Sun ONE Portal Server 6.2 管理者ガイド |
第 14 章
コマンドラインユーティリティSun ONE Portal Server 製品には、グラフィカルユーザーインタフェースに加えて一連のコマンドラインユーティリティが用意されています。
表 14-1 は、この章で説明するコマンドラインユーティリティを示しています。この章では、管理タスクに限定してコマンドラインユーティリティを説明します。次の表には 2 つの列があります。最初の列はコマンド名、2 番目の列はその説明を示します。ユーティリティは、デスクトップ、リライタ、検索の機能別にグループ化されています。
Sun ONE Identity Server 管理用のコマンドラインインタフェース amadmin も使用できます。amadmin ツールの第一の目的は、Identity Server 上で実行される管理者によるバッチ管理処理を支援することです。新しいサービスの作成、登録、有効化、および組織、ピープルコンテナ、グループ、ロール、ユーザーの作成、削除、読み取り (取得) を支援します。詳細については、『Sun ONE Identity Server 6.1 Programmer's Guide』を参照してください。
deploy説明
deploy コマンドは、Sun ONE Portal Server Web アプリケーションのソースファイルをパッケージ化し、Portal Server ソフトウェアをホスティングする Web コンテナにそのパッケージを配備します。
Sun ONE Portal Server のソースファイルは /opt/SUNWps/web-src ディレクトリに格納されます。WEB-INF/xml サブディレクトリには、web.xml コードファイルが含まれます。このファイルは、deploy コマンドによって結合され、Sun ONE Portal Server Web アプリケーション用の web.xml ファイルとなります。web.xml コードファイル内の対応するセクションは、web.xml コードファイルのアルファベット順で結合されます。最終的な web.xml ファイルが完成すると、opt/SUNWps/web-src ディレクトリ内のファイルは jar コマンドを使用して Web アプリケーションアーカイブ (WAR) ファイルとしてまとめられます。Web コンテナには、deploy コマンドを使用してこの WAR ファイルが配備されます。
構文
/opt/SUNWps/bin/deploy [redeploy]
サブコマンド
deploy コマンドは、redeploy サブコマンドをとります。redeploy オプションを指定せずに deploy コマンドを呼び出すと、標準入力からの設定情報が求められます。
redeploy
説明
redeploy サブコマンドは、deploy コマンドが URI (Uniform Resource Indicator) と Sun ONE Portal Server Web アプリケーションに関するその他の情報を現在の配備から再利用することを指定します。
構文
deploy redeploy
pdeploy説明
ポートレット Web アプリケーションを Portal Server に配備する (または配備解除する) ときは、pdeploy コマンドラインツールを使用します。
pdeploy コマンドには次の項目が必要です。
ポートレットアプリケーションの配備時に pdeploy コマンドが使用するデフォルト設定の一部は、PDConfig.properties ファイルに指定されます。このファイルは /etc/opt/SUNWps/portlet ディレクトリにインストールされます。
pdeploy コマンドがポートレットアプリケーションを配備するときに、PDConfigure.properties ファイル内の次のパラメータが参照されます。
構文
ここでは、pdeploy コマンドの構文について説明します。
短い名前の形式
pdeploy deploy -u uid -w password {-g|-d dn} -p webcontainerpassword -V -r rolesfile -f userinfofile -v -l warfile
pdeploy undeploy -u uid -w password {-g|-d dn} -p webcontainerpassword -V -v -l warfile
長い名前の形式
pdeploy deploy --runasdn uid --password password {--global|--dn dn} --wc_password webcontainerpassword --rolesfile rolesfile --userinfofile userinfofile --verbose --locale warfile
pdeploy deploy --help
pdeploy deploy --version
pdeploy undeploy --runasdn uid --password password {--global|--dn dn} --wc_password password --verbose --locale portletwebapp
pdeploy undeploy --help
pdeploy undeploy --version
サブコマンド
pdeploy コマンドでは次のサブコマンドをとります。
deploy
説明
サブコマンドとして deploy を指定した場合、pdeploy コマンドはポートレット Web アプリケーションを Portal Server に配備します。このコマンドが完了すると、配備したポートレット Web アプリケーションに定義されているポートレットに基づくチャネルを作成できるようになります。
構文
pdeploy deploy -u uid -w password {-g|-d dn} -p webcontainerpassword warfile
pdeploy deploy -h|--help
オプション
表 12-2 は、サポートされるオプションを説明しています。2 つの列から構成されます。最初の列は deploy サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。
例
次の例では、pdeploy コマンドは /tmp/SamplePortletApp.war を Portal Server に配備します。
pdeploy deploy -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w admin -p sunone -g /tmp/SamplePortletApp.war
ポートレットアプリケーションが portlet.xml ファイルに論理ロールを定義することがあります。配備時に、この論理ロールとシステムに実際に定義されているロールをマッピングする必要があります。このマッピングには、ロールマッピングファイルが使用されます。
ロールマッピングファイルには、ActualRole=LogicalRole という形式でエントリが保存されます。このファイルの形式は、JavaTM プロパティファイルの形式に準拠する必要があります。たとえば、次のようになります。
cn¥=HRManager,dc¥=iplnaet,dc¥=com=Manager
cn¥=Emp,dc¥=iplnaet,dc¥=com=Employee
次の pdeploy コマンドは、SamplePortletApp.war ファイルをポートレットアプリケーションに配備するためのロールマッピングファイルを提供します。
pdeploy deploy -u "uid=amAdmin,ou=People,o=sesta.com,o=isp" -w admin -p sunone -r /tmp/RoleMaps -g /tmp/SamplePortletApp.war
ポートレットアプリケーションが各ユーザーに関連する情報にアクセスしなければならないこともあります。配備時に、論理ユーザー情報エントリ名をシステムに定義されている実際のユーザー情報エントリ名にマッピングする必要があります。配備時にマッピングを行えるように、ユーザー情報エントリマップを添付できます。
ユーザー情報ファイルには、ActualEntryName=LogicalEntryName という形式でエントリが格納されます。たとえば、次のようになります。
lastname=lname
firstname=fname
次の pdeploy コマンドは、SamplePortletApp.war ファイルをポートレットアプリケーションに配備するためのユーザー情報ファイルを提供します。
pdeploy deploy -u "uid=amAdmin,ou=People,o=sesta.com,o=isp" -w admin -p sunone -f /tmp/UserInfoMaps -g /tmp/SamplePortletApp.war
undeploy
説明
undeploy サブコマンドは、Portal Server からポートレットアプリケーションを消去します。しかし、ポートレット Web アプリケーションに定義されているポートレット用にすでに作成されているすべてのチャネル定義は消去されません。消去するポートレット Web アプリケーションに関連するすべてのチャネルは、手動で消去する必要があります。
構文
pdeploy undeploy -u uid -w password {-g|-d dn} -p webcontainerpassword -v portletwebapp
pdeploy undeploy -h|--help
オプション
表 14-4 と表 14-5 は、サポートされるオプションを示しています。これらの表には 2 つの列があります。最初の列は undeploy サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。
表 14-5 undeploy サブコマンドのオペランド
オペランド
説明
portletwebapp
配備されているポートレット Web アプリケーションの名前を指定する。 通常は、WAR ファイルの名前から拡張子 .war を除いたものと一致する
次の pdeploy コマンドは、Portal Server から SamplePortletApp というポートレット Web アプリケーションを配備解除します。
pdeploy undeploy -u "uid=amAdmin,ou=People,o=sesta.com,o=isp" -w admin -g
dpadmin説明
dpadmin コマンドとサブコマンドを使用することで、ディスプレイプロファイルオブジェクトをディスプレイプロファイルドキュメントから取得、追加、変更、削除できます。ディスプレイプロファイルオブジェクトとの対話は、すべてネイティブ XML フォーマットにする必要があります。dpadmin コマンドでは、単一のディスプレイプロファイルドキュメントでのみ操作できます。
dpadmin コマンドには次の項目が必要です。
- サブコマンド (サブコマンドを参照)
- Directory Server にアクセスするためのユーザー識別名およびパスワード
- 対象となっているディスプレイプロファイルドキュメント。グローバルレベルのディスプレイプロファイルドキュメント用の LDAP ノードまたは --global (-g) オプションを識別するための識別名
構文
ここでは、dpadmin コマンド構文について説明します。長い名前のオプションと短い名前のオプションを、1 つのコマンドラインで同時に使用することはできません。
短い名前の形式
$ dpadmin list|merge|modify|add|remove [command-specific options] -u uid
-w password {-g|-d dn} [-l locale] [-r] [-b] [-V] [-h] [file]$ dpadmin batch [-c] -f batch-script-filename [-l locale] [-b] [-h]
長い名前の形式
$ dpadmin list|merge|modify|add|remove [command-specific options] --runasdn uid --password password {--global|--dn dn} [--locale locale] [--dryrun] [--verbose] [--version] [--help] [file]
$ dpadmin --version
$ dpadmin batch [--continue] --file batch-script-filename [--locale locale] [--verbose] [--help]
サブコマンド
dpadmin コマンドは次のサブコマンドをとります。
list
説明
このサブコマンドを使用して、指定されたディスプレイプロファイルドキュメントから、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトを取得します。ディスプレイプロファイルノードオブジェクトが何も指定されていない場合は、ディスプレイプロファイルドキュメント全体が取得されます。ディスプレイプロファイルオブジェクトは、ネイティブ XML フォーマットで表示されます。
list サブコマンドには次のオプションがあります。
- -u または --runasdn および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名およびパスワード。これらのオプションは必須
- -n または --name オプションを使用して表示するための、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトの名前
- グローバルレベルノードの -g または --global オプションによって定義される、表示のためのディスプレイプロファイルのノードオブジェクト、または特定の非グローバルノードが指定された -d または --dn オプション。-g または -d は必須オプションコマンドに固有の -n または --name オプションを指定しなかった場合、ディスプレイプロファイルドキュメント全体が表示される。-g または --global オプションを指定した場合は、ルートディスプレイプロファイルドキュメント全体が表示される
構文
$ dpadmin list -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-n|--name name]
$ dpadmin list -h|--help
オプション
表 14-6 には 2 つの列があります。最初の列は list サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
例
例 1
$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
この例は、dc=org,dc=com 組織ノードから、TemplateTableContainer オブジェクトを取得し、標準出力に出力します。
例 2
$ dpadmin list -n mailcheck -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -g
この例は、mailcheck を取得する場合にのみグローバルレベルに入り、取得できた場合に標準出力に出力します。
例 3
$ dpadmin list -n TemplateTableContainer/Bookmark2 -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
この例は、コンテナ TemplateTableContainer にある Bookmark2 というチャネルを取得し、標準出力に出力します。
merge
説明
このサブコマンドは、指定した DP ノードオブジェクトのマージ結果を取得し、表示します。オブジェクトはネイティブ XML 形式で表示されます。表示されるオブジェクトは、標準出力に送信されます。-n または --name オプションを使用しない場合、エラーが出力されます。
merge コマンドは、次の引数を受け付けます。
--name または -n
name 引数は、表示する DP コンテナ、チャネル、またはプロバイダオブジェクトの完全修飾名を指定します。name 引数が指定されていない場合、DP ドキュメント全体が表示されます。name 引数が DP ノードオブジェクトを指定しない場合、エラーが出力されます。
例
$ dpadmin list -n "Bookmark" ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com"
<Channel name=釘ookmarkprovider=釘ookmarkProvidergt;
<Properties merge=吐uselock=吐alsename=点propertiesgt;
<String name="title" value="My Bookmarks" merge="replace" lock=吐alse>
<String name="refreshTime" value="600" merge="replace" lock=吐alse>
<Collection name=鍍argetsmerge=吐uselock=吐alsegt;
<String value="Sun home page|http://www.sun.com" merge="replace" lock=吐alse>
<String value="Everything you want to know about Sun ONE ...|http://www.sun.com/software/products/portal_srvr/home_portal.ht mlmerge=途eplacelock=吐alse>
<String value="Sun ONE home page|http://www.sun.com/software" advanced=吐alsemerge=途eplacelock=吐alse>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
$ dpadmin list -n "Bookmark" ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "cn=HR Role,dc=iplanet,dc=com"
<Channel name=釘ookmarkprovider=釘ookmarkProvidergt;
<Properties merge=吐uselock=吐alsename=点propertiesgt;
<String name="title" value="HR Admin Bookmarks" merge="replace" lock=吐alse>
<Collection name=鍍argetsmerge=吐uselock=吐alsegt;
<String value="HR Admin home page|http://hr.acme.com" merge=途eplacelock=吐alse>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
$ dpadminmerge -n "Bookmark" ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "uid=hradmin,ou=people,dc=iplanet,dc=com"
<Channel name=釘ookmarkprovider=釘ookmarkProvidergt;
<Properties merge=吐uselock=吐alsename=点propertiesgt;
<String name="title" value="HR Admin Bookmarks" merge="replace" lock=吐alse>
<Collection name=鍍argetsmerge=吐uselock=吐alsegt;
<String value="Sun home page|http://www.sun.com" merge="replace" lock=吐alse>
<String value="Everything you want to know about Sun ONE ...|http://www.sun.com/software/products/portal_srvr/home_portal.ht mlmerge=途eplacelock=吐alse>
<String value="Sun ONE home page|http://www.sun.com/software" advanced=吐alsemerge=途eplacelock=吐alse>
<String value="HR Admin home page|http://hr.acme.com" merge=途eplacelock=吐alse>
</Collection>
<Collection name="GlobalThemes" merge="fuse" lock=吐alsegt;
<Collection name="theme1" merge="fuse" lock=吐alsegt;
<String name="description" value="Sun ONEmerge=途eplacelock=吐alse>
...
</Collection>
</Collection>
<Collection name="locales" merge="fuse" lock="false" propagate=鍍rueadvanced=吐alsegt;
<String name="en_US" value="English (United States)merge=途eplacelock=吐alse>
</Collection>
<String name="docroot" value="/docs/" merge="replace" lock=吐alse>
<String name="helpURL" value="desktop/usedesk.htm" merge=途eplacelock=吐alse>
</Properties>
</Channel>
これは、HR Role に割り当てられている hradmin というユーザーの Bookmark チャネルのマージ結果です。
注
merge サブコマンドからの出力は、結果の総計から構成されます。つま り、使用可能なすべての DP オブジェクトがリストされます。 たとえば、 GlobalThemes や locales などのプロパティが Bookmark 定義に定義さ れていない場合でも、Bookmark チャネルの 1 つまたは複数の親からマー ジされ、出力に表示されます。
modify
説明
このサブコマンドは、既存のディスプレイプロファイルオブジェクトを変更します。dpadmin modify コマンドへのデータは、1 つまたは複数の入力ファイル、またはコマンドの後に指定される XML コードである標準入力から提供されます。
この XML データには、変更するディスプレイプロファイルオブジェクトを一意に定義する名前と適切な XML ヘッダーが必要になります。適切な XML ヘッダーの例を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
modify サブコマンドの動作は、変更されているディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。combine オプションを指定すると、ディスプレイプロファイルオブジェクト内の新しい (プロパティなどの) 要素が既存の要素を置き換えるのではなく、既存の要素と結合されます。modify サブコマンドには次の種類があります。
- プロパティ : ディスプレイプロファイルオブジェクトのプロパティを新しい値に変更できる。ディスプレイプロファイルオブジェクトのプロパティを変更するには、parent オプションが必要となる。指定した名前と一致するディスプレイプロファイルノードオブジェクト (チャンネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、指定した parent オプションで検索される。見つかると、オブジェクトのプロパティオブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられる。combine オプションを指定すると、既存のプロパティが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合される
- 使用可能または選択済み : コンテナ内の使用可能リスト、または選択済みストを新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと置き換えることができる。このタイプのディスプレイプロファイルオブジェクトを変更するには、parent オプションが必要となる。親の名前と一致するディスプレイプロファイルコンテナが検索される。次に、選択済みまたは使用可能オブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられる。combine オプションを指定すると、既存の選択済みまたは使用可能オブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合される
- 文字列、論理値、整数、集合またはロケール : ディスプレイプロファイルオブジェクト内の文字列、論理値、整数、集合またはロケールプロパティが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトプロパティと置き換えられる
parent オプションを指定すると、指定した名前と一致するディスプレイプロファイルノード (チャネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダがこの順に検索される。検出されると、新しいプロパティの名前と一致するプロパティが検索される。また、ディスプレイプロファイルオブジェクト内のプロパティが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトプロパティで置き換えられる。
parent オプションが指定されていない場合は、ディスプレイプロファイルのルートノードが使用され、そのルートノードでプロパティが置き換えられる
combine オプションを指定すると、既存の集合またはロケールオブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合される。文字列、論理値および整数などの不可分なディスプレイプロファイルプロパティでは、combine オプションはサポートされない
文字列、論理値および整数などの不可分なディスプレイプロファイルプロパティには、名前を指定する必要はない。名前をつけない場合、値の文字列表記が名前となる。たとえば、次の 2 つのディスプレイプロファイル整数オブジェクトは同じ名前になる
<Integer value="3"/>
<Integer name="3" value="4"/>
- プロバイダ : 既存のディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトは、同じ名前のディスプレイプロファイルプロバイダと置き換えることができる。新しいディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトの名前と一致するディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、ディスプレイプロファイルのルートノード内で検索される。検索されると、新しいディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、ディスプレイプロファイルのルートオブジェクトの下に挿入され、同じ名前の既存のディスプレイプロファイルプロバイダが置き換えられる。プロバイダは無条件コンテナであるルートノードにだけ存在するため、parent オプションを指定する必要はない
modify サブコマンドは次のオプションをとります。
- -u または --runasdn および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して、LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名およびパスワード。これらのオプションは必須
- グローバルレベルノードの -g または --global オプションによって定義される、修正のためのディスプレイプロファイルのノードオブジェクト、または特定の非グローバルノードが指定された -d または --dn オプション。-g または -d は必須オプション
- file 引数を使用して XML 入力が含まれるファイル名。この引数は省略可能。XML 入力を使用しない場合、標準入力から使用されます。
- -p または --parent オプションで変更されるディスプレイプロファイルオブジェクトの親の完全修飾名
- -m または --combine オプションはディスプレイプロファイルオブジェクトをマージする
構文
$ dpadmin modify -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-p|--parent parent] [-m|--combine] file|<<EOF
$ dpadmin modify -h|--help
オプション
表 14-7 には 2 つの列があります。最初の列は modify サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
例
例 1
$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com" <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<Channel name="NewNews" provider="newsprovider">
<Properties>
<String name="title" value="News Channel"/>
<String name="description" value="This channel is all about news"/>
</Properties>
</Channel>
EOF
この例は、コンテナ TemplateTableContainer にある NewNews というチャネルを標準入力の XML テキストとして指定された値に変更 (置換) します。
例 2
$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer/NewNews -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com" farble.xml
この例は、NewNews チャネルのプロパティのうち、farble.xml ファイルに名前が指定されているプロパティを farble.xml ファイル内の新しいオブジェクトに置き換えます。farble.xml ファイルの内容は次のとおりです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<String name="welcome" value="Hi, welcome to farble land!!!!"/>
例 3
$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=comp" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
...
<Collection name="news">
<Collection name="bar">
<String name="msg" value="hi"/>
</Collection>
</Collection>
...
$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com" -m <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<Collection name="news">
<Collection name="bar">
<String name="msg2" value="woo hoo"/>
</Collection>
</Collection>
EOF
$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
...
<Collection name="news">
<Collection name="bar">
<String name="msg" value="hi"/>
<String name="msg2" value="woo hoo"/>
</Collection>
</Collection>
...
この例は、combine オプションを使用して、新しいプロパティ "msg2" を、集合 "bar" に追加します。既存のプロパティ "msg" が結果に残っていることを確認します。
例 4
$ dpadmin list -n test -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
<Container name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<String name="title" value="test"/>
</Properties>
<Available />
<Selected />
<Channels>
<Channel name="test1" provider="test1provider">
<Properties>
<Collection name="news">
<String name="msg1" value="blah"/>
<Collection name="bar">
<String name="msg2" value="hi"/>
</Collection>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
</Channels>
</Container>
$ dpadmin modify -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com" -m <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<Container name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<String name="title" value="Test Container"/>
</Properties>
<Available>
<Reference value="test1"/>
</Available>
<Selected>
<Reference value="test1"/>
</Selected>
<Channels>
<Channel name="test1" provider="test1provider">
<Properties>
<Collection name="news">
<String name="msg1" value="123"/>
<Collection name="bar">
<String name="msg3" value="123/>
</Collection>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
</Channels>
</Container>
EOF
$ dpadmin list -n test -u "uid=amAdmin,ou=people,dc=org,dc=com" -w joshua -d "dc=org,dc=com"
<Container name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<String name="title" value="Test Container"/>
</Properties>
<Available>
<Reference value="test1"/>
</Available>
<Selected>
<Reference value="test1"/>
</Selected>
<Channels>
<Channel name="test1" provider="test1provider">
<Properties>
<Collection name="news">
<String name="msg1" value="123"/>
<Collection name="bar">
<String name="msg2" value="hi"/>
<String name="msg3" value="123"/>
</Collection>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
</Channels>
</Container>
この例では、"title" および "msg1" の値が、新しい値で置き換えられます。Available と Selected の両方に、Reference value が追加されました。"news" 集合が "msg3" を追加しました。この例は、必要に応じて結合および置き換えを行うために、-m または combine オプションを modify サブコマンドとともに使用できることを示しています。
例 5
$ dpadmin list -n test ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com"
<Channel name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="bar"/>
</Collection>
</Properties>
</Channel>
$ dpadmin modify -p test ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com" -m <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<ConditionalProperties condition="client" value="nokia">
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="nokia bar"/>
</Collection>
</ConditionalProperties>
EOF
$ dpadmin list -n test ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com"
<Channel name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="bar"/>
</Collection>
<ConditionalProperties condition="client" value="nokia">
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="nokia bar"/>
</Collection>
</ConditionalProperties>
</Properties>
</Channel>
$ dpadmin modify -p test ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com" -m <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<ConditionalProperties condition="client" value="nokia">
<ConditionalProperties condition="locale" value="en">
<String name="abc" value="nokia en abc"/>
</ConditionalProperties>
</ConditionalProperties>
EOF
$ dpadmin list -n test ¥
-u "uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com" -w joshua ¥
-d "dc=iplanet,dc=com"
<Channel name="test" provider="testprovider">
<Properties>
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="bar"/>
</Collection>
<ConditionalProperties condition="client" value="nokia">
<Collection name="foo">
<String name="foo1" value="nokia bar"/>
</Collection>
<ConditionalProperties condition="locale" value="en">
<String name="abc" value="nokia en abc"/>
</ConditionalProperties>
</ConditionalProperties>
</Properties>
</Channel>
この例では、Combine オプションを使用して条件プロパティを追加しています。
add
説明
このサブコマンドは、ディスプレイプロファイルに新しいディスプレイプロファイルオブジェクトを追加します。追加されるオブジェクトが、ディスプレイプロファイルに存在しない必要があります。add サブコマンドは、標準入力またはコマンドへの引数に指定された 1 つまたは複数のファイルから、新しいオブジェクト用のデータを読み取ります。新しいオブジェクト用のデータは、XML であり、Sun ONE Portal Server ディスプレイプロファイル DTD に適合する必要があります。
この XML データには、変更するディスプレイプロファイルオブジェクトを一意に定義する一連の名前と適切な XML ヘッダーが必要になります。適切な XML ヘッダーの例を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
注
付録 B には、ディスプレイプロファイル DTD が含まれます。
add サブコマンドの動作は、追加されているディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。次のとおりです。
- ディスプレイプロファイル : ディスプレイプロファイルドキュメント全体を指定した LDAP ノードに追加できる。ドキュメントがすでにノードにある場合は、エラーが報告される。新しいディスプレイプロファイルドキュメントを追加する場合は、parent オプションを指定してはならない
- チャネルまたはコンテナ : チャネルまたはコンテナを追加できる。parent オプションが存在する場合、親ディスプレイプロファイルオブジェクトは親コンテナ内を特定の名前で検索され、指定されたチャネルまたはコンテナが追加される。parent オプションがない場合、親ディスプレイプロファイルオブジェクトはディスプレイプロファイルのルートオブジェクトとみなされ、ルートの下に指定されたチャンネルまたはコンテナオブジェクトが追加される
- プロパティ : すべてのディスプレイプロファイルノードおよびディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトに対してプロパティバンドルが必要とされるので、プロパティはすでに存在し、新たに追加することはできない。modify サブコマンドを使用する
- 使用可能または選択済 : ディスプレイプロファイルコンテナに対して使用可能な選択済オブジェクトが必要とされるため、それらのオブジェクトはすでに存在し、新たに追加することはできない。modify サブコマンドを使用する
- 文字列、論理値、整数、集合またはロケール : ディスプレイプロファイルオブジェクト内の文字列、論理値、整数、集合、ロケールのプロパティを追加することができる。このタイプのディスプレイプロファイルオブジェクトを追加するには、parent オプションを指定する必要がある。指定された親内で、名前が一致するディスプレイプロファイルノード (チャネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダがこの順に検索される。見つかると、指定されたディスプレイプロファイルプロパティが、ディスプレイプロファイルノードまたはディスプレイプロファイルプロバイダに追加される
add サブコマンドは次のオプションをとります。
- -u または --runasdn および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して、LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名およびパスワード。これらのオプションは必須
- 追加するディスプレイプロファイルドキュメントまたはオブジェクトを追加する必要のあるディスプレイプロファイルドキュメント (-d または --dn オプション)。-g または --global オプションを使用してグローバルレベルノードで定義された、追加するためのディスプレイプロファイルオブジェクト。-g または -d は必須オプション
- XML 入力が含まれるファイル名 (file 引数)
- ディスプレイプロファイルノードオブジェクトが追加される親の完全修飾名 (-p または --parent オプション)
構文
$ dpadmin add -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-p|--parent parent] file|<<EOF
$ dpadmin add -h|--help
オプション
表 14-8 には 2 つの列があります。最初の列はadd サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
例
$ dpadmin add -p SampleTabPanelContainer/Postal -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" <<EOF
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">
<Collection name="zipCodes">
<Integer value="98012"/>
<Integer value="98036"/>
<Integer value="94025"/>
<Integer value="95112"/>
</Collection>
EOF
この例は、標準入力に指定された "zipCodes" という集合プロパティを、SampleTabPanelContainer というコンテナにある Postal というチャネルに追加します。
remove
説明
このサブコマンドは、既存のディスプレイプロファイルオブジェクトを、ディスプレイプロファイルから消去します。消去するオブジェクトが指定したディスプレイプロファイルドキュメントに存在しない場合、エラーが報告されます。このサブコマンドは、type、parent、および name オプションをとります。
type オプションは、消去するディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプを指定します。parent オプションは、消去するディスプレイプロファイルオブジェクトの親ディスプレイプロファイルオブジェクトの完全修飾名を指定します。親ディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプは、消去されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。name オプションは、消去するオブジェクトの名前を指定します。
parent オプションと name オプションの動作は、消去するディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。表 14-9 には 2 つの列があります。最初の列はタイプオプションで使用できる値、2 番目の列は消去されるオブジェクトに関する簡単な説明を示します。
remove サブコマンドは次のオプションをとります。
- -u または --runasdn および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して、LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名およびパスワード。これらのオプションは必須
- -n または --name オプションを使用して消去する、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトの名前。type=root の場合以外は、このオプションは必須
- -d (--dn) または -g (--global) オプションを使用して、消去するオブジェクトを含むディスプレイプロファイルドキュメントが置かれている LDAP データベースのディスプレイプロファイルドキュメントノード。-d (--dn) または -g (--global) オプションのいずれかが必須
- -t または --type オプションを使用して消去する、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトのタイプ。このオプションは必須
- -p または --parent オプションで削除されるディスプレイプロファイルノードオブジェクトの親の完全修飾名
構文
$ dpadmin remove -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-n|--name name] [-p|--parent parent] -t|--type type
$ dpadmin remove -h|--help
オプション
表 14-10 には 2 つの列があります。最初の列はremove サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
例
例 1
$ dpadmin remove -t property -p Bookmarks -n locations -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
この例は、 Bookmarks というチャネルまたはコンテナから locations というプロパティを消去します。
例 2
$ dpadmin remove -t provider -n "pctest" -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -g
グローバルディスプレイプロファイルから、プロバイダ pctest を消去します。
例 3
$ dpadmin remove --type channel --parent TemplateTableContainer --name "Test" --runasdn "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" --password joshua --dn "o=sesta.com,o=isp"
この例は、TemplateTableContainer という親コンテナ内に存在する Test というチャネルを消去します。
例 4
$ dpadmin list -n X -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
<Container name=店...>
<Channels>
<Container name=添...>
<Channels>
<Channel name=奴.../>
</Channels>
</Container>
</Channels>
</Container>
チャネル z を消去するには、次のコマンドのいずれかを実行します。
$ dpadmin remove -t channel -p X -n Y/z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
$ dpadmin remove -t channel -p X/Y -n z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
$ dpadmin remove -t channel -n X/Y/z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
batch
説明
batch サブコマンドを使用すると、複数のディスプレイプロファイルコマンドの処理を最適の方法で実行できます。サブコマンドはバッチスクリプトファイル (必須) に一覧表示され、連続して実行されます。エラーが発生すると、デフォルトではエラーが報告され終了します。-c または --continue オプションは、連続処理モードを指定します。このモードでは、エラーが発生すると報告され、dpadmin は次のサブコマンドの処理を開始します。
コマンドバッチスクリプトはテキスト (ASCII) ファイルである必要があり、batch サブコマンドを除き、dpadmin に入力するためのサブコマンドをいくつでも含めることができます。サブコマンドは 1 行で入力する必要があります (改行文字はコマンドの最後を示します)。各サブコマンドには、コマンドラインに管理者の識別名およびパスワードを指定する必要があります。サブコマンドの構文は、dpadmin 部分を除いて、サブコマンドを直接シェルに入力した場合とまったく同じになります。スクリプトには XML を含めることができません。したがって、XML 入力を必要とするサブコマンドではファイルに含める必要があります。識別名 (DN ) が空白文字を含む場合は、前後を二重引用符で囲みます。
次に、バッチスクリプトファイルの例を示します (各コマンドは 1 行)。
add -p PostalMailer -u uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com -w joshua -d dc=iplanet,dc=com zipCodes.xml
add -p PostalStamps -u uid=amAdmin,ou=People,dc=iplanet,dc=com -w joshua -d dc=iplanet,dc=com zipCodes.xml stampRates.xml
add -p PostalRates -d "cn=hr role,dc=iplanet,dc=com" zipCodes.xml stampRates.xml
batch サブコマンドは -c または --continue オプションをとり、-f または --file を使用してバッチスクリプトファイルの名前を指定する必要があります。
構文
$ dpadmin batch [-c|--continue] -u|--runasdn uid -w|--password password -f|--file batch-script-file
$ dpadmin batch -h|--help
オプション
表 14-11 には 2 つの列があります。最初の列はbatch サブコマンドで使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
オプション
表 14-12 は、dpadmin コマンドの要約を示しています。この表では、小見出しにサブコマンドが示されます。この表には 2 つの列があります。最初の列は使用できるオプション、引数またはオペランド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
par説明
par コマンドは、指定された.par ファイルと関連する機能を実行します。チャネルまたはプロバイダを Sun ONE Portal Server でインポートまたはエクスポートする場合に使用できます。
構文
ここでは、par コマンド構文について説明します。長い名前のオプションと短い名前のオプションを、1 つのコマンドラインで同時に使用しないようにしてください。
短い名前の形式
par containers -r uid -p password [-d] dn|global
par describe [-d] parfile
par export -r uid -p password [-m] [-d] -s staticdir [-v] parfile dn|global {exportfile|from=}...
par import -r uid -p password [-o] [-d] -s staticdir [-v] parfile [dn|global [op...]]
par import -r uid -p password -a [-d] -s staticdir [-v] parfile [dn|global]
長い名前の形式
par containers --runasdn uid --password password [--debug] dn|global
par describe [--debug] parfile
par export --runasdn uid --password password [--modify] [--debug] --staticdir staticdir [--verbose] parfile dn|global {exportfile|from=}...
par import --runasdn uid --password password [--overwrite] [--debug] --staticdir staticdir [--verbose] parfile [dn|global [op...]]
par import --runasdn uid --password password --auto [--debug] --staticdir staticdir [--verbose] parfile [dn|global]
サブコマンド
次のサブコマンドを使用できます。
containers
説明
指定された Directory Server 名 (またはglobal) で表示された、特定のディスプレイプロファイルドキュメント内のすべての使用可能なコンテナおよびチャネル一覧表示します。ほかのコマンドを構築するための補助として使用できます。
構文
par containers -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] [-v|--verbose] dn|global
例
par containers -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua -d "o=sesta.com,o=isp"
この例は、LDAP ノード"o=sesta.com,o=isp" にあるディスプレイプロファイルドキュメント内の使用可能なコンテナを一覧表示します。
describe
説明
エントリおよびエントリに定義されたすべての組み込みの自動抽出操作を含む、指定された .par ファイルの内容を記述します。
構文
par describe parfile
例
par describe myfile.par
この例では、コマンド出力または myfile.par の記述内容は次のようになります。
export
説明
Portal Server からプロバイダまたはチャンネルをエクスポートすることで、指定された .par ファイルを生成します。このコマンドは、.par ファイル、更新の必要があるディスプレイプロファイルドキュメントに対応する Diretory Server 名引数 (またはキーワード global)、および任意の数 (1 以上) の exportfile、または from 指定をとります。from 指定には、エクスポートと同じ情報が含まれますが、「行」はセミコロンで区切られます。
-m オプションが指定されていない par export コマンドは、.par ファイルを生成します。-m オプションが指定された par export コマンドは、プロバイダ、チャネル、またはコンテナを定義する既存の .par ファイルの更新または追加、あるいはその両方に使用されます。
構文
par export -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] -s|--staticdir staticdir [-v|--verbose] parfile dn|global {exportfile|from=}...
par export -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] -s|--staticdir staticdir [-v|--verbose] -m|--modify parfile dn|global {exportfile|from=}...
例
par export -r "uid=amAdmin,ou=people,dc=sesta,dc=com" -p joshua mychannel.par "o=sesta.com,o=isp" myexport.txt
myexport.txt コンテナの内容は次のようになります。
from:channel mychannel
directory:templateBaseDir . mychannel
description:this is my JSP based channel
この例は、mychannel のチャンネル定義およびテンプレートファイルを "o=sesta.com,o=isp" dn から mychannel.par へエクスポートします。また、JSPProvider チャネルの場合、directory 行は、ロケール固有バージョンを含むすべての .jsp ファイルを移行します。
import
説明
指定された .par ファイルから Portal Sever へオブジェクトをインポートします。このコマンドは、.par ファイル、および Directory Server に示されたディスプレイノードにオブジェクトをインポートするためのディスプレイプロファイルドキュメントのオプションの引数 (またはキーワード global によって示されたルートディスプレイプロファイル)、および実行する操作をとります。指定されていない場合は、これらの情報は par ファイルから取得されます。auto オプションを使用して、.par ファイルにすでに含まれている自動抽出操作を実行することを指定できます。
新しいチャンネルを追加する場合は、par import コマンドを使用します。このコマンドは -o オプションとともに使用することもできます。チャンネルがすでに存在する場合は、 -o オプションを par import コマンドとともに使用して、古いチャンネルを完全に置き換える (上書きする) 必要があります。このサブコマンドを使用すると、チャンネルだけでなくプロバイダもインポートできます。
構文
par import -r|--runasdn uid -p|--password password [-o] [-d|--debug] -s|--staticdir staticdir [-v|--verbose] parfile [dn|global [op...]]
par import -r|--runasdn uid -p|--password password -a|--auto [-d|--debug] -s|--staticdir staticdir [-v|--verbose] parfile [dn|global]
例
例 1
par import -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua --auto myfile.par "o=sesta.com,o=isp"
この例は、myfile.par プロファイルに定義された自動操作では、myfile.par ファイルからチャンネルを抽出します。
例 2
par import -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua myfile.par "o=sesta.com,o=isp" "entry=mychannel,channel=anothername,avail=topcontainer"
この例は、ターゲットの dn 内の異なる名前でコマンドをインストールし、コンテナ topcontainer で使用できるようにして、チャンネルを明示的に抽出します。
オプション
表 14-13 には 2 つの列があります。最初の列はpar コマンドで使用できるオプション、2 番目の列は簡単な説明を示します。このコマンドは、次のオプションをサポートします (アルファベット順)。
表 14-13 par コマンドのオプション
オプション
説明
-a または --auto
import コマンドとともに使用して、.par ファイルに指定 されている自動抽出操作を適用する。この場合、コマンドラ インに操作を指定してはならない。dn 引数を指定すること もできるが、自動抽出操作の dn に置き換えられる。コマン ドラインに指定されている操作は無視される
-d または --debug
エラーメッセージに関するその他のデバッグ情報の生成を指 定する
-m または --modify
export コマンドとともに使用して、既存の .par ファイル を置換せずに更新する。エントリの追加または古いエントリ の置換によって、新しいファイルが追加される。.par ファ イルを使用することで、このコマンドは新しいファイルを既 存のプロバイダまたはチャンネルに追加することもできる
-o または --overwrite
import コマンドとともに使用して、既存のチャンネルを置 き換える
-p または --password
認証パスワードを指定する。describe を除くすべてのサブ コマンドで必須。指定されていない場合、par ユーティリ ティは指定を要求する
-r または --runasdn
認証のためのユーザーの識別名を指定する。describe を除 くすべてのコマンドで必須。指定されていない場合、par ユーティリティは指定を要求する。 uid=userName,ou=people,o=organizationName,o=organizational Unit の形式で指定する
-s または --staticdir
インポートまたはエクスポートに使用されるスタティックコ ンテンツディレクトリの、ホスト固有のディレクトリを定義 する
-v または --verbose
操作が実行されると、その操作が記述される。import およ び export コマンドとともに使用する
-V または --version
バージョン、通知、その他の情報など、ユーティリティに関 する説明を標準出力に出力するときは、par にこのオプショ ンを指定する。このオプションが指定されている場合、すべ てのサブコマンドおよび他のオプションは無視される
-?
サブコマンドのヘルプを取得する
引数
表 14-14 には 2 つの列があります。最初の列は par コマンドで使用できる引数、2 番目の列は簡単な説明を示します。このコマンドは、次の引数をとります。
表 14-14 par コマンドの引数
引数
説明
dn
アクセスする Directory Server 内の識別されたノードを指定 する。"o=organizationName,o=organizationalUnit" の形式で指 定する
global
ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定する
exportfile
これらのファイルは、.par ファイル内のそれぞれのエント リ (プロバイダ、チャンネル、またはプロバイダとチャンネ ルの組み合わせ) に対応する。また、単に指定された .par ファイルに挿入されるデータを指定する。情報が多すぎてコ マンドラインに表示しきれない場合は、小さなファイルであ る可能性がある。詳細は、「エクスポートファイル」を参照
from
コマンドラインに指定される。等号 ("=") およびセミコロン (";") で区切られた行の前に "from" 行を含むエクスポートファ イルと同じ。行プロパティの詳細については、表 14-15 の "from" を参照
op
実行する操作を指定する。詳細については、「操作」を参照
parfile
操作の対象になる par ファイルを指定する。つまり、イン ポート、エクスポート、または記述を行う par ファイルを指 定する
エクスポートファイル
これらのファイルは、.par ファイルに挿入するデータを指定します。このファイルは、キーワード、続いてコロンおよび空白文字で区切られたフィールドで構成されます。ファイルの最初の行は必ず "from:" 行にする必要があります。"#" で始まる行はコメントとして扱われます。
表 14-15 には 2 つの列があります。最初の列は使用できるヘッダー、2 番目の列は簡単な説明を示します。
表 14-15 エクスポートファイルの行プロパティ
行
説明
from: types name
「from」はエクスポートされるエンティティの内容を表す。types は 「channel」、「provider」、または「channel,provider」、および 「channel+provider」のいずれかである。name は、チャネル名、またプ ロバイダがエクスポートされている場合は、プロバイダ名を示す。name が空白文字 (+)、カンマ (%2C)、コロン (%3A)、セミコロン (%3B)、プラ ス記号 (%2B)、またはパーセント記号 (%25) を含む場合は、name を URL でエンコードする必要がある
auto:none
「auto」は、エントリの自動抽出操作を指定する。op 引数とそれに続く操 作をとる。「none」を入力して自動抽出を抑制することもできる。 「auto:」行が指定されていない場合、デフォルトの自動抽出が作成され る。デフォルトでは、チャンネル、プロバイダ、または両方を元の名前 で抽出する
auto:op
file: root|. path [types]
「file」は、プロパティ設定に基づいて、ファイルがインクルードされる ことを示す。このプロパティはデフォルトで /etc/opt/SUNWps/desktop/desktopconfig.properties ファイ ルに置かれた"desktop properties"、またはエクスポートまたはインポー トされる項目の getProperty() 呼び出しに表示されるディスプレイプ ロファイルから取得できる。root はファイル場所のルートを指定し、path はファイルの残りのパスを指定する。root はディレクトリ (またはその 類) に相当するプロパティ名である。root に「.」が入力されている場合 は、そのファイルは Web サーバーのドキュメントルートに配置された静 的コンテンツとみなされる。ファイルに関連付ける操作のタイプを指定 できる。デフォルトは「channel」。types は「channel」、「provider」、ま たは「channel,provider」、および「channel+provider」のいずれかとな る
class: class [types]
「class」はクラスファイルがエントリとパッケージ化されることを示し、 オプションとしてクラスファイルに関連付けられる操作のタイプを指定 できる。指定されていない場合は「provider」と見なされる。types は、 「channel」、「provider」、「channel,provider」、または 「channel+provider」であるが、両方を指定する場合は空白文字も使用で きる
directory: root|. dir +|.|filter [types]
「directory」は、「file」行として入力された場合のように、ディレクトリ 以外のファイルでディレクトリ全体検索を行うことを意味する。「filter」 を指定する機能が含まれる。これは、再帰的なディレクトリ検索に必要 なディレクトリコンポーネントである。root は、ディレクトリのルート または「.」を指定して、スタティックコンテンツであることを示す。dir は、検索の対象になるルートの下にあるディレクトリで「.」で始まる。 filter は、フィルタコンポーネントを指定する。このコンポーネントは ディレクトリ内にあり、再帰的なディセントである必要がある。フィル タなしの再帰的なディセントには「+」が、再帰的でないディセント (実 際のディレクトリの内容) には「.」が付けられる。また、操作の種類を 指定することができる。デフォルトは「channel」。types は「channel」、 「provider」、「channel,provider」、または「channel+provider」のいずれ かとなる
entry: name
「entry」は .par ファイルで使用されるエントリ名を指定する。指定され ない場合、デフォルトとして "from" 行からの名前が適用される
desc: text
「desc」行は何行でも表示でき、エントリとともにパッケージ化された、 ユーザーが閲覧できる記述として連結される
操作
エクスポートファイルまたはコマンドラインの各操作 (op) は、値 (通常はオプション) を持つキーワードのカンマ区切りリストとして指定する必要があります。操作は、空白文字で区切られたリストです。各操作は次の形式で指定されます。
dpnode=dn,entry=name,provider[=name],channel[=name],container=name[,av ail=name,selected]
dpnode
これは、この操作のターゲットであるディスプレイプロファイルドキュメント用の Directory Server 内の識別名 (またはキーワード global) を指定します。指定されているコンテキストが識別名をすでに提供している場合は、適用できない場合があります。たとえば、import サブコマンドが識別名を定義する場合は、ファイル内の識別名は無視されます。
entry
.par ファイル内のエントリ名を指定します。次の場合は、エントリは必要ありません。
par ユーティリティは、エントリが指定されていない場合は最初のエントリをデフォルトにします。
provider
プロバイダの抽出が行われることを示します。名前が指定されていない場合は、.par ファイル内でプロバイダとともにパッケージ化されている名前が適用されます。
channel
チャンネルの抽出が行われることを示します。名前が指定されていない場合は、.par ファイル内のチャンネルとともに提供される名前が適用されます。
container
チャネルの抽出だけに適用され、チャンネルがどのコンテナに挿入されるかを示します。省略されている場合、チャネルは「channel」要素のディスプレイプロファイルドキュメントルートに挿入されます。
avail
チャンネルの抽出だけに適用され、「avail」 (または available) リストが新しいチャンネルの参照を受け取るコンテナを示します。省略されている場合は、新しいチャンネル参照が作成されます。
selected
「avail」が使用されている場合にだけ適用されます。「avail」リストが参照を受け取るコンテナを示し、また「selected」リストに参照を持ちます。
op 情報が、par import コマンドと .par ファイルの両方にある場合は、コマンド情報が優先されます。
par ファイル
ここでは、Par ファイルの形式について補足説明します。この情報は、par コマンドの実行には必要ありません。
par ファイルはチャネル、プロバイダ、およびそれらの関連ファイルのトランスポート用のマニフェストエントリを持つ jar ファイルです。このファイルを使用すると、プロバイダ、チャンネルまたはその両方のインストールを柔軟に行えます。.par ファイルには、主に次の 4 つのタイプがあります。
- ディスプレイプロファイル用のプロバイダまたはチャンネル、あるいはその両方の情報が含まれる XML ドキュメント。このドキュメントは、ディスプレイプロファイル DTD に記述されている「parEntry」である。この parEntry には、チャンネルまたはプロバイダ、あるいはその両方の組み合わせが含まれる
- プロバイダ、チャネル、またはその両方に関連付けられたクラスファイル
- プロパティベースのファイル。これは、チャネル、ポートレット、またはプロバイダ (通常はチャネル) に関連付けられた一般ファイルである。これらのファイルは Portal Server 上の設定可能なルートの下に配置する必要がある
- スタティックコンテンツファイル。これは、ドキュメントとして Web サーバー上に配置される
par ファイルのコンテンツ
表 14-16 には 2 つの列があります。最初の列は必要とされるグローバルヘッダー、2 番目の列は簡単な説明を示します。.par ファイルには、次のヘッダーが含まれている必要があります。
表 14-16 グローバルヘッダー
ヘッダー
説明
PS-Version
.par ファイルの Portal Server の特定のバージョンを指定す る。また、これが par ファイルであることを検証する
PS-DefaultEntry
名前が付けられていないエントリを使った操作で、そのエ ントリに名前を付ける
PS-DPRoot
parEntry ドキュメント、クラス、プロパティベースファイ ル、およびスタティックコンテンツのそれぞれのアーカイ ブのルートディレクトリを示す。指定されていない場合 は、アーカイブの一番上の対応するファイルがルートディ レクトリとなる
PS-ClassRoot
PS-PBFileRoot
PS-StaticRoot
.par ファイルでは、parEntry XML ファイルのそれぞれに、名前がつけられたエントリが必要です。表 14-17 には 2 つの列があります。最初の列は使用できるヘッダー、2 番目の列は簡単な説明を示します。名前付きエントリのセクションには、次のヘッダーを含めることができます。
表 14-17 名前付きエントリのヘッダー
ヘッダー
説明
PS-EntryName
エントリのコマンド可視名を指定する
PS-AutoExtract
エントリが存在する場合に、エントリの自動抽出操作を指 定する
PS-Include
実際のアーカイブパスで指定されたアーカイブファイルの カンマ区切りリストを含む。このパスは「root」の指定に 基づいてファイルのタイプを示す。このファイルにはカッ コ付きの番号が付加される。この番号はファイルに適用さ れる操作のタイプに対応する (プロバイダには 1、チャン ネルには 2 のマスク)。エントリに関連付けられた XML ド キュメント以外にファイルがない場合は、このファイルは 無視される
.par ファイルにエントリだけが含まれる場合は、デフォルトのエントリが使用されるため、ファイルを操作する際にエントリに名前を付ける必要があります。
rwadmin説明
rwadmin コマンドを使用すると、管理者は iPlanet Directory Server Access Management Edition リライタサービスで使用できるリライタデータを管理できます。
構文
ここでは、rwadmin コマンドの構文について説明します。
短い名前の形式
rwadmin list -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h]
rwadmin store -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h] filename
rwadmin get -r rulesetname -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h] [filename]
rwadmin remove -r rulesetname -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h]
長い名前の形式
rwadmin list --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help]
rwadmin store --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help] filename
rwadmin get --rulesetid rulesetname --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help] [filename]
rwadmin remove --rulesetid rulesetname --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help]
サブコマンド
次のサブコマンドを使用できます。
list
説明
このコマンドは使用できるルールセット名を一覧表示します。
構文
rwadmin list -u|--runasdn uid -w|--password password
例
rwadmin list -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua
この例は、使用可能なすべてのルールセットを表示します。
store
説明
このコマンドは、ローカルファイルシステムで使用できるルールを iPlanet Directory Server Access Management Edition に格納します。DefaultRuleSet を格納する場合は、次のコマンドを使用します。
rwadmin store -u uid -w password /resources/DefaultRuleSet.xml
ここで、/resources/DefaultRuleSet.xml は、rewriter.jar ファイルに格納されるルールセットの場所を示します。このコマンドを実行するときに、同じ ID を持つルールセットが存在すると、新しいデータは格納されません。ルールセット ID を削除して再実行してください。
構文
rwadmin store -u|--runasdn uid -w|--password password filename
例
rwadmin store -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua /opt/data/ExampleRuleSet.xml
この例は、/opt/data/ExampleRuleSet.xml で使用できるルールを iPlanet Directory Server Access Management Edition に格納します。
get
説明
このコマンドは、iPlanet Directory Server Access Management Edition からルールセットを取得します。filename を指定した場合、取得したルールセットは指定のファイルに格納され、指定しない場合、stdout (またはコンソール上) に表示されます。
構文
rwadmin get -r|--rulesetid ruleset -u|--runasdn uid -w|--password password [filename]
例
例 1
rwadmin get -r "ExampleRuleSet" -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua
この例は、ExampleRuleSet というルールセットを iPlanet Directory Server Access Management Edition から取得し、コンソール上に表示します。
例 2
rwadmin get -r "ExampleRuleSet" -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua /tmp/abc.xml
この例は、ExampleRuleSet という規則セットを Sun ONE Identity Server から取得し、/tmp ディレクトリのファイル abc.xml に格納します。
remove
説明
このコマンドは、iPlanet Directory Server Access Management Edition からルールセットを削除します。このコマンドは、警告メッセージを表示せずにルールセットを削除します。
構文
rwadmin remove -r|--rulesetid ruleset -u|--runasdn uid -w|password password
例
rwadmin remove -r "ExampleRuleSet" -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua
この例は、ExampleRuleSet というルールセットを iPlanet Directory Server Access Management Edition から削除します。
オプション
表 14-18 は、rwadmin コマンドの要約を示しています。この表には 2 つの列があります。最初の列は使用できるオプション、2 番目の列は簡単な説明を示します。このコマンドは、次のオプションをサポートします (アルファベット順)。
表 14-18 rwadmin コマンドのオプション
オプション
説明
-b または --verbose
コマンドの実行時に実行される処理の詳細情報を取得すると きは、rwadmin にこの引数を指定する
filename
iPlanet Directory Server Access Management Edition にイン ポートするときにルールセットデータを取得するファイルを 指定するときは、store サブコマンドにこのオプションを指 定する。取得したルールセットデータを格納するファイルを 指定するときは、get サブコマンドにこのオプションを指定 する
-h または --help
標準出力に簡単なヘルプページを出力するときは、rwadmin にこのオプションを指定する。サブコマンドがない場合は、 rwadmin の汎用ヘルプページが出力される。rwadmin のい ずれかのサブコマンドが指定されている場合は、そのサブコ マンドの簡単なヘルプページが出力される
-l または --locale
すべての出力メッセージを指定のロケールでローカライズす る場合は、このオプションを使用する。指定しない場合、シ ステムロケールがデフォルトとして適用される
-r または --rulesetid
操作の対象となるルールセットの名前を指定するときは、こ のオプションを指定する
-u または --runasdn
Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を 指定するときは、このオプションを指定する
--version
バージョン、通知、その他の情報など、ユーティリティに関 する説明を標準出力に出力するときは、rwadmin にこのオ プションを指定する。このオプションが指定されている場 合、すべてのコマンドおよび他の引数は無視される
-w または --password
Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名の パスワードを指定するときは、このオプションを指定する
rdmgr説明
rdmgr コマンドは、検索サービスを利用するときに中心的に使用されるコマンドです。管理者は、2 種類のサブコマンドを使用できます。一つはリソース記述 (RD) で使用するサブコマンドで、もう一つはデータベースの保守管理に使用するサブコマンドです。rdmgr コマンドは、通常、Portal Server の検索可能なインスタンスディレクトリである /server-instance-directory/deployment_uri ディレクトリで実行されます。これは、インストール時に選択する配備 URI パスです。デフォルトの Portal Server のインストールを選択した場合は、/var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリとなります。servername の値は、Portal Server の完全修飾名であるデフォルトの Portal Server インスタンス名です。
構文
rdmgr コマンドの一般的な構文は次のとおりです。
RD サブコマンドはより厳密にこの構文に従います。
データベース保守サブコマンドはより厳密にこの構文に従います。
-l number を使用すると、任意の RD またはデータベースサブコマンドにログレベル番号を設定できます。値が 1 (デフォルト) に設定されている場合は、rdmgr コマンドのすべてのログが記録されます。値が大きくなるほど、ログファイルに記録される情報の詳細度が増加します。レベルは 1 〜 100 です。このオプションが指定されていない場合、search.conf ファイルの debug-loglevel で定義された設定が適用されます。ログファイル名は、search.conf ファイルの rdmgr-logfile を使用して定義します。
ここで、-c search.conf オプションは、search.conf ファイルの場所を示します。このオプションを使用しない場合、デフォルト値は現在のディレクトリの config/search.conf となります。search.conf ファイルには、設定したすべての検索値が一覧表示されます。
-p progress を使用して、すべての RD またはデータベースサブコマンドの進捗状況を表示できます。-p だけを入力すると、進捗状況は stdout に出力されます。
サブコマンド
次のサブコマンドを使用できます。
リソース記述サブコマンド
説明
RD サブコマンドを使用すると、RD の挿入または置換、ビューによってフィルタリングされた RD のマージ、ビューによってフィルタリングされる RD の取得、RD の削除、および RD のカウントをバッチ処理で実行できます。表 14-19 には 2 つの列があります。最初の列はサブコマンド、2 番目の列は簡単な説明を示します。
表 14-19 rdmgr の RD サブコマンド
サブコマンド
説明
-u
RD を挿入または置換する。何も指定されていない場合、 このサブコマンドがデフォルトとなる
-m
ビューによってフィルタリングされた RD をマージする
-g
ビューによってフィルタリングされた RD を取得する
-d
RD を削除する
-n
RD をカウントする
-U
SOIF のデータベースを stdout にダンプする
-L
データベースから選択したフィールドを、stdout に一覧 表示する。-a att オプションを指定する必要がある
構文
# rdmgr [-umgdnUL] [-ACSTNPq] [-a att,att,...] [-b number]
[-c search.conf] [-i charset] [-o charset] [-j number] [-l number]
[-p progress] [-r number] [-s schema] [-y dbname] [filename|-Q query]
オプション
表 14-20 には、2 つの列があります。最初の列はサブコマンド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
表 14-20 rdmgr の RD サブコマンドのオプション
引数 / オペランド
説明
-A
デフォルト検索ディレクトリ内の config/schema.rdm ファイルにスキーマのエイリアスを使用しないように指定 する。u および m サブコマンドで使用する
-C
データベースが見つからない場合にデータベースを作成し ない。u および m サブコマンドで使用する
-S
スキーマ検査を無効にする。u および m サブコマンドで使 用する
-T
分類に基づいて実行する。分類はデータベースの内容を参 照および分類するために使用され、デフォルト検索ディレ クトリの config/taxonomy.rdm ファイルに配置される。 任意のリソース記述コマンドとともに使用する
-N
コマンドに指定した機能をリソース記述の非永続的データ だけに適用する。データベースの RD は、永続データと非 永続データをマージしたものである
-P
コマンドに指定した機能をリソース記述の永続的データだ けに適用する。データベースの RD は、永続データと非永 続データをマージしたものである
-q
終了時に SOIF 入力ファイルを削除する。u、m、g 、およ び d のサブコマンドとともに使用する
-a att,att...
属性ビューリストを指定する。att 名は大文字と小文字が区 別されず、スキーマに定義されているかどうかにかかわら ず作成者またはタイトルなどの任意の属性を指定できる。 class-1、class-2、class-3 などの複数の値を持つ att の場合、att 名として class だけを入力する
-b number
インデックス作成バッチのサイズをこの RD 数に設定する。 u および m サブコマンドで使用する
-c search.conf
search.conf ファイルの場所を指定する。このオプションを 使用しない場合は、デフォルト検索ディレクトリの config/search.conf ファイルとなる。デフォルト以外 のファイルを使用する場合は、使用するファイルへの完全 パスを指定する必要がある
-i charset|-o charset
-i オプションは、入力 SOIF ストリームの文字セットを指 定する。-o オプションは、出力 SOIF ストリームの文字 セットを指定する。たとえば、ISO8859-1、UTF-8、 UTF-16 など。ISO8859-1 から ISO8859-15 までの文字セッ トを使用できる。-i は、u、m、および d サブコマンドと ともに使用する。-o は、g、 U 、および L サブコマンドと ともに使用する。
-j number
取得結果数を制限する。u サブコマンドとともに使用する。 指定されていない場合 Q オプションを除き (デフォルト値 は 20) デフォルト値は無制限となる
-l number
ログレベルの番号を設定する。値が 1 (デフォルト) に設定 されている場合は、rdmgr コマンドのすべてのログが記録 される。値が大きくなるほど、ログファイルに記録される 情報の詳細度が増加します。レベルの範囲は 1 〜 100。こ れはすべてのサブコマンドに適用される
-p {stdout|stderr|
filename}
進捗状況を stdout、stderr 、または filename ファイル に出力または表示する。これはすべてのサブコマンドに適 用される。タイミング情報は数秒で報告される
-r number
進捗状況オプションとともに使用する。レポートは、 number に指定される値のすべての RD について生成され る。デフォルトは 500。u、m、g、d、および U サブコマン ドとともに使用する
-s schema
スキーマ定義ファイルを指定する。このオプションを使用 しない場合は、デフォルトで検索サーバーインスタンス ディレクトリの config/schema.rdm ファイルとなる
-y dbname
検索データベース名を指定する。このコマンドをデフォル ト以外のデータベースに対して使用する場合は、このオプ ションが必要となる。デフォルトデータベースは、 datbase-name=logicaldbname というラベルが付けられた、 config/search.conf ファイルに定義されたデータベー スである
filename|-Q query
この入力オプションは、u、m、g 、および d サブコマンド とともに使用する
filename は、SOIF 形式のデフォルトスキーマ (他のスキー マには -s オプションを使用) を使用する RD のファイル
query は通常の検索クエリ
注
サブコマンドを使用せずに rdmgr を入力すると、コマンドは -u サブコマ ンドが指定されたものとして動作します。サブコマンドおよびクエリ (-Q) を指定せずに rdmgr を入力すると、コマンドは -g サブコマンドが指定さ れたものとして動作します。
例
例 1
環境変数LD_LIBRARY_PATH を /opt/SUNWps/lib に設定します。
/var/opt/SUNWps/https-sesta.com/portal ディレクトリで次のように入力します。
# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -U
この例は、リソース記述のデフォルトデータベース全体を UTF-8 SOIF 形式で stdout に出力します。
例 2
/var/opt/SUNWps/https-sesta.com/portal のデフォルト検索ディレクトリで、次のように指定します。
# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -d -Q java
この例は、「java」を含むすべてのリソース記述を削除します。
データベース保守サブコマンド
説明
データベースサブコマンドを使用すると、管理者は検索データベースを最適化して、データベースの切り取り、クリア、再インデックス作成ができ、また期限切れの RD を削除したり、データベースを復元したりすることができます。表 14-21 には、2 つの列があります。最初の列はサブコマンド、2 番目の列は簡単な説明を示します。
表 14-21 rdmgr データベース保守サブコマンド
サブコマンド
説明
-O
データベースを最適化する。デフォルト以外のデータベー スに対してこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプ ションを使用する必要があるデフォルトデータベースは、 datbase-name=logicaldbname というラベルが付けられた、 config/search.conf ファイルに定義されたデータベー スである。たとえば、デフォルト値は datbase-name=default 、デフォルトデータベース ディレクトリは db/default である
通常は、データベースを最適化する必要はない
-X
データベースを切り取る、またはクリアする。デフォルト 以外のデータベースに対してこのサブコマンドを実行する 場合は、-y オプションを使用する必要がある。インデッ クスに使用されるディスクスペースは回復するが、メイン データベースに使用されるディスクスペースは回復しな い。このスペースは、新規のデータが追加されるごとに再 利用される
-I
データベースのインデックスを再作成する。デフォルト以 外のデータベースに対してこのサブコマンドを実行する場 合は、-y オプションを使用する必要がある
-E
期限が切れた RD をデータベースから削除する。デフォル ト以外のデータベースに対してこのサブコマンドを実行す る場合は、-y オプションを使用する必要がある
-R
すべてのデータベースを復元する。これはグローバルコマ ンドであり、オプションをとらない。このコマンドを実行 する前に、その他の rdmgr インスタンスおよび主な検索 サーバーを含むすべてのデータベース処理を停止する必要 がある
-G
データベースのパーティションを再作成する。このコマン ドはオプションをとらない。パーティションは config/search.conf ファイルで、 datbase-partitions=p1,p2,p3,... のラベルで定義され る。この p1、p2、p3 はパーティションのファイル名であ る。このコマンド実行後にサーバーを再起動する必要はな い
-B
データベースを完全に削除する。すべてのディスクスペースが回復される。このサブコマンドを実行するときは、インデックス作成を行わないようにし、Portal Server を停止する必要がある
-L
データベースから選択したフィールドを、stdout に一覧 表示する。-a att オプションを指定する必要がある。デ フォルト以外のデータベースに対してこのサブコマンドを 実行する場合は、-y オプションを使用する必要がある
構文
# rdmgr [-OXIERGBL] [-ASTDVNP] [-a att,att,...] [-b number]
[-c search.conf] [-j number] [-l number] [-p progress] [-r number]
[-s schema] [-y dbname]
オプション
表 14-22 には、2 つの列があります。最初の列はサブコマンド、2 番目の列は簡単な説明を示します。次のオプションがサポートされます。
表 14-22 rdmgr のデータベース保守サブコマンドのオプション
引数 / オペランド
説明
-A
デフォルト検索ディレクトリ内の config/schema.rdm ファイルにスキーマのエイリアスを使用しないように指定 する。I サブコマンドとともに使用する
-S
スキーマ検査を無効にする。I サブコマンドとともに使用 する
-T
分類に基づいて実行する。デフォルト検索ディレクトリの config/taxonomy.rdm ファイルにある分類は、データ ベースの内容の参照と分類に使用される。O、X、I、E、 B、U、L サブコマンドとともに使用する
-D
データベースだけを更新し、インデックスを更新しない。 E および X コマンドとともに使用する
-V
インデックスだけを更新し、データベースを更新しない。 E および X コマンドとともに使用する
-N
コマンドに指定した機能をリソース記述の非永続的データ だけに適用する。データベースの RD は、永続データと非 永続データをマージしたものである。I、E、U、L コマン ドとともに使用する
-P
コマンドに指定した機能をリソース記述の永続的データだ けに適用する。データベースの RD は、永続データと非永 続データをマージしたものである。I、E、U、L コマンド とともに使用する
-a att,att...
属性ビューリストを指定する。att 名は大文字と小文字が区 別されず、スキーマに定義されているかどうかにかかわら ず作成者またはタイトルなどの任意の属性を指定できる。 class-1、class-2、class-3 などの複数の値を持つ att の場合、att 名として class だけを入力する
-b number
インデックス作成バッチのサイズをこの RD 数に設定する。 I コマンドとともに使用する
-c search.conf
search.conf ファイルの場所を指定する。このオプションを 使用しない場合は、デフォルト検索ディレクトリの config/search.conf ファイルとなる。デフォルト以外 のファイルを使用する場合は、使用するファイルへの完全 パスを指定する必要がある
-j number
取得結果数を制限する。E サブコマンドとともに使用する。 指定されていない場合、デフォルト値は無制限となる
-l number
ログレベルの番号を設定する。値が 1 (デフォルト) に設定 されている場合は、rdmgr コマンドのすべてのログが記録 される。値が大きくなるほど、ログファイルに記録されれ る情報の詳細度は増加する。レベルの範囲は 1 〜 100。こ れはすべてのサブコマンドに適用される
-p {stdout|stderr|
filename}進捗状況を stdout、stderr 、または filename に出力ま たは表示する。これはすべてのサブコマンドに適用される
-r number
進捗状況オプションとともに使用する。レポートは、 number に指定される値のすべての RD について生成され る。デフォルトは 500。u、m、g、d、および U サブコマン ドとともに使用する
-s schema
スキーマ定義ファイルを指定する。デフォルトでは、デ フォルトディレクトリ内の config/schema.rdm ファイ ルとなる
-y dbname
検索データベース名を指定する。このコマンドをデフォル ト以外のデータベースに対して使用する場合は、このオプ ションが必要となる。デフォルトデータベースにこのオプ ションを使用する必要はない。デフォルトデータベース は、datbase-name=filename というラベルが付けられた、 config/search.conf ファイルに定義されたデータベー スである
例
例 1
デフォルト検索ディレクトリ内で次のように指定します。
# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -E -j 13 -p stdout -r 5
この例は、有効期限切れとなっている最大 13 個の RD をデータベースから削除します。stdout への進捗状況レポートには、秒単位の経過時間と、5 つのリソース記述ごとに処理された RD の数が出力されます。
例 2
検索エンジンがハングアップし、応答しません。デフォルト検索ディレクトリ内で次のように指定します。
# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -R
これによりすべての検索データベースが復元され、検索エンジンが再び使用可能になります。このコマンドを使用して、データベース内の無効なロックを解除し、未処理のトランザクションを処理します。無効なロックおよび未処理のトランザクションは、異常終了されているデータベースプロセスの結果です。
使用に関するメッセージとバージョンのサブコマンド
表 14-23 の最初の列は、使用に関するメッセージやバージョン情報を表示するためのサブコマンド、2 番目の列は簡単な説明を示しています。
リターンコード
rdmgr コマンドはリターンコードをシェルに戻します。
0 : 成功
1 : 失敗
sendrdm説明
sendrdm コマンドは、CGI またはコマンドラインベースの検索メカニズムを提供します。rdm (リソース記述マネージャ) 要求は SOIF 形式で検索サーバーに送信されます。このコマンドは、通常、Portal Server の検索可能なインスタンスディレクトリである /server-instance-directory/deployment_uri 上で実行されます。これは、インストール時に選択する配備 URI パスです。デフォルトの Portal Server のインストールを選択した場合は、/var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリとなります。servername の値は、Portal Server の完全修飾名であるデフォルトの Portal Server インスタンス名です。
構文
sendrdm コマンドの構文は次のとおりです。
オプション
表 14-24 は、sendrdm コマンドの要約を示しています。この表には 2 つの列があります。最初の列は使用できるオプション、2 番目の列は簡単な説明を示します。このコマンドは、次のオプションをサポートします (アルファベット順)。
表 14-24 sendrdm コマンドのオプション
引数 / オペランド
説明
-d
デバッグモード。デフォルトでは無効。このオプションを使用 すると有効になる
-t n
時間を秒単位で指定する。コマンドは n 秒後にタイムアウトと なる。デフォルトは 300 秒
-u uri
インポート元サーバーの URI ディレクトリを指定する (完全パ スを入力する)
-v
バージョン
RDM-in
RDM 要求ファイル名。この引数は必須
RDM-out
RDM 結果ファイル名。デフォルトは標準出力
例
root として /var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリで次のように指定します。
この例は、/rdm/incoming をURI として使用して、1 時間の制限時間で Compass Server 3.01x からインポートします。rdmquery.soif の内容は次のようになります。
Code Example\x11 0-1
@RDMHEADER { -
catalog-service-id{48}:x-catalog://frankie.sesta.com:89/Compass-2
rdm-type{10}:rd-request
rdm-version{3}: 1.0
rdm-query-language{8}:gatherer
}
@RDMQUERY { -
scope{3}:all
}
StartRobot管理者がロボットを手動で起動するときは、StartRobot スクリプトを使用できます。通常、このスクリプトは設定された時間にロボットを起動するためにスケジューラによって使用されます (cron ジョブ)。StartRobot コマンドは /var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリにあります。
構文
# StartRobot
オプション
オプションはありません。
StopRobot
管理者がロボットを手動で停止するときは、StopRobot スクリプトを使用できます。通常、このスクリプトは設定された時間にロボットを停止するためにスケジューラによって使用されます (cron ジョブ)。StopRobot コマンドは /var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリにあります。
構文
# StopRobot
オプション
オプションはありません。