) です。ロードバランスをサポートする場合、ロードバランスのためのプロキシサーバーとして別のマシンか、あるいは管理サーバーマシンを設定することができます。クラスタにはロードバランスが必要です。この例では、プロキシが管理サーバー上にあります。

DSmach 上にディレクトリサーバーをインストールします。デフォルトインストールを使用した他の 4 つのマシンすべてに BEA WebLogic Server をインストールします。すべてのサーバーが正しく稼動することを確認します。BEA WebLogic Server をインストールした管理サーバー (AS) マシンで、BEA WebLogic の指示を使用して、待機ポートが 80 の管理サーバーで構成される新しいドメイン (NEWDOMAIN) を作成します。インスタンス名は、PORTALSERVER とします。

Sun ONE Portal Server ソフトウェアを次の内容で AS マシンにインストールします。

BEA WebLogic Server をインストールしたほかの 3 つのマシンで、BEA WebLogic の指示を使用して、待機ポート 7001 の管理サーバー (すべての 3 つのマシン上の ADMINSERVER) と待機ポートが 80 の別のサーバー (すべての 3 つのマシン上の PORTALSERVER) で構成される新しいドメイン (すべての 3 つのマシン上の NEWDOMAIN) を作成します。待機ポートは同じである必要があります。この例では 80 を使用します。

次に、3 台のマシン上で Portal Server ソフトウェアを次の内容で管理対象サーバーインスタンス (PORTALSERVER) にインストールします。

第 2 章で説明されている、ポータルの配備に必要な手順を実行します。

クラスタをセットアップするには、次の手順に従います。

BEA WebLogic Server をインストールした管理サーバー (AS) で、BEA WebLogic の指示を使用して、待機ポートが 7001 の新しいサーバーインスタンスを作成し、インスタンスを管理サーバーのインスタンスとします。

  1. 管理マシン AS の管理コンソール (http://AS:7001/console) を使用し、クラスタに含まれる各マシンに対して、クラスタに含めるサーバーを作成します。
    1. サーバーを選択し、新しいサーバーを設定します。
    2. 新しいサーバー名には、マシン名 CS1、CS2、CS3 を使用します。
  2. クラスタに含まれるマシン上のすべてのサーバーを停止します。
  3. これらのサーバーを再起動しますが、管理サーバー AS に接続したままにします。たとえば、次のようなエントリがあります。
  4. ./startManagedWebLogic.sh CS1 AS:7001

  5. 管理マシン AS (http://AS:7001/console) の管理コンソールを使用してクラスタを作成します。
    1. クラスタを選択し、新しいクラスタを設定します。
    2. 例では、「名前」に NEWCLUSTER が使用されています。

    3. 「アドレス」には、クラスタリングされるマシンを表すサーバーの名前 CS1、CS2、CS3 を入力します。
    4. この同じウィンドウの内部で、「サーバー」タブを選択し、サーバー CS1、 CS2、CS3 を選択し、これらを「使用可能」ボックスから「選択済み」ボックスに移動します。

詳細については、BEA WebLogic Server のクラスタのセットアップ方法を参照してください。

クラスタをセットアップするときには、次のことに注意してください。

BEA WebLogic Server 管理コンソールを表示します。左区画の「クラスタ」を選択し、右区画の「監視」タブを選択してから、クラスタの「サーバーの参加を監視する」を選択することによって、クラスタが正しくセットアップされていることを確認してください。起動した 1 つまたは複数のサーバーインスタンスが表示されない場合、BEA WebLogic Server ツールを使用して、正しいマルチキャストアドレスとポート番号を確認してください。


管理コンソールからリモートで BEA WebLogic 管理対象サーバーの起動および停止を行う場合、BEA ノードマネージャを設定し、実行する必要があります。詳細については、BEA WebLogic Server のマニュアルを参照してください。


プロキシサーブレットを使用してロードバランスを行う場合、ロードバランスサーブレットを設定するためにクラスタが使用する web.xml ファイルを作成してください。一時ディレクトリを使用してサブディレクトリWEB-INF を作成します。web.xml ファイルは、ディレクトリ (WEB-INF) 内のただ 1 つのファイルです。ファイルでは完全修飾のマシン名を使用してください。

図 1 web.xml ファイルのサンプル 

<!DOCTYPE web-app PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.

//DTD Web Application 2.2//EN"

"http://java.sun.com/j2ee/dtds/web-app_2_2.dtd">

<web-app>

<servlet>

<servlet-name>HttpClusterServlet</servlet-name>

<servlet-class>

weblogic.servlet.proxy.HttpClusterServlet

</servlet-class>

<init-param>

<param-name>WebLogicCluster</param-name>

<param-value>

CS1.domain.COM:80:7002|CS2.domain.COM:80:7002|CS3.domain.COM:80:700 2

</param-value>

</init-param>

</servlet>

<servlet-mapping>

<servlet-name>HttpClusterServlet</servlet-name>

<url-pattern>/</url-pattern>

</servlet-mapping>

<servlet-mapping>

<servlet-name>HttpClusterServlet</servlet-name>

<url-pattern>*.jsp</url-pattern>

</servlet-mapping>

<servlet-mapping>

<servlet-name>HttpClusterServlet</servlet-name>

<url-pattern>*.htm</url-pattern>

</servlet-mapping>

<servlet-mapping>

<servlet-name>HttpClusterServlet</servlet-name>

<url-pattern>*.html</url-pattern>

</servlet-mapping>

</web-app>

  1. クラスタサーバー値を含む web.xml.war ファイルにします。ターミナルウィンドウで次のように入力します。
  2. jar cvf proxy.war WEB-INF

  3. BEA WebLogic Server ソフトウェアによって提供される java weblogic.deploy コマンドを使用して BEA WebLogic 管理サーバーに .war ファイルを配備します。
  4. BEA WebLogic Server 管理サーバーの管理コンソールで、「サーバー」を展開し、「PORTALSERVER:80」を選択します。
  5. 「HTTP」タブをクリックします。
  6. デフォルト Web アプリケーションをプロキシに設定します。
  7. Portal Server を再起動します。
  8. または、.war ファイルを作成した後、.war ファイルを管理マシン (AS) 上の新しいドメインのアプリケーションディレクトリにコピーします。

  9. 「Web アプリケーション」を選択します。
  10. 「新しい Web アプリケーションの設定」をクリックします。
  11. 「名前」にプロキシを入力し、.war ファイルのフルパスを指定します。
  12. 「作成」をクリックします。
  13. 「Web アプリケーション」の下の左区画で「プロキシ」をクリックします。
  14. 右区画で「ターゲット」タブをクリックし、「使用可能」ボックスから「選択済み」ボックスへ「Portal Server」を移動します。

次に Portal Server ソフトウェアをクラスタに配備する必要があります。このため、各 Web アプリケーション (amconsole、amserver、amcommon、ampassword、および portal) に対して、次の手順に従ってください。

  1. 管理サーバーの BEA WebLogic Server 管理コンソール (AS:7001/console) に移動します。
  2. 左区画の Web アプリケーションを展開し、Portal Server ソフトウェアのいずれかの Web アプリケーション (amconsole、amserver、amcommon、ampassword、および portal) を選択します。
  3. 管理サーバーの配備を取り消します (このサーバーに Sun ONE Portal Server ソフトウェアをインストールしていますが、これはクラスタの一部ではないため、管理サーバーをこのサーバーから削除する必要があります)。
    1. 「ターゲット」タブを選択し、次に「サーバー」サブタブを選択します。
    2. サーバー名を「選択済み」から「使用可能」ボックスに移動し、「適用」をクリックします。
  4. 「Web アプリケーション記述子を編集する」リンクをクリックします。
  5. 「新しい Web アプリケーション記述子を設定する」リンクをクリックします。
  6. 左区画の「WebApp Ext」の下で「セッション記述子」を選択します。
  7. 右区画では、「持続保存タイプ」を「レプリケート」に変更します。「適用」をクリックします。
  8. 左区画の一番上のトピックで「Web 記述子」か、「Identity Server サービス」を選択します。「持続」を選択します。このウィンドウを閉じます。
  9. 「ターゲット」タブを選択し、次に「クラスタ」サブタブを選択します。
  10. クラスタ名 (NEWCLUSTER) を「使用可能」ボックスから「選択済み」ボックスに移動し、「適用」をクリックします。
  11. 3 つの Portal Server マシンで、identity-server-install-root/SUNWam/lib ディレクトリに移動し、テキストエディタで AMConfig.properties ファイルを開きます。
  12. すべてのマシンで次の値を設定します。
  1. すべてのサーバーを停止し、再起動します。管理対象サーバーは、各マシンで次のように入力します。

付録 C の「Cookie のエンコード値の設定」

最後の段落に次の記述があります :

修正後 :

付録 D の「サーバーのインスタンスの作成」

「サーバーのインスタンスの作成」の手順にあるコード例は次のように変更されます :

if [ "$uid" != "0" ];

then

echo "'$gettext 'You must be root user to run'' $0."

exit 1

fi

付録 E の「Portal Server の LDAP レプリケーションのセットアップ」

Sun ONE Portal Server 6.2 インストールガイドの付録 E が更新されました。「Sun ONE Portal Server の LDAP レプリケーションのセットアップ」の節は、次の内容に置き換わります。

Sun ONE Portal Server マシンへのレプリケーションのセットアップ

  1. root として、ターミナルウィンドウで次のように入力し、Directory Server コンソールを起動します。
  2. /var/opt/mps/serverroot/startconsole

  3. 表示されるログインウィンドウで、ユーザー名 admin と以前選択したパスワードを入力します。
  4. コンソールの左区画で、ディレクトリを展開します。
  5. 「Directory Server (portal-server)」を選択します。
  6. 右区画の「開く」をクリックします。
  7. ポップアップウィンドウが表示されます。

  8. 「設定」タブを選択します。
  9. 左区画の「データ」を展開します。
  10. 左パネルで、インストール時に使用したディレクトリツリーを展開します。
  11. たとえば、dc=mydomain、dc=comです。

  12. 左区画の「レプリケーション」を選択します。
  13. 右区画の「レプリケーションを有効に」を選択します。
  14. 「マスターレプリカ」を選択します。「次へ」を選択します。
  15. このノードに数値を割り当てます。「次へ」を選択します。
  16. デフォルトの変更履歴ログを使用するか、新しい場所を入力します。「次へ」を選択します。
  17. レプリケーションマネージャ用のパスワードを入力し、「次へ」を選択して閉じます。
  18. 右区画の「新規」を選択します。
  19. 「レプリケーションアグリーメント」ウィンドウで「その他」を選択します。
  20. ほかのホストおよびポートの完全修飾名を入力し、「了解」を選択します。
  21. たとえば、次のようにします。

    • x-ldap-server.mydomain.com
    • 389
  22. ほかのホストのパスワードを入力し、「了解」をクリックします。
  23. ほかのサーバーでレプリケーションがまだ有効でない場合にテストを選択すると、テストは失敗します。この場合は「継続しますか ?」で「はい」を選択します。

専用 LDAP マシンへのレプリケーションのセットアップ

  1. root として、ターミナルウィンドウで次のように入力し、Directory Server コンソールを起動します。
  2. /var/opt/mps/serverroot/startconsole

  3. 表示されるログインウィンドウで、ユーザー名 admin と以前選択したパスワードを入力します。
  4. コンソールが表示されます。

  5. コンソールの左区画で、ディレクトリを展開します。
  6. 「Directory Server (x-ldap-server)」を選択します。
  7. 右区画の「開く」をクリックします。
  8. ポップアップウィンドウが表示されます。

  9. 「設定」タブを選択します。
  10. 左区画の「データ」を展開します。
  11. 左パネルで、インストール時に使用したディレクトリツリーを展開します。
  12. たとえば、dc=mydomain、dc=comです。

  13. 左区画の「レプリケーション」を選択します。
  14. 右区画の「レプリケーションを有効に」を選択します。
  15. 「マスターレプリカ」を選択します。「次へ」を選択します。
  16. このノードに数値を割り当てます。「次へ」を選択します。
  17. デフォルトの変更履歴ログを使用するか、新しい場所を入力します。「次へ」を選択します。
  18. レプリケーションマネージャ用のパスワードを入力し、「次へ」を選択して閉じます。
  19. 右区画の「新規」を選択します。
  20. 「レプリケーションアグリーメント」ウィンドウで「その他」を選択します。
  21. ほかのホストおよびポートの完全修飾名を入力し、「了解」を選択します。
  22. たとえば、次のようにします。

    • portal-server.mydomain.com
    • 389
  23. ほかのホストのパスワードを入力し、「了解」をクリックします。
  24. 元のマシン (portal-server など) に戻り、「定義されたレプリケーションアグリーメント」を選択します。
  25. 右区画の「アクション」を選択します。
  26. 「リモートレプリカを初期化」を選択し、「はい」をクリックします。
  27. 2 つめのマシン (x-ldap-server など) に戻ります。
  28. 「タスク」、「Directory Server の再起動」、および「はい」を選択します。
  29. この設定では、Sun ONE Portal Server マシンの LDAP はこの LDAP のコンシューマであり、この LDAP は Portal Server マシンの LDAP のコンシューマです。

  30. 初期化された各 LDAP インスタンスを停止し、再起動します。

増設用 Sun ONE Identity Server および Sun ONE Portal Server の LDAP サーバーの追加

レプリケーションアグリーメントを作成しているとき、各マスターは、それぞれ他のマスターと一致する必要があります。どのサプライヤを初期化しても、再起動する必要があります。

Sun ONE Portal Server ソフトウェアの設定

  1. identity-server-install-root/SUNWam/config/ums/serverconfig.xml ファイルに移動します。設定を行い、ローカル LDAP をポイントします。
    1. Server1 の行をそのすぐ下にコピーします。
    2. 行を編集して、次の値を指定します。
  1. idintity-server-install-root/SUNWam/lib/AmConfig.properties ファイルに移動します (デフォルトは /opt/SUNWam/lib/AmConfig.properties)。
    1. com.iplanet.am.replica.enable=falsecom.iplanet.am.replica.enable=true に変更します。
    2. 必要に応じて、com.iplanet.am.session.failover.enabled=falsecom.iplanet.am.session.failover.enabled=true に変更します。
  2. Web コンテナのインスタンスを停止します。
  3. 管理サーバーを停止し、再起動します。
  1. ターミナルウィンドウで Web アプリケーションコンテナのインスタンスを再起動します。
  2. Sun ONE Identity Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
  3. デフォルトでは、ロケーション区画で「アイデンティティ管理」が選択され、ナビゲーション区画で作成されたすべての組織が表示されます。

  4. ナビゲーション区画の組織名リンクをクリックし、「表示」メニューの「ユーザー」を選択します。
  5. ナビゲーション区画の「表示」メニューの「サービス」を選択します。
  6. ナビゲーション区画の「LDAP」認証の横にあるプロパティの矢印をクリックします。
  7. 「プライマリ LDAP サーバーとポート」ボックスに、full-portal-server-name しかないことを確認します。複数の LDAP サーバーがある場合、「プライマリ LDAP」ボックスには、localhost または full-portal-server-name|full-portal-servername:389 が表示されていなければなりません。
  8. 「セカンダリ LDAP サーバーとポート」ボックスのリストに x-ldap-full-server-name を追加します。
  9. 「保存」をクリックして、設定を保存します。
  10. 複数の Portal Server がインストールされている場合は、手順 14手順 18 を実行します。複数インストールされていない場合は終了します。
  11. ロケーション区画のルートサフィックス (デフォルト isp) をクリックすることによって、ルートレベルに戻ります。
  12. 「表示」メニューの「サービス」管理を選択します。
  13. ナビゲーション区画の「プラットフォーム」の横にあるプロパティの矢印をクリックします。
  14. 各サーバーの full-portal-server-name を使用して一覧したすべての Portal Server マシンが、サーバーリストにすべて表示されていることを確認します。
  15. 「保存」をクリックします。

付録 F の「セキュアな外部 LDAP Directory Server を使用するための Portal Server のセットアップ」

Sun ONE Portal Server 6.2 インストールガイドの付録 F が更新されました。「セキュアな外部 LDAP Directory Server を使用するための Portal Server のセットアップ」の節は、次の内容に置き換わります。

デフォルトのインストールでは、SunTM ONE Portal Server、SunTM ONE Identity Server、および SunTM ONE Directory Server ソフトウェアがすべて同じホスト上で稼動しています。しかし、配備のパフォーマンス、セキュリティ、統合の各要件に応じて、別の外部ホスト上のディレクトリサーバーを実行し、セキュアソケットレイヤー (SSL) を使用したセキュア接続によって Portal Server をディレクトリサーバーにアクセスさせたい場合があります。セキュア接続を介して Directory Server にアクセスするには、ディレクトリの証明書に署名した認証局を信頼するように SunTM ONE Application Server を設定する必要があります。

外部 LDAP ディレクトリを使用するよう Sun ONE Portal Server を設定するには、次の手順が必要です。

SSL で実行するための Directory Server の設定

  1. Directory Server (ns-slapd プロセス) と管理サーバー (ns-httpd プロセス) が起動し、動作していることを確認します。
  2. root として、ターミナルウィンドウで次のように入力し、Directory Server コンソールを起動します。
  3. /var/opt/mps/serverroot/startconsole

  4. 表示されるログインウィンドウで、ユーザー名 admin と Directory Server のパスワードを入力します。
  5. コンソールの左区画で、「Server Group」の下に Directory Server インスタンスが表示されるまでディレクトリを展開します。
  6. Directory Server インスタンスを選択し、「開く」をクリックします。
  7. 「タスク」を選択し、次に「証明書の管理」を選択します。
  8. この作業を最初に実行するとき、パスワードを入力することによって証明書データベースを作成するように指示されます。Directory Server を起動するのに後で必要になるため、このパスワードをメモしてください。

  9. 「要求」をクリックします。
  10. 証明書リクエストウィザードが表示されます。ウィザードに従い、証明書要求を生成するステップを完了します。要求は、承認を受けるために証明書管理サーバー (CMS) に送信されます。CMS は、実際の証明書を返します。要求データをファイルにコピーして、証明書要求のコピーを保存します。

  11. 証明書要求が CMS に送信された後、CMS の管理者に要求を承認してもらい、承認済みの証明書を返送してもらいます。
  12. 生成された DS の証明書と CMS 証明書を取得します。
  13. CMS が DS の証明書を生成した場合、CMS は、その証明書をルート CA としてインポートすることによって信頼する必要があります。

  14. 「管理証明書」、「サーバー証明書」を選択し、「インストール」をクリックします。
  15. 証明書インストールウィザードが表示されます。

  16. 手順 8 で返送された認証された証明書データをテキスト領域にコピーアンドペーストし、証明書をインストールするウィザードのステップに従います。
  17. 証明書が正常にインストールされたら、証明書が「サーバー証明書」タブに行項目として表示されます。

  18. 「証明書の管理」ウィンドウを開いた状態で、「CA 証明書」タブを選択します。
  19. 手順 9 で証明書を入手した CA が「CA 証明書」リストにある場合は、リストに証明書をインストールする必要はありません。

    証明書がリストにない場合、認証局からルート CA 証明書を入手し、インストールする必要があります。

    1. 「インストール」をクリックします。
    2. CMS 証明書データをテキスト領域にコピーアンドペーストし、証明書をインストールするウィザードのステップに従います。
    3. 証明書の名前が「CA 証明書」リストに表示されます。

  20. 「閉じる」をクリックし、「証明書の管理」ウィンドウを閉じます。
  21. 「設定」タブを選択します。
  22. 「ネットワーク」タブで、暗号化されたポートフィールドの有効なポート番号を確認または指定し、「保存」をクリックします。
  23. デフォルトのポートは「636」です。

  24. 「暗号化」タブをクリックし、「このサーバーの SSL を使用可能にする」と「この暗号化方式ファミリを使用:RSA 」チェックボックスをオンにして、「保存」をクリックします。
  25. Directory Server を再起動し、手順 6 で入力した証明書データベースパスワードを提供します。
  26. Directory Server は、SSL 接続用のポート 636 (デフォルト) で待機しています。

証明書データベースの作成

証明書データベースを作成するとき、鍵ペアファイルに使用されるパスワードを指定します。暗号化通信を使用してサーバーを起動するためにこのパスワードが必要になる場合もあります。

証明書データベースでは、鍵ペアファイルと呼ばれる公開鍵および秘密鍵を作成および保存します。鍵ペアファイルは SSL 暗号化に使用されます。サーバー証明書を要求し、インストールするときに鍵ペアファイルを使用します。証明書は、インストール後に証明書データベースに保存されます。

証明書データベースを作成する手順は、使用している Web コンテナのタイプによって異なります。次の手順は、Sun ONE Web Server 上に証明書データベースを作成するためのものであり、http://docs.sun.com にある『Sun ONE Web Server, Enterprise Edition 管理者ガイド』でも説明されています。

Sun ONE Application Server で証明書データベースを作成する方法については、http://docs.sun.com. にある「Sun ONE Application Server 7 セキュリティ管理者ガイド」を参照してください。

Sun ONE Web Server 上に信頼データベースを作成するには、次のステップを実行します。

  1. Web コンテナの管理サーバーインスタンスを起動し、管理コンソールにアクセスします。
  2. サーバーマネージャでは、ドロップダウンリストから最初にサーバーインスタンスを選択する必要があります。

  3. 「Manage」をクリックします。
  4. 「Security」タブをクリックします。
  5. 「Create Database」リンクをクリックします。
  6. データベースのパスワードを入力します。
  7. 繰り返します。
  8. 「OK」をクリックします。

password.conf ファイルの使用

デフォルトで Web サーバーは、起動する前に、管理者に対し鍵データベースパスワードを入力するよう要求します。Web サーバーを再起動できるようになるには、password.conf ファイルにパスワードを保存する必要があります。このファイルと鍵データベースが危殆化されないようにシステムが十分保護されている場合にのみ、これを実行してください。

通常は UNIX SSL 対応サーバーは、起動前にパスワードを要求するため、/etc/rc.local ファイルまたは /etc/inittab ファイルでは起動できません。ファイルにプレーンテキストでパスワードを保存すれば、SSL 対応サーバーを自動的に起動することができますが、これはお勧めできません。サーバーの password.conf ファイルは、root ユーザーか、あるいは、サーバーをインストールしたユーザーによってアクセスされ、その所有者だけが読み取りおよび書き込みアクセス権を持つ必要があります。UNIX では、password.conf ファイルに SSL 対応サーバーのパスワードを残すことは、セキュリティ上大きなリスクとなります。ファイルにアクセスできる人はだれでも、SSL 対応サーバーのパスワードへアクセスできるためです。password.conf ファイルに SSL 対応サーバーのパスワードを保存する前にセキュリティ上のリスクを検討してください。

ルート認証局 (CA) 証明書のインストール

ルート認証局 (CA) 証明書をインストールする手順は、使用している Web コンテナのタイプによって異なります。

Sun ONE Application Server でルート CA 証明書をインストールする方法については、http://docs.sun.com. にある「Sun ONE Application Server 7 セキュリティ管理者ガイド」を参照してください。

次の手順は、Sun ONE Web Server にルート CA 証明書をインストールするためのものであり、http://docs.sun.com にある「Sun ONE Web Server, Enterprise Edition 管理者ガイド」でも参照できます。

証明書を提供した機関は、ユーザーがルート CA 証明書を取得した機関と同じです。

  1. Web サーバーコンソールにログインし、インスタンスを選択します。
  2. 「Security」タブをクリックします。
  3. 「Install Certificate」をクリックします。
  4. 「Trusted Certificate Authority (CA)」をクリックします。
  5. 「Key Pair File Password」フィールドに証明書データベースパスワードを入力します。
  6. 表示されたテキストフィールドに証明書をペーストするか、ラジオボタンをチェックし、テキストボックスにファイル名を入力します。「OK」をクリックします。
  7. ブラウザに、証明書が表示され、証明書を追加するボタンが表示されます。

  8. 「Add Server Certificate」をクリックします。
  9. 「Manage Certificate」をクリックして、証明書がリストにあるかを確認することができます。
  10. Web コンテナを再起動します。

Identity Server で Directory Server と SSL を使用した通信を有効にする

Directory Server の SSL を使用可能にするには、identity-server-install-dir/SUNWam/lib/AMConfig.properties ファイルを編集します。このステップはコンテナに依存しないため、Sun ONE Web Server と Sun ONE Application Server に対して同様に行う必要があります。

AMConfig.properties ファイルの次の設定を変更します。

com.iplanet.am.directory.ssl.enabled=false

com.iplanet.am.directory.host=server12.example.com (変更する必要がある場合)

com.iplanet.am.directory.port=389

変更後

com.iplanet.am.directory.ssl.enabled=true

com.iplanet.am.directory.host=server1.example.com

com.iplanet.am.directory.port=636 (DS が暗号化に使用するポート)

オープンモードから SSL に変更するには、identity-server-install-dir/SUNWam/config/ums/serverconfig.xml ファイルの接続ポートと接続タイプの値を変更します。

serverconfig.XML ファイルを編集し、次の行を変更します。

<Server name="Server1" host="gimli.example.com"

port="389"

type="SIMPLE" />

変更後 :

<Server name="Server1" host="gimli.example.com"

port="636"

type="SSL" />

serverconfig.xml ファイルに対してこれらの変更を行った後、Web コンテナを再起動します。

Sun ONE Portal Server, Secure Remote Access 6.2 管理者ガイド

第 2 章の「クライアント情報の取得」

表 2-3 には、HTTP ヘッダの情報が示されています。

PS-GW-ClientIP というラベルのヘッダは、JSS/NSS のバグにより、このリリースでは使用できません。

第 4 章の「UNIX 認証の設定」

Unix 認証の設定手順が変更されました。新しい手順は次のとおりです。

NFS 共有で動作するように NetFile を設定する前に、UNIX 認証を有効にし、構成する必要があります。

UNIX 認証を有効にするには

  1. Identity Server 管理コンソールに管理者としてログインします。
  2. 管理コンソールの「アイデンティティ管理」タブを選択します。
  3. 左の表示区画の「表示」ドロップダウンメニューから「サービス」を選択します。
  4. 「Unix」が左区画に表示されない場合は、それを登録する必要があります。その場合、左区画の「登録」をクリックすると、右区画に「Unix」が表示されます。

  5. 「Unix」の横のチェックボックスをオンにし、右区画の「登録」をクリックしてサービスを登録します。
  6. 左の表示区画の「Unix」の横の矢印をクリックし、「作成」をクリックします。
  7. サービステンプレートが作成されます。

  8. 「保存」をクリックします。
  9. 管理コンソールをログアウトします。
  10. root、または Identity Server を実行するように設定されたユーザーとして、Identity Server を再起動します。
  11. /etc/init.d/amserver stopall

    /etc/init.d/amserver startall

  12. doUnix プロセスが実行していることを確認します。
  13. ps -ef | grep doUnix

UNIX 認証を構成するには

  1. 次のようにして、設定ポート上のローカルホストに Telnet で接続します。
  2. telnet localhost 58946

  3. Unix ヘルパーの待機ポート番号を入力します。
  4. 待機ポートのデフォルト値 57946 を指定します。

  5. Unix ヘルパーのセッションタイムアウト値を秒単位で入力します。
  6. Unix ヘルパーの最大セッション値を入力します。
  7. 「doUnix configured successfully」というメッセージが表示されます。

第 9 章の「非認証 URL のリストの作成」

「非認証 URL のリストの作成」に、次の情報を追加してください。

ゲートウェイ設定インタフェースの「セキュリティ」タブには、完全修飾 URL を指定します。「非認証 URL」リストに追加する URL は、ポータルホストか外部ホストの URL にします。


相対 URL はポータル URL と見なされます。


付録 A の「Sun Crypto Accelerator 1000」

手順 4 に、SRA 6.2 のツールのパスが記載されています。

このパス名は誤りです。次のように変更する必要があります。

手順 9 に誤植があります。「SUNWps」の文字の順序を入れ替えてください。修正前 :

修正後 :

付録 A の「Sun Crypto Accelerator 4000」

手順 3 に、SRA 6.2 のツールのパスが記載されています。

このパス名は誤りです。次のように変更する必要があります。

手順 10 に誤植があります。「SUNWps」の文字の順序を入れ替えてください。修正前 :

修正後 :

Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド

第 12 章の「組織への Instant Messenger リンクの追加」

修正前 :

修正後 :

第 12 章の「Sun ONE Portal Server での Sun ONE Instant Messenger のセキュアモードの有効化」

手順 9 に次のような記述があります。

手順 9 の正しい内容は次のとおりです。

第 12 章の「Sun ONE Portal Server での Sun ONE Instant Messenger のセキュアモードの有効化」

手順 12 と 13 に次のような記述があります。

手順 12 と 13 の正しい内容は次のとおりです。

第 14 章の「HTTP プロキシを使用する Sun ONE Portal Server のインスタンスの設定」

Portal Server 製品の jvm12.conf ファイルは server.xml ファイルで置き換えられました。したがって、文書内の jvm12.xmlserver.xml で置き換える必要があります。

HTTP プロキシを使用する Portal Server インスタンスの構成手順の 2 に、次のような記述があります。

手順 2 の正しい内容は次のとおりです。

「HTTP プロキシを使用する Sun ONE Portal Server のインスタンスの設定」の説明の補足として、Portal Server は、Portal Server Web アプリケーションを実行する Web コンテナ内の Java 仮想マシン (JVM) システムプロパティ http.proxyHost および http.proxyPort を設定することにより、HTTP プロキシを使用する設定になっているという記述を追加する必要があります。JVM システムプロパティの設定方法は、Web コンテナによって異なります。『Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド』のこの節で説明されている手順は、HTTP プロキシを使用するように Sun ONE Web Server インスタンスを設定する場合にのみ使用してください。


問題の報告方法とご意見について

SunTM ONE Portal Server に問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でカスタマーサポートにお問い合わせください。

サポートのご依頼の前に、次の情報を用意してください。問題を解決するための最善のサポートを提供させて頂くために必要な情報です。

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docfeedback@sun.com

このマニュアルのパート番号 (817-4630-10) を件名欄に、タイトル (Portal Server 6.2 リリースノート) を本文にご記入ください。


追加情報

下に示す一覧は、SunTM ONE Portal Server 6.2 マニュアルサイトで公開されているマニュアルです。

次のインターネットのサイトで、Sun ONE の有用な情報を参照できます。


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Sun、Sun Microsystems、Sun のロゴマーク、Solaris、Java、および Java Coffee Cup のロゴマークは、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. の商標もしくは登録商標です。Sun ONE Portal Server の使用は、付属の使用許諾契約に定める条件に従うものとします。